駅の追加/小谷

Last-modified: 2022-05-08 (日) 23:10:54

小谷 駅

駅名小谷(おおたに)
所在地滋賀県
長浜市
所属路線湖東急行本線

概要

湖東急行最古の駅の一つで、1896年に敦賀馬車鉄道の停車場として開業した。その後近越軌道、北陸急行、福井急行と事業者が移り変わった。
湖東急行は1929年に当駅まで延伸し、1932年以降はデッドセクション(後述)も設置され一大拠点駅として栄えた。また膳所運輸統括(のち京都運輸統括)と福井運輸統括(現在の金沢運輸統括)の境界でもあった。
現在は寂れた無人駅となってしまっているが、ホームや駅舎は全盛期のものが残っている。
ちなみに現在同じ長浜市内で小谷城跡で有名な小谷(おだに)地区とは全く別の場所にある。
電報略号はタニ、ナンバリングはKT34

構造

開業当初

片面ホーム1面2線。現在の駅の東側にあり、北陸自動車道の用地に転用されている。蒸気機関車が走り始めると、駅南側に転車台が設置され、ホームのない一線は機回し線となった。現在、記念碑が建てられている。

湖東急行開業後

1929年に湖東急行が当駅まで延伸すると、2面2線の湖東急行用ホームが設置された。このホームは現在も使用されている。
湖東急行と北陸急行の線路は繋がれたが、既存のホームも北陸急行用ホームとして存置された。

近越区間電化後

1932年に北陸急行は福井急行に併合され、同時に電化し湖東急行との直通運転を開始した。これによって開業以来使用されてきた北陸急行用ホームは廃止された。
一方で直流600Vの湖東急行に対して、福井急行の電化は直流1500Vで行われたため、当駅に直直デッドセクションが設置された。地上切り替え専用であったため、特急を含む全ての列車が当駅に停車し、また単線であったため当駅で交換する列車も多かった。
同時に西側ホームの2番線の反対側を切り欠き、セクション機能のない折り返し線を南北に2線設置した。敦賀方面は16.5m車3両分、長浜方面は18m車6両分の長さがあり、両線の間はホームの一部で分断されていた。

戦後も変わらず全列車が停車したため、ホームには売店や蕎麦屋もあり、大いに賑わったという。

本線昇圧後

1972年、本線京都七条~当駅間で直流1500Vへの昇圧工事が行われ、当駅のデッドセクションは廃止された。
元々附近の湖東木之本駅や余呉町駅よりも乗降客数は少なく、特急・準特急は当駅を通過するようになった。1983年には長浜方面からの折り返し列車が全廃になり、折り返し線も撤去された。
その後も残っていた売店も1999年に撤退、駅自体も無人化されかつての賑わいは完全に消え去ってしまった。

沿革

1896年 敦賀馬車鉄道の小谷停車場として開業
1913年 合併により近越軌道の駅となる 蒸気機関車運転開始
1915年 転車台設置
1928年 北陸急行電鉄(ただし非電化)の駅となる
1929年 湖東急行電鉄が当駅まで延伸(駅は北陸急行と共用)
1932年 構内完全電化、旧ホーム廃止 直直デッドセクション設置 北陸急行が福井急行に併合、駅は湖東急行の管理に移行
1935年 駅舎移転
1944年 湖東急行電鉄と福井急行が合併、湖東急行電鉄単体の駅に
1949年 ホーム上の売店営業再開(売店自体の営業開始時期は不明)
1952年 ホーム上に蕎麦屋「湖東そば小谷店」開業
1972年 直直デッドセクション廃止、特急・準特急通過駅に
1981年 小谷運輸区廃止
1983年 当駅折り返し廃止、折り返し設備撤去
1985年 運輸統括境界移転
1994年 被管理駅に降格
1996年 開業100周年イベント開催、記念切符発売
1997年 蕎麦屋閉店、特急券・企画乗車券販売終了
1999年 売店撤退
2002年 無人化
2012年 小谷駅保存会発足、駅舎内ギャラリーオープン

乗り場

長浜・八幡・京都七条方面
敦賀方面

停車

急行(各駅停車区間)
普通

隣の駅

下り
急行(各駅停車区間) 愛発
普通 愛発
上り
急行(各駅停車区間) 余呉町
普通 余呉町