6.1.5 高精度イベントタイマー(High Precision Event Time)
インテルとマイクロソフトが共同開発した、PITの高性能版タイマーチップ Linux2.6からサポートが始まる(未だ完全にサポートされてはいないらしい) RTC、PITよりも、クロック数が高く処理オーバヘッドが小さい
特徴
- 32ビット又は64ビットの独立したカウンターを8つ持つ
- それぞれのカウンターが独立した高性能(少なくとも10MHz)のクロックシグナルを持つ
コンパレータとレジスタ
すべてのカウンターがコンパレータとマッチレジスタの対で構成される(訳が違う?) マッチレジスタの値をコンパレータで読み取り、割り込みを起こす RTC、PITよりも正確な割り込みが起こせる
制御方法
- メモリスペースにマッピングされたレジスタからプログラミング
BIOSがブート時にマッピングし、カーネルにメモリアドレスの先頭値を通知 カーネルはカウンターとマッチレジスタに読み書きができ、ワンショット割込み (指定時間後割込み)などの制御ができる
次世代のマザーボードではHPETと8254COMSチップのPITが共存しているが、
近い将来、HPETがPITの地位を完全に奪うかもしれない