言問支社/結月ゆかり

Last-modified: 2017-07-12 (水) 19:43:32
結月縁同志4_0.png
She unites you all with her voice.
列車や航空機内には必ず彼女の肖像画が掲げられているという。

プロフィール

  • 役職:言問支社総秘書兼(以下不毛な肩書が連なる)
  • 担当:ナレーション(総括)、人材育成(主に東北)
  • 特技:こらえる(どれだけ叩いてもどれだけ遠くに飛ばしても絶対にHP1残る)
  • 愛称:
    • ゆかり同志(株主一般から)
    • 親愛する指導者(NA加盟者から)
    • 指導者が備えるべき風貌を完全に持つ親愛なる指導者
    • 紫の将軍様(第48話にて、琴葉茜から)
    • 革命の首脳部
    • まな板(主に社長から)
    • ニコ鉄界の寝業師、etc…
  • 名前を記載する時は必ず太字にする(例:結月ゆかり)規程がある。

解説

様々なゲームで引っ張りだこ、皆さんお馴染み仕事を選べないプロ。
申し訳ないがまな板呼ばわりはNG。当人は気にも掛けていないが。
最早言問支社といえば彼女を真っ先に連想する人も多いが、最初からいたわけではなく、初登板は第9話と遅い。
本来は、あくまでも与えられた原稿に則って動くことしか出来ない党官僚的ナレーターのはずだが、その割には海外の鉄道(特に中国)や、紅い国の事情に比較的詳しいことから、理論や史実を踏まえた作戦立案や語りが多く、実際には原稿作成時点から関与しているとされる。

特に支社長の存在があやふや(第1話で弦巻マキが読み上げる形で名乗りはしたが、前面に出てくることがない。ゆかりすら「上がうるさいので」「当局が」という匂わせ方しかしていない。)であり、最早実在の怪しい「Big Brother」状態と化していることから、ゆかりが支社長の名代として様々な場に登場し、代用票の書き方からニコ鉄の会長人事まで、路局全体を差配している。

初めはカスタム編成にも違和感を覚えていたが、最近は寧ろ率先して変な組み合わせを編み出す側になっている。
謎編成のやり過ぎがたたったのか第30話で一旦失脚するが、別人にすり替えられた可能性は否めないにせよギリギリで生き残るゲリラ的逞しさで不死鳥の如く蘇り、第34話で復権した。以降は人が変わったかのように冷酷非情に辣腕を振るい、路局を強盛大国に叩き上げたことから、一部で「鉄の女」と畏怖を込めつつ呼ばれている。
「She unites you all with her voice.」のとおり、彼女の一声で全てが統率されているのである。

最近は東北きりたんを教育する役目も担っており、教育的見地からやや当たりが柔らかくなっているようにも見えるが、任務のためなら手段を選ばないのが彼女なので、腹の中で何を企んでいるのかは支社長ですらわからない。
そもそも支社長が実在するのか明らかにされることはないのだが。

弦巻マキとの関係

常識といい何かと器量たっぷりなマキとは事ある毎に意見が相違するが、かつて「血を吐くほどの苦労をした」彼女から路局で生き抜く技法を伝承されたゆかりは、先輩として最低限の信頼は寄せているようだ。

屈折したゆかマキとして捉えることも出来るかもしれない。

ダイヤ編成方針

百戦錬磨の戦略家とは思えないほど、純粋なエンターテイナーとして、ノリだけで組んでいる。
緻密な緩急接続や遠近分離といったテクニックはどちらかと言えば不得手で、多頻度運行に拘る傾向がある。
特定の理論があるわけではなく、はじめに入力諸元(車両速度、停車駅)を全て頭に叩き込んだ後は、感性だけで一気呵成に組み上げるタイプである。

ゆかりさん 語録

  • 「競馬も競艇も当てるタイプの結月ゆかりです。」(第27話)
    ああ見えて勝負師である。
  • 「ついていけない人が多少出るのは致し方ないことです。」(第28話)
    仕事は選べないが客は選ぶ。
  • 「総秘書のわたしが路局を離れて、他社の本拠地に出向くなどありえない話。」(第34話)
    わざわざもったいぶってマキをトラウマの元バイト先へ送り込んだときのセリフ。
  • 「あんな大本営発表を信じるなんて、甘いお方ですね。嘘っぱちに決まっているじゃないですか」(第38話)
    自分が大本営発表を読み上げておいてこの開き直りようである。
  • 「わかりました。わかりましたが、あまり放置したら自力でなんとかしますからね」(第39話)
    自力救済禁止の原則は彼女には通用しない。
  • 「いつ背後から刺してくるか分からない味方を計算に入れるぐらいなら、敵と条件闘争するほうが幾分マシです」(第39話)
    猜疑心の塊という他ないだろう。
    セイカも呆れとったわ
  • 「あなた方はこうだと命じる責務があります。」(第41話)
    『1984』中の「我々は命じる、汝、かくなりと」からの引用。二重思考を通じた認識操作に言及した一幕。
  • 「若きエースに帰依しようということで、わたしは秋月にでも引きこもりますよ。」(第43話)
    いずれ自ら下野すると側近に漏らす独裁者ほど引退しないものもない。
  • 「結月ゆかりを甘く見るな」(第43話)
    「第5共和国」内、「保安司令部を甘く見るな」のパロディ。
  • 「流石のわたしもここまで追い詰められると正気を取り戻さざるを得ないところですが」(第44話)
    余裕綽々でないとこんなセリフは到底吐けない。
  • 「わたしはなにも思いつきでやっているわけではありませんよ。」(第45話)
    マキへカスタム編成の根拠を説明した際のセリフだが、例によってダブルミーニングである。
    1. 思いつき(気まぐれ)ではなく、全て計算し尽された行動であるという自信の現れ。
    2. 思いつき(オリジナル)ではなく、所詮は過去の焼き直しでしかないという皮肉。
  • 「まああっちは人間ですからね」(第48話)
    自分自身が人間でないという宣言はさておき、人間であることがまるでおかしいかのように聞こえてくる。
  • 「全て欲しい、今欲しいんだ」(第48話)
    Queen"I Want It All"の一節"I want it all, and I want it now."より。冷酷非情な割に欲望むき出しである。
  • 「為政者としては、人々の幸せな生活なんてどうでもいいことですからね。」(第49話)
    見かけの数字(人口統計)を最優先した結果出てきた、人を人とも思わない無機質な発言だが、建前を取り繕おうとしない姿勢の現れともとれる。
  • 「できるかどうかじゃないんです。まず、やるんです。」(第50話)
    ハイスペ同士の競争に長く身を置いてきた彼女は、最後まで倒れないものに軍配が上がることを知っているようだ。
  • 「やられるまえにやる。それだけのことですよ」(第50話)
    常に何かに追われるような、幸福とは程遠い彼女の生き方を象徴する一言。
  • (きりたんに向けて)「わたしにできなかったことを、ぜひ成し遂げてくださいね」(第50話)
    過去の経緯から、いくら実権を掌握しても、自分自身が「党中央」となることは叶わないと悟っているようだ。