アイテム番号:SCP-086-LCOP
メタタイトル:過去への抜け道
オブジェクトクラス:Keter
画像:
画像はSCP-086-LCOPを簡易的に表したモデルです
特別収容プロトコル:SCP-086-LCOPの姿が確認された場合、付近にいる職員は速やかに現場に行き、SCP-086-LCOPに対して緊急プロトコルを行ってください。緊急プロトコルを実施する場合はSCP-086-LCOPの半径8mをビニールシートで囲い民間人に認知されないようにしてください。また、民間人がSCP-086-LCOPを視認した場合、その民間人に記憶処理を施してください。もし、航空機がSCP-086-LCOPと接触、その後行方不明になった場合、カバーストーリー「墜落」をメディアに報道します。
特別統制プロトコル:職員はSCP-086-LCOPに何でも良いので1つ以上の物を入れてください。それを入れたあとにSCP-086-LCOPが無力化するのを確認してから財団に連絡をしてください。
説明:SCP-086-LCOPは空気中に不規則に現れる時空間の歪みです。実体がSCP-086-LCOPに半径1m以内に近づくと実体は分子レベルに分解された状態で消失し、同時にSCP-086-LCOPも消失します。SCP-086-LCOPは未解明な部分が多く、現状SCP-086-LCOPの特性しか解明されていません。SCP-086-LCOPの特性上、車の走行中、飛行機によるフライトなどSCP-086-LCOPとの接触を避けられない事態もあり、現時点で推定00000000人が消失しています。また、現時点でSCP-086-LCOPと接触した人が生還した例は確認されていません。SCP-086-LCOPと接触した人は現在、0000人が無事帰還していることが、調査で判明しました。
SCP-086-LCOPは接触する物が現れるまで常時出現し続けるため、民間人にSCP-086-LCOPを隠蔽し続けるのは財団の多大な努力が必要です。
また、地面にSCP-086-LCOPが出現して3分~00分で極稀に人形実体(以後SCP-086-LCOP-1~00と呼称)がSCP-086-LCOPから現れる事があります。SCP-086-LCOP-1は20代の男で作業服を着用しています。SCP-086-LCOP-1は「未来の世界から来た」と証言しており、その他の詳細はインタビュー記録-086-LCOP-1を参照してください。
インタビュー記録-086-LCOP-1: SCP-086-LCOPの姿を確認したD-2386が当該オブジェクトから現れたSCP-086-LCOP-1と遭遇。ああああああ博士の指示の元インタビューを試みる。
<記録開始>
D-2386:SCP-086-LCOP-1、出てきたところ申し訳ないがいくつか質問をしていいか?
SCP-086-LCOP-1:僕のことですか?質問とはなんのことですか?仕事中なので早めにしてもらいたいのですが...
D-2389:あぁ、すぐ終わる。SCP-08(SCP-086-LCOP-1が呼び止める)
SCP-086-LCOP-1:僕のことをSCPと呼ばないでもらいます?不愉快です。
D-2389:いや、それは無理な話だ。番号を言うのが義務付けられてるからな。まあすぐ終わるから我慢してくれ。
SCP-086-LCOP-1:(約5秒の沈黙) で、質問はなんですか?早くしてください。
D-2389:話がそれて悪かった。まず君はどこから来たんだ?この世界のものではないと見たが。
SCP-086-LCOP-1:はい、僕は20xxから来ました。
D-2389:(メモを取る) ではなぜこの時代にわざわざ未来から来たんだ?さっき言っていた仕事となにか関係があるのか?
SCP-086-LCOP-1:はい。未来ではよく未来旅行や過去旅行が行われているのですが、その影響で時空に歪みが生じてしまうんです。そのために僕達は時空の歪みを直そうとしてるんです。もう良いですか?
D-2389:時間を取りすぎたな。これで最後の質問にしよう。
D-2389:過去にSCP-086-LCOPに接触した人達がいるんだが、その人達はどこへ行った?
SCP-086-LCOP-1:知っているんですね。時空の歪みに接触した人達の生き残りは保護しています。
D-2389:生き残り?
SCP-086-LCOP-1:はい。実は僕達は時空の歪みに侵入してしまった生物を保護する仕事もしているんですよ。保護したあとは記憶処理を施して、もといた時代にも返しています。
SCP-086-LCOP-1:しかし発見が遅れた場合は時空の歪みに完全に取り込まれてしまい、時空そのものとして存在し続ける存在になってしまうんです。それを防ぐ仕事でもあるんですよね。
D-2389:(静かに頷く)
SCP-086-LCOP-1:もう良いですか?早くしないとあのお方に叱られてしまいます。
<記録終了>
音声記録-086-LCOP-2:SCP-086-LCOP-5と接触したナーズ博士がSCP-086-LCOP-1が証言する未来の世界への侵入を財団の監視下で試みる
<記録開始>
ナーズ博士:あのすみません。出てきた所申し上げございませんが、お時間よろしいでしょうか?
SCP-086-LCOP-5:ん?(ナーズ博士のいる方向に首を向ける)どうかしましたか?
ナーズ博士:貴方はどこから来ましたか?
SCP-086-LCOP-5:みr、(口を噤む)...近くの小さな村から来ました。そ、それで昆虫を捕りに来たんですよ。
ナーズ博士:嘘は言わなくて大丈夫です。SCP-086-LCOP-1からの情報で全部わかっています。未来から来たんですよね?
SCP-086-LCOP-5:は、はい...(小さな声で応答する)それと、SCP-086-LCOP-1って誰ですか?何故そいつはこっちの情報を知っているんですか?
ナーズ博士:SCP-086-LCOP-1は貴方がこっちの世界に来る1年3ヶ月18日前に来たSCP-086-LCOP-1です。貴方は私達が観測している中では5人目です。
SCP-086-LCOP-5:1年3ヶ月18日前...(舌を打つ)あいつか...
ナーズ博士:心あたりがあるんですか?
SCP-086-LCOP-5:まぁそんな感じですかね。あいつは自分と同じ職場で働いているんですが、つい先月職場をクビになりました。クビの原因がわからないままあいつのことを懸念していましたが。
ナーズ博士:そうですか。あの、とても申し上げにくいのですが、貴方が言う未来の世界に行かせていただくことは可能でしょうか?
SCP-086-LCOP-5:何故です?
ナーズ博士:我々はSCP財団というものなのですが、このワープホールをSCPという異常存在として、収容するのが我々の任務なんです。貴方の横にあるワープホールを我々はSCP-086-LCOPと呼称していて、それを民間人に悟られないように急速に対処しなければならないんです。なので貴方の世界のお力添えを願いたいのです。
SCP-086-LCOP-5:今、SCP財団って言いましたか?
ナーズ博士:はい。もしかして既知されているんですか?
SCP-086-LCOP:既知しているも何も、自分は貴方が言うSCP財団の職員ですよ?
ナーズ博士:未来の財団の方でしたか。ちなみにお名前は。
ロバート:ロバートです。まぁ元はD-11008だったんですけど、今はクリアランスレベル4を所持する職員になることができてます。
ナーズ博士:D-11008?Dクラス職員がなぜクリアランスレベル4を所持する職員になっているんですか?
ロバート:話すと長くなるんですが、簡潔に言うと元々自分は貴方がいる時間軸にいたんですよ。しかし、SCP-090-LCOPの実験で今の時代から約10年前に巻き戻る試みを行いました。本来ならば約10年前に移送するはずだったのですが、何故か198年後に移送してしまって...その後は何とか頑張って現在に至る感じですかね。
ナーズ博士:貴方は何を仰っているのですか?そもそも私がいる時間軸ではD-11008なんて存在していません。それにSCP-090-LCOPの実験の掟として1年以上の巻き戻しは禁止されているはずです。
ロバート:覚えてなくて当然です。198年後の財団に就いてから知ったんですけど、SCP-093-LCOPというオブジェクトが新たに財団に収容されています。簡潔に言うとそのオブジェクトは過去ミーム、つまり現在、未来に至る用に過去改変を起こしているオブジェクトということです。
ナーズ博士:確かにSCP-093-LCOPは財団内には収容されていないですね。そのオブジェクトの報告書は勿論ありますよね?
ロバート:はい、勿論です。
ナーズ博士:では...(咳き込む)失礼。話が大きくそれてしまいました。本題に入りますが、我々はSCP-086-LCOPを一刻も早く収容したいのです。未来の財団の知識を熱望したいのです。無茶苦茶なことを願いますがどうか未来の財団との会議を申し込めないでしょうか?お願いします。
ロバート:(少し黙り込む)分かりました。おそらく財団もわかってくれるでしょう。(ロバートがポケットから極小のタイムマシンを出すと同時にタイムマシンが一瞬のうちに拡張する)ではこちらに。
ナーズ博士:心より感謝いたします。
<記録終了>
音声記録086-LCOP-0
<記録開始>
ナーズ博士:うわぁ...すごいですね。これが未来の世界...
ロバート:いつか貴方がいる時間軸もこれが当たり前の世の中になりますよ。
(二人が足をそれて歩きだす)
ナーズ博士:あれはなんですか?まるで天にも登っていくような管ですよ。
ロバート:あれは月までのエレベーターですね。この時代ではいたって普通です、まぁ結構な値段しますが(苦笑い)。いわゆる富裕層の娯楽的存在ですかね。
ナーズ博士:すごいですね!ここ198年でこんなに変わるなんて。技術の進歩が実感できます。
ロバート:自分も最初ここに来た時は驚きましたよ。別の星に来たんじゃないかって思ったりもしました。
ナーズ博士:ところでロバートさんは最初にここに移送されてからどのくらい経っているのですか?
ロバート:そうですね、だいたい5年くらいじゃないですかね。財団に雇用されたのも年前ですね。
ナーズ博士:5年でクリアランスレベル4に成り上がるなんて凄いですね!
ロバート:あ、ありがとうございます。(照れ笑い)僕はもう心を入れ替えましたので。
(その後も二人は財団本部につくまでの間、話を続ける)
ロバート:着きました。
ナーズ博士:どこです?廃墟しか無いように見えますが。
ロバート:ここですよ。(廃墟のすぐ隣にあるバンカーを開く)行きましょう。
<記録中断>
未来の財団との未来条約を経て、SCP-086-LCOPの分子構造、及びSCP-086-LCOPを自由に使用する権利を得ることができました。