Dappi

Last-modified: 2023-11-06 (月) 18:02:54

概要

国会中継の動画をツイートしていた政治垢。ツイートから安倍晋三、菅義偉、足立康史、鈴木宗男の支持者であると思われる。
以前は@take_off_dressを使っていたが、凍結されたのか@dappi2019に切り替えた。
新しいIDは推察できるように2019年6月からTwitterを利用していたが、古い方は2015年1月に開設していたようだ。

2023年11月頃にアカウント消滅。

デマの拡散

主に政権擁護&メディア・野党批判を行ってきた。
プロフィール欄では「偏向報道をするマスコミは嫌いです。」と主張しているくせに、彼のつぶやきのほとんどがデマ。
上記のとおり国会中継動画を恣意的に編集したり、デマグラフなどを作ってデマの拡散に勤しんでいた。
ウェブマガジン『Wasegg』が「Dappi」のツイート32件をの内「検証可能」と判断した13件をファクトチェックしたところ、
そのうち1件が「正確」と判定され、その他12件が「誤り」「不正確」「ミスリード」であった。
関連記事:Dappiのツイート情報 12件が「誤り」「不正確」「ミスリード」 ――FIJの疑義言説データ29件の真偽を検証し判明
つぶやきが基本的に平日9時~17時に集中しており、自身からは返信ツイートなどを特にしないので、「Dappi企業説」なるものを唱える人もいた。
また一般個人では入手不可能な資料などをアップしていることから「自民党関係者説」も有力だった。

訴訟

政権擁護に熱が入りすぎたのか、2021年に立憲民主党の小西ひろゆき・杉尾秀哉ら両議員の名誉を棄損したとして、裁判所からプロバイダの発信者情報開示が命令された。
その結果本当に自民党と取引のある法人であることが判明。同年9月には企業名が「ワンズクエスト」であること、社長が「自民党本部事務総長の親戚」を名乗り、一般人が利用不可能な銀行口座「衆議院支店」を使っていたことなどが判明している(この時の事務総長は元宿仁(もとじゅくひとし))。
法人だと判明した直後の、2021年10月1日(金)に菅首相のリツイートを最後にパッタリと活動を停止してしまった。(2021年11月4日現在)



2022年11月18日には自民都連(自由民主党東京都支部連合会)が収支報告書に、ワンズ社へテープ起こしに210万円もの支出をしていたことが赤旗によって報じられた。
裁判においてワンズ社側は「1人の従業員による私的なもの」を主張し、議員側からは「就業時間中に大量の投稿をしているのに、周りの従業員が誰も気づかない不自然さ」が指摘されている。
また収支報告の件からも私的な投稿は無理筋とみられる。
2023年1月24日には投稿者には月110万円もの給与を得ていたと赤旗によって報じられた。
投稿者への懲戒処分をした証拠としての給与明細書(氏名黒塗り)から発覚したものだった。
高額給与であることから幹部役員クラスの可能性が出てきた。
2023年6月26日にワンズ社の取締役2人への本人尋問があったが、社長は組織的投稿を否定しつつも「投稿者」の名前を明かすことを拒否した。
正当な理由なく拒絶したことを示し、その旨を確認しても応じなかったため、反対当事者の主張が事実として認められたことになる。



2023年10月16日に判決。
東京地裁(新谷祐子裁判長)は、会社側に計220万円の賠償と、投稿の削除を命じた。
会社側は最後まで投稿者の詳細を明かさなかったが、「投稿は社長の指示で業務として行われた」と結論づけられた。