SCP-072-LCOP

Last-modified: 2025-04-28 (月) 16:14:09

アイテム番号: SCP-072-LCOP


メタタイトル: ソロモンの細胞


オブジェクトクラス: Argus/Keter


画像:(発見時のSCP-072-LCOP-A-1)
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特別収容プロトコル: 現在、SCP-072-LCOP-A-1、SCP-072-LCOP-D-029、SCP-072-LCOP-B-1、SCP-072-LCOP-B-2はサイト-Λの多人用従業員生活寮モデル標準人型収容室に、SCP-072-LCOP-Cはサイト-Λの大型研究室モデル収容室に収用されます。SCP-072-LCOP、SCP-072-LCOP-A-1以外のSCP-072-LCOP-A群、及びSCP-072-LCOP-D-029以外のSCP-072-LCOP-D群は、ANT・G・ROVELIAが収容しているか、ごく一部が脱走しているため、職員は捜索を続けてください。


説明: SCP-072-LCOPは、ANT・G・ROVELIAで収容されている、「Demonic」*1と呼ばれる、不定形の生命体です。SCP-072-LCOPは自身では生存が不可能で、ウイルスのように他の哺乳類に寄生することで、生存及び細胞の複製をすることができます。SCP-072-LCOPに寄生された哺乳類は、基本的に自我を失い、SCP-072-LCOPの本体は不定形の「核」であり、それ以外の細胞は、全てSCP-072-LCOP-Cです。

SCP-072-LCOP-Aは、人間がSCP-072-LCOP-Cに寄生された上で自我を残した場合の実体の総称です。SCP-072-LCOP-AはANT・G・ROVELIA内では「完全な魔人」と呼ばれおり、少なくとも6体以上存在していると分かっています。SCP-072-LCOP-Aは「魔人化」という状態と普段の人間の状態を切り替えることができ、魔人化した状態では「魔人武器」(SCP-072-LCOP-A-A)を召喚し使用することができます。SCP-072-LCOP-Aが魔人化している状態だと、「力」が普段の数百倍~数千倍になります。

SCP-072-LCOP-Bは、SCP-072-LCOP-Aに関係している人間の総称です。SCP-072-LCOP-BはSCP-072-LCOP-Aにとって、支配者であったり、友人であったり、ビジネス関係であったりと様々です。報告書執筆時点でのSCP-072-LCOP-Bは、少なくとも4人以上存在していると分かっています。

SCP-072-LCOP-Cは、SCP-072-LCOPの分身の細胞です。SCP-072-LCOP-Cを哺乳類に付着させることによって、SCP-072-LCOP-AもしくはSCP-072-LCOP-Dを新たに作ることができます。SCP-072-LCOP-Cの細胞の細胞分裂で1分裂にかかる時間は約1.318359375秒で、これは実に普通の人間細胞の細胞分裂時間の65538分の1の時間です。

SCP-072-LCOP-Dは、哺乳類がSCP-072-LCOP-Cに寄生された時の実体の総称です。SCP-072-LCOP-Dは常に「魔人化」の状態だということがわかっています。SCP-072-LCOP-DはANT・G・ROVELIA内では「不完全な魔人」と呼ばれおり、少なくとも90体以上存在していると分かっています。(補遺1を参照)現在までに財団が収容できている個体は、SCP-072-LCOP-D-029のみです。


補遺1: 以下はSCP-072-LCOP-Dの一部をまとめたものです。

SCP-072-LCOP-D-003蓋のない箱のような形をしていて、自身の大きさと数を自由に変えることができる。
SCP-072-LCOP-D-004本体は「黒い首吊り死体」、「首吊の縄」、「精神世界にある縄」の3つで、相手の精神を乗っ取ることができる。完全な移動手段は未解明。乗っ取りに対抗するには脳の稼働率を上げ続けるしか無い。
SCP-072-LCOP-D-0051つ目の姿をしていて、目から熱線を出すことができ、熱線は2000℃を超える。
SCP-072-LCOP-D-007本体は頭が上で融合した木のような姿。触手があり、その先の7本の「剣」を使って攻撃をする。「剣」はベリリウム銅でできている。SCP-072-LCOP-Dになったことで、元の身体のときより知能の向上を確認した。
SCP-072-LCOP-D-011スライム状の身体を持ち、増殖と捕食を繰り返す。体内の「核」を壊さない限り、何度でも復活できるが、「核」は拳銃やナイフでも破壊できるほど脆い。
SCP-072-LCOP-D-013大きな頭部があり、身体と四肢の代わりに多くの短い触手がある。人間を食すことを遊びだと考えている。
SCP-072-LCOP-D-016多くの目があり、攻撃されても超高速で回復する。非常におとなしい。
SCP-072-LCOP-D-018筋肉のようで、細胞の高速分裂させ、周りの壁や周囲の人間にくっつく。
SCP-072-LCOP-D-019煙のように漂っていて、触れた者は、全ての感覚を奪われる。
SCP-072-LCOP-D-024本体は巨大な目玉がついた肉塊。特殊な器官を持ち、その中の寄生虫のような細胞を人間に寄生させることができる。その他に攻撃用触手や防御用触手、生産用触手があり、生産用触手からは「甲殻虫」という節足動物が生産されます。
SCP-072-LCOP-D-029本体は小さな肉塊。「ダミーモンスター」(SCP-072-LCOP-D-029-1)と呼ばれる人形実体を操り、人間と同様に振る舞う。SCP-072-LCOP-D-029-1は触手や鋭い爪を用いて攻撃する。本体はSCP-072-LCOP-D-029-1より約420倍以上の耐性と頑丈さがあり、おそらく核爆弾でも破壊は不可能。十分な血液があれば、赤色の大型建築物(SCP-072-LCOP-D-029-2)を立てることも可能。エージェント・エーベルやSCP-072-LCOP-A-1からは「ノイン・ゼロツー」と呼ばれている。
SCP-072-LCOP-D-031球体に口のようなものがついた姿をし、移動速度が異常に早い。
SCP-072-LCOP-D-032消失と出現を繰り返し、巨大な眼球とそれを格納するための巨大化した頭が特徴的。長時間視認していると、自殺衝動に駆られる。自殺衝動の度合いは目視時間に比例する。
SCP-072-LCOP-D-033複数のナニカが融合したような頭部と、蜘蛛のような身体をしている。獲物に対して非常に執着していて、他人がどんな妨害を行っても阻止できません。身体は-30℃~2600℃まで耐えられるが、現在は休眠している。
SCP-072-LCOP-D-038黒い巨人のような姿をしており、SCP-072-LCOP-D-033ほどではないが、獲物に対して異常な執着を見せる。
SCP-072-LCOP-D-044血液を半永久的に生産でき、生産された血液は他のSCP-072-LCOP-Dの餌になるときもある。生産される血液の血液型は、全てO型である。



*1 悪魔実体は英語でDemonと呼ばれることがあるが、SCP-072-LCOPとは無関係だと思われる。