サイダー提督の応接室1
Last-modified: 2018-09-27 (木) 10:50:22
サイダー提督の別荘
- 増築工事……完了っと! -- 明石(I)?
- みなのしゅう~! 霧島「……みなさんそろってますよ」 おう。 大淀「それより提督、お怪我のほうは……」 ああ。なんとかね。 鳳翔「それで、今日はみなさんどうしてここに集まっているのでしょう……?」 ああ。部屋割りです。 -- サイダー提督?
- 一同「部屋割り!?」 ええ。明石に頼んで増築依頼したからね。 明石「はいっ!お部屋も増えましたから~!えーと、見取り図はこれ(上のほうにあります)ですね」 鳥海「へーっ、広いお部屋ですね」 明石「一部屋あたり8畳と、1畳ちょっとの収納がついてます!」 -- サイダー提督?
- で、とりあえず部屋割りだが……。 瑠璃「ね~、なんだか適当だと思います~」 ああ。上から適当に振った。 柳瀬「え、まあ、そうなるわね……」 高波「高波にもお部屋ですか?」 おう。 -- サイダー提督?
- 大淀「それで提督……一人ひとりに部屋が当たる……ということですか?」 そうなる。部屋の中はすきにしていいぞ。ただし、壁にでかい穴をあけて隣と行き来できるようにしたり、騒いで迷惑はかけないでくれよ?一応防音と断熱はしてあるけれど……。 -- サイダー提督?
- というわけで、一同、荷物搬入 -- サイダー提督?
- 大淀「これからお引越しですね……」 霧島「おそうじとか……本の配置とか決めなきゃ」 高波「高波は、どうやってデコしようかな~?」 -- サイダー提督?
- 青葉「失礼しますっ、司令官!」 どった、青葉? 青葉「司令官に耳寄りな情報が!」 耳寄り……?マ*エツの安売りか? 青葉「違いますよぉ~もっとびっくりな情報ですよ~」 -- サイダー提督?
- ああわかった!ジャ*コのバーゲンだな! 青葉「違いますよ~試運転ですよ!」 試運転?うちの車か? 青葉「いえ~、オリエント急行ですよ~」 まじか!Magoさんとこのお前だったらすごいことになってそうだな。 -- サイダー提督?
- ならば出撃! 青葉「ええ~!」 それはそうと青葉、なぜに衣笠のスカート? 青葉「実はココアこぼしちゃって……」 あれま。 -- サイダー提督?
- (ある日のこと……)お、もうこんな時間か。 大淀「丁度書類もまとまりましたし、良い時間だと思いますよ?」 そうだな。ちとお茶でも飲むかい? 大淀「いいと思いますよ?じゃあ、私が」 おっと私が入れてこよう。珍しいのが入ったんでな。 -- サイダー提督?
- ほい、おまた~。 大淀「あ、すみません、提督」 ええのええのって。今日のお茶はこれ。 大淀「ブルーマロウですか?」 おう。楽しいお茶だぞ? 大淀「色の変化はわかりますが……そのほかに何かあるのでしょうか?」 このティーパック見てくれ。 大淀「わーっ、これって……イルカの形!」 だろだろ? -- サイダー提督?
- さてと……お茶でも飲みながら、ラジオでも聞こうか。 大淀「はいっ、では電源を」 (カチッ!) 『……各地では、今日入社式が一斉に執り行われ……』 -- サイダー提督?
- お、そんな季節だね。新入生も然り。 大淀「そういえば提督、私たちの所にも今度、新しい艦娘が加わのでしょうか?」 来月の予定だよ。 大淀「来月ですか!楽しみですね~」 うん。そうそう、大淀が来たのっていつだったっけ。 大淀「夏、でしたね」 ああ、八月の半ばぐらいだったか、確かとても暑い日だったな。 大淀「ええ、とても暑くて、ついついアイスを買っちゃいましたね」 -- サイダー提督?
- そういえばさ。 大淀「何でしょう?」 大淀はさ、なんで艦娘やろうって思ったの? 大淀「え、その、言わなきゃ、ダメ……ですか?」 無理にとは、言わん。 大淀「……かまいませんよ。でも、笑わないでくださいね」 おう。 -- サイダー提督?
- 私がこうして艦娘やっているのは……憧れと、それと、お礼を言うため……ですね。 提督「憧れかぁ」 あっ、少し笑いましたね! 提督「いやいやそういうことじゃなくて、大淀らしいかなって」 むう。 提督「でもお礼って……誰に?」 -- 大淀(I)?
- それが……全く誰になのか、覚えていないんです。 提督「覚えて……ない?」 はい。おそらくは……事故か、何かだったのでしょう。私にとっては苦く、そして辛い出来事だったのかもしれません……。 提督「いいんだよ、無理に思い出そうとしなくても……」 いいんです。覚えていないんですから。おそらくは海難、それか水難だったのでしょう。 -- 大淀(I)?
- 提督「まあそうだろうね」 そうだとは思うのですが……どんな事故であったのか、いつ起こったのか、そして……私に何があったのか、その時の記憶がすっぽり抜けてしまっていて覚えていないんです。 提督「そうか……」 すみません、重要なことなのに、何も覚えていないなんて……。 提督「いいんだいいんだ、気にすることはないさ」 でもこれだけははっきりと覚えています。艦娘の方に助けてもらったこと、それだけは。 -- 大淀(I)?
- そうか……なら、何か些細なことでも覚えていないか?例えば……服装。 大淀「服……あっ……袴」 袴?本当に? 大淀「はい、袴でした」 色とかは? 大淀「……ごめんなさい」 いいんだ。 -- サイダー提督?
- でも、はっきりと覚えています。私を引き上げてくれた時の、その手の柔らかさ、そして温かさ。今でも忘れません。……私に“生”を与えてくれたその人に、ありがとう、って。……そのお礼を……私は言いたくて……。そして、共にこの空の下の“仲間”として…… -- 大淀(I)?
- そうか……大淀は、だから、その人に、ありがとう、と。 大淀「はい、いつか……私の口から……」 いつか会えると思うよ。きっと、どこかの海を今日も駆けているはずさ。 大淀「はいっ!あら……」 お。桜の花びらが浮いてる。 大淀「あら。お外から舞い込んできたんですね。風流……」 ああ。さて、飲んだら鳳翔さんのところ行こうか。 大淀「はいっ」 -- サイダー提督?
- (埠頭駅) --
- (埼京カラー205系の横)運転士「……これを北町まで運転して、車庫に戻したら、今日の仕事は終わりね」 車掌「ええ、これで今日も終わり……って、またコスプレですか……」 運転士「まあ終わるんだから、いいんじゃない?さあさ、あと一駅頑張るよ?」 -- 謎の運転士+車掌(I)?
- 車掌「……っと、最後も異常はありませんね。流石と言うか……」 運転士「さーて、今日も行きますよ~。終わったら修理して、あとはて……じゃなかったあの人のデロリアンでもいじろうかな?」 -- 謎の運転士+車掌(I)?
- (トントントン)っと、なかなかの島じゃないか。三波島とは。まぁ、サイダー殿らしいと言うかw 村雨(矢絣袴)「ん~、新旧合わせたシステムんが混在している感じw まぁ、それもらしいねw」 悪雨(矢絣袴)「しかし、雷鳥殿といい、サイダー殿といい。どういう鎮守府運営をw 国家規模になりかねんじゃぞw」 -- 飛鳥提督?
- お客様、あの、乗車券を拝見できますか? -- 駅員(I)?
- おっと、回数券、回数券っと。村雨~。 村雨(矢絣袴)「も~、飛鳥っちがあんなとこに忍ばせるから、取るの恥ずいんだから…。(ちょっとかがんで胸元ブラの谷間から器用に回数券を取り出す)っと。はいはい。ど~ぞ」 悪雨(矢絣袴)「まさか、本当にそこにしまって来るとは思わなんじゃが…(汗)」 -- 飛鳥提督?
- えーと、はい、さ、三名様ですね。(パチンパチンパチン!)はいっ、お気をつけて行ってらっしゃいませ。(動揺しつつも回数券三枚に切り込みを入れた) -- 駅員(I)?
- いゃ、だってねw。 さて、回数券も無事つかえたし、電車が入線しているようだね。 村雨(矢絣袴)「ん、なにかすごく馴染みある車両なんだけどw」 悪雨(矢絣袴)「まぁ、わらわは、雷鳥殿の所でだいたい把握しておるじゃがな」 -- 飛鳥提督?
- (どこか聞き覚えのある声)こほん。ただいま停車中の電車は、北町止まりの電車です。製糖前へは参りませんのでご注意ください。まもなく発車となります。ご乗車になりましてお待ち下さい。っと。 -- 車掌?(I)?
- ん~、なにやら聞き覚えのある声のアナウンス…。 飛鳥「そう?まぁ、適当に乗っても島だし、大丈夫だよw」 悪雨(矢絣袴)「飛鳥のお気楽癖がまたじゃな…」 -- 村雨(矢絣袴)?
- \ジリリリリリリリリリリ……/ (プシュ~!バタン!) 戸閉よし! \ビーッ!/ (シュ~!グォン!) 次は北町、北町、終点です。どなた様もお忘れ物のないよう、ご注意下さい。 -- 車掌?(I)?
- おっと、動いた動いたw って、次で終点? 悪雨(矢絣袴)「そりゃ、動くじゃろ。しかし、次の駅が鎮守府に近いのじゃか。港に近いしやはり拠点と言う事じゃか」 -- 飛鳥提督?
- まもなく、終点の北町、北町です。降り口は右側です。ご利用ありがとうございました。北町より先に参ります、製糖前行きはこの電車出発後に同じホームへ参ります。なおこの電車は車庫へ入ります。引き続きのご乗車はできません。ご注意下さい。(電車は速度を落とし、北町のホームへと滑りこむ) -- 車掌(I)?
- 飛鳥っち。着いたみたいだよ~。 ほへ~。また、雷鳥さんところとは違った雰囲気だねぇ。 飛鳥「まぁ、おいら達の質素な鎮守府とは違うだろう…」 悪雨(矢絣袴)「それも飛鳥のはインフラ込み込みで雷鳥殿から都合をつけてもらったものじゃしなw」 -- 村雨(矢絣袴)?
- (またどこかで見覚えのある駅員が人探しをしている)飛鳥様~、お客様の中で飛鳥様はいらっしゃいますか~! 客A「私じゃないですよ」 あーどうも。 客B「駅員さん、次はいつ来るん?」 10分ぐらいしたら来ますので、お待ちください。 -- 駅員?(I)?
- (ピクッ)あ、おいらですw おいらw 村雨(矢絣袴)「ふふっ、やっぱり来たことはお見通しか~」 悪雨(矢絣袴)「まぁ、島じゃし、セキュリティは万全じゃろうしなw」 -- 飛鳥提督?
- いえいえ、先ほど会社を通じて鎮守府の方から、今日来られるとのご連絡がございまして。では、お手数ですが回送列車にご乗車願えますか?そう伝えてほしいとのご連絡がありましたので……。 -- 駅員?(I)?
- あ、そうなんですかw 回送電車とは。なかなか乗れるものではないしw 了解です。 村雨(矢絣袴)「と、言う事は、別に考えると貸切w」 悪雨(矢絣袴)「まぁ、回送じゃからな…」 -- 飛鳥提督?
- まもなく回送列車発車しまーす!離れてくださーい! \ジリリリリリリリリリリ……/ -- 駅員(I)?
- よぉし、ほら、急いでw 村雨(矢絣袴)「あ、飛鳥っちw 回送列車とはいえ、防犯カメラはまわってたりするから気を付けてねw」 悪雨(矢絣袴)「うむっ、我らの住いとはちがうのじゃからな…」(三人は飛び乗った) -- 飛鳥提督?
- 戸閉よーし!明石-、出しちゃって~! (電車は駅をのろのろと出ると、本線から分かれた右の引き込み線へと入っていく) -- 車掌?(I)?
- あいゃ? 明石さん?? 村雨(矢絣袴)「ん~、確かにそう聞こえたね~w」 悪雨(矢絣袴)「で、コスプレしつつ…、じゃか。サイダー殿の趣味じゃなw」 -- 飛鳥提督?
- 鎮守府にまもなくつきますね……。 \キキキーッ!/ っと。(乗務員室から出てくる)ようこそ!さあ、つきましたよ!(どこかの倉庫らしき場所) -- 車掌→大淀(I)?
- あ、淀姉様w 車掌さんしてたんですか~w すごいですねぇw 今日は、飛鳥っちが頼んだ[アルシオーネ]を受け取りに来たんですよw -- 村雨(矢絣袴)?
- あ、村雨ちゃんと飛鳥さん、悪雨ちゃん!ええ、今日はこの服でなんですよ……。さあさ、こっちから降りてください。中へ案内しますね。(非常用のレバーを操作してドアを開け、タラップのあるところを指さす) -- 大淀(I)?
- ふふっ、そういえば、確かこちらの鳳翔さんも飛行機操縦とかしてますものねw 何気に凄い皆さんですねぇ。 飛鳥「ほんとほんとw あ、では失礼しますね」(タラップを降りて行く) -- 村雨(矢絣袴)?
- ええ。でもすごい操縦をするらしいですよ……(汗) あ、こっちですこっち~! -- 大淀(I)?
- はいはいw (ゾロゾロと付いて行く) -- 飛鳥提督?
- (鎮守府) --
- (エントランス)ここが、私たちの鎮守府ですね。小さいですけれど……。(古風な入口が姿を見せる) -- 大淀(I)?
- ほえぇ。建築様式が時代を物語ってるねぇ。大正…。ううん、昭和初期かも。わたし達には懐かしいといえば、そうだねぇw -- 村雨(矢絣袴)?
- ふむっ、むしろわらわ達の和装が違和感なく馴染める雰囲気じゃなw -- 悪雨(矢絣袴)?
- それこそ、鉄道も陸蒸気みたいだったら凄いねぇw 飛鳥「いゃあ、やりそうだけどなw」 -- 村雨(矢絣袴)?
- ええ~、資料によれば昭和元年に建てられたとか……さあさ、中に入っちゃってください!(古めかしいドアを開ける)今日は、私が案内しますね。どこか見てみたいところとか……ありますか? -- 大淀(I)?
- う~ん、明石さんの工房w とか。 村雨(矢絣袴)「わたしは鳳翔さんのリビングとかw でも、そうだなぁ。駆け付けでバタバタ見学するより、次回でもゆっくりと拝見したいかもwです」 -- 飛鳥提督?
- 明石の部屋とか、鳳翔さんのお部屋とかですか?……明石の部屋なら、たぶん今からでも大丈夫でしょう! 明石(I)「お疲れ~お~よどっ!」 明石!んもう!なんでまた私までコスプレなの!? 明石「いいじゃん似合ってるんだし~。あ、私のお部屋とか見て行きます?」 -- 大淀(I)?
- そうなんですか? なにか済みませんですね。いきなり押しかけちゃってw 村雨(矢絣袴)「ふふっ、淀姉様にも興味があるけど、サイダーさんとこの明石さんも、なかなかな感じがw お願いしま~す」 -- 飛鳥提督?
- いえいえ~。じゃあ、二階に上がっちゃいましょうか!私や大淀の部屋もそこなんで! 大淀「わ、私の部屋も見せるの!?」 あたりまえじゃん! 大淀「え、あ、その、まだ何も終わってないから……おわって、ないから……」 -- 明石(I)?
- ふふっ、楽しみですっw 特に淀姉様~w 飛鳥「こらこら、今回は車の引き取りが目的なんだから、あまりお願いするものじゃないぞ」 悪雨(矢絣袴)「じゃな。村姐の興味で動いていたら目的がわからなくなりそじゃしな」 -- 村雨(矢絣袴)?
- 明石「まあ、向かいの部屋ですからすぐですよ~じゃ、私の部屋はこっち、207号室です。まあちょっと、女の子の部屋には見えないかもしれないけどね(苦笑)」 大淀「明石……工具とか修理しかけのパソコンとか、普通机の上に置くもんじゃないと思うんだけど……」 -- 明石+大淀(I)?
- でも、サイダーさんの趣味や嗜好を理解しつつ、それらしく仕上げるところなんかは凄いですよw 夕張さんのお手を借りてるとしてもw 飛鳥「あの、デロリアンとかだねw」 -- 村雨(矢絣袴)?
- えへへ~まあ提督も変わり者ですからね~。今日なんて駅に立ってましたよ? 大淀(I)「あのデロリアンは遊びすぎです……(汗)」 あ、そうそう、車のカギ、渡しておきますね。ロータリーのとこにある駐車場にありますから! -- 明石(I)?
- あ~、お向かいさんが淀姉様で、お隣が鳳翔さんですかw サイダーさんのお部屋からは遠いんですね。淀姉様w でもお風呂を行くときには通るのかw 飛鳥「しっかり、お部屋の配置図をチェックしてるし(汗) お、有難う御座います。これでいろいろと行動範囲が広がりますw」 悪雨(矢絣袴)「ふむっ、サイダー殿が駅に居らしたじゃと…。判らなかったじゃが…」 村雨(矢絣袴)「ふふっ、淀姉様、そっと入浴後にサイダーさんの扉をトントンと…」 飛鳥「人の話し聞いて無いだろ、村雨っ」 -- 村雨(矢絣袴)?
- た、確かに遠いですけれど、お風呂の前にノックしてみたりとかそんなこと……し、しませんから! 明石「あー、赤くなってる~!」 明石まで!んもー!誰があんなのと……! 明石「わかりやすいんだから~。 いえいえ!これで楽しくドライブしてもらえれば嬉しいですね!」 -- 大淀(I)?
- ですね。久々に走る楽しみを味わえる車だと思っていますが。 悪雨(矢絣袴)「じゃが、運転はわらわじゃとな。飛鳥がやればいいものを…」 飛鳥「車は運転して貰った方が、ゆっくりできるんだってばw」 村雨(矢絣袴)「淀姉様って本当に分かり易い…、もとい、サイダーさんを慕っているんですねぇw そして目下、それは順調な様子w 嬉しい事ですねぇ。あ、明石さんお車有難うございま~す」 -- 飛鳥提督?
- いえいえ!あ、じゃあ車のところへ行きましょうか! -- 明石(I)?
- では、いろいろと拝見させでいただき有難うございました。宜しくお願いします。回数券の残券と車が手に入ったので、またお伺いしたいと思います。その節も宜しくお願いしますね。 村雨(矢絣袴)「ふふっ、楽しみがまた増えたっとw」 悪雨(矢絣袴)「さて、飛鳥、帰りはフェリーじゃが、その後はちょっと覚悟するのじゃぞw なに、安全運転ではあるのじゃがなw」 飛鳥「をいをい…」 -- 飛鳥提督?
- 明石「じゃあ、こっちです~!これがご依頼の車です!整備もばっちり!車検も終わってます!」 大淀「また、遊びに来てくださいね」 明石「安全運転で!」 -- 明石+大淀(I)?
- (北町駅・駅員服装)うわぁ~!!!!!駅員の格好をして出迎えるつもりが~!! -- サイダー提督?
- (タタッとそっと耳打ち)淀姉様、淀姉様っw ブラの胸の谷間にサイダーさんの写真かふみを忍ばせておくと、いろいろと願いが叶うらしいですよ~w 是非是非ww 悪雨(矢絣袴)「まぁ、脱衣所にそのまま置き忘れなければいいのじゃが。願いがあるのなら叶うといいじゃなw」 飛鳥「あ、当人登場ww」 村雨(矢絣袴)「ふふっ、サイダーさんらしいですぅww」 -- 村雨(矢絣袴)?
- さて、飛鳥っ。行くじゃぞw しっかりシートベルトを…。 飛鳥「サイダーさん、明石さん、大淀さん。お世話になりました。また~」 村雨(矢絣袴)「ふふっ、失礼しますね~w」 (バタン、ブロロロッ…、ギャギャギャーッ) 飛鳥「悪雨っ、もっちっとゆっくり~!!!」(飛鳥三人組は帰っていった) -- 悪雨(矢絣袴)?
- 明石「行ってらっしゃいませ~! -- 明石+大淀(I)?
- え、あ、わわわわ!(動揺) ま、また、き、きてくださいね! -- 大淀(I)?
- ……どうしよう。 大淀「この赤い封筒……赤い張り紙……」 霧島「差押ですね……」 -- サイダー提督?
- 三波島市納税課 本建物は固定資産税および所得税の滞納により、差押とします。 三波島市納税課 本自動車は固定資産税および所得税の滞納により、差押とします。 -- サイダー提督?
- 預金は!? 鳥海「当然のようにゼロです……」 青葉「青葉、お財布の中には2000円しか……」 -- サイダー提督?
- どうしよう。 大淀「どうしましょう」 青葉「どうしたら……」 霧島「どうすれば」 鳳翔「どうしましょうか……」 -- サイダー提督?
- メタ:ガスが0になりました。 -- サイダー提督?
- 氷室「あら?ちょっとヘリで飛んできたら鎮守府破産してるんだけど!?」(リンクスで飛んでくる) -- 鳳雷鳥?
- あ~!救いの女神~! 大淀「氷室さん!」 霧島「ええ、この有様ですよ……」 鳳翔「どうしましょうか(苦笑)」 -- サイダー提督?
- 氷室「ちょ、ちょっと何よ?さっぱり状況が見えないんだけど?????」 -- 鳳雷鳥?
- 実はですね……。 大淀「資材繰りが追い付かなくて、その結果税金まで払えなくて……」 霧島「それで、車両から船から何もかも差押さえられちゃいました」 鳳翔「それで、私たち、これからキャンプに、と……」 -- サイダー提督?
- 氷室「まったくどこまで無茶してたのよ…要は破産して一文無しに家無しっと…それならうちにくるかしら?仕事ならいくらでもあるわよ?」 -- 鳳雷鳥?
- ちくしょー!すべてはE-6のせいだァァァァ! 大淀「提督、メタい、メタい……っとそれはさておき、ほ、本当ですか!?」 霧島「な、なんでもやります!」 -- サイダー提督?
- 氷室「ああ、あそこね…まあ仕方ないわねえ…とりまうち来るならヘリ乗りなさいな」 -- 鳳雷鳥?
- アッハイ。 大淀「では、お言葉に甘えて……」 鳳翔「すみません……よろしくお願いします」 霧島「行きます、行きます!」 青葉「青葉も、お願いしま~す」 -- サイダー提督?
- 氷室とサイダー提督一行を乗せたリンクスは鳳凰諸島へと飛んで行った… -- 鳳雷鳥?
- 《黒い霧の謎を追え 三ツ矢鎮守府プロローグ》 -- サイダー提督?
- ことは数日前。鎮守府内の会議室にて。 -- サイダー提督?
- テレビ《……浦賀水道の失踪事件についてです。『黒い霧』事件と呼ばれるこの事件、一体なぜ発生したのか。そして何が原因なのか。謎は深まるばかりです。》 房総半島沖の『黒い霧』事件、か……。 大淀「ええ……聞くところによると、あらゆる機械の動作が停止するそうです。はい、提督。これが、配布された本案件の概略です」 ありがとう。ふむう……『故障等見られないはずの艤装の停止』……初期不良の可能性は? -- サイダー提督?
- 明石「その可能性は限りなく低いと思う。うちで使用している装備品は、炭素繊維などの最新技術が惜しみなく使われているとは言え、実戦投入前に入念にテストしているの。整備マニュアルだと、金属疲労などの破断につながる危険な兆候が見られたら即交換。航空機以上に入念に整備をやってるわ」 そうか……。じゃあなぜだ? 明石「私はこれかな、と思います。ほら、すべての機器が止まったとの報告があります」 なあ明石、艤装ってそんなに機器の塊なのか? 明石「ええ。うちが使っている艤装の動力源はLNGを燃料とした燃料電池、それで発電された電力を使っているわ。で、それをコンピュータで電子制御。ああ見えて、最新技術の塊なんです」 -- サイダー提督?
- ああ、それでか……電子制御ならひとたまりもないだろうね。とりあえず、この情報は共有データで流してくれ。当該海域には絶対近づくな、と。 大淀「わかりました」 ああ、あと青葉を読んでもらえないか。ちと仕事を頼みたいんだ。 明石「青葉さんね?じゃ、電話しとくね」 -- サイダー提督?
- 明石の連絡で、青葉が会議室に来る。入れ替わりに、二人が出ていく。 -- サイダー提督?
- 「司令官、青葉をお呼びですか?」 おう。ちと横須賀へ出張してもらえないか?日程は一泊二日で。 青葉「横須賀にですか?」 うん。そこのドックに、うちの船……りゅうきゅうを出してるんだ。終わったって連絡があったから、その確認と、回航時期の打ち合わせをしてきてくれないか。 青葉「いいですよ!その代わり司令官、ちょーっとお休みもらえませんか?」 -- サイダー提督?
- いいよ。どれぐらい? 「一週間ほど。青葉、取材したいネタがありまして~」 いいよ。ただし、延泊分の宿代は自腹でな。あと念のため忠告しとくけど、『黒い霧』案件なら、やめておけ。 青葉「えっ、どうして?」 青葉、お前さんの記者魂がたぎるのは分からなくはない。もし原因がわかれば、解決策が見つけられるかもしれないし、それだけでも大手柄だ。だがそれは、同時に青葉を危険に晒すことになる。そういう事を、私はみすみす見過ごす訳にはいかないんだ。だから青葉、それだけは行くな。 -- サイダー提督?
- 青葉は提督をすっと見つめる。 青葉「でも青葉、気になってしょうがないんです!誰かが……誰かがやらないといけないんです!」 沈黙。 青葉「司令官!」 ……わかった。そこまで言うなら……。ただ、近づきすぎない、そして、スマホのGPSは常時入れたままにしておく。この二つだけは守ってくれないか。 青葉「わかりました。青葉、気をつけて行ってきます」 頼んだ。 -- サイダー提督?
- 青葉は、艤装とカメラを抱え、羽田へ旅立つ。この後、その霧に巻かれることになろうとは知らず…… -- サイダー提督(ナレ)?
- 青葉の出帆から一週間後。提督ははてまた、205系の後ろに車掌として乗せられていた。 -- サイダー提督?
- 《Fly me to the moon〜♪》 っとまだ乗務中だって。もしもし? 加賀 『加賀です。提督、ご指名での呼び出しです』 それは後回しにしてくれんか。今205のケツに乗ってるんだ。10分ほどで着くからそうと伝えてくれんか。 加賀 『緊急だそうで』 緊急緊急って、うちに連絡よこしたって後々警察に伝えることになるんだから……仕方ない。繋いでくれ。 加賀『しばらくお待ちください』 -- サイダー提督?
- (提督は、電話の相手が名乗ったた瞬間、表情が凍りついた。) ……神奈川県警? (警察からの連絡であった。悪い予感が巡る。そしてその予感は的中する。) ええと少しお待ちください。……確かに青葉三津代二佐はうちの所属ですが。……えっ、もう一度お願いします。 -- サイダー提督?
- 『……青葉三津代さんの身分証明書が入った財布、そして艤装の一部と思われる物体が、海面に浮遊していたので回収したとの届け出がありまして……』 な、なんだって!? 『確認して頂きたいので、提督さんか、代理人の方を、署の方までお願いします。その際、身分証明書をお持ち下さい』 わかりました……ああ、写真だけでもメールで送っていただけますか? 『分かりました。えーとアドレスは……?』 (提督はアドレスを伝えると、すぐに電話を切る。直後、加賀から電話がかかってくる。) -- サイダー提督?
- 加賀『提督、内容は何だったのかしら』 あまり良くない内容だ。加賀、誰が今近くに居るか? 加賀『私以外かしら?それなら、確か鳳翔さんが皿洗い中、蒼龍が皿の片付け中、高波ちゃんが……私の目の前で鳩サブレ食べてるわ』 わかった。その3人を執務室へ呼んでくれ。 -- サイダー提督?
- (数分後、会議室……)……という訳だ。 加賀 「つまり、青葉があの『黒い霧』に巻き込まれた……という事かしら」 そうだ加賀。おそらくだが、端的に言うとな。 鳳翔「青葉ちゃんの……艤装の一部と、お財布が海に浮いていたのですか?」 そうなんです、鳳翔さん。写真がこれですが、現物を見てから判断しようかと。 蒼龍 「で、確認したらどうするの?」 まだ決まってないな、蒼龍。 高波「探しに行くかもですか?」 ……場合によってはそうなるな、高波。 (提督は立ち上がる。) -- サイダー提督?
- これは危険な任務となるかもしれません。運が悪ければ……帰れるかどうかも。いやと言うなら残っても構いません。……それでも、行くと言うなら……。 (提督は言葉を濁した。) 鳳翔「提督、私は行きます。青葉ちゃんを助けに行くのは、私たちの役目です」 加賀「そうよ。仲間を見捨てるわけにはいかないわ」 蒼龍「まあ、人のスクープ押さえまくってるけど、この前のアイオワ救出作戦で一番活躍してたの、青葉だしね」 高波「高波、いつやるか、今かも……です!」 わかった。……では、やらまいか!鳳翔さん、加賀、蒼龍、羽田へ飛ばして下さい。それから横須賀に京急で移動、そこで船に乗り換えます。ちょうどドック入りしていた帆船がありますから。ドック明けの航海が実戦になるとはね。 -- サイダー提督?
- 鳳翔「提督、そうしたら飛行機が置き去りに……」 ちょっと待っていて下さい……あ、もしもし?どうもいつもお世話に。……はい、今日もフェリーしますか?わかりました。ではその通り。 蒼龍 「提督?何やってんの?」 飛行機の帰りを手配してた。うちの機体をフェリーして、帰りはエアーみなみが客手配して帰るって。オーバーブッキングで乗り切らんとか。 蒼龍「なーにやってるんだか……でもこれで、飛行機を駐機放置するという心配は無くなったわけだね?」 うん。それにいつも通り、駐機料と燃料代だして満タン返ししてくれるって。 加賀 「なら、急いで飛ぶしかありません。私たちが、あの子を見つけるのです」 っとその前に……広島に居る霧島と大淀に連絡をしないと。 -- サイダー提督?
- (大淀はワンコールで出る) 大淀『はい、もしもし提督?』 大淀、霧島はその辺に居るか? 大淀 『あー、今ちょっと紙屋町の方に』 呉から出ちまったのか。 大淀 『なんでも、お買い物があるのだとか……』 まあ仕方ないかな。今書類を電送したが、概略を説明すると、青葉が遭難した。 大淀 『青葉さんが!?』 ああ。おそらくはあの例の霧だ。なんでも艤装と身分証明書が海に浮かんでいたらしい。 -- サイダー提督?
- 大淀『……青葉さんが……なんで……?』 おそらく調査に赴いた際に……大淀、自分たちはこれから横須賀に発つ。状況がわからないん以上、どうなるかはわからない。 大淀 『提督……』(長い沈黙。) 大淀『大淀を……一人にしないで……』 わかってる。ちゃんと戻るつもりさ。青葉と共に、ね。 大淀 『……わ、わかりました。……提督……大淀は、“あなた”の帰りを……ずっと待ってます。待ってるから……』 ああ。行ってくるよ。霧島にもよろしく頼んだ。 大淀『……はい』 -- サイダー提督?
- ふーっ、疲れた……今日の仕事おわり~! 明石「提督、お疲れ~!」 おう。そろそろいい時間だな……。 -- サイダー提督?
- っと……明石、そこにおいてある瓶は? 明石「えっと……多分飲まない方がいいかなーと」 え、気になるんだが。 明石「eB*yで買ったんですよ?私向けに……」 じゃあひとつ戴くかね。(ごくごく)にがー。 -- サイダー提督?
- なんだか身体が熱い……明石、な、なんだこれは! 明石「あ、だから飲まないでとあれほど……」 せ、背が縮んで……髪も伸びて……明石、な、何をした!!!! -- サイダー提督?
- 明石「えっと……H6とH8を混ぜたのがその中に……」 (アルトボイス)それって……どうな……ってあ、あるぅ!!!!!そして……あ、ある。 -- サイダー提督?
- ……一体全体こりゃなんなんだ。 明石「えーと、e*ayで買ったH6とH8、それにスッポンモドキのエキス、ただの人参、マテ茶、ハブ酒、スピリタス、そして……」 そして? 明石「私の×××も……(赤面)」 え、今なんと? 明石「え?愛情ですよ、愛情!」 -- サイダー提督(にょた)?
- (数分後) 大淀「……で、こんな面白い姿になっちゃったんですね」 まあね。氷室センセに電話したら、爆笑しながら『二日頑張ってね~』って言ってたし。 明石「どうすればいいんですかね……」 まあ、二日間これで通すしかなかろう。ん?見とれてんのか? 明石「違いますから」 -- サイダー提督(にょ(ry?
- それで……えーと。 明石「説明書がありますね……。『効果は24時間ですが、×××をすれば短縮可能です』……大淀、出番だよー」 大淀「あ、あ、明石!!わ、私はそんなそのあのえっと提督とはそのあの……」 明石「まったく、大淀はうぶなんだから~」 そうだそうだ。 大淀「えっちなのはいけないとおもいます!」」 -- サイダー提督?
- んで……どうするんだよ……。 明石「……あっ!そういえば!」 ん?なんかあるのか? 明石「氷龍さんところから、秘密兵器を!」 ひみつへーき? 明石「ローパーです!」 -- サイダー提督?
- あ、その、あの……火星人みたいなのか……? 明石「疲労回復、身体のマッサージに良いらしいですよ?」 お、おう……。 明石「じゃあ、パートン、提督のマッサージをお願い!」 え?え?え?????? (ローパーは提督に襲い掛かる!) -- サイダー提督?
- あひゃひゃそっちさわるな気持ちよ……うぎゃあそっちはさっきできt……もひゃひゃひゃひゃ!…… -- サイダー提督?
- そのときであった。ローパーと、提督の身体が光を放つ。提督はもがく。しかしローパーはそれを楽しんでさえいるようであった。 そして……それから数分後であった。爆発音とともに、霧が一気にあたりに立ち込めた。煙ではなくて、霧であった。 -- サイダー提督(ナレ)?
- ……へろひろふ……。 ??「ほれへろふ……」 ん?あれ?肩が軽い?……な、無い!そして……ふう、ある。 ??「え、なんであるの!?そして、なんで消えてるの!?」 ん? ??「え?」 -- サイダー提督?
- 明石「……あの……」 大淀「眼鏡の度があっていないのでしょうか……」 いや……。 ??「なんで分かれてんの……」 こっちが知りたいわ。 ??「私も知りたいんだけど」 -- サイダー提督?
- あのね……なんだろ? ??「ふえ……た?」 明石「なんででしょう?私しーらない」 提督+??「ちょっと待てい!」 何が作用したのかしら。 ??「さあ?わかんないや」 -- サイダー提督?
- んで、どうするのさ。 ??「どうするもなんも、そりゃもとはアンタだったわけで」 大淀「どうしましょう……」 明石「その前に……名前、どうしましょう」 名前か。 ??「戻るにしても、そのままにしても、名前がないとな」 やんね……。 -- サイダー提督?
- 大淀「……さよみ……でどうでしょう?」 さよみ? 大淀「はい。さよみです。昔読んだ本に乗っていたもので……」 ああ……。 明石「まあ、大淀っぽくていいじゃん?ね、さよみさん?」 ??→さよみ「まあいいんじゃない?さよみね。じゃ、改めてよろしく!」 いいのかそれで…… さよみ「いい。気に入った」 -- サイダー提督?
- ……んで、これでしばらく過ごすのかな。 さよみ「まあ、いいんじゃない?私はここにいるんだし」 えーと、身分は……。 大淀「将補待遇で、副提督という立場ではどうでしょう」 ああ、それがいいな。 さよみ「副、か……」 あとから来たんだから、そりゃ仕方ないだろ。 さよみ「だからそういってもだな」 きにすんな、気にすんな。ま、これからどーんとやろっか? さよみ「そうね。二人だかんね」 -- サイダー提督?
- メェェェェェェェ…… --
- 霧島「や、ヤギ……」 鳳翔(I)「馬も……居ますね……」 霧島「司令がいきなり牧場作るなんて言ったから何を買うかと思ったら……」 -- 霧島+鳳翔(I)?
- 鳳翔「でもどうしましょう……エサは周りに生えてる草をあげればいいのでしょうけれど……」 霧島「世話ですよ、世話」 鳳翔「う~ん……誰にお願いすれば……」 さよみ「んじゃ、私やろっか?」 霧島「えっ、いいのかしら……」 さよみ「頼んだの私だし、やっとくよ」 -- 霧島+鳳翔(I)?
- んで……小屋は明石に頼めばいいかしら。 霧島「ええ……ただしばらくは車庫を代わりにしておきましょう。片隅に仮のものを」 う~ん……早いうちに建ててもらわないと。じゃあそれでオッケーと。あとはモノの処理……これは農家さんに渡せばいいかな。 霧島「清掃は毎日お願いしますね」 もちのろん。生き物はちゃんと世話しないと。 -- さよみ+霧島(I)?
- 哨戒から戻ったら……なんだか騒がしいわね……何かしら……。 \メェェェェェェェ……/ ひゃっ! や、ヤギ?なんでここに??? -- 神風(I)?
- メェ? この子子ヤギね……よく見たらかわいいじゃない!よしよし、おねーさんが見てあげる。ほらほらおいで~。 メェェェ……♪ やっぱりいい子いい子~!あなたの名前は、これからメーちゃんね! メェ? -- 神風(I)?
- えーっと、ここに鈴があったかしら。あ、これこれ。 (カランコロン) メェェェェェェェ…… これでよしっ!迷子になっても大丈夫だよ~? -- 神風(I)?
- あ~!ここに居たのか~! 神風(I)「副司令、どうしたの?」 いや~、どこ行っちゃったかって心配だったんだから。鈴付けたの? 神風「うん。可愛いし、迷子になっちゃったら……って」 この子気に入ったんだ? 神風「うん……副司令、私が飼っちゃダメ?」 いいよ?世話はおこたらないでね? -- さよみ+神風(I)?
- ある日の夕方。薄緑の作業着に袖を通した明石は、工具片手に、車庫に止められた電車の横に立っていた。これから、いちょうのマークが添えられた電車、10-300Rの台車のボルトをハンマーでたたいて、緩みがないかどうか検査するのだ。 -- サイダー提督(ナレ)?
- えーと、このボルト、検査しなきゃ……ハンマー、ハンマーは……。あれ……?どこおいちゃったっけ……? -- 明石(I)?
- 明石はハンマーを置き忘れていたことに気づく。辺りを見回すが見つからない。上に置き忘れてきたのだろう、深くため息をついて取りに行こうと、電車の前から顔を出した。そこに、ハンマーを持った提督が、しっかりとノリの効いた制服を着て立っていた。 -- サイダー提督(ナレ)?
- ほれ、こいつじゃないのか? 明石(I)「ありがとうございます。あれー、すぐ後ろに置いてたんだけどな?」 あっこの台に置きっぱなしだったぞ。それにしても結構年季が入ってるな……。 (かなり年期の入ったそのハンマー、柄には『明石』と彫り込まれていた) -- サイダー提督?
- 明石(I)「ええ、かなりの年数使ってますから……」 これよく使ってるけど……良いものなんだ?日曜大工で修理ぐらいしかやらないから、自分がホームセンターで持ってみていいかな、と思ったの買ってるからよくわからないんだ。 明石(I)「それでいいと思いますよ?手にしっかりと来るものが、一番使いやすい機材だと思いますから」 そうなんだ。じゃあこのハンマー、明石にとっては一番使いやすいんだ。 明石(I)「……これ、お父さんのだったんです」 お父さんの? -- サイダー提督?
- 明石(I)「うん、私が鎮守府に来た理由、そして、工廠やってる理由にもつながるんですけどね。私がメカに興味を持つようになったのは、お父さんの影響が強いんです」 へえ、お父さんの影響なんだ。ちょっと聞かせてよ。 明石(I)「いいですよ、ちょっと長くなっちゃいますけど……」 -- サイダー提督?
- うん。私の一家は代々技術者の家系で、お父さんも、おじいちゃんも、そしてひいおじいちゃんも造船所で働いていたんです。長崎市内の造船所で。そんな技術者の一家に生まれた私、かなりの男系家系だったから、女の子が生まれたのは、親戚中から祝福されたそうです。だけどやっぱりお父さんは、初めての子は男の子がほしかったみたいで。けれどやっぱり長子には技術を伝えたいと思ったのでしょう、父は私に、機械いじりの方法を、一つ一つ丁寧に教えてくれたんです -- 明石(I)?
- ということは……お父さん仕込みの技術者なんだ。 明石(I)「はい!お父さん、そのときの顔は生き生きとしてました。やっぱり、とても好きだったんだな、って幼いながらに」 うん、絶対そうだろう。その姿が浮かぶもん。 明石(I)「やっぱり~。でも、その後弟も生まれたんですが、弟は身体が弱かったのもあって、SEの道へ進んだんです。今はシリコンバレーで確か、昔社長が丸メガネで無精ヒゲの生えた人だった会社に……」 ああ、あっこね。 -- サイダー提督?
- 明石(I)「ええ。だから私と弟はさながら男女が入れ替わったみたいだと良く言われたものです。料理も弟の方が得意だし……その上私はいつも機械油にまみれちゃってて、よく洋服にまではねちゃって。そのせいで、よく遊ぶのはいつしか男の子ばっかりになってて、それで、お母さんが一回お父さんと大ゲンカしたこともあったの」 あぁ……。 明石(I)「でも、お父さんはそれに反対して、それからもずっと教えてくれてたんです。たまに職場にも連れて行ってもらって、よく造船所のおじさんたちからおやつや小遣いをもらったものです。だから、技術者としての道を着々と歩んで、こうしてここに居るわけなんですけどね」 -- サイダー提督?
- まあね。艦娘は民間採用もあるけど、ウチは何故か兵学校出が多いね。 明石(I)「うん。話は戻るけど、それで確か中三の夏だったかな……、お父さんに自分用の工具箱を欲しいってお願いした時に、工具箱と一緒にもらったのがこのハンマーなんです。空だと寂しいじゃないか、って」 “想い出”のハンマーなんだ。 明石(I)「はい。とっても大切で、そして一番手に馴染むハンマーなんですよ」 -- サイダー提督?
- 明石(I)「仕事道具は大事にしないといけませんし、それにお父さんの血と汗と涙、そして想いも詰まった大切なハンマーですから……それにお父さんは……」 (明石は口をつぐんだ。) ……ああ、言わんでもいい。 明石(I)「だから、このハンマーと仕事していると、お父さんが傍に居てくれるような気がして。それで、どうしてもこれだけは、手放せないんです」 大切なハンマーなら、なおさら置き場所に、気をつけてな? -- サイダー提督?
- 明石(I)「うん、本当に気をつけなきゃね……」 うん。あ、そういえば今からちょいと出かけるが、買い出しとかあるか? 明石(I)「ううん、今は大丈夫かな?ありがとう、提督」 おう。思い出したらメールしてくれ。 明石(I)「うん!」 -- サイダー提督?
- (ある日の午後)さーて、今日は少なかったしこれで終わり、と。 鳥海(I)「司令官さん、私もこれでおしまいですね」 お疲れさん!あとは……。 (コンコン)鳳翔(I)「失礼します」 -- サイダー提督?
- あ、鳳翔さんお疲れさまです。 鳳翔(I)「提督、鳥海ちゃん、お疲れさまです。あの、筆記用具とかもめーるをいただけますか?」 いいですけど……鳥海、あったっけ? 鳥海(I)「はい、数枚ありますよ」 鳳翔(I)「ありがとうございます。他の鎮守府に残暑見舞いを……と思いまして」 -- サイダー提督?
- 残暑見舞いですか~、いいですねぇ。 鳥海(I)「風流ですね」 鳳翔(I)「うふふ、では、机もお借りしますね」 どうぞ~! -- サイダー提督?
- では……『残暑厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。そろそろ暑さも和らぐころですが、皆さんもお体に気をつけてくださいね。 鳳翔浜子』 ……っと。 -- 鳳翔(I)?
- おお、これを各鎮守府にですか? 鳳翔(I)「はいっ、各鎮守府に送ります♪では、投函してきますね」 は~い、お気をつけて! 鳥海(I)「それでですが提督……」 どった? 鳥海(I)「あの、訓練の許可書兼通告書が届いていませんが……」 まあ受理されてるんじゃないかな。 鳥海(I)「だといいのですが……」 -- サイダー提督?
- (その頃……) 「申し訳ありません!」 「どうした!」 「三ツ矢鎮守府宛の不受理書類が、今朝方間違ってコートジボワールに送られてしまったとの情報がありました!」 「何ッ!?訓練は今日だぞ!」 -- サイダー提督(ナレ)?
- 「rrrr....はい庶務部。……えっ!?しらせ艦内だと!?」 「《おかけになた電話番号をおよびしましたが、電話に出られません》三ツ矢鎮守府の各回線、つながりません!」 「何ッ!?」 -- サイダー提督(ナレ)?
- おっかしいなぁ……なんで圏外なんだ? 鳥海(I)「そういえば、今日は電波塔の整備があるとか……」 でもつながらないってことはないでしょう。 《……繰り返します。先ほど、三波島と三宅島を結ぶ海底ケーブルが切断されたとの……》 なんだって!? -- サイダー提督?
- (そのころ海上……とある国の貨物船) 『なんかさっき錨でなにか引っかけなかったか?』 『さあ?岩でも引っかけたんじゃないか?さあさっさと持ち場に戻った!こいつは大事な貨物だからな!さっさとカワサキに送るぞ!』 -- サイダー提督?
- 衛星回線は!? 鳥海(I)「えーと、今日は整備中のようで……」 仕方あるまい。今日の演習はとりあえず決行しよう。みんなを後で集めてくれ。 鳥海(I)「わかりました!」 (そのころ東京・庶務部) 「固定回線もダメです!」 「衛星回線もダメです!」 「無線は!?」 「あいにく故障中で……」 「なんとしても伝えるんだ!」 -- サイダー提督?
- ……集まってもらってありがとう。今日のブリーフィングだが、三班に分けて行おう。私とまるゆはとらわれ役。 さよみ(I)「私は海賊ねー。だって海賊旗モドキつくったし」 モドキって…… さよみ(I)「どくろの代わりにニコちゃんマーク、骨の代わりにコーラの瓶にしたから」 なんてデザインなんだ…… -- サイダー提督?
- あと振り分け。 さよみ(I)「とりあえず……沖波と青葉、香取、明石でどう?」 いいの? 沖波(I)「大丈夫ですよ」 青葉(I)「青葉、暴れちゃいますよぉ!」 香取(I)「私の柄じゃないような気がしますが……でも香取、やらせていただきます」 明石(I)「じゃあ、ゴム銃とかもってっちゃおうかな?」 ほどほどにな。あとは対処役ね。 大淀(I)「わかりました。えっと、旗艦は……」 霧島と大淀、水上打撃編成で。あ、仁淀は霧島の方に入れてくれ。 -- サイダー提督?
- えーと、あとはくれなゐ丸を確保しておいてくれたか? 仁淀(I)「ばっちりです!」 大淀(I)「そ、それ私が」 仁淀(I)「いいじゃんいじゃん~!じゃあ、行きましょ!」 おう!一同準備! -- サイダー提督?
- (執務室にて……) 明石(I)「(コンコン)入りまーす。提督、どうして私を?」 おう、ちょっとこっち来てくれ。渡す物があるんだ。 明石(I)「渡す物?」 -- サイダー提督?
- ほい、明石。 明石(I)「こ、これって……」 うん、指輪だよ。 明石(I)「え、ほ、本当ですか!?」 おう。 明石(I)「あ、ありがとうございます。で、でも……」 -- サイダー提督?
- 明石(I)「……どうして、私なのかな、って」 と言うと。 明石(I)「だって、私みたいな変わった女に渡すよりは、他の子の方がいいんじゃないかな、って……」 変な女、って自称するのは二人目だな。 明石(I)「え?」 鳳翔さんもそんなことを、ね。 明石(I)「あの鳳翔さんが?」 うん。 -- サイダー提督?
- 鳳翔さんにも言われたんだ。『飛行機好きな、変わった女ですよ』って。 明石(I)「鳳翔さんらしくない……」 でも、私はもちろんOKした。だって、その方が鳳翔さんらしいもん。操縦桿握る鳳翔さんのあの愉しそうな顔を見ればすぐにわかる。 明石(I)「じゃあ、私も……」 うん。機械油にまみれてスパナ握る顔、気づいてないけどいい顔してるぞ。 -- サイダー提督?
- 明石(I)「でも、私……」 だから、気にせず受け取って欲しいんだ。 明石(I)「大淀のように火力があるわけでもないし、それに特殊艦よ?それでもいいの?」 うん。是非受け取ってくれ。 明石(I)「……あり……ありがとうございます」 -- サイダー提督?
- 執務も終わりっと。……大淀、鳳翔さんを電話で呼んでくれないか。 大淀(I)「鳳翔さんですか?はい、今から電話しますね」 おう。 -- サイダー提督?
- (えっと、鳳翔さんは……あ、ありました。でも取るでしょうか……) rrr...rrr...rrr... 鳳翔(I)『あら、で、電話、と、取らないと。はい、鳳翔でございます』 鳳翔さん、あの、今大丈夫ですか? 鳳翔(I)『大淀ちゃん?あら、どうしたのかしら?』 提督が執務室に来て欲しい、と。 鳳翔(I)『提督が、私をお呼びですか?わかりました。すぐに参りますね。……あらあら、こちらに行かないと……あっ』 (プーッ、プーッ、プーッ) 鳳翔さんったら。 -- 大淀(I)?
- 大淀、電話つながった? 大淀(I)「はい。でもまだ押したのに気づいていなかったのか、すこし間がありましたが……」 まあしゃあない。鳳翔さんはなんでか知らないけど、スマホの操作苦手だからね。お、そろそろじゃないかな。“アレ”の準備、お願い。 大淀(I)「はいっ」 -- サイダー提督?
- (コンコン) きたきた。 鳳翔(I)「お邪魔しますね。提督、お呼びでしょうか」 遅くなりましたが…… 大淀(I)「せーの」 お誕生日、おめでとうございます! 鳳翔(I)「え、あ、そ、わ、私の誕生日ですか!?あ、ありがとうございます」 大淀、あれを渡してくれ。 大淀(I)「あ、これ、鎮守府の皆さんからのプレゼントです」 青葉が選んできてくれたんだ。 大淀(I)「洋服なのですが……」 鳳翔(I)「え、私のお洋服ですか?似合うでしょうか……?」 青葉が選んだので、おそらくは大丈夫かと……。 大淀(I)「青葉さんのセンス、ちょっと古いのですが、流行に左右されない落ち着いたものを選んでましたから……大丈夫ですよ」 あ、向こうの部屋で着替えられると思いますよ? -- サイダー提督?
- 鳳翔(I)「終わりました……似合っているでしょうか?」 大淀(I)「お似合いですよ!」 おお!カフェオレ色のカーディガンに白シャツ、紺色のロングスカート、そして黒色のブーツ……確かに。 鳳翔(I)「なんだか少し、ぎこちないと言いますか、なれないと言いますか」 機長服以外はいつも和服ですから、違和感を覚えるのも仕方ありませんね。でも、とても似合っていますよ。 鳳翔(I)「あ、ありがとうございます。なんだか、少し恥ずかしいですね。照れちゃいます」 -- サイダー提督?
- 気に入ってもらえたようで。 大淀(I)「さあ、今日はこれを着て……」 鳳翔(I)「今日の献立は洋食ですっ!腕によりをかけて、鳳翔、がんばっちゃいます!」 お、おお。 大淀(I)「鳳翔さんからめらめらとオーラが」 鳳翔(I)「ふふふふっふふふふふふふ~遠回りしてか~えろ~♪」 -- サイダー提督?
- 昨日は本当にありがとうございました!それでは、三ツ矢鎮守府、通常体制に戻ります。 -- サイダー提督?
- (三ツ矢鎮守府・本部棟一階会議室にて。)明日の配置はこれで良いかな。 霧島(I)「一応、大丈夫だとは思いますが」 加賀(I)「問題ないわ。霧島、明日は提督代理なんでしょう、頼むわよ」 霧島(I)「任せてください。私は主席秘書だから」 -- サイダー提督?
- 加賀(I)「……そう、安心したわ」 加賀、どうしたんだ。 霧島(I)「心なしか、顔色が良くありませんよ……休みます?」 加賀(I)「大丈夫よ。ただ、この時期はあまり思い出したくないことがあるのよ……」 -- サイダー提督?
- ……思い出したくない……こと……。 加賀(I)「そうね……ただ、提督や霧島には、聞いてもらった方がいい……かもしれないわね」 霧島(I)「無理にとは言いませんが……」 加賀(I)「いいのよ。私のこと、そして……大淀のことにも関わるから……」 -- サイダー提督?
- 加賀(I)「でも、お願い。ここだけにとどめといて。お願い」 ああ、わかった。 霧島(I)「守ります。加賀との、約束です」 加賀(I)「ありがとう。では、話は……」 -- サイダー提督?
- 話はそうね……五年前にさかのぼるわね。ここ、三ツ矢鎮守府に着任する前は、他の鎮守府に居たのよ。横須賀の方に、ね。 -- 加賀(I)?
- 私はその頃、まだ新人で士官学校を出たばかりだったわ。先輩について見習いを重ねて、その日初めて旗艦を任された。その日の任務は、そうね、民間船舶の護衛だったわ。 -- 加賀(I)?
- 小笠原諸島から、東京へと向かう船の護衛。その島から、安全のため全島民を脱出させる船だったわ。それほど戦火の激しくなる前、だったから本当なら問題なく、船を送り届けることができたはずだった。しかし…… -- 加賀(I)?
- ……何があったんだ……。 霧島(I)「しかしって……」 加賀(I)「運悪く、その日は天候が悪かった。その上、乗船に手間取ってさらに時間がかかって雨風が激しくなってきてしまった。本来なら、一日寝かせるべき案件だったのだけれど、時間が無くて出港せざるを得なかった」 -- サイダー提督?
- それが、結果として間違いだったのよ。外海に出たら海は時化る一方。しかも、酷い雨で視界が最悪。しかもそのとき私たちが流されていた。潮で東側に。しかしそのことに、気づいていたのは誰も居なかった。そこは不運にも、深海棲艦たちの水雷戦隊が待ち受けていたのよ。 -- 加賀(I)?
- もちろん、悪天候とはいえど勝利を取った。けれど、私たちは守り切れなかった。イ級の放った魚雷が、海流に流されて、守るべきだった船に命中して、そこから浸水してしまった。……私たちは、護衛に付いていた艦娘たち、そして少し距離を置いて走っていた軍艦へ、生存者を運んでいったわ。 -- 加賀(I)?
- そして、戻ってきた時に、三人が浮いていたのを見つけた。そのうちの、近くに居た男の人を助けようとしたわ。そしたら、手を引いて「この子を先に」と、強く握らされた。セーラーの子を、ね。 -- 加賀(I)?
- そのセーラーというのが……。 加賀(I)「大淀よ。後々わかったのだけれど」 霧島(I)「……大淀?もしかして、うちに居る……?」 加賀(I)「大淀広美、あの子で間違いないわ。私が大淀の手をつかまされたのは、その人が父親だったから、おそらく。私は隣の女の人も見たわ。その人も、先にその子を、と。だから、私は待っていてと言い残して、急いで抱きかかえて連れて行ったわ。けれど……」 -- サイダー提督?
- 無理に言わんでも良い。 加賀(I)「……ありがとう。けれど、これは私のことよ……」 霧島(I)「加賀……さん……」 加賀(I)「大丈夫。気にしないで。……それゆえ私は、一度艦娘を辞めているのよ。表向きは転勤、本当はこの件の責任を取らされて」 霧島(I)「……大変でした、ね」 加賀(I)「でも、諦めずにもう一度、トライしてみた結果が……ここに戻ってこれた」 -- サイダー提督?
- 加賀(I)「だから……少しだけそのことを思い出してしまったのよ」 大丈夫か……? 加賀(I)「問題ないわ。大丈夫。それに、あの子も出るのでしょう?もちろん、頑張って行くわ」 霧島(I)「頑張りましょう。暁の水平線に」 加賀(I)「勝利を刻むだけよ。では、私は艤装の確認にかかるわね」 気をつけてよ? 加賀(I)「大丈夫。私は航空母艦加賀よ?三ツ矢鎮守府のエースよ。問題ないわ」 -- サイダー提督?
- (ある日の昼下がり、執務室にて) よし、この書類はOK。 鳥海(I)「あの、司令官さん」 ん、どったの? 鳥海(I)「この申請書なんですが……」 ん~。これ、一回当事者呼ぶか。 -- サイダー提督?
- 明石(I)「お待たせしました~」 夕張(I)「えーと、何?」 この予算申請書なんだけど、何に使うのさ。 明石(I)「あ、これ?車載新システムの共同開発~」 システム? 夕張(I)「鉄道車両に乗っけるシステムですよ?乗務員の負荷軽減につながるシステム」 だとしても高すぎないか。 明石(I)「新機構発明に出資はつきもの!お願い?」 ……しゃあないな。 -- サイダー提督?
- 明石(I)「やった!ありがと、提督!」 夕張(I)「これで新たな世界が広がります!」 まあ……。 鳥海(I)「いいんですか、この予算通して……」 爆発してアフロが二人できるわけではないから……(汗) -- サイダー提督?
- 明石(I)「よっしゃ!」 夕張(I)「これでT計画が実行に!」 明石(I)「ねー」 夕張(I)「ベースは既に仕入れたし、あとは改造改造!」 明石(I)「善は急げ、やっちゃおう!」 -- 明石+夕張(I)?
- 明石(I)「これで顔……」 夕張(I)「次は顔を動かすモーターと、発声装置!」 明石(I)「缶の方はどう?」 夕張(I)「島のボイラ屋さんがばっちりって。これなら大丈夫だって!」 明石(I)「よーし!俄然やる気がでてきた!」 -- 明石+夕張(I)?
- 数日前。青葉は、定例会議と報告書の受け渡しのため、東京のとあるビルに居た。 -- サイダー提督(ナレ)?
- ……以上にて、三ツ矢鎮守府からの発表、および伝達事項は終了となります。 「ご苦労。これで、定例会議を終了する」 ありがとうございました。 -- 青葉(I)?
- (さて……あとはこの書類を司令官に手渡すだけ……今日は早く戻って、お風呂に入らないと) ……さてと、青葉、荷物をまとめて……。あれ?青葉、封筒に入れ忘れたのでしょうか……。 -- 青葉(I)?
- 誰も居ない会議室、床に落ちていた書類は青葉が落としたのだろうと彼女は思った。だからなんの気なしに、青葉はその書類を拾い上げた。しかし、その表紙を見て、青葉は凍り付いた。 --
- (こ、これって……) 《三ツ矢鎮守府に関する最終報告書》 (……あまり良くない内容なのは青葉もわかります。でも、青葉、情報部として、そして記者としての血が、どうしても中を見たくなってしまうのです……誰も見てませんね。さあ、オープン……) -- 青葉(I)?
- (こ、これは……!もし、これが事実なら……青葉たちは……青葉たちは!)……誰も、居ませんね。 (封筒に入れて……持って帰ります) -- 青葉(I)?
- (数日後、三ツ矢鎮守府) 青葉(I)「ただいま戻りました!」 おかえり。日数食ったけど、どったんだ? 青葉(I)「飛行機で帰りたかったのですが、座席が取れなくて、仕方なく連絡船で……」 まあそれは致し方あるまい。んで、定例会議の文章は? 青葉(I)「はい、司令官。これです」 -- サイダー提督?
- ありがとう。えーと……ふむふむ……。 青葉(I)「それ以外なんですが、青葉、会議室で拾ったモノが」 ……この、《最終報告書》とやらか。 青葉(I)「はい。青葉が落としたのだと思ったのですが……どうやらそれ以上の代物だったようです」 どれどれ……。 -- サイダー提督?
- えーと……。《眼鏡を使用する艦娘を重用する傾向》……。 青葉(I)「否定のしようがありませんね……」 まあね。眼鏡鎮守府の名は伊達じゃない。 青葉(I)「司令官は伊達でしょ?」 それは言わん約束。んで。……《三ツ矢鎮守府は規模こそ小さい上に人材および装備に不安面を抱える》……そいつも否定しようがない。 -- サイダー提督?
- ……それで……《当該鎮守府を》……《無人機と置き換えることを進言する》……って! 青葉(I)「はい。青葉も目を疑いました。けれど……やっぱり何度読み返しても、青葉が見間違えたとは思えないんです」 ……しかし、何故うちなんだ。そして、何故言ってくれないんだ……。 青葉(I)「本当です」 -- サイダー提督?
- 青葉、この件は……。 青葉(I)「今のところ、青葉と、司令官しか知りません」 そうか……。わかった、あとで三人を呼ぼう。それと、こいつの真偽を探りたい。青葉、頼めるか? 青葉(I)「青葉におまかせ!」 -- サイダー提督?
- (……数時間後)青葉(I)「お待たせしました、司令官!」 青葉、真偽のほどは? 青葉(I)「後ほど説明します」 わかった。 霧島(I)「司令、何があったのですか?」 大淀(I)「用事を切り上げて急いで飛んできましたけれど……」 鳥海(I)「司令さん、この紙は一体……?」 急に呼び出してすまない。とりあえず座ってくれ。青葉、説明を。 青葉(I)「了解ですよ!」 -- サイダー提督?
- 青葉(I)「机の上の書類が、青葉が拾った、青葉たちの《最終報告書》です」 霧島(I)「最終報告書?」 青葉(I)「はい。偶然ですが、青葉が入手しました。内容は青葉たちに関すること、そして、青葉たちの代わりに、無人機を導入する、ということです」 そういえば、裏は取れたのか? 青葉(I)「はい。二週間前に、不自然なアクセスが鎮守府のデータベースにありました。不自然ではありましたが、しかし何かを覗いたわけでもなかったのですが……」 -- サイダー提督?
- しかし、何らかのバックドアを仕込まれた可能性も……。 青葉(I)「あり得ます」 鳥海(I)「一体誰が、私たちを調べたのでしょう……」 さあわからない。しかし、事と場合によっては、ウチが吹っ飛びかねんぞ。 大淀(I)「提督……もしこの進言が受け入れられてしまったら……」 既に受け入れられている可能性も否定できない。 鳥海(I)「……そんな!」 霧島(I)「ようやくこの島に腰を据えたところなんですよ?島民の皆さんになんと言うんですか。お上からの指示なんでロボットと置き換えますーって」 ……わかってる。 -- サイダー提督?
- 霧島(I)「……皆さんへの公表は」 鎮守府要員へは早いうちに伝達しておこう。 鳥海(I)「しかし、これは本当にそうなるのでしょうか……」 わからない。 青葉(I)「しかし、その場合は……」 策は打つ。最善を尽くすまで。では、青葉、引き続き調査を。霧島はできるだけ動揺を抑えてくれ。大淀と鳥海は青葉の補助を。 -- サイダー提督?
- (数日後、3/31日の執務室) (キンコーン!)おっと。あ、インターホンを。はい。 『三ツ矢鎮守府さーん、郵便でーす』 ありがとうございます。大淀、すまんが受け取り頼む。 大淀(I)「了解しました」 -- サイダー提督?
- お疲れ様です。 「はっはー、大淀ちゃん、どうだい今日は」 まあまあですね。佐伯さんも、こんな時間にお疲れ様です。 「まあ、これが仕事だしね。あ、そうそう、こいつこいつ。おそらく大本営からの手紙じゃないかな。サインかはんこもらえるかい?」 はい、ではサインで。 「まいどー。じゃ、またごひいきに!」 -- 大淀(I)?
- お、ありがと。 大淀(I)「えっとこれ、大本営からのようですが……」 わかった、ちょっと見てみよう……。 -- サイダー提督?
- ……これは。……大淀。 大淀(I)「はい、なんでしょう」 全員呼び戻してくれ。今すぐ。 大淀(I)「呼び戻しって、一体──」 ウチの存亡に関わる事態だ。 大淀(I)「わ、わかりました」 -- サイダー提督?
- (数分後、主要メンバーが戻ってくる) そろってくれてありがとう。今日集まってもらったのは、上からの指示文書があってのことだ。 霧島(I)「それなら、司令がここで処理すれば……」 そうもいかんのだ。 鳳翔(I)「少し、火を消してきますね」 わかりました。 -- サイダー提督?
- 鳳翔(I)「戻りました」 いえいえ。では、揃ったところで辞令を読み上げたいと思う。 ……辞令、三ツ矢鎮守府一同。三ツ矢鎮守府は四月一日をもって、解散とする。なお残余人員については他部署への異動、もしくは退官後民間への移籍を行うものとする。以上。 霧島(I)「司令、これって……」 まさかだが、あの進言が受け入れられた。そのうえ、大臣の印もある。 大淀(I)「提督、で、でも、どうして!」 -- サイダー提督?
- ……わからない。でも、おそらく無人機へ置き換えだろう。確かUCAV—— 鳳翔(I)「——Unmanned Combat Air Vehicle. その頭文字を取ってUCAVと言います。無人戦闘機のことです。地上からの操作、またはオートパイロットで空を飛んで敵に攻撃する、簡単に言えば大きな軍用ラジコン、ドローンです」 -- サイダー提督?
- そいつが、うちの後釜になるんだそうだ。 加賀(I)「でも不思議ね。何故ウチなのかしら」 規模が小さい、通信設備も良好、そして、ドーク・トランスに指摘されたから、貿易摩擦を解消するために導入した、とも。 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「だ、だから、私たちは……悪く言えばお払い箱、ってことですか」 ……そうだな。 大淀(I)「……そうですよね。……そう、ですよね……さよなら、ですよね」 (こくり) 大淀(I)「わかり……ました。大淀、私とて一介の軍人なのですから、最後の職務、忠実に当たらせていただきます」 -- サイダー提督?
- ……それで、みんなに集まってもらったのは、この書類に書いてもらいたいんだ。 北上(I)「え。こんなに」 しゃあないけど、こういうとこだからね……。これが移籍先希望書、町役場への転居届、これが航空券のオープンチケット、そして……、こいつはいいかな。 -- サイダー提督?
- 鈴谷(I)「えー、要らないってどうしてさ」 改名届。マイナンバーも新しくできるし、必要なら、ここでまとめてできるけれ…… 加賀(I)「必要ないわ。ここが無くなってしまうのよね。だったらせめて、この名前にだけでも残しておきたいの……」 わかった。 (シュレッターがバリバリと書類を食べる) ヤギ型にしときゃよかったな、このシュレッター。 青葉(I)「青葉だったら羊がいいですー」 ぶっ。(一同が笑う) -- サイダー提督?
- ……っと、これでいいかな。 大淀(I)「問題ありません。ここに居る人数分は揃っています」 ありがとう。大淀も、引っ越しの準備にかかってくれ。 大淀(I)「で、でも提督!」 あとは、私が一人でやるから。さあ、みんなかかったかかった。 -- サイダー提督?
- 全員出て行った、な。……これで全員よし。……どうして、ウチなんだ。……なんて言えば良いんだ……。 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「……どうすればいいの、明石」 明石(I)「そう言ったって……こればっかりは……」 大淀(I)「でも明石!明石だって指輪もらっているんでしょ?だったらどうして!」 -- 大淀+明石(I)?
- 明石(I)「一つだけ、一つだけ懸念があるから、もしそれが的中したら、たぶん戻れると思うの」 大淀(I)「懸念?」 明石(I)「そう、懸念。あくまでもこれは仮定なんだけど、UCAVといえど手動の操縦には無線信号が必要なの。もちろん、自立飛行も可能だけれど、設計によっては手動優先の場合もある。だから……」 大淀(I)「もし、操縦を奪われる事態となったら」 明石(I)「置き換え中止、という事態もあり得るわね」 -- 大淀+明石(I)?
- それでは、この島を頼みました。 「ええ。任されましょう」 明石(I)「さみしくなります……ね」 加賀(I)「でも、これも定めよ。こういう仕事だから……でも、やはり」 大淀(I)「提督……」 -- サイダー提督?
- まあ大丈夫さ。 ……ん、何だ? 「警報だ!」 大淀(I)「……出撃ですね」 「ああ、私たちの出番だな -- サイダー提督?
- では、お手並み拝見と行こうか。 大淀「……ええ」 「まあ、じきにわかるさ。出撃準備!」 -- サイダー提督?
- (昨日の騒動〈戦闘海域参照、後日追加〉から明けた4月2日、執務室にて)さてと。今日は2人分だから大変だったが……よし、呼び出し。 rrrr... 大淀(I)『はい、もしもし』大淀か。 大淀(I)『提督。えっと、どうされました?』 今から仁淀と一緒に執務室へ来てくれ。昨日の件で伝達事項がある。 大淀(I)『霧島さんや鳥海さんじゃなくいぇ、ちひろとですか?』 ああそうだ。 大淀(I)『……わかりました。では後ほど、霧島さんに伝えておきます』 もう霧島には伝えとる。んじゃ、早めにな。 -- サイダー提督?
- (数分後) 大淀(I)「お待たせしました」 仁淀(I)「提督、私たちに伝達事項ってなんですか?」 まあリラックスしてくれ。 大淀(I)「り、リラックスって……作戦か何かのことじゃないんですか?」 仁淀(I)「それに、お姉ちゃんと私ってのも……」 -- サイダー提督?
- じゃあ種明かし。 (てってて~て~て~て~)はっぴばーすでーよーどー♪ 大淀(I)「え、え、え?」 仁淀(I)「もしかして、伝達事項って」 おう。誕生日おめでとう。 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「もー。伝達事項って言うから……」 仁淀(I)「お姉ちゃん共々、びっくりしちゃったんですよ!」 まあまあ怒るな怒るな。はい、これ、私からの誕生日プレゼント。私の故郷沖縄の紅型ハンカチ、そしてメガネケース。 大淀(I)「え、こ、こんなのいいんですか?」 おう。 仁淀(I)「え、あ、ありがとうございます!やった!」 うれしそうで何より。これ、二人で色違いなんだ。 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「あ、ありがとうございます!大事にしますね……」 仁淀(I)「お姉ちゃんと一緒に大事にしますね!」 うん、大切に使ってな。これからも頼むぞ。 二人「うん!」 -- サイダー提督?
- 鳥海(I)「司令官さん!」 すまんかった、まさか昨日だったとは。 鳥海(I)「もー、忘れないで下さい、司令官さん」 ごめんごめん。 -- サイダー提督?
- 鳥海(I)「バツとして、司令官さんには今日一日、私の言うことを聞いてもらいます、いいですか?」 お、おう。 -- サイダー提督?
- 鳥海(I)「まずは、司令官さんとドライブです!」 ドライブ? 鳥海(I)「ドライブです!それから、ですよ?」 わかった、じゃあ行こうか。 -- サイダー提督?
- 鳥海(I)「き、今日はありがとうございました……」 おう。 鳥海(I)「プレゼントとか……」 いいんだいいんだ。 鳥海(I)「じゃ、じゃあ、来年も、お願いしますね?」 おう。 -- サイダー提督?
- 【天霧、ようこそ三ツ矢鎮守府へ】 --
- 時は4月上旬。東京二十三区の某所に、ある二人の姿があった。 --
- 司令「……と言うわけなんだが、どうだ、引き受けてくれるか」 ??「急にそう言われてもな……」 司令「無理にとは言わん。けど、艦娘になれるいい機会だ。君には、その才能がある」 ??「才能、ねえ」 司令「しかも今回から着任開始となった新型駆逐艦だ。君にはその初就航組になってもらいたいんだ。背格好、性格、適性、そしてその眼鏡」 ??「そりゃ嬉しいねえ。お初組とは」 -- ??(I)?
- 司令「それに、これを受けてもらえるなら、三佐待遇も用意している。どうだ石川君、考え直してもらえないかね」 ??→石川「石川君呼ばわりはちょっとねえ。あたしゃ女だよ?」 司令「はは、その話し方じゃなあ?まあ良いんじゃないかな。それで、のるか、そるか。決めたかい」 石川「……今、決めた方がいいのか」 司令「出来れば。無理にとは言わんが、このポストの枠が明日もある保証はない」 石川「実質今日だけじゃないか」 司令「そうだな。ただ、今日一日、23時59分までは石川君のために押さえてある。もし良いと思ってくれるなら、この番号に連絡してくれないか」 石川「……わかりました」 -- ??(I)?
- 同日22時15分……16分。三波島・三ツ矢鎮守府執務室。 --
- 鳥海(I)「……これで、すべて終わりですね」 おう。これでほぼすべてかな。今日もお疲れちゃん。 鳥海(I)「お疲れさまでした、司令官さん」 \ピロリン!/ ん?鳥海の携帯か? 鳥海(I)「はい。誰かが私にメッセージを」 明日も早いんだから、夜更かしするんじゃないぞ? 鳥海(I)「わ、わかってますって!」 (スマホを片手に、鳥海は自室へと戻っていった。) まったくもう、見た目に反してせわしないんだから。 -- サイダー提督?
- (数分後 鳥海自室) (ええと……あら、すみちゃんじゃない) (メッセージの送信者、すみちゃん、と言うのは、少し前に出た石川のことである。鳥海は、石川とは知り合いであった。) 石川《ふーちゃん、元気?ちょっと相談があるんだけど》 鳥海(I)《どうしたの、すみちゃん》 石川《実は、艦娘にならないかって誘いがあったんだけど》 鳥海(I)《そうね……》 -- 鳥海(I)?
- 石川《しかも、今度の新鋭艦、と》 (新鋭艦かぁ……)《確かに大変な仕事で、とても、とても大事な役目。でも、多分すみちゃんだから選ばれた、と思う》 石川《あたしだから?》 《そう。……すみちゃん、艦娘は大変な仕事よ。でもね》 石川《でも……?》 《すみちゃんがどこの鎮守府に行くかは知らないけど、すみちゃんならやれるわ。そして、もしどこかで会えることがあったら、そのときは、お茶でも》 石川《はい》 -- 鳥海(I)?
- (そっか……ふーちゃんもがんばってるんだ) 窓の外を、静かに見つめる。 (だったら、あたしも……) (そして、彼女はスマホを取り上げ、電話をかける) 石川「……はい、あたし、……やります」 司令『……そうか。わかった。石川君、今日から君は、駆逐艦【天霧】として勤務してもらう。よろしく頼んだぞ、”天霧”』 石川→天霧「……がんばります」 -- 石川→天霧(I)?
- それから数ヶ月後 三波島 三波島港桟橋 --
- (都内勤務だ、って聞いていたんだけど) ……古い、というか昭和な町並み……。 (離島勤務って聞いてない) ……さて、鎮守府に行かないと。 -- 天霧(I)?
- えーと、北町、北町……あ、駅。ここなら何とかなるかな。 駅員「……はい、ありがとうございます」 (え、改札に人が立ってるの)ちょいすみません。北町までどうやって行くの? 駅員「次の駅ですねー」 -- 天霧(I)?
- 運賃いくらです? 駅員「120円になります。乗車券をお待ちでしょうか」 切符?……PASMOで。 駅員「申し訳ありません。IC乗車券はご利用できなくて……」 えっ、万札しかない……。(ぽとっ) -- 天霧(I)?
- 《入構証 三ツ矢鎮守府 駆逐艦天霧》 駅員「鎮守府の方ですか?それでしたら、次に参ります回送列車へ同乗願えますか?」 天霧(I)「えっ、それって大丈夫」 駅員「鎮守府保有の車両ですので」 天霧(I)「え?」 駅員「あ、乗車券は窓口でお買い求めを」 天霧(I)「自動じゃないんだ……すみませーん、北町まで一枚」 駅員B「子供一枚?」 天霧(I)「オトナ!」 -- 天霧(I)?
- (はぁ……全く……)《間もなく一番線に、当駅止まりの列車が参ります。この列車には……》 (これって、埼*線の電車じゃん……なんでここに?) 運転士「停止位置ヨシ!方向ヨシ!」 (へえ……運転手は女の人なんだ) 車掌「お疲れ!あとは戻るだけだね?」 運転士「ええ!後方防護、ヨロシク!」 (運転手さんは派手な桜色の髪なのに、車掌さんはあたしのように眼鏡をかけた、真面目そうな長い黒髪の人なんだ……あ、まあこれに乗ればいいかな) 『1番線降車オーライ。一番線まもなく回送列車の発車です。黄色い線から内側に……』 -- 天霧(I)?
- 同刻、205系後部運転台。後ろでは、大淀が朝の乗務を終えて鎮守府に戻る準備をしていた。 --
- (今日も無事、運行終了っと。三保(=明石)ったら、いつも飛ばすんだから……。あれ?これって鎮守府へ戻る回送よね?) (確かに書いてあった、《回送》と。しかしたまに、間違えてしまう人も居るのだ) (時々居るのよね……。間違えちゃう人。三保に連絡しなきゃ) (大淀はブザーを鳴らす。インターホンをつないでくれ、と言う意味だ) プー、プップップー!プー、プップップー! 明石(I)『何、広美(=大淀)?』 誤乗よ。北町で止められる? 明石(I)『入換の都合で2分止まるけど?』 確認して降ろすから、お願いね? 明石(I)『はいはーい』 -- 大淀(I)?
- 大淀(I)「お客様」 天霧(I)「な、何?」 大淀(I)「あの、このれっ……電車は車庫に入る列車でして、次の北町で……」 天霧(I)「車掌さん、駅員さんがこれを見せたらこれに乗れって」 大淀(I)「ん?……三ツ矢鎮守府身分証明書……天霧……」 天霧(I)「車掌さん、どこに電話してんのさ」 大淀(I)「……鳥海さんお疲れ様です。大淀です。提督を……えっ、不在ですか。では、身分証明書の照会をお願いします。Delta,Delta,2,7,9,0,0,0,1,7.艦名天霧……はい。わかりました。提督に後で伝えて下さい。では、車両ごと鎮守府へ戻りますね」 -- 大淀(I)?
- 天霧(I)「車掌さん、提督って……」 こんな格好していますが……私も明石も、あ、明石というのはこの電車の運転士なんだけど。 天霧(I)「あのピンクい髪の人?」 そう。ま、見かけ以上に中身もぶっ飛んだ工廠担当。そして私が、三ツ矢鎮守府次席秘書の大淀広美。私たち、三ツ矢鎮守府の艦娘です。 天霧(I)「艦娘……なのにどうして?」 訳あって、朝とかに車掌やってるけどね……。 天霧(I)「大淀……さん。色々とヨロシク……です」 よろしくお願いします。まあ、提督は変わった人だけど、優しい人だから安心してね? 天霧(I)「変わった人、ねえ……大淀さん、変なこと聞きますけど、ここって都内……」 もちろん。東京都三波島町。 天霧(I)「(や、やられた……)」 どうしたの……? 天霧(I)「イエナンデモナイデス」 -- 大淀(I)?
- 【Mission in SATNA】 --
- 某日……三ツ矢鎮守府会議室 --
- 各員、状況報告。 大淀(I)「駆逐艦および海防艦、全員が研修のため外出したことを確認しました」 神風ちゃんも抜かりないよな。 大淀(I)「もちろんです。とても不服そうに『子供じゃないのよ』なんて言ってましたが……」 -- サイダー提督?
- ……まあそれはいいや。青葉、対盗聴措置は? 青葉(I/艦)「盗聴器、対クラッキング措置完了です。この部屋は、ネットワーク的にも隔離しました」 物好きが居るからな……あk……誰とは言わんが。ただ青葉、ケーブル切るという荒業じゃないだろうな? 青葉(I/艦)「切ってないですよ〜。ルータの電源を抜いただけですから〜」 明石(I)「ちょちょちょちょっと!?それも割と問題なんだけど……まあ、あとで修理すればいいか」 -- サイダー提督?
- ロンドン(I)「それにしても閣下、どうしてここに集められたんです、私たちを」 青葉(I/戦)「言われてみれば。しかも駆逐艦と海防艦を省くなんて」 三笠(I)「なあ、提督は何をしでかすつもりなんだ」 ケイティ「さあ……王子の突飛な考えには頭を抱えてしまいます……(溜息)」 突飛とはなんだ、突飛とは。まあ、奇策と言われれば否定はせんが……今日集まってもらったのは、イブに手伝って欲しいからだ。 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「え、エッチなのはいけないと思います!」 誰がそんなこと言った。 仁淀(I)「おねーちゃんのすけべー」 大淀(I)「ちーひーろー!」 まあまあ落ち着け。別にそういうことじゃない。むしろルドルフになってくれと、いうことだ。 ロンドン(I)「Rudolf the red nose reindeer〜」 青葉(I/戦)「真っ赤なお鼻の〜」 -- サイダー提督?
- ラングレー「……指揮官、ルドルフとおっしゃいますと、あのトナカイですか」 うん。あの赤鼻のね。 鳳翔(I)「それなら、頬紅でお鼻を……」 あのー、鳳翔さん? 鳳翔(I)「し、失礼しましたっ!」 ロンドン(I)「顔真っ赤ですよ?風邪でも……?」 三笠(I)「鳳翔も乙女なのだな。それはさておき、トナカイの名を出すとは驚きだな。お主まさかそういうシュミなのか?だからヘイセイ生まれは……」 おみゃーも平成生まれだろ。 三笠(I)「レディに歳の話など失礼な!」 うるせー。 ロンドン(I)「まあまあ、閣下も、三笠さんも、落ち着いて……」 三笠(I)「む、むう」 -- サイダー提督?
- こほん。今回、駆逐艦と海防艦を対象に、サンタクロースよろしく枕元にプレゼントを贈ろうかと思うんだ。もちろん、みんなには別途用意しているから心配しないでくれ。 明石(I)「私は~、できたら新しい工具とかいいな~」 女子力が壊滅的というツッコミの前に、希望は後で聞くから。青葉、リサーチは十分か? 青葉(I/艦)「合法非合法手段問わず用いた結果、かなり正確なデータを準備できてますよぉ!」 青葉(I/戦)「先輩のやること、スレスレなことというか片足クラッキングの域に入ってますけど……これが希望していると思われるものです」 ふむふむ……霧島、発注できてるか? 霧島(I)「青葉からデータはもらって、既に各方面へ発注済みです」 --
- 霧島(I)「青葉からデータはもらって、既に各方面へ発注済みです」 大淀(I)「今日、コンテナにて到着し、既に倉庫へ搬入済みです。ただ、小さいとは言えど、コンテナ一つ分は多すぎかと……」 そんなにあったの!? 青葉(I/艦)「いや~、青葉の必要な物とかも合わせてお願いしちゃったら、こんなになっちゃったんです~」 ……青葉、来月の給与査定を楽しみにするんだな。 大淀(I)「提督……青葉さんからは代金受け取ってます」 すまん。前言撤回。 青葉(I/艦)「司令官のおっちょこちょい~」 青葉(I/戦)「……先輩、先輩も説明不足だと思いますけど」 まああえて、何を買うたかは聞かんが、JRの12フィートコンテナ1つ分かよ。まあ、上手く隠してくれ。 明石(I)「それなら任せて。私のものだといえばだいたい何とかなるから」 -- サイダー提督?
- ……いろいろ変なのするんじゃないよ。 明石(I)「わかってるって」 ……不安でしかない。まあそれはさておき。これがプランだ。 ロンドン(I)「……なるほど……ただ、深夜となると大変ですよ」 そうだな。これは一大プロジェクトだから、みんなには迷惑かけるかもしれんけど、頼んだぞ。 三笠(I)「……尽力しよう」 -- サイダー提督?
- (25日深夜) --
- ……作戦開始だ。 大淀(I)「……始めて下さい。各員、音を立てぬよう、起こさぬよう。『Mitsuya Fleet expects that every man will do his duty』」 -- サイダー提督?
- さあ毎年恒例。 大淀(I)「恒例というか新人紹介というか」 霧島(I)「……まあ、年末ですからね……」 -- [[サイダー提督 ]]
- それで……今年は、まるちゃんと 大鷹(I)「……もう春日丸じゃないです……」 なんだか抜けなくてさ。
春日丸大鷹(I)「まあ、戸籍上もまだ春日ですから……」 そして、こだまの二人と 伊13/14「ひかりです!」 じゃあのぞみ? 霧島(I)「司令には来年鈍行で福岡行ってもらいましょうかね……」 遠慮します --
- 松風と能代、ガングート、択捉、旗風、天霧、リシュリュー、藤波、松輪……で行こう。 大淀(I)「オケスタンバイできてます。」 頼んだ。 ガングート(I)「……これはやらないといけないのか?」 恒例行事。 ガングート(I)「(頭抱え)」 -- サイダー提督?
- 蛍の光 窓の雪 文読む月日 重ねつつ~ --
- いつしか年も すぎの戸を 開けてぞ 今朝はわかれゆく~ --
- {本年もありがとうございました! -- サイダー提督?
- ……さあ、今日も終わりだn 大淀(I)「提督!ちょっとお話があります!」 蒼龍(I・アズレン)「指揮官!私からもお話があります!」 エムデン(I・戦)「ち、長官、わ、私もお話g……ゲホゲホゲホ……」 とりあえず三人とも座れ。エムデン先生あなたは特に。 -- サイダー提督?
- ……それで、話というのはなんだ。 大淀(I)「提督!この三人から誰を選びますか!」 急に何を言い出すんだね。 蒼龍(I・ア)「指揮官が、私のような眼鏡をかけた子が好きなのは知ってますが、そのなかでも誰が好きなのか、教えてもらえますか?」 エムデン(I・戦)「……長官、えっと、なんで私はこんなことに……ゲホゲホゲホ……」 ……ええと?なんでこうなったんだ。 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「それはその……」 蒼龍(I・ア)「えっと、この記事が……」 えーと、この冬のアタックチャンス……ライバルに差をつけろ……寄稿者は、青葉三津代(青葉・艦)、青葉サキ(青葉・ア)、そして青葉みさき(青葉・戦)。……アオバーズめ。 エムデン(I・戦)「多分、こっちの青葉さんは巻き込まれたオチかも……(頭抱え)」 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「こうなったら……決着をつけるまで……」 蒼龍(I・ア)「望むところよ……」 えーと、なにをやってんだ。 エムデン(I・戦)「が、頑張ります……」 いや、あなたは寝てなさい。 エムデン(I・戦)「負けるわけに……いきませんから」 -- サイダー提督?
- ……ってなにか始めちまったけど。 霧島(I)「……何なんでしょう(汗)」 ロンドン(I・ア)「閣下これどうしましょう……」 いいや、多分そのうち丸く収まるから。 霧島(I)「多分って……。まあ、割烹着やらエプロンやら着てるみたいですし、料理対決でも始めるんじゃないでしょうかね……」 ラングレー(I・戦)「……たぶん、だ、大丈夫。あの三人なら、それぞれ違うメニューを作ってランチを作っちゃうはず……です」 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「できました!鯖の味噌煮!」 蒼龍(I・ア)「できたわ。だし巻き卵!」 エムデン(I・ア)「コホン……えーと、チキンスープ、お待たせしました」 ……ほらな。 霧島(I)「やっぱり」 ロンドン(I・ア)「見事に分かれました……」 ラングレー(I・戦)「でも、これなら……」 めしだ! -- サイダー提督?
- まあ、こうなるってわかってた。 鳳翔(I)「うふふ、ごはんもできてますよ?」 ラングレー(I・戦)「あはは……(苦笑)」 霧島(I)「でもこれなら、いいご飯になりますね?」 ロンドン(I・ア)「お食事にしましょう!」 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「やりますね……」 蒼龍(I・ア)「ええ……」 エムデン(I・戦)「うぅ……勝ち負けは違うような……でも……」 大淀(I)「そうですね……」 蒼龍(I・ア)「……握手!」 (ガシッ) エムデン(I・戦)「握手ですね……コホン」 (これで……いいのだろうか? とりあえず完) -- サイダーの艦娘たち?
- 夜分遅くに失礼する。ご注文のUW-02M3並びに関係部品2セット、オマケのOW-02M2お届けに参った。 レポートに関してはこちらの支社にお願いする。 -- ???(九)?
- (朝)大淀(I)「なんじゃこりゃあああああ!!!」 明石(I)「うるさいよ朝から……広美、なに、Gでも見たわけ?」 大淀(I)「もう慣れたし、虫は大丈夫だけど……。そうじゃなくて、何、このコンテナ。三保のせい?」 明石(I)「あー、これね?この前雪倉ちゃんとこお願いしてたの。佐智子(=夕張)がどうしても試したいんだってさ」 -- 大淀+明石(I)?
- 大淀(I)「で、こんなに大きいの買ったのはいいんだけど。どこでテストするの?これ絶対威力恐ろしいよ?今度は何を壊すつもり?路線バスや列車では済まないよ?次は何ヵ所回るわけ?」 明石(I)「うん、どうしよう……」 大淀(I)「せめて試験場所ぐらい考えてから買ってよ!?」 -- 大淀+明石(I)?
- 夕張(I)「そんなこともあろうかと!この夕張佐智子が!準備してあるのです!」 大淀(I)「あ、出た主犯格」 夕張(I)「その言い方ひどくない!?」 明石(I)「ナイス~!」 大淀(I)「まあ、きちんと防護策はとっているんでしょうね……」 夕張(I)「もちのろん!現場周辺は完全封鎖、危険予知活動も行って、記録班はウチから出してます」 大淀(I)「もう人様のものを壊さないようにしてくださいね……?」 -- サイダーの艦娘たち?
- 夕張(I)「じゃあ早速行くよ!」 明石(I)「レッツラゴー!まずはこのコンテナをトラックに載せて、あとは記録班の青葉さんを呼んで……」 大淀(I)「(事故を起こさないでね……)」 -- サイダーの艦娘たち?
- (数時間後、島の中央にある三波ダムのダム湖) 明石(I)「ダム湖!これなら水面も安定してるし、山中だから近隣への影響も少ない……」 夕張(I)「夕張にお任せよ?」 青葉(I)「それ村雨ちゃん……それになんで青葉呼ばれたのでしょう……」 明石(I)「記録をお願いしようかな、と思っただけです。青葉さんが艤装をはめるわけじゃありませんから……」 青葉(I)「氷室先生みたいに青葉を実験台にすると思いましたよ……」 -- サイダーの艦娘たち?
- 夕張(I)「さ、これから始めるわね」 明石(I)「オッケー。艤装と通信は大丈夫?」 夕張(I)「メインシステム異常なし。主電源一時側電圧正常。携帯電話回線LTE接続正常。短波無線機正常。オッケー、行けるよ?」 青葉(I)「青葉、カメラのセット完了です」 明石(I)「こっちもデータリンク問題なし。じゃあ、試験開始と行きますかね?」 夕張(I)「いざ出発!ご安全に!」 明石・青葉(I)「ご安全に!」 -- サイダーの艦娘たち?
- (さて……まずはOW-02M2を装備……。静止して、振り上げる。そして、鉄板に一撃!)\ドーン!/ 明石(I)《佐智子~どう~?》 夕張(I)「がっつり貫通。ハンマーの当たった部分は抜けちゃってるね。だけど、艤装には結構ダメージ入っちゃったみたい」 明石(I)《修復材でなんとかなりそう?》 夕張(I)「なんとかなるね。直したら、カーボンにやってみるね」 -- サイダーの艦娘たち?
- ベイ子(I)「Where are here…道に迷っちゃいました……鎮守府は……?」 -- サイダーの艦娘たち?
- 明石(I)《じゃあ次の資材。行ってみて》 夕張(I)「まかしといて……そいやあああああ!」\ドーン!/ ベイ子(I)「ふにゃあ!なんの音ですか……」 夕張(I)「いたた……うぅ、この反動、結構響いたわ……えっ。これでも穴開いてない!?」 明石(I)《なんかすっごい値出たけど大丈夫!?生きてる?》 夕張(I)「空に浮いてなかったら生きてるけど?」 明石(I)《そうね?まあ……この艤装は一回引き上げて、予備の艤装に変えたほうがいいと思うわ。半分もダメージ入ってたら直すのに時間いると思う》 夕張(I)「オッケー。予備と変えてから残り4つ行くね?」 明石(I)《はーい》 -- サイダーの艦娘たち?
- 夕張(I)「次はこれね?」 明石(I)「複合繊維だから、気をつけてね?」 夕張(I)「はーい。出力はさっきと同じにして……ちぇすとぉおおおお!」 \ドンガラガラガッシャーン!/ -- サイダーの艦娘たち?
- 痛たた……すっごい反動……その割には貫通してないわ……ん? -- 夕張(I)?
- 『ビービービービー!Caution! System has critical damage! リリリリリ! Motor No.1 Fire! リリリリリ! Motor No.2 Fire! ビービービービー!……』 明石(I)《佐智子、聞こえる?燃えてる!》 夕張(I)「えっ……あっ、駆動部から煙!ファイヤーチェックリスト!」 明石(I)《Motor Power Cut!》 夕張(I)「Confirm!」 明石(I)《Anti-Fire!》 夕張(I)「Confirm!」 明石(I)《Fire Alarm!》 夕張(I)「Disable!チェックリスト終了!」 明石(I)《ふう……モーター焼いたね、これ》 夕張(I)「どうすんのこれ。損壊率は中破相当、5割でいいんだけど、こりゃ大破よ……」 明石(I)《ニコイチすればいいんじゃない?私も装備つけて持ってくから》 夕張(I)「お願いね?」 -- サイダーの艦娘たち?
- (三十分後……)夕張(I)「試験再開ね……おりゃあ!」 \ドーン!バリーン!/ 夕張(I)「思いっきり割れたわ……」 明石(I)《うまくいった?》 夕張(I)「問題ないよ?一発穴が開いたぐらい」 明石(I)《……試験材料よね?それなら大丈夫だけど……》 -- サイダーの艦娘たち?
- (英語)ここはどこ……?さっきから爆発音が響いているのですけど……もしかしてヒグマ狩り!?は、早く逃げなきゃ!……キャ!(ズザザザザザ……) -- ベイ子(I)?
- 夕張(I)「じゃあ次は威力軽減版、UW-02M3ね。見た目も違うし……」 明石(I)《雪倉は出力を抑えたバージョンだって言ってたわ》 夕張(I)「そうなの?まあとにかく、一発殴ってみるわね?」 \ドーン!/ -- サイダーの艦娘たち?
- 夕張(I)「気持ち音小さかったような……うーん、貫通はしてないわ」 明石(I)《どう?》 夕張(I)「へこみはあるけど、貫通ってほどじゃないね」 明石(I)《音もあんまりしなかったし……でも、艤装への負荷は低いみたいね》 夕張(I)「自己診断機能でも、小破程度みたい。バケツぶっかけて、試験続行するね」 明石(I)《はーい》 -- サイダーの艦娘たち?
- うぅ……斜面を相当落ちちゃいました……いたいよぉ……あれは……ROAD!?助かりました! -- ベイ子(I)?
- 夕張(I)「炭素素材に……だいれくとあたーーーーーーっく!」 \スコーン!/ 夕張(I)「ありゃ……ヒビだけかぁ……やっぱ炭素繊維は強いわね。バケツかけたら次も行っちゃいますかー」 \バリーン!/ -- サイダーの艦娘たち?
- 明石(I)《佐智子、割れた?》 夕張(I)「ううん。こっちもえぐっただけみたい。正確にははかってないけど、3分の1ぐらいえぐった感じ?これで試験も終わりね。じゃあ、あとは回収して……」 -- サイダーの艦娘たち?
- 青葉(I)《夕張さん、明石さん》 夕張(I)「青葉さん、どうしました?もしかしてデータに問題でも……」 青葉(I)《青葉、そんなミスはしませんから……そうじゃなくて、何かが近づいているような……》 明石(I)《なんですって!?》 夕張(I)「そんなはずは……ここは三波警察署、三波ダム管理事務所に許可を取って封鎖しているのに!」 明石(I)《一般人とスパイの両面で当たるわ。急いで戻ってきて!》 青葉(I)《青葉は反対から向かいます!》 夕張(I)「試験材料の回収は後回し。今すぐそっちへ戻るわ」 -- サイダーの艦娘たち?
- 青葉(I)「明石さん、こっちはクリアです」 明石(I)「こっちも異常なし」 夕張(I)「こっちも異常……誰だ!」 ベイ子(I)「う、うわあ!」 夕張(I)「が、外人さん!?」 ベイ子(I)「Well…えっと……Don’t kill me…I’m not enemy…Breve me…」 -- サイダーの艦娘たち?
- 明石(I)「動かないで!何者?Passport please, We are naval staff!」 ベイ子(I)「うぅ……」 青葉(I)「さあ、何から何まで話してもらいますよ?」 ベイ子(I)「う、うわああああああん!」 明石(I)「……えっ」 青葉(I)「何があったんでしょうか」 夕張(I)「えーと……」 ベイ子(I)「Japan is so terrible…うぅ……(ぽとっ)」 -- サイダーの艦娘たち?
- 夕張(I)「ナニコレ?」 明石(I)「これってうちのじゃん」 三ツ矢鎮守府入構証 アンナ・カイザー・ガンビア 当鎮守府の職員であることを証明する。 提督 -- サイダーの艦娘たち?
- 青葉(I)「本物かどうか……ちょっと確認しますね」 ベイ子(I)「What?」 \ピッ!/ 青葉(I)「ふうん……鎮守府のDB(データ・ベース)にも正常に入ってますし……青葉の携帯カードリーダでも読めましたから」 ベイ子(I)「What’s happen? Why you check my IDs?」 -- サイダーの艦娘たち?
- 青葉(I)『えーと、青葉たち三ツ矢鎮守府の関係者です』 ベイ子(I)『はい?えっと、鎮守府ってここなの?』 明石(I)「いや、見ての通りダム湖だから」 夕張(I)「ベイ子さん、なんでここに?」 ベイ子(I)「ええとですね、鎮守府に向かってたらなぜか山に入ってしまって……」 -- サイダーの艦娘たち?
- 明石(I)「なるほどね……って、提督が支給したスマホは?」 ベイ子(I)「Low Battery…」 明石(I)「モバイルバッテリー買ってください……って、それは地図ですか?」 ベイ子(I)「Yes, I got on Airport station」 青葉(I)「それで、紙の地図をたよりにここまでですか……」 夕張(I)「誰かに聞けばいいのに……駅員さんとか。っと、その前に、片付けしたら連絡しなきゃ」 明石(I)「そうね、片付けとくね」 青葉(I)「青葉、電話します!」 -- サイダーの艦娘たち?
- (鎮守府執務室)\ジリリリリリリン!ジリリリリリリン!/ 大淀(I)「はい、三ツ矢鎮守府でございます」 青葉(I)《大淀さん、青葉ですぅ!》 大淀(I)「青葉さんお疲れ様です。三保や佐智子、なにか変なことやってませんでした?」 青葉(I)《艤装が火を噴いたぐらいですかね?ちなみに、二人とも無事です》 大淀(I)「無事ならよかったですけど……あとであの二人にはお説教です……」 青葉(I)《あ、あとですね、ベイ子さんがなぜか山の中で遭難していたみたいです》 大淀(I)「連絡がつかなくて、こっちも今から捜索に出るところでしたよ!それで、一緒に戻ってきますか?」 青葉(I)《はい。今片付けも終わったみたいなので、これから戻りますね》 大淀(I)「わかりました。そうそう、もし電池切れなら、ベイ子さんの電話、車で充電してあげてくださいね」 青葉(I)《青葉にお任せ!じゃ、また鎮守府で》 -- サイダー提督?
- 大淀(I)「提督、ベイ子さん見つかりました。青葉さんたちと合流して向かってきます」 了解。なんで山に入ったのか謎だけどな……。 大淀(I)「米海軍からの情報ですと、少し方向音痴なところがあると」 少し、ねえ。 大淀(I)「それは今気にしないでおきましょう……」 そうだな。あと大淀、あの二人またやらかしたのか。 大淀(I)「艤装を焼いたらしいです……」 なんだ、今度はバーベキューか? 大淀(I)「あとできつくお灸を据えておきます……」 -- サイダー提督?
- (二十分後……)明石(I)「戻りましたー」 夕張(I)「戻ったよー」 おつかれちゃん。 大淀(I)「お疲れ様です。あと三保、艤装を壊したってどういうことか説明してもらえるかしら……」 明石(I)「ただのオーバーヒート☆」 大淀(I)「オーバーヒートって……三保、佐智子!心配させないでよ!けがしたらどうするの?」 -- サイダー提督?
- 明石(I)「大丈夫だって、広美は心配性なんだから」 大淀(I)「艤装も燃やしたんでしょ!?何のんきなこと言ってるのよ!やけどしたらどうするの?」 明石(I)「ごめん広美、私たちのこと、心配してくれてるのよね」 大淀(I)「うん……だから、無茶なことはしないでね」 明石(I)「わかった。じゃ、戻るね」 大淀(I)「あ、そうそう、渡島運輸さんから工廠部宛てで郵便来てたよ?請求書か、何かだと思うんだけど」 明石(I)「ありがとね。じゃ、失礼します」 おう。(ガチャ) -- サイダー提督?
- ベイ子(I)「オーヨドさんとアカシさんは仲がいいんですね。私、うらやましいです」 呉の学校時代からなんだろ? 大戸(I)「はい。海軍兵学校で同じ部屋だったんです。それがきっかけ、ですね。同じ鎮守府に配属されるなんて夢にも思いませんでしたけどね」 ま、配属先は人事の決めることだからわからんけど。 ベイ子(I)「学校のころから……一緒の場所になれて、So Happyですね」 大淀(I)「いつもトラブルばっかり起こしちゃいますけど、それでも良い友達、仲間だと思ってます」 -- サイダー提督?
- ベイ子(I)「Wow, so great!」 大淀(I)「(こくこく)」 大淀~。ベイ子に書いてもらう書類あったんじゃない? 大淀(I)「あっ!忘れてました!ベイ子さん、これに記入をお願いします」 ベイ子(I)「ニホンゴじゃないとダメ、ですか?」 大淀(I)「えーと、書類によりますが……私も手伝いますから、安心してくださいね?」 ベイ子(I)「アリガト!」 (こうしてベイ子は三ツ矢鎮守府の一員と無事なったのであった……そして数日後) -- サイダー提督?
- 雪倉「三ツ矢鎮守府……またここに来るとはな」 明石(I)「ゆっきーいらっしゃい!はるばるオージーからお疲れ様!大変だったんじゃない?」 雪倉「ん?初めての民間機はなかなかよかったぞ。これまではヘリボーンか、海上航行がメインだったからな」 夕張(I)「私たち以上に手練れね……(汗)」 雪倉「それはいいのだが、なぜ私を呼びよせたのだ?」 明石(I)「あー、機密保持のためには来てもらうのが一番だったから……」 雪倉「そうなのか?」 夕張(I)「まあまあそれはさておき、ゆっきーに渡すのはこれね?」 (三ツ矢鎮守府研究報告書と書かれた紙の束を手渡す) -- サイダーの艦娘たち+雪倉?
- (報告書を受けとり中身を見る)…ここまで綿密な報告書を上げて貰えれば提督も喜ぶと思う、ありがとう。 -- 雪倉?
- 夕張(I)「いいのいいのって!こんなのちょちょいのちょいだって!」 明石(I)「遠くから来たって聞いてたし、お茶でも飲んでかない?金剛さんオススメのお茶あるよ?」 -- 明石+夕張(I)?
- 是非ともご一緒させて貰おう、私としてもあの武器使用者の生の声を聞きたい。 -- 雪倉?
- じゃ、ゆっきー行こ?あ、あと、左の建物には入らないでね?直流1500Vが流れてる電車庫だから……(と、玄関へ案内) -- 明石(I)?
- あ、ああ分かった(明石についていく) -- 雪倉?
- (カードをタッチしドアを開ける)じゃあ、リビングに案内して、っと……。 夕張(I)「あ、ここに座ってー。お茶受けとかいる?」 ちっちゃい鎮守府でちょっと狭いかもしれないけど……。 -- 明石(I)?
- (リビングには、ピンク電話やレコードプレーヤー、旧型のモノクロテレビなどが並んでいる……) --
- 大丈夫だ、私は気にしない。“お茶会”か、私は初めて故お手柔らかに頼む。 -- 雪倉?
- そう固くならなくていいから、ゆっきー。じゃ、えーと、今日は金剛さんセレクトの紅茶と……チョコチップクッキー、どうぞ召し上がれ~。(紅茶を3人分注ぐ)そうそう、試験の事で私に聞きたい事、って何? -- 夕張(I)?
- “アレ”は唯一つの敵を撃滅するための特殊兵装で、本来ならば私以外が振るうことは有り得ないはずだった。レポートとは別に、個人的に使った感想を伺いたい。 -- 雪倉?
- 個人的な感想ね……えーと、そうね……いつも使う砲や観測機のような、中長距離用の装備ではなく、かなり近接向けだから、実験して面白かったよ?だけど、ウチの艤装はあくまでもパワードスーツだから、翌日筋肉痛でウーウー言ってたのは、三保に笑われたけど(苦笑) -- 夕張(I)?
- 私も艤装も特別製なのでな(苦笑)。しかし面白い…か -- 雪倉?
- 私たちは基本中近距離だからねー。そりゃ、興味を引かれるよ?まあ、一つ問題があるとすれば、重量かしら……。結構ウチの艤装、軽量化している上に、パワードスーツとしての補助あるから……。 -- 夕張(I)?
- 必要ならば再設計を承るがどうする?…なんてな。 -- 雪倉?
- カーボンはいいぞ。 -- 明石(I)?
- そ…そうか(引き)、ありがとう、提督に上げておく。 -- 雪倉?
- うん、よろしくね?炭素繊維は軽いし丈夫だから……。 夕張(I)「ねえ三保、打撃武器って事忘れてない……」 あっ。 -- 明石(I)?
- その辺りは上手くやるさ…提督が。さて、私はこれで戻るとしようか。今日はありがとう。 -- 雪倉?
- こちらこそありがとうね?ゆっきー、帰りも気をつけて~。(玄関まで案内) -- 明石(I)?
- 三ツ矢鎮守府はトレジャーを手にいれた! -- 九割引き(アナウンス)?
- 《異世代型艦娘の設計思想》 C.F.G構想とF.A.G思想を組み込んだ、従来と異なるコンセプトを持った艦娘の構想書類 -- 九割引き(アナウンス)?
- 【C.F.G構想】 Cored Fleet Girls スロットシステムを発展させた「艦娘を中核とした換装を前提とする艤装並びに武装群」の設計思想。 本体性能に関しては通常艦娘に劣るが、汎用性と拡張性に優れ、複数の艦種代替が可能となっている。 最大の見せ場は重雷装巡洋艦6積みや工作艦6積みなど。 -- 九割引き(アナウンス)?
- 【F.A.G思想】 Fleet Armd Girl 「艤装を纏う少女=艦娘」ではなく 「艦娘の艤装を船として纏めたもの=艦船」とした艤装の設計思想 近接兵装や固定式艦載砲の採用等があげられる。 なお、艦娘に直接艤装を装着した状態を前提として設計するコンセプト上、メンタルモデル方式との相性は最悪となっている。 -- 九割引き(アナウンス)?