柔らかさと固さ

Last-modified: 2020-07-11 (土) 22:49:50

「よお…俺の名前は白石由竹。脱獄王さ」
「俺を縛り付ける場所なんか存在しねぇ…誰に捕まろうが煙のように逃げてやるのさ」
「…だが、そんな俺でも今回ばかりは脱獄できねぇかも知れねぇ…このおっぱいが大きな女子(おなご)のスウィートからな…」

 

時は数分遡る…

 

「へぇ~、刑務所ってこういう造りをしているんだ~♡」
刑務所の内部を興味津々そうに歩きながら見学している市川雛菜。
スパイス・ガールと「楽しい~♡としあわせ~♡」のために歩いていた雛菜は刑務所に目が留まった。
「あれって、刑務所~?雛菜、刑務所なんて行ったことないな~」
「ドウシマスカ?寄ッテミマス?」
スパイス・ガールの提案に…
「う~ん……うん!楽しそ~♡行ってましょうか~♡」
機嫌よく乗った雛菜。

 

「おっ!手錠に警棒…へへッ!悪いが借りていくぜッ!」
看守部屋の荷物を物色している白石由竹。
「ん!?人の気配がしやがるな…どれ!」
白石は自身のスタンド「リトルフィート」の力で身長を縮めると、人影の正体を探った。
「おお!?こ…これは…!?」
そこにいたのは、刑務所内を笑顔で歩いている市川雛菜だった。
「こりゃあ…!「すすきの」の女郎部屋でもお目にかかれないべっぴんじゃねぇか…!!」
「しかし…こんな服装じゃ、簡単にアソコが丸見えじゃねぇか」
市川雛菜の服装は通っている学校の制服にお気に入りのキャラがプリントされているクリーム色のカーディガンを羽織っている。
明治の人間にはとうてい理解できない文明開化すぎる服装に白石は口元をニヤつく…
「どれどれ、文明女子のアワビは…ッと!」
白石は助平丸出しで雛菜の足元へ移動し、上を眺めるとそこは…ッ!?
「なっ!?ピンクの湯文字だと!?いや、ズロースか…!?」
白石の視界に映ったのはアワビではなく、ピンク色の布…
「くそぉおお…!!だから、そんな短い丈の長さの洋服を着てやがるのかッ!?※違います
「なら!、胸の山頂に行くまでだッ!!」
目的を下から上に変更した白石は雛菜のカーディガンのポケット内へ侵入を試みて成功したのだッ!!

 

☆彡 ☆彡 ☆彡

 

「と…現在にいたるが…」
「ああ…しかし、なんだ御香か?この女子、いい香りがする…」
白石は雛菜の香水の香りに思考が停止しかけている…
(ッ!?いかん、いかん!いつまでもそこに居ないで、早くこのおっぱい…胸の頂きを覗かなくてはッ!)
我に戻った白石は行動を開始しようとするが…
「ボシュッッ!!」
大きな音と共に、雛菜の来ていたカーディガンの右ポケットが破れ、元の大きさに戻った白石が立っていた…
「あ…あれ?リトルフィート?どういうこと…はっ!?」
静かな怒りの気配を感じて振り向く白石。
「…………」
「…やぁ、お嬢さん。僕の名前は白石由竹。独身で彼女はいません。よかったら、僕と付き合いませんか?」
「…………」
女は素早く、バックステップをすると…スタンドを出し…
「え…え~と…これは、深い事情がありまして…」
「WAAAAAAAANNABEEEEEEEEEE!!!!!!」
「ぎゃっはああッ~~~~~☆」

 

☆彡 ☆彡 ☆彡

 

「はぁ~…それで~「変態」さんは、雛菜の服に潜んでいたのですか~」
「そそそ…そうなんですッ!ほんの出来心なんですぅ~~!ゆるしてくださいぃぃぃぃ!!」
スパイス・ガールにタコ殴りにされ、顔面ボコボコ状態の白石は必死に床に頭を擦りつけて謝罪する。
「雛菜!コノ変態ヲ生カシテモ百害アッテ一利ナシデス!!ココデ始末シマショウ!!!」
スパイス・ガールは両腕を再び握りしめると白石に近づき…
「ヒィィィィ~~~~!!??」
「…待って!スパイス・ガール!!」
それを制止する雛菜。それは普段の喋り口調からは感じられない強い意思。
「う~ん…たしかに「変態」さんは許せないけど、「殺し」はダメよ~。それをしたら、二度と「しあわせ」と「楽しい」を手にすることはできないわ。きっと」
「ねっ!変態さん!!雛菜の良いとこ5個言ってみて~」
「へっ!?」
突然の雛菜の要望。
期待しているかのような顔で視線を向ける雛菜。

 

「あ…ああ!まかせろッ!!
1顔が可愛い
2髪が綺麗
3服がお洒落
4いい香りがする
5アワビをピンクのズロースで隠しているッ!!」

 

「……」
「ッ!?コノ変…」
怒りのスパイス・ガール!!しかし…
「あはは~、白石さんは本当に面白い変態さんですね~」
白石が答えた5個目の言葉に腹を抱えながら笑う雛菜。
「ヒ…雛菜!?」
「うん。合格~特別に許してあげますよ~でも…今回だけですよ♡」

 

信頼度Level Up!!

 

☆彡 ☆彡 ☆彡

 

「それじゃあ…改めてよろしくお願いしますね~。良いでしょ~スパイス・ガール?」
「雛菜ガ、良イノデアレバ私ハカマイマセンガ…」
若干、納得がいっていないスパイス・ガールだが雛菜の意見を尊重した。
「まっ!まっ!上手い鍋でも食って仲直りしようぜ☆」
「私ハ食事ノ必要ガアリマセンッ!!!」
白石の言葉にムキになりながら答えるスパイス・ガール!
「あはは~白石さんとスパイス・ガールはもう、仲直りできたんだね~」
2人のやり取りを面白そうに眺めている雛菜。

 

☆彡 ☆彡 ☆彡

 

「それじゃあ、雛菜が次に興味あるのは~鉄塔に~あっ!?悪魔の手のひらだって~おもしろそう~♡」
地図を広げた雛菜は次の目的地を選んでいた…
「………」
(やれやれ…災難な目に遭った…だが、雛菜の体の動きにスタンドの力…なにより雛菜の目には深い決意を感じられたッ!俺はそれに賭けるぜッ!)
白石由竹は飲む、打つ、買うの3拍子揃った遊び人だが、用意周到な一面も持ち合わせているッ!
由竹は市川雛菜のカーディガンに潜みながら、雛菜の身体能力・スタンドの能力を試していたのだッ!!…ほんの少しのスケベ心もあったが。
もし、雛菜が手を組むに値しなかったら由竹は静かに立ち去っていた。

 

(俺の目的は「脱獄」…雛菜。お前の力、俺の目的のために使わせてもらうぜッ…!!)

 

雛菜のしあわせ♡と楽しさ♡を追い求める「柔らかさ」と由竹の脱獄を追い求める「固さ」両者の望みは果たして…ッ!?

 

【F-6/刑務所/一日目・未明】

 

【市川雛菜@アイドルマスターシャイニーカラーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[スタンド]:スパイス・ガール
[思考・状況]基本行動方針:自分の「しあわせ」に向かって突き進む
1:白石と面白そうな場所(とりあえず。まずは鉄塔か悪魔の手のひら)を目指して探索する
2:「noctchill」のメンバーと合流できたらしたい
3:変態さ…白石さんは、おもしろいわ~♡
[備考]
 まだ、互いの年代には気づいていない
 白石に下着の色を把握されました
 名簿を確認して「noctchill」のメンバーがいることを知りました。

 

【白石由竹@ゴールデンカムイ】
[状態]:負傷(中)※顔面ボコボコ
[装備]:手錠に警棒(刑務所から拝借した)
[道具]:基本支給品
[スタンド]:リトルフィート
[思考・状況]基本行動方針:「脱獄」※手段は問わない
1:とりあえず雛菜と行動を共にする※脱獄への手段の一つ
2:杉元と合流できたらしたい
3:ピンクの布…くっ!おれは、それよりもアワビと胸の頂きが見たい…ッ!
[備考]
 まだ、互いの年代には気づいていない
 市川雛菜のスカート内を覗き、ズロース(下着)の色を知った
 市川雛菜より「変態」の称号を得た
 時間がたつと強制的に戻される(縮めた体)のを把握した