アイテム番号: SCP-038-LCOP
メタタイトル: 第二次世界大戦の軍艦
オブジェクトクラス: Keter
画像:（第二次世界大戦時の「戦艦・大和」）
特別収容プロトコル: あらゆる船舶はSCP-038-LCOPへの接触を阻止されます。サイト-Ξの機動部隊は軌道上の財団資産を介してSCP-038-LCOP実体を追跡・傍受します。SCP-038-LCOPとの相互作用を試みるのが目撃された人物は接触前に勾留し、クラスC記憶処理を施します。
説明: SCP-038-LCOPは4月～8月に日本海上に出現する「戦艦・大和」に酷似した異常実体です。一見するとSCP-038-LCOPは「戦艦・大和」そのものですが、その艦体は製造当時と変わらず、腐食や破損も見られません。SCP-038-LCOPは常に大日本帝国の国旗を掲げています。SCP-038-LCOPは特殊な反ミーム性があり、肉眼やリアルタイムカメラでは視認できますが、動画や静止画ではその存在を認識できません。
SCP-038-LCOP-AはSCP-038-LCOP内に存在する人形霊的実体です。SCP-038-LCOPには約3,056体のSCP-038-LCOP-Aが存在しており、ハルトマン霊体撮影機によってのみ認識できます。しかし、装備している銃火器、刃物、装備、などは肉眼やカメラ越しでも認識できます。
補遺1: 以下はSCP-038-LCOP-Aのうちの一体にインタビューした内容です。
対象:SCP-038-LCOP-A
インタビュアー:エージェント・ガブリエル
<録音開始>
ガブリエル: 許可をいただきありがとうございます。まずはあなたの名前と階級から教えていただけますか？
SCP-038-LCOP-A: はい、私の名前は「有賀幸作」と申します。階級は二等海軍将にございます。
ガブリエル: ありがとうございます。あなたはどうしてここに？
有賀幸作: どうして、とはどういう意味でしょう？あなたも軍事関係者なら知っているでしょう。我々大和の乗組員は天一号作戦の真っ只中で、今沖縄に向かっている最中でございます。
ガブリエル: なにを言っているのかわかりませんが、戦争はもう終わっていますよ？
有賀幸作: なにをご冗談を、現在は昭和20年4月7日でしょう？
ガブリエル: いえ、現在は令和█年の4月7日ですよ。
有賀幸作: 令和？なんですか、それは。
ガブリエル: ...あなた達は、死んでいるはずです。
有賀幸作: ...
（10秒間の沈黙）
ガブリエル: ...
（ガブリエルが突然立ち上がる）
ガブリエル: 我が大日本帝国の英雄に、敬礼！
（ガブリエルが有賀幸作に敬礼する）
有賀幸作: ...
（有賀幸作も立ち上がり、ガブリエルに敬礼する）
<録音終了>
その後SCP-038-LCOP内のSCP-038-LCOP-Aは有賀幸作氏以外消滅し、現在は財団が定期的にSCP-038-LCOPへ物資を調達しています。