アイテム番号: SCP-005-LCOP
メタタイトル: 花になって
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-005-LCOPは標準的な財団施設に居住し、毎日標準的な食事と1L以上の水分を与えて下さい。また可能であれば、SCP-005-LCOPの精神状態をより良好に保つ為、対象自身やSCP-005-LCOPの外観についての好意的な感想を定期的に言い聞かせる事が推奨されています。
説明: SCP-005-LCOPは一定度のメラニン色素欠乏が見られる10代後半の日本人少女です。SCP-005-LCOPの首には、タングステン製ネックレスが装着されています。ネックレスには「シャングリラ・フロンティア」という文章が印字されています。
SCP-005-LCOPは自身の能力によって周りのあらゆる物質に、花(以下、SCP-005-LCOP-F)を咲かせることができます。能力によって咲いた花の茎や枝には一律に「Vanitas Vanitatum, et omnia Vanitas.」という文章が刻まれています。能力によって咲く花は、特に「アオバラ(Rosa)」「ヒガンバナ(Lycoris radiata)」「ソメイヨシノ(Prunus × yedoensis)」「トリカブト(Aconitum)」が多く見られます。
SCP-005-LCOPは身体の一部を欠損したとしても、自身の身体にSCP-005-LCOP-Fを咲かせることで、欠損部位を治すことができます。これは他人に対して行うこともでき、SCP-005-LCOP-Fを咲かせることで一時的に異常なほどの再生力の向上が見られます。欠損部位が完全に再生すると、SCP-005-LCOP-Fは瞬時に枯れ、粒子レベルに分解されます。水分さえあれば、いくらでも再生は行えるようです。
SCP-005-LCOPは毒草や薬草などに詳しく、そのためか毒薬などに耐性があります。
SCP-005-LCOPは現在、Aクラス職員として、財団内に勤務しています。
補遺: 20██/03/1█、SCP-005-LCOPは河川敷にいるところを警察に保護された後、財団に引き渡されました。SCP-005-LCOPは保護以前の記憶をなくしており、どうして河川敷にいたかもわからないようです。しかし、警察がSCP-005-LCOPを保護したとき、SCP-005-LCOPの手には以下の文章が書かれた紙切れが握られていました。
| こいつは唯一の成功例だが、悪用されるのを防ぐため、ここにおいていく。この紙切れを見つけた心優しいそこの君なら、この子を助けてくれるだろう。~ありがとう、全ての命に敬意を払って~ |
