にょーり君(アニメ)

Last-modified: 2024-02-18 (日) 21:09:44

「にょーり君」は、2020年11月20日から始まった、「愛媛暗殺協会?」制作の3DCGアニメーション作品。
キャラクターの「にょーり君」の方はこちら

概要

にょーり君とは、毎年多くの優秀な暗殺者を輩出している「伊予松山竜王(ドラゴンキング)高校」に通う主人公、「にょーり君」とその仲間たちが一流の暗殺者を目指して戦う物語である。
難解な作品が多いバーバパパの動画としては王道的で分かりやすいストーリーとなっている。
制作は「愛媛(エターナルラブ)暗殺協会」、脚本や絵コンテなどは全て「」が行っており、スポンサーは「そんなものはない」の提供でお送りしている。
エンディングテーマは「東北きりたん」が務めており、視聴者に人気の高い曲である。
2021年9月24日公開の第三話以降、しばらく更新が途絶えていたが、2022年9月11日に行われた「バーバパパのライブ配信」にてバーバパパは、話の内容が現実の社会情勢に関係する内容であり、不謹慎になってしまうことから第四話の公開を断念したことを明かした。
しかし、その約一年後の2023年11月12日のTBSラジオ「脳盗」にて、バーバパパがゲスト出演した際に第四話を12月までに公開すること明かし、2023年12月31日に第四話が公開され、約2年ぶりの再開となった。

登場人物

にょーり君

「この力で誰かを守れるなら それが自分に力が与えられた理由なんだと思います」

竜騎士中学校3年→伊予松山竜王高校1年 コマンド:不明(霊力?) 部活動:元格闘部 インターン:ジョブマッチング

本作の主人公。本名は須賀則男(すが のりお)
一話でデビス君に自己紹介をする際に則男の「のり」を噛んでしまい、「にょり」に聞こえたことからあだ名が「にょーり君」となった。
非常に背が高く、筋肉質である。本人曰く「成長が早い」らしいが、それどころのレベルではない。
中学生の頃は格闘部に所属していたが、強すぎる力をコントロールできないという理由で補欠になっていた。
大人しく、穏やかな性格であるが、一年前はかなり強気な性格で、格闘大会では「ようやくお目覚めかよ、ねぼすけ野郎」と九重八木を罵倒していた。その半年後に中本怜に素行を注意され、喧嘩を売ったところ、記憶を一部失うほどボコボコにされたため現在の性格になった。
二話からオカルト部門にてコマンドを扱う修行を始めるが、なかなか習得できず、妖怪の目視すらもできなかった。しかし、三話のウンケメンとの戦いでコマンドを習得し、ウンケメンにトドメをさした。
また、「フヒィ」という独特な笑い方をする。

デビス君

「あ、僕かい? 僕は志賀末綱 気軽にデビスって呼んでよ」

伊予松山竜王高校1年 コマンド:呪力 部活動:元かくれんぼ部 インターン:ジョブマッチング

にょーり君のクラスメイト。本名は志賀末綱(しが すえつな)
なぜ、あだ名が「デビス」なのかは分かっていない。
中学時代はかくれんぼ部に所属しており、男子シングルで四国大会に出場した経験がある。そのため、にょーり君も思わず見失うほどの俊敏さを持つ。
二話の修行では守護霊である「リリアンカイザー」を呼び出せるようになるが、自分の意志で上手く動かすことができていない。
三話では、ほぼ三頭身の体に薄毛と出っ歯という奇特な外見を持っていたため、ちくわ妖怪に妖怪と間違えられていた。
しかし、四話で自分自身にかけた呪いを解き、白髪混じりのリーゼントヘア(後ろから見るとおにぎり)に八頭身という劇的な変化をする。
にょーり君同様、「フヒィ」という笑い方をする癖があり、二人の間では話を終了するときの合図として使われている。

九重八木七男(くえやぎななお)

「ノックダウンできれば勝ちは確定したんですが 思いのほかタフですね ゴリラかと思いましたよ」

神竜中学校3年 コマンド:霊力 部活動:オカルト研究会 インターン:オカルト部門 

二話から登場。インク切れでは主役になっている。
にょーり君・デビス君の一つ下の中学三年生で、オカルト研究会に所属している。
髪型はモヒカンに仕立てており、なぜか常時裸足である。
一年前の「チキチキ全国中学格闘王選手権」の決勝でにょーり君を圧倒した。
二話でにょーり君とデビス君のジョブマッチングインターンを受け持ち、二人の修行を手伝うことに。
わずか五歳にしてコマンドを習得し、その後も怠ることなく鍛練と努力を続けてきたため、当時才能だけで勝ち上がったにょーり君を敵対視し、慇懃無礼な態度をとっていたが、現在は打ち解け二人のツッコミ役となっている。
また、ミーミチン?にそっくりである。

古賀時雨(こがしぐれ)

「ここが中心...? 数が多いな」

毒竜中学校2年 コマンド:魔力 部活動:奇術部 インターン:死体処理部門

三話から登場。毒竜(ポイズンドラゴン)中学の二年生で、奇術部所属。
染めたような茶髪で、よく見ると眉がない。クセの強い見た目が多い「にょーり君」シリーズの中ではイケメンの部類に入る。
市内で遊んだ帰りに巨大な結界に遭遇し、ちくわ妖怪の能力で動けなくなっていた九重八木たちと一緒に戦うことになる。
三話の戦いでウンケメンの弱点を見抜いたり、儀賀の話にツッコミをしたりなど頭の回転は速い模様。
九重八木とは面識があるようだが、お互い違う中学校に通っているため、どのように知り合ったのかは不明。
にょーり君や九重八木など先輩に対しては礼儀正しいが、儀賀のような同級生などに対しては態度が悪い一面もある。
また、アレの概要欄にも登場している。

儀賀電影多(ぎがでえた)

「うわ、なんかおる!」

毒竜中学校2年 コマンド:不明 インターン:ディジタル部門

四話から登場。古賀と同じ毒竜中学の二年生。
眼鏡をかけており、髪型はツーブロックにしている。そのため、古賀には「頭髪違反」だと指摘されている。
ディジタル部門を訪ねてきたにょーり君とデビス君を秘伝学習装置で強化させ、古賀も含めた四人で東ジパンゴ共和国の様子を探りに行くことに。
初対面早々にょーり君たちをピストルで攻撃したり、ゆっくり解説の時に顔が似てなかったにょーり君を「全然似てない」「あんた誰」とからかうなど性格に少しSな部分が見られる。
また、「ディジタル部門の学習システムを使い自分の記憶をたくさんの人に書き込めば全員自分になるんじゃないか」「たくさんの自分だけの国を作り、個性を破壊し、皆で幸せを共有すればハッピーの分配法則が成り立つんじゃないか」とまるであの番組のように偏った思想を持っている。

益子先生

「もっと腰を落とさんかい! 〇すぞこの野郎」

伊予松山竜王高校の家庭科教師。
液体金属のように動く服を着ており、某知らない世界のあの人に似ている。
一話では掃除をサボっていたにょーり君たちに激怒したが、にょーり君がいい男だったので、傷を負わせることをできたら見逃すことを条件に戦いを挑んでくる。その後、にょーり君とデビス君のコンビネーションにより傷を負い、二人を見逃し、いい戦いをした二人に精進料理をご馳走する。
にょーり君たちの勇気と実力に可能性を見出し、二話では二人をオカルト部門のジョブマッチインターンに向かわせた。
普段は「〇すぞこの野郎」と怒鳴るなどスパルタ教師としての面もあるが、にょーり君の悲しい過去の話に涙したり、先述の通り精進料理を振る舞うなど生徒たちを大切に思う優しさがある。

オカルト部門の顧問(仮称)

「それでは基本技術も身についたようですので任務を与えようと思います」

二話から登場。オカルト部門の部室で、長机の上に座っている人物。登場シーンが少なく、「にょーり君」シリーズの中でも謎の多い人物である。
上半身裸で濃い髭面が特徴であり、ハリウッドザコシショウによく似ている。非常に小柄で、九重八木の両手に乗るほど小さい。
三話の冒頭でにょーり君たちに妖怪討伐の任務を与える。
現時点では正式名称不明で、生徒なのか顧問なのかすら不明である。

リリアンカイザー

「ああ、僕のリリアンカイザーが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「これに名前つけてんの!?」

二話の修行でデビス君が呼び出した呪霊 守護霊。
初登場で九重八木にキモがられ、にょーり君に誤って踏み潰されるほか、三話の妖怪退治では古賀に敵と間違われ、攻撃される不憫キャラ。
また、リリアンカイザーが受けたダメージはデビス君に反映される。

ちくわ妖怪(仮称)

「ちみたち、冷やかしは辞めてくんない? ここは愚かな人間の来る場所ではないんだにょ」

三話に登場するちくわに顔が付いた妖怪。
一人称は「ぼき」。舌っ足らずな話し方で、語尾に「にょ」を付けて話す。
妖怪退治に来たにょーり君たちの前に現れ、マーキングをして彼らの動きを鈍らせるが、市内の結界に気付いた古賀に踏み潰され、あっけなく消滅した。
出番はわすか40秒程度であったが、その強烈なキャラクターで視聴者に印象を残した。

ウンケメン

「人を見た目で判断するな、といういい例だ忌々しき人間よ」

三話に登場する人型のうんこの妖怪。市内に巨大な結界を張った張本人。
とぐろのような体型で顔面に「う」と書かれた白文字と、全身が苔のようなもので覆われているのが特徴。
人にウンケメンと言うくせに自分がウンケメンと言われるのが嫌なタイプで、他人に「UNKOMAN(ウンコマン)」と呼び間違えられると即座に訂正する。
ぬるぬるかつアクロバティックな動きと、芝居がかった口調が目立つが、その間抜けな見た目や言動とは裏腹に強い妖力を持ち、作り出した固有結界「ウンケメンの世界(ウンケメンワールド)」に相手を閉じ込めたり、ウンケメンの称号を贈与(非課税)し、相手の身体と精神をウンケメンに変えたりするといった厄介な能力を持つ。
三話の戦いでにょーり君にウンケメンの称号を与えるが、九重八木と古賀の攻撃によりウンケメン化を阻止され、その後デビス君に全妖力を注ぎ込むも、コマンドを習得したにょーり君によって倒され、デビス君のウンケメン化も阻止されてしまう。

クチドコヤネンケメンズ

「縄張リニ侵入者ガ入ッタナ」

四話に登場する人型の生命体の集団。
メンバーは青、緑、黄、オレンジの四人で、体は鱗のようなもので覆われている。
東ジパンゴ共和国の首都市東狂を縄張りにしており、縄張りに侵入してきたにょーり君達を襲撃する。

法王猊下(鬮ョサ髯句ケ鬯セセ仰神(法))

「ココハ危ナイヨ 迷子カイ?」

四話に登場する黒いカイコガのような地球外生命体。ふわふわでぷりけつ。
【設計者】を探している卿たちと共に地球を訪れ、迷子だと思って話しかけてきたにょーり君と出会う。
にょーり君の言葉をそのまま真似しているため、言葉はまだ上手く喋れない模様。
あるいは最高位人権道徳者を目指しなさいにも登場しており、この時は自分から言葉が話せるようになっている。

「お待ちください 我々に敵意はございません」

四話に登場する白いカイコガのような地球外生命体。ふわふわでぷりけつ。他にも同じ姿をした仲間が複数人いる。
四話の終盤で【設計者】を探して地球を訪れる。
あるいは最高位人権道徳者を目指しなさいにも登場している。

中本怜

二話の概要欄で存在が仄めかされる、正体不明の人物。
格闘大会から約半年後、ごみをゴミ箱に捨てなかったにょーり君を注意したところ、自分に喧嘩を売ってきたため、記憶を一部失うほど完膚なきまでに彼を叩きのめした。
にょーり君がこれまでに会ってきたありとあらゆる人間をはるかに凌駕する力を持っており、かなりの強キャラであることが伺える。その強さから、正体は銀髪ではないかという説がある。

怪奇!!ッッ犬散歩!!ォに登場する、にょーり君が散歩している犬。ウ”ィ”エ”に登場するバーバパパの愛犬をモデルにしていると思われる。
正体はなんとたわしである。

エピソード

episode 1「会話が苦手でも笑顔で答えることでスムーズな会話が可能だぞ」

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伊予松山竜王高校に通うにょーり君は、クラスメイトのデビス君と中庭の掃除をしていた。
一緒に掃除をしていく中で二人は話をするようになり、次第に仲良くなっていく。しかしある時、話をしながら掃除をサボっているのが家庭科の益子先生にバレてしまい、傷を負わせることをできたら見逃すことを条件に戦いを仕掛けられる。
にょーり君は力で益子先生を倒そうとするが、技術の差で益子先生に負けてしまう。その後、にょーり君が益子先生の気をそらし、その隙にデビス君がナイフで刺すという作戦に出るが、デビス君の力不足で傷をつけることはできなかった。
どうすればいいか分からなくなったにょーり君たちは、一か八かで最後の作戦に出る。
にょーり君は立ち上がり、益子先生に自分の悲しい過去を話し始める。すると、益子先生は感動して涙を流す。その隙にデビス君が益子先生を攻撃しようとする。
それに気づいた益子先生は、デビス君を吹っ飛ばすが、実はにょーり君ではなくデビス君が囮だったことに気づく。
益子先生が驚いている隙ににょーり君は距離を詰め、益子先生と力の対決をする。そして、益子先生を吹っ飛ばし、にょーり君たちが勝利する。
いい戦いをした二人は、益子先生に精進料理をご馳走してもらうことになった。

動画

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概要欄

伊予松山竜王高校は愛媛暗殺協会の管轄であり毎年数多くの優秀な暗殺者を輩出している。愛媛暗殺協会に属する多くのものがこの協会内部の出身であり幼少期より暗殺の教育が施されている。高校を卒業した後、大多数の者が愛媛暗殺協会の各部門に配属され、任務を任されることになる。ただし、それぞれの組織が受け持つ任務は非常に細かく細分化されており、優秀な人材であっても部門と適合するかどうかは予測できない。
 そのためインターン制度が設けられており、中等教育課程以降のものであれば誰もがその応募資格を持っている。また、優秀であると認められた者はジョブマッチングインターンに応募することが許される。これは短期に渡り、様々な部門のインターンに参加することができる制度である。(愛媛暗殺協会のインターンは危険な任務もあるため、通常は参加できるインターンの数には限りがある)
 伊予松山竜王高校の教師は教師一人につき3人まで推薦をすることが可能であり、教師の評価対象となる。いち早く原石である生徒2名を見つけた益子先生(家庭科担当)はジョブマッチングインターンに参加してもらおうと躍起になるのであった。

番外編「怪奇!!ッッ犬散歩!!ォ」

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にょーり君と犬の散歩と奴らの襲来を描くオムニバス三本立て。
1.0.1話と1.1.1話には東北きりたんによる曲名不詳の挿入歌がある。

episode 1.0.1「散歩だぞ」

ある日、にょーり君は犬と散歩をしていた。
散歩の途中、にょーり君は犬の糞をする場所が決まらないことに気づき、片手で腕立て伏せをしながら糞の位置が決まるのを待つ。

episode 1.0.2「奴らが来たぞ」

ようやく安息の地を見つけたにょーり君と犬。しかしその時、川の向こうから橋をすり抜け、船に乗ったマスターハンドとシンバルが襲来してくる。
にょーり君はたった一人で奴らに立ち向かうのであった。

episode 1.1.1「ぞ?」

話が始まると共にスーパー戦隊のような曲が流れ始める。
にょーり君はなぜかシンバルの上に乗っており、スーパー戦隊のような決めポーズをする。その後、「須賀則男 一人一人の一票が未来を変える」や「須賀則男 CO₂削減 低炭素社会の実現」といったまるで政治家のような言葉が表示される。
にょーり君は戦車に乗り、奴らの元に向かう。その後、トラックが変形し、真ん中に某機動戦士のような顔が付いたトラック、戦車、サッカーボール、ヘリコプター、バイクの集合体ができる。
曲が終わると奴らはいなくなり、にょーり君は犬の正体がたわしだったことに気づく。

動画

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概要欄

豪華3本立てです
ところでもうすぐ2月なので私のdrizzleという曲はピアノアレンジ選手権みたいなことをしようと考えました

episode 2 劇中ミュージカルパート「インク切れ

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東北きりたんによる二話の劇中歌...のはずだったが、諸事情により分割して公開することとなった。
ペンのインク切れをテーマにした曲であり、バーバパパの動画の中でも特に人気の高い一つ。
MVでは、九重八木、にょーり君、デビス君、オカルト部門の顧問がペンを探したり、踊ったりしている。

動画

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概要欄

にょーり君第二話の劇中ミュージカルパートです。諸事情により分離させらせされました。

episode 2「修行するぞ」

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益子先生との戦いに勝利したにょーり君とデビス君は、家庭科準備室で益子先生に精進料理をご馳走してもらっていた。
食事の最中、オカルト部門からジョブマッチングインターンの辞令が出され、二人はオカルト部門へ向かうことになる。そこでにょーり君は、中学時代に格闘大会で対戦した九重八木七男と再会し、当時の出来事を思い出す。その後、二人は九重八木にオカルト部門の説明をしてもらい、能力を覚醒させる薬を飲まされる。そして、二人は九重八木と共にコマンドを扱う修行を始める。
にょーり君は、ひたすら大きな鉄球を殴る修行をするが、一向にコマンドが使えるようにならなかった。対して、デビス君はコマンドを習得し、守護霊を呼び出すことができるようになっていた。その後、デビス君は守護霊のリリアンカイザーを呼び出すが、にょーり君に誤って踏み潰されてしまった。

動画

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概要欄

須賀は見違えていた。3年生の引退そして顧問が変更されたことで2年生までの頃の彼と比較しておおよそ想像もできないほど前向きな性格になっていた。須賀自身が環境が変わるだけでそれほどまでに成長できることを知り驚いていた。また、今までの不甲斐ない自分への怒りと自分の力に対する自信から周囲の人間に対しても強気になった。前格闘部顧問と元主将はその可能性に気づいており、自覚するまで試合に出てはいけないとしていたが、新しい環境がパンドラの箱を開けてしまった。
 来たる中学武闘大会決勝戦当日、須賀は対戦相手となる九重八木七男について興味もなくただ目の前の相手に勝つことだけを考えていたため一切のリサーチを行わずこの日を迎えた。対して九重八木はこれまでの戦績や戦法を観察しどのように対処するか入念に策を練っていたがそうする過程で苛立ちを覚えていた。
「ありゃ、完全に無自覚だ。おそらく気功だろうな、まったく安定していないが」
 九重八木は霊力のコマンドを好んで使っていた。優れたコマンドを持つものは若くして(九重八木の場合は5歳で)コマンドの存在を自覚し扱うようになることが多い。多くのものは教育課程を終え、実戦経験を積む中でその力の扱い方を学んでいく。教育課程にこのカリキュラムが組まれていないのは個人差が非常に大きいため、集団で教育するのは難しいとされたためである。
 偏に優れた者といえど、与えられた才のみで優れた成果を出す者はそうはいない。九重八木も同様、己の才を理解し十二分に発揮できるよう日々の鍛錬に励んできた。彼にとって須賀は観察をする中で自分よりも大きな才能を持ち、且つそれのみで他者を圧倒し己が世界の中心であるかの様に振舞う暴君に見えた。
「心配ないよ。絶対勝つから。」
神竜中学校オカルト研究会の後輩にそう言い残して九重八木は控室へ入っていった。


―中略―


 須賀は瞬時に理解した。自分が喧嘩を売った相手がこれまでにあってきたありとあらゆる人間をはるかに凌駕する力を持つ者であると。こんなことなら素直に言うことを聞いてごみはゴミ箱へ捨てるべきだったと後悔もしたが、後輩もいる手前、強気の須賀は引くことができなかった。
 結果、記憶も一部失うほど完膚なきまでに中本怜に打ちのめされるのは中学武闘大会からおおよそ半年後のことである。

episode 3「ウンケメン」

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九重八木との修行でようやく基本技術が身についてきたにょーり君とデビス君は、オカルト部門の顧問から妖怪討伐の任務を与えられる。
任務遂行のため、二人は九重八木と共に廃墟周辺へと向かう。そこにはたくさんの妖怪たちが発生しており、テーマのばらついたデモを起こしている。
すると、様子を見ていたにょーり君たちの元へちくわ妖怪が近づき、にょーり君たちは動きを鈍らされてしまう。その時、ちくわ妖怪を踏み潰し、九重八木の知り合いである古賀時雨が現れる。
間一髪で助かったにょーり君とデビス君は、古賀と自己紹介をする。しかしその時、妖怪たちのボスであるウンケメンが現れ、にょーり君たち四人はウンケメンと戦うことになる。だが、問題用紙を忘れたためウンケメンは一旦取りに帰ることになる。
その間ににょーり君たちは、手下の妖怪たちと戦う。
妖怪たちを倒した後、四人は歩いて帰ろうとするが、気づくと謎の場所に着いていた。するとその時、問題用紙を取りに帰っていたウンケメンが現れ、四人はウンケメンと戦いを始める。
ウンケメンはにょーり君にウンケメンの称号を贈与(非課税)し、にょーり君を半分ウンケメンにする。しかし、九重八木と古賀がにょーり君を攻撃し、元の姿に戻される。その後、ウンケメンは古賀をウンケメン化しようとするが、古賀にウンケメンと言い返され、ダメージを受けてしまう。
ウンケメンの弱点に気づいた九重八木と古賀はウンケメンに悪口を言い、ウンケメンを追い詰める。それに怒ったウンケメンは全妖力を使い、デビス君をウンケメン化しようとする。しかしその時、にょーり君がコマンドを習得し、ウンケメンの背後に回る。その後、にょーり君のパンチでウンケメンは倒された。

動画

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概要欄

古賀時雨:毒竜中学校2年 部活動:奇術部 インターン:死体処理部門 使用コマンド:魔力

episode 4

(+をクリックして開く)

動画

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概要欄

あけおめ~

スタッフ

  • プロデューサー 俺
  • 企画 俺
  • 3Dプロデューサー 俺
  • デザイン 俺
  • 美術設定 俺
  • 監督 俺
  • 脚本 俺
  • 絵コンテ 俺
  • 演出 俺
  • 原画 俺
  • 動画 俺
  • 音響 俺
  • 録音 俺
  • 担当 俺
  • ?? 俺
  • 使用したBGM DOVA 窓辺のドロップス(1~4話+番外編)、Relax Music 創国の夜明け(1話)、YamiKarin Target-月夜の狩人-(1話)、バーバパパ 666(2話)、DOVA 不協和音感(3話)、DOVA 冷たい雨(3話)、エクシエ ほのぼのワルツ(4話)
  • そう書くことないねん
  • 制作 愛媛暗殺協会

主題歌

ED(※曲名不詳)
東北きりたんによるエンディングテーマ。視聴者からの人気が高い。通称「にょーり君 ED」
(※曲名不詳)
東北きりたんによる怪奇!!ッッ犬散歩!!ォ1.0.1話の挿入歌。
(※曲名不詳)
東北きりたんによる怪奇!!ッッ犬散歩!!ォ1.1.1話の挿入歌。曲調がスーパー戦隊の主題歌に似ている。
「インク切れ」
東北きりたんによる第二話の劇中歌。

コメント

  • 待ちに待ったにょーりくんの新作がようやく更新される...これはバーバパパから私たちへのクリスマスプレゼントなのだろうか... -- 2023-12-13 (水) 23:31:19
  • ↑と記載しましたがそれはお年玉でした -- 2024-01-03 (水) 23:54:32
  • 最高かよ -- 肉まん? 2024-02-18 (日) 21:09:44

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