【水竜とクジャルの娘の語り】

Last-modified: 2018-05-05 (土) 15:26:01

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クジャラートを建てたクジャル族は、昔は小さな部族だった。
隣の部族に、先祖代々の土地を追われたクジャル族は、マラル湖畔に移り住んだ。
だが、その土地までも奪われそうになった。
絶望したクジャル族の娘が湖に向かって言った。
「マラル湖よ、わたし達にはもう立っている土地さえも無くなってしまった。
どうかお前の中に住まわせておくれ。」
娘が湖に身を投げると、湖から巨大な竜が現れた。「お前の願いを聞き届けよう。この地に住むがよい。」
なんと湖の中から島が浮かび上がり、娘はその上に倒れていた。
クジャル族はその島に逃れ、水竜に護られて暮らした。

詩人の一言

これがマラル湖の水竜の神殿の由来です。
しかし、ほとんどのクジャル族がこの話を忘れてしまいました。