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Last-modified: 2023-02-07 (火) 16:56:19

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スペイン、メキシコならびに中米のスペイン語圏では「アグアカテ」 (Aguacate) [注 2]、もしくは「アワカテ」 (Ahuacate) 、南米のスペイン語圏では「パルタ」 (Palta) 、ポルトガル語圏では「アバカテ」 (Abacate) とよばれる。 ナワトル語の「アーワカトル」 (āhuacatl) に由来するが、この語形自体が元々は近隣のトトナコ語からの借用である、とする説もある[2]。

日本語名のもとになった英語名の「Avocado」[注 1]は、スペイン語で「アボカド」を意味する「Aguacate」と、「弁護士」を意味する「Avocado」(現代の綴りでは「Abogado」[注 3])との混同で生じた形といわれる[3]。現代スペイン語「Abogado」に「アボカド」の意味は無いが、フランス語では「アボカド」と「弁護士」はスペルが同じ単語となっている (Avocat) [注 4] 。

日本においては、果実の表皮がワニの肌に似ていることに由来する言い回し「Alligator Pear」(『鰐』『梨』)を直訳する形で「ワニナシ」とよばれることもある[4]。

果実は良質な不飽和脂肪酸に富み、「森のバター」と称される[5]。

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メキシコ、南アメリカ原産[6]。低温に弱く、主に熱帯や亜熱帯で生育する。常緑広葉樹の高木で[6]、野生のものは樹高が30メートルほどになる。果樹園の栽培では接木法をとり、整枝もするのでそこまでは高くはならないが、それでも10メートルほどの高さになる場合もある[7]。樹形は品種によって異なるが、葉の寿命は短く1年ほどで、新梢伸長期には大量落葉する[8]。濃い緑色の果実をつける。5月頃に花が咲き、果実の収穫は翌11月から12月頃以降。日本産の植物でもっとも近縁なものはクスノキ科のタブノキ[9]。クスノキ科の植物の葉を食べるアオスジアゲハやその仲間の種の食草である。

果実の成熟に10か月から15か月要する上、大量の栄養分が必要であり、アボカドの枝は隔年で実を付けるようになる。多くの品種があるが、木全体で隔年結実する種と、枝ごとに隔年結実する種がある。枝ごとに隔年結実する種では、木全体としては毎年実をつける[10]。

アボカドの種子は果実としては比較的大きいが、これはアメリカ大陸で既に絶滅した巨大動物に合わせて共進化したものだと考えられている[11]。

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