はじめに
PvPについて
QuestNotesのPvPは、面白い。
駆け引きが多く、マッチアップ(対戦の組み合わせ)も豊富、同じクラスでも使い手次第で立ち回りは大きく異なり、それぞれの手癖が出たりして、それを行動を推測する材料にできたりと、非常に奥深いので、面白い。
それゆえに「知らないとできない」ことが多く、無知の状態ではクラス間、ステ振りによる相性差じゃんけんゲーになってしまう。
抵抗不可能な高HITスリープを扱うメイジに泣かされ、PvPは相性ゲー!と感じた冒険者も少なくないはずだ。
しかし、立ち回りと読みの精度を鍛え上げることで、それが最終的な強さに繋がるシステムになっている。だから面白い。
あらゆる行動パターンを予測し、ビルドの対策も行った結果、やはり同じように不可避のスリープを受けてやられてしまうこともあるかもしれない。
だが、「なぜ負けてしまったのか」を把握できるようになったはず。
また、人間が操作しているのだから、どんな試合でも毎ラウンド最適解を踏み続けることが出来るプレイヤーは居ない。
ときには待機1回の差が勝負を分けることがある。
本来、理論上は片方が勝つことはほぼ不可能に近いマッチアップでさえ、ひっくり返ることがある。
対人戦とはそういうものなのだ。実に面白い。
心構え
まず心掛けておきたいことは、「負けても言い訳しない」こと。
相性差で負けた、ファンブルして負けた、芋られてたので攻めたら不利背負わされて負けた、など…色々な理由があるが、口に発したところで対戦相手は良い思いをしないし、自分も成長しない。口だけでは上達できない。
負けた理由は本当に相性差だけだっただろうか。
ファンブルするより前に勝負を決められたのではないだろうか。
慢心から不要な行動を挟んでなかったか。
ときには相手のミスを誘う(≒ミス待ち)行動が必要かもしれないし、運が左右する局面が訪れるかもしれない。
しかし、自分次第で詰められる部分をすべて詰めたうえでの運頼りなら、最高の形で迎える準備が整っているのだから、天運に任せてしまっても良いといえるだろう。
冒頭でも挙げたが、運や相性はいったん置いて、「立ち回りや読み」に焦点を当てて遊んでみよう。
例え負けてしまったとしても素晴らしいプレイングを行うことが出来れば、それは充実した時間になるはずだ。
PvE(クエスト)と異なる点
プレイヤーが操作するため、毎試合毎ラウンド、不定の行動が行われる
- 移動→攻撃なんて単純な行動をする相手などいない。
Will、ポーションといったリソース管理が大きく勝負を分ける要因となる
- Willはミスを帳消しにしてくれる残機として働く場合が多い。
例えばAP枯渇時に相手がWillを3つ使って3回攻撃を行ってきた場合、こちらもWillを3つ使ってリアクションを行って対応できる。(≒トレード、交換)
(WillAP-3のほか、効果+6をしないと回避出来ずにやられてしまうような展開ではこの時点でアウトではあるが)
「AP-3>SPD+1>命中+6>効果+6>SP0」の順に使用頻度が高いと思われる。 - 基本的にAP-3を利用した多段行動に用いられる。命中、効果+6したところで【マイティガード】【絶対回避】などで無効化され、Will差が生まれてしまう。
あえてこれらの強力スキルを誘い出すために利用する戦法もあるがマイナーな立ち回り。 - このWillの使い道に関してはマッチアップ毎に異なるため、必ずしも使用頻度の高い効果を使わなくてはならない、ということではない。
勝ち筋を算出した場合にこのような使用頻度になるだけであって、マッチアップによっては命中効果+6に利用すべき、そうでないと勝てない展開も有り得る。 - 要は勝ち筋に沿った使い方を徹底し、無駄にWillやポーションを消費しないことを心掛けるだけで駆け引きの楽しさを感じられるはず。
環境の推移が起こり得る≒常に最強のビルドは存在しない
数年前はスリープ一強時代だったらしい。
ディフレクション、両手武器のナーフが行われた結果、ディフウォリのHIT平均が+2され、命中バッシュが流行りだし、ディレイ値システムの煽りも受け、フェイントシーフはだんだんと影を薄くした。(当然、シーフでさえ回避困難なHIT17+1dバッシュをほかのビルドが避けられるはずもなく、回避型は現環境でも苦しい立場にある。)
そうしてDEFで受けきろうとするビルドが増えだすと、どれだけDEFを盛ろうがその上からぶち抜けばよいと、HITを捨てたATK極アサシンやATK極ウォリアーが台頭した。
環境は常に変動する。
今日まで強かったビルドが、明日には仕様変更の影響を受けて転落するかもしれないし、対策を完成させたプレイヤーが現れるかもしれない。(個人をターゲットに絞った対策は容易なので、いたちごっこといってしまえばそうかもしれないが、ここではリーグ戦やトーナメントなど、複数試合にて有利の取れるビルドを強ビルドと仮定する)
ふと現れた今までにないビルドが、環境のトップを取る可能性もあるということだ。
少し話題が逸れるが…
PCのイメージを崩してまで遊ぶのはちょっと…と思った方も、安心してほしい。
PvPが好きなプレイヤー達は、誰もが毎日のように修練所に通ってはステ振りを繰り返しているわけではないし、キャライメージを大きく崩してまで遊ぶようなことは、滅多に無い。やはりそこはTRPGとしての要素が尊重されているのだろう。
例えば筆者であれば、剣を扱うPCということで、魔法や弓は使わないようにする、という自分なりに譲れない部分は譲らずに保ち続けている。
自分のPCにとって苦しい環境になる可能性はある。しかし、環境は常に変動する。
特定のビルドがずっと無双するということは起こり得ないし、誰にでも活躍するチャンスは用意されているので、気楽に足を運んでほしい。