2024年10月7日、近鉄奈良線系統向けの新型一般車両である8A系が営業運転を開始しました。
一番列車は近鉄奈良10:25発大阪難波行き快速急行4032列車となり、第3編成の8A03を先頭に、さらに第1編成の8A01を後部に連結した重連の8両編成で運転されました。

快速急行大阪難波行き4032列車 8A03+8A01(鶴橋にて)
一番列車を鶴橋駅で撮影することができましたが、大阪線の列車と同時入線により後ろの方が被ってしまったのが非常に残念。
4032列車と折り返しの4131列車は所定6両の運用で、その前後にはホーム有効長の問題などから6両でないと充当することが不可能な運用も含まれています。
これは4032列車運用前に大和西大寺から近鉄奈良に臨時で送り込み回送を、そして4131列車運用後に近鉄奈良から大和西大寺に返却回送を設定し、それぞれ近鉄奈良にて前後の運用を担当する編成との差し替えを行うことで解決したようです。
近鉄奈良では4032列車の発車時に出発式も行われており、この一連の流れは実は私が事前に予想していた通りの流れだったので見事に的中した形です(笑)



側面の行先表示器です。
子供向けだけでなく、インバウンド対応も考慮したというひらがな表記が斬新ですね。

せっかくなので一番列車に鶴橋から大阪難波までの短距離ですが乗車してみます。




8A系重連の連結部分を観察。
仕切り扉により通路部分以外は完全に封鎖されるようです。




快速急行奈良行き4131列車 8A03+8A01(大阪難波にて)
大阪難波に到着後、折り返しの4131列車を待ってそちらにも乗車してみることにしました。
連結部分を外から見た様子です。
ちなみに8A系同士の重連は車庫内では組成されたことがあるようですが、試運転などの本線走行はこれまで行われていませんでした。

4131列車では先日有料試乗会で乗車した8A01ではなく、8A03側に乗車しました。


大和西大寺で4131列車を下車。
発車時には「台湾友好協定締結記念ラッピング」が施された1026系VH26や「ならしかトレイン」のVH27とも顔を合わせたので強引ですが動画から画像を切り抜きました。

臨時回送奈良行き EH21(左)(大和西大寺にて)
先述の通り、4131列車の折り返しの1230列車からは所定の6両編成に戻されることになり、近鉄奈良への送り込み回送が設定されていました。



臨時回送大和西大寺行き 8A03+8A01(大和西大寺にて)
EH21の写真の右端にも写りましたが、入れ替わるように近鉄奈良から8A系重連の返却回送が到着。
営業運転一番列車とその折り返しの下り一番列車は一般列車で最上位種別の快速急行、しかも重連で走行という華々しいスタートを切りましたね。



重連編成は西大寺検車区に入庫。
ちょうどこのタイミングで雨が降ってきました。
その後編成を分割され、午後からは8A03、01、02の順に京都線の普通列車運用に入ることとなり、単独編成で次々と出庫していったようです。

普通橿原神宮前行き1587列車 8A03(大和西大寺にて)
出庫ラッシュの頃は大和西大寺駅を離れていたので、夕方にとりあえず8A03が充当されていた1587列車のみ撮影。
これが8A系としては初の京都線下り列車、そして初の橿原線運用です。

行先表示器には駅番号も表示されますが、橿原線のBではなく南大阪、吉野線で使用するFが上に表示されていたのが意外でした。
1587列車の発車シーンの動画です。
なお、8A系のデビュー初日となったこの日は平日ということもあり、全列車とも座席はロングシートモードでした。
