「ふざけるな…!」
誰もいない真夜中の路地裏。一般人なら気付かない程に影と同化している中で一人の青年の男性の声が漏れた。
その男は、肌は褐色、目には彼の民族独特の遺伝による赤い瞳(その目を隠すためにサングラスを普段つけているが、今は外している)といった特徴的な姿をしている。
なにより一番目立つのは、額に刻まれた十字傷の痕。それゆえに彼は『傷の男(スカー)』と呼ばれている。
この発せられた言葉から単純に考えれば、殺し合いに対する怒りに聞こえなくはないが、実際は違う。
自分自身に支給された「スタンド」という能力について記されたメモを読んで思わず口に出してしまった言葉なのだ。
(この俺が…、俺の同胞達が爆発で殺された事を知ってこのスタンドとやらを渡したのか!?)
彼の生まれ育った土地―――イシュヴァールは戦争によって町や村は破壊し尽くされ、アメストリス国家によって併合された。
その過程で、彼の兄や共に戦った仲間はとある国家錬金術師が使用した爆発の錬金術によって結果的に命を落としたのだった。
それ故に、戦後彼は同胞の命を奪った国家を強く憎み、国家錬金術師を殺し回る復讐者となり、その日々を送る中でこの殺し合いに呼ばれたのだ。
その為、自分に与えられたスタンドという存在の能力が「触れたものを爆弾にできる」能力だと知って彼は表情を怒りに顔を歪ませる。
(いいだろう、エンリコ・プッチとやら。お前が殺し合いを望むのなら乗ってやろう。だが、最後に必ずお前もこの「右腕」で葬ってやる)
この殺し合いによるスタンスと決意を固め、自然と右腕に力がこもる。
その彼の右腕には、何も知らなければスタイリッシュを通り越して禍々しく見えるタトゥーが彫られていた。
だがこれはたたのタトゥーにあらず。錬金術の基本ともいえる「理解・分解・再構築」の理論の中で分解を司る錬成陣でもあり、結果自分が知るモノであれば壊せないものはない復讐に用いる最大の武器であるのだ。
……同時に錬金術を学んでいた兄からの、唯一にして最大の、そして望まなかった形見でもあった。
ゆえにこの殺し合いにおいても、一方的に渡された力よりも、殺しなれた右腕で彼は戦っていくつもりでいた。
一方で、紙で描かれた内容でしか知らない未知の力。どんなモノであろうと見ておくだけでも見ておこうを思って、念じてみたのだったが。
「………………猫耳」
スマートな筋肉質ながらも、猫耳のようなモノを頭に生やした、そばに立った全身薄いピンク柄の存在に少し心奪われてしまった事に数分後彼は少し恥じた。
【名前】傷の男(スカ―)
【出典】鋼の錬金術師
【性別】男性
【能力・技能】
・「イシュヴァラ教の武僧」
アメストリスの一般兵10人に匹敵すると言われる並外れた体術。
・「『分解』の右腕」
傷の男の右腕全体に彫ってあるタトゥーのような錬成陣で、行使すれば相手の肉体や装備、また周辺の物(壁や床など)を問答無用で破壊できる。
【方針】
最後の一人になるまで殺し合い、最後にプッチを殺す。国家錬金術師がいたら即座に殺す
【スタンド】キラー・クイーン
【破壊力:A / スピード:B / 射程距離:D / 持続力:B / 精密動作性:B / 成長性:A】
【能力詳細】
手で触れた物を「爆弾」にする能力を持つ。
あらゆる物を『爆弾』にすることができ、爆弾化した物はキラークイーンが右手の親指で「スイッチ」を押す動作によって好きな時に爆破できる。
『爆弾』の爆発は、爆弾にした物及び爆弾に触っていた者を内側から粉々になって爆破される。
対象を跡形もなく消滅させるように爆破でき、欠片一つ残らない為、証拠を残さず殺人を行うには最適ともいえる能力である。
【備考】
シアーハートアタック及びバイツァ・ダストは制限により使用出来ません。