アイテム番号: SCP-008-LCOP
メタタイトル: 八尺様
オブジェクトクラス: Euclid Archon
特別収容プロトコル: SCP-008-LCOPの存在する地域は、常に サイト-Γ サイト-Αの監視区域、エリア-008に指定されます。
担当職員は、エリア-008と外界の境界線に位置するSCP-008-LCOP-Aの損傷状態を常に確認してください。もしもSCP-008-LCOP-Aの損傷状態が60%を超えていた場合、直ちにサイト管理官と錬金術部門に連絡し、補修作業を行ってください。 エージェント・緋龍に許可を取らず、エリア-008に侵入することは許されていません。エージェント・緋龍は定期的にSCP-008-LCOPとの会話と、SCP-008-LCOPの存在する神社の社内をSCP-008-LCOPと共に清掃してください。エージェント・緋龍が望むのならば、SCP-008-LCOPと半永久的に同居しても良いとします。
説明: SCP-008-LCOPは一般的に都市伝説の「八尺様」と同一視される身長2.4mの神的実体です。SCP-008-LCOPは常に白色のワンピースと白色で縁の広い麦わら帽子を着用しています。この二点は着脱が可能のようです。第一時調査以前は、「八尺様」と呼ばれていました。ですが、第二時調査以降はエージェント・緋龍に、「お姉ちゃん」もしくは「八姉(はちねぇ)」と呼ばれることを好んでいます。(補遺1を参照)
SCP-008-LCOPは日本██県██市の農村発祥の都市伝説「八尺様」がネット掲示板などで広まり、巷説部門が調査した後、都市伝説発祥の農村で発見されました。発見当時は、定期的に6歳~13歳の日本男児を誘拐し危害を加えるという認識でしたが、その後に、それは誤りであるとわかりました。(補遺1を参照)
補遺1: 以下は第二時調査時の、エージェント・緋龍とSCP-008-LCOPの会話記録です。
対象:SCP-008-LCOP
インタビュアー:エージェント・緋龍
<録音開始>
(エージェント・緋龍が戸を叩く)
SCP-008-LCOP: どうぞ。
エージェント・緋龍: 八尺様、こんにちは。
SCP-008-LCOP: リュウちゃん!
エージェント・緋龍: えっと、今は任務中なので、その「リュウちゃん」っていうの、やめてもらえます?
SCP-008-LCOP: ダメ?
エージェント・緋龍: ダメではないんですけど、その、恥ずかしいというか...?
SCP-008-LCOP: え~、お姉ちゃん悲しいな~。
エージェント・緋龍: それと、貴方の弟になった記憶はありませんけど?
SCP-008-LCOP: 私が弟って言ったら弟なのっ!
(SCP-008-LCOPは、冗談で怒っているようにも見える)
SCP-008-LCOP: それで?今日は何しに来たの?
エージェント・緋龍: 簡単に言えば、貴方の過去について聞きに来ました。
エージェント・緋龍: 貴方は今まで、定期的に6歳~13歳の日本男児を誘拐し危害を加えてきましたか?
SCP-008-LCOP: ああ、その話?
(SCP-008-LCOP落ち着いた口調で話す)
SCP-008-LCOP: それ、ほとんど嘘だよ。別にショタコンってわけじゃないし。
SCP-008-LCOP: あのね、私はもともと子宝を司る神だったの。それが今となっては覚えてる人もいないし、まぁ困っちゃう。
SCP-008-LCOP: ただ、貴方が来るまでは、「こうしなきゃ」っていうなんか使命感みたいのがあったってだけ。
エージェント・緋龍: つまり、貴方は別にやりたくてやっているわけではないと?
SCP-008-LCOP: そういうこと。
(SCP-008-LCOPに接触しているSCP-002-LCOPは「真」と映している)
エージェント・緋龍: わかりました、ありがとうございます。
SCP-008-LCOP: ねぇ、次はいつ来れる?
エージェント・緋龍: そうですね、可能でしたら明日にでも来ますよ。
SCP-008-LCOP: わかったわ。
(SCP-008-LCOPは笑顔を見せる)
<録音終了>
SCP-008-LCOP: 婚姻届は?
エージェント・緋龍: 後で出しておくから^^;
補遺2: 第二時調査後、サイト-Αの職員により、その農村の「道祖神」と関わりが指摘されました。
