矢追支社/動画の舞台背景

Last-modified: 2013-03-06 (水) 16:21:27

矢追とは

本来,初代会長・霞重造が,江北支社長である豊栄洋樹の左遷先として用意された地区である。
しかし,何の因果か,この地区を用意した霞が自ら開発をすることとなった。
このあたりの経緯は,おいおい動画内で語られることとなるであろう。

左遷される(予定だった)豊栄支社長に送付された文書

はじめに

今回,新しく矢追(やおい)地区の開発が開始されることとなった。この地区の支社長となるのは,江北支社長・豊栄洋樹くんである。就任おめでとう。
君に対しては突然の辞令となる。察しがよければもうわかっているとおもうが,これは左遷である。
今年の5月9日のことである。もう思い出したくもない。
君,私に対してとんでもないことを言ったね。「知らねぇよ馬鹿野郎」だっけ。忘れないよ。反逆は許さない。
というわけで,君を懲らしめるために,新しい地区に送ることとなった。
あらたに開発が行われる矢追地区は,2本の河川が流れる地区である。地形としては山あり海ありの風光明媚な田舎である。
この地区はおおよそ2世紀前,矢追炭鉱の採掘で大いに盛り上がった。最盛期には矢追地区の人口は45万人にまで達したとされている。しかし戦後のエネルギー革命のあおりを受け,日本中の炭鉱が閉鎖される中,矢追もまた例外ではなかった。人口は7万人にまで減少した。
 矢追町は,人口の急速な減少に対して,以下の方策をとった。
 一つは,炭鉱の閉鎖で余った労働力を,テーマパークのスタッフとして雇うことである。地区の北西に,世界の有名な建造物の1/1レプリカを並べたテーマパーク「矢追ワールドスクエア」を建設し,そこの労働力とした。しかし矢追地区は辺鄙な場所にあるため,客足が伸びず赤字が続いている。
 二つは,新交通システムの建設によって,住民の利便性を高めることである。妃川(ひめかわ)を挟んだ新市街と旧市街を結ぶ新交通システム「ばらかもめ」を建設したが,運賃設定の高さが災いして利用者が伸びず,こちらも赤字である。
 三つは,炭鉱の町から,エネルギーの町への転換である。地区北西部の音無地区に強大な出力の火力発電所を3基置くなど,周辺地区へのエネルギー供給を行う町として再生を図ろうとしたが,電力は有り余っており,これもまた赤字である。
 三重の赤字に見舞われた矢追地区の再生を図るのが,豊栄くんの使命である。もちろん,以上に挙げたこと以外にも問題が潜んでいるかもしれないが,それは君が解決する問題である。私は特に手助けはしないのでそのつもりで。
 では検討を祈る。

会長 霞重造

地形説明

交通網は,大きく「鉄道」「バス」「新交通システム」がある。
新交通システムに関しては,先ほども説明したように名称は「ばらかもめ」。赤字である。
鉄道は炭鉱であったこともあり,古くから開通していた。しかし,昔は蒸気機関車が貨客輸送に使われており,矢追の住民達は,SLから飛んでくる火の粉によって,自宅が火事になることを恐れ,鉄道会社に,線路を集落から離して敷設するように懇願した。近代にはよくあった「鉄道忌避」の一種である。そのため,路線は2集落の中点を通るように敷設されることとなる。駅名は,両脇にある2つの集落の名前を合成したものがほとんどである。
鉄道路線の1つ「薄桜線」は,終端を音無とする路線であり,地区では最長を誇る。矢追旧市街は,先述の鉄道忌避のため,近代には鉄道が敷かれることはなかったが,のちに貨物専用の峰倉支線が敷かれた。
もう1つは「遙時線」である。薄桜線が途中で分岐し南東の地区へ行く路線である。途中,鈴村岳のカルデラ地帯を通ることとなる。
バスは,地区南西部の薄桜地区を環状運転する「薄桜循環バス」があるのみである。その他の地区にもバス停はあるが,現在は運休中である。

 さて,この地区には以上の記述の他,様々な問題点が山積している。私がざっと見た限りでも,いくつか解決しなければならない課題が見えてくるが,そこは伏せておこう。

目標

このマップの明確なクリアはないが,最低でも10年間はプレイして頂きたい。目標はないと言っても,もちろんゲームオーバーになることは許さない。ちなみに,自分で考えて「縛り」を設けることに関して,一切異論はないので自由にやって頂きたい。…プレイ動画を作ることは義務である。
マップを製作するに当たっては「短期決戦」ということを念頭に置いた。プレイ動画5~8本でクリアできるようなマップにしたつもりである。しかしそれについても縛りではないので,気にしないでいい。