アイテム番号:SCP-039-LCOP
メタタイトル:龍の知らせ
オブジェクトクラス:Euclid
画像:[画像差止め中]
特別収容プロトコル:SCP-039-LCOPは0.25✕0.35✕0.1メートルのアクリル板の中に収納し、4重の鍵をかけてください。鍵はそれぞれ、05-█、サイト管理者のどちらかに厳重に保管させておいてください。警備員や監視カメラは必要ありません。1時間おきに、ランダムなDクラス職員をSCP-039-LCOPが収容されている部屋に入り、それをスケッチをするよう指示してください。このときに必ずDクラス職員に連絡手段を持たせておかなければなりません。SCP-039-LCOPを05評議会の許可なしにアクリル板の外に出さないでください。また、SCP-039-LCOPに何らかの異変があった場合、鍵を持っている05-█かサイト管理者、もしくはその両方に連絡をしてください。連絡を受けた05-█かサイト管理者、もしくはその両方は直ちに職員のところに向かってください。もし、職員が異常を知らせてきたなら、必ずカウンセリングをし、異常がなかった場合は記憶処理を行ってください。
大丈夫です、落ち着いてください。今のところは[削除済み]に怯える必要すらありません。
説明:SCP-039-LCOPは2008年██月██日、日本██県██市にある古びた寺で発見されました。SCP-039-LCOPは約30.4cm²の日本列島の形に酷似している龍の形をしており、灰色の硬い物質に覆われています。また灰色の硬い物質にはヒビや欠けているところがあり、ヒビの隙間や欠けているところには、緑色のワニのような鱗が露出しており不規則な動きや鼓動のような動きが観察されています。財団トップの解剖学者率いるCTスキャンの検査の結果SCP-039-LCOPの覆われている物質は未解明な物質が多々ありましたが、覆われている未解明の物質の中に生命反応が確認されました。
05評議会との会議の結果、我々は中の生命反応の調査に加えSCP-039-LCOPを覆っている未解明の物質を破壊する試みを実施しました。(補遺039-aを参照)
補遺039-a:以下はSCP-039-LCOPの実験結果です。
| 実験記録1 | 日時:2010/01/27 | 内容:60kg級の鉄製のハンマーによる破壊の試み | 結果:損傷なし |
| 実験記録2 | 日時:2010/02/04 | 内容:兵器などによる破壊の試み | 結果:損傷なし |
| 実験記録3 | 日時:2010/02/26 | 内容:酸や熱などで溶かす試み | 結果:損傷なし |
| 実験記録4 | 日時:2010/██/██ | 内容:██████による破壊の試み | 結果:損傷なし |
実験の結果、SCP-039-LCOPを破壊することは不可能という事がわかりました。
補遺039-b(SCP-039-LCOPの異常の確認)
時刻:2010/3/11 14:48
<記録開始>
(スケッチをしていたD-218から異常が発生したとの連絡)
█████博士:どうしました?
D-218:大変です!█████博士!あのアノマリーにひ、ヒビが!(ひどく混乱している模様)
█████博士:今特殊部隊エージェントを向かわせたました。落ち着いて。どこか怪我はありますか?
D-218:いえ、怪我はしてないです。(落ち着いてきた模様)
(特殊部隊エージェント等が到着)
エージェント-135、140:どうした?!
█████博士:SCP-039-LCOPに突如ヒビが入ったらしいわ。問題ない。カウンセリング室へ連れてきて。(電話越しに)
エージェント総員2名:了解しました。D-218、カウンセリング室へ行くぞ、立て。
<記録終了>
補遺039-b-1
<記録開始>
█████博士:座って。
D-218:(静かに座る)█████博士、ここはどこですか?
█████博士:カウンセリング室よ。
(D-218が静かに頷く)
█████博士:いくつか質問していくわね。
█████博士:まず、SCP-039-LCOPと接触しましたか?
D-218:してません。
█████博士:ヒビが現れたことについて詳しく教えてください。
D-218:はい。僕はSCP-039-LCOPのスケッチは3回くらいやっていて少し慣れていて、スケッチしようと背をSCP-039-LCOPに向けてスケッチの準備をしていました。すると急に背後から、巨大な建物にヒビが入っていくような音がして。
█████博士:続けて。
D-218:振り向いたらさっきまでなかった大きいヒビが...(沈黙)
D-218:いつもと違う光景を前にして体が一瞬言うことを聞かなくなりましたね。はは....(沈黙)はぁ。
█████博士:そこで電話したのはいい判断だったわ。さすがね。
<記録終了>
D-218の証言より、ヒビが入った時刻は2010/3/11/14:46頃だと判明しました。
あああああ博士の日記-039-LCOP-11
2011/03/11 D-218の証言からちょうど一年経とうとした時、SCP-039-LCOPに入っていたヒビの部分が完全に割れた。凄まじい音だった。曖昧だが、強いて言うならまるでひとつの島の終焉が来たような音だった。それと同時に日本政府から、震源地震度7、M9.0の海溝型大地震(後に東日本大震災と呼称される)が発生したとの連絡が入った。
我々は補遺039-cを踏まえて、SCP-039-LCOPと日本の地震を比べてみることにした。(補遺039-dを参照)
補遺039-c 2024/00/00
| 允恭地震 | 日時:416/08/22(8/23) | 震源地:遠鳥飛宮(現:奈良県明日香村) | M:不明 | 最大震度:不明 | 結果:一致 |
| 推古地震 | 日時:599/05/26(5/28) | 震源地:大和国(現:奈良県) | M:7 | 最大震度:不明 | 結果:一致 |
同様に2023/01/01石川県能登半島地震までの地震の震源地とSCP-039-LCOPの傷がすべて一致していた。
補遺039-e
2024/00/0000:00に九州、四国、中国、近畿、中部、関東地方全域にわたるヒビが出現。ヒビの大きさや現れ方から、おそらく四国地方のどこかから、東日本大震災よりも被害が大きい大地震が起こると予測。また、地震が起こるちょうど一年前にSCP-039-LCOPにヒビが入ることが確認済みである。我々は今後30年後に起こると予想されていた南海トラフだと確信した。
| 追記: 補遺039-eからヒビが入っているところは1年後完全に割れるだろう。残るは北海道、東北地方しか残っていない。もしそこで大地震がおきたら、[削除済み]が目覚めてしまうかもしれない。SCP-039-LCOPは[削除済み]の殻にしかすぎないのだ。[削除済み]が引き起こすかもしれないXK-クラス-世界終焉シナリオをどんな手を使ってでも防がなければならない。もし君がこの記事を見ていたなら、周りの職員に広めてくれ。我々には[削除済み]に対抗する手段を探る時間がまだある。 ージュールズ博士ー |