将棋とは?

Last-modified: 2015-11-15 (日) 08:38:53
将棋とは
2人で行うボードゲーム。オセロや囲碁、チェスなどと同じジャンルのゲーム。
将棋にはいくつかの種類があり、本将棋、どうぶつしょうぎなどがある。
このwikiで扱うのは、本将棋。
本将棋とは
縦9マス×横9マスの盤と40枚の駒を用いて行う将棋。
二人が盤の上で交互に駒を動かしていき、先に相手の「玉(ぎょく)」という駒を取ったほうが勝ちとなる。
 

初期配置

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 初期配置は、左図のようになる。ここから交互に駒を動かしていく。パスはできない。ネット将棋であれば、最初から左図のように配置されているので、初期配置の図を覚える必要はない。
 これ以降、駒を動かすことは「指(さ)す」、駒を1回動かすことは「1手指(さ)す」と言う。
 先に指(さ)す人のことを先手、後に指(さ)す人のことを後手という。

先手とは
 先に駒を動かす人(先に指す人)のこと。
後手とは
 後に駒を動かす人(後に指す人)のこと。

陣地

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 初期配置の図を見ると、先手と後手は、互いに3段分のスペースを使っている。この3段分のスペースのことを陣地という。先手側の陣地を先手陣、後手側の陣地を後手陣という。

自陣とは
 自分の陣地のこと。自分が先手の場合、先手陣を自陣という。自分が後手の場合、後手陣を自陣という。
 左図の場合、自分が先手なので、先手陣が自陣となる。ピンクの部分が自陣となる。
敵陣とは
 敵(相手)の陣地のこと。自分が先手の場合、後手陣を敵陣という。自分が後手の場合、先手陣を敵陣という。
 左図の場合、自分が先手なので、後手陣が敵陣となる。オレンジの部分が敵陣となる。

実戦

 習うより慣れろということで、ここからは実戦例を参考にしながら、話を進めていく。先手が自分、後手が相手とする。

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指し手とは
 駒を1回動かすことを「1手指(さ)す」というわけだが、指した1手のことを「指し手(さして)」という。指し手は、1手、2手、3手、と数える。左図の場合、「▲7六歩」が自分(先手)の指し手となる。
先手の指し手の表記
 左の図を見ると、算用数字の「7」の列と漢数字の「六」の行が交差するマスに、「歩(ふ)」という駒が動いているので、「7六歩」と表記する。ただ、これでは先手の指し手なのか後手の指し手なのかわからない。そこで、先手の指し手には「▲」をつける。
 左の図の場合、「▲7六歩」と表記する。
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後手の指し手の表記
 左の図を見ると、算用数字の「3」の列と漢数字の「四」の行が交差するマスに、「歩(ふ)」という駒が動いているので、「3四歩」と表記する。ただ、これでは先手の指し手なのか後手の指し手なのかわからない。そこで、後手の指し手には「△」をつける。
 左の図の場合、「△3四歩」と表記する。
手番とは
 自分の指す順番のこと。「手番が来る」「手番が回ってくる」などというふうに使う。ただし、「(攻めの)手番」という意味で使われることもある。
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大駒(おおごま)とは
 左の図の駒の表記で言うと、「飛(ひ)」という駒と「角(かく)」という駒をまとめて言うときの呼び方。「飛車角(ひしゃかく)」とも言う。
金駒(かなごま)とは
 左の図の駒の表記で言うと、「金(きん)」という駒と「銀(ぎん)」という駒をまとめて言うときの呼び方。「金銀(きんぎん)」とも言う。
小駒(こごま)とは
 左の図の駒の表記で言うと、「桂(けい)」という駒と「香(きょう)」という駒と「歩(ふ)」という駒をまとめて言うときの呼び方。「桂香歩(けいきょうふ)」とはあまり言わない。
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成駒(なりごま)
 敵陣に入ると、駒を裏返して成駒にすることができる。ただし、「玉(ぎょく)」という駒と「金(きん)」という駒は、敵陣に入っても成駒にはできない。
 左の図で言うと、後手(相手)の「角(かく)」という駒が敵陣(先手陣)に入ったので、「馬(うま)」という成駒になった。
持ち駒(もちごま)
 将棋は、相手の駒を取ることができる。取った駒は持ち駒(もちごま)になる。持ち駒は、好きなマスに置ける。いきなり敵陣に置くこともできる。
 左の図で言うと、後手(相手)は先手(自分)の「角(かく)」という駒を取ったので、「角(かく)」という駒が持ち駒になった。
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投了とは
 負けを認めること。ネット将棋であれば、「投了」ボタンを押す。リアル将棋であれば、「負けました」と言う。自分の手番のときでないと、投了できない。
 先に相手の「玉(ぎょく)」という駒を取ったほうが勝ちとなるルールだが、たいていは「玉(ぎょく)」という駒を取られる前に投了する。
棋譜とは
 指し手の集まったもの。左の図までの棋譜は、「▲7六歩△3四歩▲6八銀△8八角成まで4手で後手(相手)の勝ち」となる。

駒の種類

 将棋の駒は、オセロの駒と同じように、表(おもて)と裏(うら)がある。表(おもて)を基準にして考えると、将棋の駒は8種類ある。すなわち、玉(ぎょく)、飛車(ひしゃ)、角(かく)、金(きん)、銀(ぎん)、桂馬(けいま)、香車(きょうしゃ)、歩(ふ)である。8種類の駒のうち、玉(ぎょく)と金(きん)は、駒の裏が空白である。
駒の表示には2種類ある。1文字駒と2文字駒。
序盤中盤終盤、詰めろ、必至、、詰み

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玉(ぎょく)
 一番大事な駒。この駒を取られると負け。
 自分と相手に1枚ずつ配置される。
 全方向に1マス動ける。
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飛車(ひしゃ)
 自分と相手に1枚ずつ配置される。
 自分の駒や相手の駒に遮られないかぎり、縦横に何マスでも動ける。
 強力な駒なので、大駒(おおごま)に分類される。
 「ヘボ将棋、玉より飛車を可愛がり」という格言もある。
 
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竜(りゅう)
 飛車の動きに加えて、斜めに1マス動ける。
 飛車の動き+玉の動き。
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角(かく)
 斜めに何マスでも動ける。
 駒を飛び越えてはいけない。
UM.png
馬(うま)
 角の動きに加えて、縦横に1マス動ける。
 角の動き+玉の動き。
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金(きん)
 縦横と斜め前に1マス動ける。
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銀(ぎん)
 前と斜めに1マス動ける。
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成銀(なりぎん)
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桂馬(けいま)
 前2横1の位置に移動できる。
 その際、駒を飛び越えることができる。
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成桂(なりけい)
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香車(きょうしゃ)
 前に何マスでも動ける。
 駒を飛び越えてはいけない。
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成香(なりきょう)
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歩(ふ)
 前に1マス動ける。
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と金(ときん)
 

2.駒の動かし方

将棋の駒は8種類あり、それぞれ異なる動き方をします。それぞれの駒に共通する原則は以下の通りです。

1. 自分の駒のある所には進めません。
2. 相手の駒のある所に進むと、その駒を取る事ができます。取った駒は「持ち駒(もちごま)」と言います。下の図は先手の2五の歩で後手の2四の歩を取り、持ち駒にしたところです。なお、それぞれの駒の動きについては次ページ以降で説明いたします。

駒を取る

3. 持ち駒は、原則として好きな所に置くことができます。これを「駒を打つ」といいます。
4. ただし、自分の駒および相手の駒のあるところ、行き所のないところには打てません。
5. 相手の陣地(下図参照)に進むと、駒を裏返して、動き方を変える事ができます。これを「成る」といいます。また、相手の陣地から出るときも、成ることができます。ただし、「玉」と「金」は除きます。
6. 成る事ができる場合でも、成らないことも可能です。そのことを「不成(ならず)」といいます。なお、一度成った駒を元に戻すことはできません。

陣地