第一部.定理1
物質があって、はじめてそこから化身ができる(物質がないと化身はできない)。
理由
第一部.決めごと3と第一部.決めごと5に書いてあるそのまんまだもんね。
物質と化身の関係をものすごく極端にたとえると、入墨師と、入れ墨師が自分の身体に彫った入れ墨の関係にも少し似ているかな。ちょうど、入れ墨だけを見てその入れ墨を理解したことにはなんなくて、逆にその入れ墨師のことがわかって初めてその入れ墨がわかるという、ちょっと特殊な関係みたいな。
だから、入れ墨だけ見て「こいつはアブナイ奴だ」(笑)と決めつけられない。話してみるといい奴かもしれないでしょ。しかも、「身体に彫られていない」入れ墨、なんてものがありえないところも似ていて都合がいい。身体に彫られていないと「入れ墨」って言わないもんね。
逆に身体に彫られてさえいればピカチュウでもキティちゃんでも入れ墨だ(笑)。それに、彫られた入れ墨の柄を見てキャーキャー騒いでもしょうがないし、入墨師と話をしてそいつのことがよくわかるまでは、何でそんな趣味の悪い柄を選んだのかはわからない(笑)っと。
あんまり人間にたとえると今後の邪魔になるからこのくらいにしておこう。忘れておくれ。大事なのは「化身は物質の中にある」ってことと、「物質がないのに化身があったりしない」ってことだからね。この「関係」だけを頭に残して次に進もう。
あと、この言葉に限らないけど、みんなが日常使っている「物質」とはぜんぜん意味が違うから注意してね。ここで使う物質には、よく言う「有毒物質」みたいな物質という意味はない。それから、「原子」とか「素粒子」そのものと早合点しない方がいい(とてもいい線いっているんだけどね)。それよりもっと根っ子にある、根源的なものを指しているから。かといって、何かオカルトじみたものを指しているわけでもないので「オカルト」および「反重力」「宇宙の神秘」マニアは期待しないように。どうせ「決めごと」なんだから(笑)。