第一部.定理30

Last-modified: 2007-07-15 (日) 17:23:57

第一部.定理30

知性は(そう、知性ですら)、たとえそいつが有限であろうと無限であろうと、やっぱり性質と考えるしかないし、化身としか考えられない。それ以外の何ものでもない。

理由

  1. しっかりした考えは、必ず現実のものごとに対応する(第一部.ルール6)。言い換えれば(あったりまえのことなんだけどね)、知性というものが現れたとき、そこに含まれているものごとというのは、明らかに自然に(そう、自然に)そこにあると考えるしかないよね。
  2. ところで、自然(宇宙)にはという物質しかないし(第一部.定理14が正しいとすると?その1)、の中には化身しかいない(節[第一部.定理15.])。
    1. この化身は例によって、なしでは成り立たないし、抜きの化身なんてものをを想像することすらできない。
  3. だったら、知性だって(現実にぼくたちにある有限な知性だろうと、あるかどうかもよくわからない無限の知性だろうと)やっぱり性質と考えるしかないし、化身としか考えられなくなる。

知性は、それ以外の「どこか遠くからやってきた何だかものすごいもの」でもなければもっとエラソーな何かでも何でもない、ただの性質で、その化身だ。
おしまい。