US
【フランシス】の万感の思いがこもった恨み言。
ローラ
「なんだいその手紙は?
やっぱりあんた、ゲレイオスのスパイなんだね。」
フランシス
「なんだと!
ゲレイオス様に状況を逐一お知らせするのは当然だ。
色々と支援策を練って頂かねばならんからな。」
「お前こそ、アンリ王子に近づいて何が狙いだ。
褒美か?それとも、王子を篭絡する気か!」
ローラ
「何言ってるんだい。
女をそんな風にしか見れないなんて、あんた相当モテナイね。」
フランシス
「私のことは関係ないだろう!」
ローラ
「はっ、図星か。」
フランシス
「くぉのやろう…」
:
ローラ
(ホント、あたしは何でアンリと一緒にいるんだろう?
…やっぱり、寂しいのかな…)
【バジル・ゲレイオス】のことを最初から疑っていたローラ。
逆にあまりにも疑ってなさすぎたフランシス。
両者のゲレイオスに対する解釈の違いが、2人の会話を果てしなくすれ違わせていく⋯。