何を省くか、ではなく何をのこすか

Last-modified: 2020-06-14 (日) 21:20:39

「…」
シャ!シャ!!シャッ!!!紙にペンを走らせている女性。
「よし、とりあえず書けたかな?」
女性の名は清棲あかり。
かなでの森博物館の鳥類・ほ乳類担当の研究者。
そして、先ほどまであかりが書いていたのは、スカイフィッシュ-----未確認生物とされていた現象。
「スカイフィッシュ…眉唾のような扱いだったけど、実在していたんだ」
研究者にとって未知なる生物との出会いは嬉しいものだ。あかりは目を輝かせながら観察している。
スカイフィッシュ-----羽虫がフレームレートを超えて高速で飛行すると、一コマの内に映る姿が航跡に沿って長く引き伸ばされて、映ることが分かっているため、既にUMA研究者の間では興味の対象から外れているのが現実である。
「う~ん、解剖してもっと生態を調べたいな~」
研究者としての性かあかりは今、手元にある道具だけでは、スカイフィッシュを調べきれないことに肩を落とす。
「そして、私の「スタンド」もトカゲの一種なのかしら?」
あかりの右腕に纏まりついているのは支給されたスタンド「スカイ・ハイ」
謎の未確認生物を操る能力を宿している。
「…きっと、この殺し合いで死ぬ人も出るよね…」
あかりは先ほどのプッチ神父によるデモンストレーションを見て、死者が現れることは確実であると推論する。
「私の仕事は、100年後の未来に届けること」
ヴンダーカンマー…昔、ヨーロッパで珍しいものを集めて作った部屋のこと。そして後の博物館に繋がる。
「なら、私はこの殺し合いに集められた人達の生きた証を集める」
この殺し合いが行われたことをなかったことにしないために。
「そうだッ!…ごめんね。安らかに眠って」
あかりは自分がこの殺し合いの場に呼ばれたとき、車に轢かれたカモシカの死体を背負っていた。
本来ならば、博物館へ持ち帰り「生きていたあかし」を残すはずだった-----
当然、背負ったままに移動するわけにはいかず、あかりは身近に咲いていた花を摘み、死者を悼む…
「よしッ!まだまだ発表しなきゃいけない論文がある…絶対に生きて帰らなきゃ!」
清棲あかりはこの殺し合いの場で、自分ができることをするために行動を開始する。

 
 

【名前】清棲あかり
【出典】へんなものみっけ!
【性別】女性
【能力・技能】
博物館の鳥類・ほ乳類担当。若くして次々とユニークな論文を発表する新進気鋭の研究者。「好き!」「知りたい!」だけでどこへでも飛び出し、ハンパなくのめりこむ。
意外にも料理上手でもある。
【参戦時期】原作1話 事故死したカモシカを背負っているところ

 

【スタンド】スカイ・ハイ
【破壊力:なし/スピード:なし/射程距離:肉眼で届く範囲/持続力:C/精密動作性:なし/成長性:なし】
【能力詳細】
能力は「未確認飛行生物「ロッズ」を操る」こと。
攻撃する目標への方向やタイミング、どの部分の体温を奪うかの指令を出す。
あかりの研究者としての矜持が未確認生物と心を通わせている。
【方針】
殺し合いには参加しない。
研究者として、この殺し合いの記録を残す。