第一部.定理6.が正しいとすると?
今まで言ったことを言い換えると、物質の外側に何だかもやもやしたものがあって、それが物質を生んでくれたお父さんだかお母さんです、みたいな考え方はおかしいってこと。
理由
- 第一部.ルール1と第一部.決めごと3と第一部.決めごと5からわかるように、この宇宙には物質とその化身しかいないんだ。
- しかも、物質から物質は生まれない(第一部.定理5)。
ということは、物質の外にいる何かが物質を作ったりすることはない。
おしまい。
疑うんなら条件をひっくり返してみれば次のようにひどい矛盾が起きるから、もっとよくわかるはずだ。
- 仮に物質が他の物質から生まれるのが「あり」だとしよう。
- ところで(第一部.ルール4)は言い換えると「どんな結果になるかということは、それを生み出した原因が100%左右する」つまり「親を見れば子がわかる」みたいな状態だ。
でもそうすると、「物質を知るのに他の何かを通じて知る必要がないぐらいしっかりしたもの」っていう第一部.決めごと3に引っかかる。こんなあやふやなものじゃ物質にならないから、最初の「あり」が間違っているってことになる。