主人公

Last-modified: 2016-10-01 (土) 10:55:28

主人公

ウルピナ

帝国四将軍家の筆頭と謳われた、剣将軍ユラニウス家の娘。
ユラニウス家はロニクム州のシルミウムに拠点を置き、当主マクシミアスは帝国再興を目指している。ウルピナは、周囲から「姫」と呼ばれ、真っ直ぐに育った。誰に対してもオープンで明るい性格。実母を早くに亡くしたため、父や兄アントニウスの前では甘えっ娘。やや天然な言動もあるが、ユラニウス家の一員として、剣技を磨き、帝国貴族としての義務を果たす覚悟は出来ている。
兄の許嫁であるグウィネズ家のエリセドに憧れる女の子でありながら、ユラニウス家を背負って立ちたいという欲求も抑えきれない。そんな彼女の夢と希望にあふれた生活は、シルミウムを襲った悲劇で一転する…

レオナルド

帝国中心部から遠く離れた、ヤクサルト辺境州の農民。
口より先に手が出るような悪童で、悪ガキ仲間と散々悪さをしてきた。大人でさえ避けるような危ない男だったが、数年前、突然祖父の農園へ戻り農作業を始めた。
「いい加減大人にならないとな」
最近の彼の口癖だ。祖父が死に、今年からは農場を一人でやらねばならない。
農場で行き倒れた女を助けたことが、彼の運命を大きく変える。女はうわ言で「アイ・ハヌムへ」と言い続ける。おとぎ話の伝説の都の名だ。かれは、祖父の農場を売り払い、女の代わりに伝説の都市「アイ・ハヌム」を探す旅へ出る。そんな真っ直ぐな彼を仲間たちは放ってはおかないのだ。

タリア

陶芸家。激動の人生を過ごしてきた。今はテルミナ海に近い工房で、静かに陶器と向かい合っている。
だが、世界に生じた歪が彼女の作品も歪ませる。歪を受け入れて、作品を作り続けることも可能だろう。それが、世界の中で生きるということだと、彼女は知っている。
しかし、歪と向かい合わずに作品を作ることは出来ない。歪の原因と正体を知るためにタリアは旅に出る。
疾風怒濤の時代、昔の彼女に戻って。

バルマンテ

ケイ州コハン城の法定処刑人。先代を受け継いで処刑人になった。
コハン城の執政シグフレイが恐怖政治を敷き、軍人、政治家、一般市民まで多くの人々が処刑された。その執行を担ったのがバルマンテだ。
シグフレイ自身もまた、 政敵の手で捕えられ、バルマンテに処刑されることになる。
シグフレイは『私は七度蘇り、この世界に正義を為してみせる』。こう言い残すと、笑顔のまま首を落とされた。やがて、シグフレイが現れたという噂が各地から彼の耳に届くようになる。
バルマンテの放浪は、シグフレイを探す旅なのだ。彼の首を七度落とすために。

コメント欄