第二部.定理1のおまけ

Last-modified: 2007-07-16 (月) 08:47:14

第二部.定理1のおまけ

まだ偏見が少々残っている人にもわかりやすいように別の説明をしてみよう。この人たちが言う「至高の存在者」(=)が、どんなものよりも深く深くものごとを考えられるような存在であると普段から言っているんだから、そこからだけ考えても同じ結論になってしまうんだな。
だって、この至高の存在者さんが、誰よりも深く深く、すさまじい勢いで考えに考えるとしよう。そうすると、それにつれてその至高の存在者さんはどんどん現実味を増し、リアルで完全になっていくことになるよね。だから、無限に多くのものごとを無限の方法で考え抜ける至高の存在者さんは、必ず考える力も無限になるということになる。うん問題ない。
ほかの要素を抜きにして、至高の存在者さんが「考える」ということについてだけチェックしているんだから、第一部.決めごと4第一部.決めごと6のことだけ思い出しても、やっぱり「考える」ということは(みんなが思っているような人間様だけの能力じゃなくって)の無限の性質の一つにしかすぎないって結論にめでたくたどりつけるわけだ。よかったよかった。

第一部で「知性とは広い意味で【解決する力だ】っていうことを書いたよね。問題を解決する力、矛盾を解消しようとする力、それが「知性」だ。
細い方を下にして、一見危なっかしく立っている岩があったとしよう(インドにそんな岩があったなあ)、この岩は、何もなければバランスが取れていて、そこには何の矛盾もない。しかし、何かのきっかけでバランスが崩れると、矛盾が発生して岩はたちまちゆっくりと倒れてしまうだろう。
この「解決力」、どんなコンピューターよりも膨大な演算を実行し、一瞬で結論を出し、矛盾を解消して再び安定しようとするこの「力」、これが「知性」そのものだ。そして、「矛盾を解消しようとがんばる」「問題を解決しようとしてがんばる」、その行動を指して「考える」って言うんだ。
物質(の化身)に表れる知性は、答を出すのが速過ぎて、どんなふうにがんばって考えているのか、さっぱり見当もつかないんだけどね。でも「考えている」ことには違いない。

まあこの「解決力」まで「妄想の産物」なんて言われてしまったらもう立つ瀬がなくなってしまう(爆)から、勘弁しておくれ。