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巨剣士と人型兵器（クロスシナリオ）

ディリルさん、巨剣を扱うらしいですね。僕もそれなりに大きな武器を使う事が出来るんですよ。とアルファは炎国のある拠点で日課である巨剣の素振りをしていたディリルに声をかけた。
え、アルファが？見た目からは全く想像出来ねぇぞ。とディリルは巨剣を持ったまま言った。
ですよね。見せてあげますよ。とアルファは言うと、何かを呼び寄せた。
ディリルが見たのは大きな浮遊武器を自由自在に操るアルファの姿だった。
アルファがそれを自由自在に使う事が出来るのは分かったが、主人公には及ばないよな。それに、兵器としての姿ってあるのか？とディリルは質問をした。
確かに、僕は主人公さんには及びませんね。僕の兵器としての姿ですか？ありますけど、巨大ですよ。それに銃型です。とディリルの質問に答えたアルファ。
銃か・・・。俺は剣類なら何とかなると思っていたが、アルファを武器として扱うのは無理だな。とディリル。
僕を武器として扱う事が出来るのって・・・風花さんと主人公さん？とディリルの言葉に反応したアルファ。
いや、風花は無理だ。弓ならともかく、巨銃になったアルファを扱えるとは思えない。アルファと同じ兵器でアライドと言う類でもある主人公なら可能だ。とディリルは答えた。
あれ、ディリルさんは普通に異性の名前を呼び捨てにしていますけど、何でも風花さんと二人っきりの時、緊張していて、あまりまともに会話できなかったって、どういう事ですか？とアルファはディリルに言う。
あの時の事か？もう全員が知っている事だが、俺は異性に対して免疫が殆どない。それでな、風花に迷惑をかけたわけだ。それなのに、風花は平然としていたから、変わった異性だなと。と真面目に自分の事と風花の事を話すディリル。
それで、その後は？とアルファは何か気になったので、続きはとせがんだ。
でな、風花は異性に慣れているのかと思ったんだが、主人公と風花と三人になった時に主人公が恋愛の話をしませんかと言われてな、したわけだが、風花も異性に慣れているわけではなくて、堂々としていた為に恋愛と縁がなかったわけで、主人公なんか俺や風花よりももっと恋愛に縁がなかったってわけだ。と話したディリル。
確かに風花さん、平然としていますね。でも、内心は違うような気がします。まあ、コンプレックスのせいでもあるんでしょうね。とアルファは反応した。
俺は、風花の髪と瞳の色好きだぞ。って、俺は人型兵器の言葉に何で反応しているんだ？とディリルは自分の反応に少し戸惑っていた。
僕も確かに風花さんの色、嫌いではないです。ディリルさん、もしかして嫉妬でもしたんじゃないですか？僕が風花さんの事を自分より知っている様に思ったからですよね？言っておきますけど、僕は風花さんの事を仲間や友人とかしか思っていません。それに風花さんの事を一番知っているのは主人公さんですよ。とディリルに言うアルファ。
主人公は別だ。アルファには悪かった。それだけだ。とディリルは言った。
え、それだけですか？・・・ディリルさん、素直になって下さいよ。とアルファは言う。
俺の気持ち、知ったからには協力してもらうぞ。とアルファに近寄ったディリル。
あの、ディリルさんの気持ちは、主人公さんも知っていると思いますよ？とアルファは言った。
え、・・・。とディリルは顔を真っ赤にして黙ってしまった。
不器用と言うか表に出やすいと言うか・・・。とアルファはディリルを見ながら言う。
そんなので悪かったな。アルファ、絶対協力しろよ。とディリル。
こうしてアルファはディリルに協力する事になったのだった。

前提シナリオ→異性の反応が微妙な三人