ソマクローナル変異
組織培養中に起こる突然変異のこと。
カルス化など脱分化→再分化の過程で生じるが、確率的であるため膨大な数の培養が必要。
単にマイクロプロパゲーションを意図する培養であれば、不必要なカルス化は避け、
サイトカイニンなどにより多芽体を誘導して分離増殖を行った方がよい。
マイクロプロパゲーション
目的とする植物を組織培養で大量増殖すること。
チヂアズロン (TDZ)
サイトカイニン作用が強く、オーキシンと組み合わせてカルス化の難しい植物の脱分化に用いられる。
試薬として入手できるが、水に溶解しないためDMSOに溶かして使う。
ホルクロルフェニュロン
サイトカイニン。フルメット液剤として市販されている。
6-BAP
サイトカイニン。ビーエー液剤として市販されている。
2,4-D
オーキシン。除草剤として市販されている。液体なので使いやすい。発癌性あり。
NAA
オーキシン。発根促進剤として市販されている。粉末・ペースト。
ジャスモン酸
植物ホルモンのひとつ。
球根ドロセラなどに作用し、球根形成を促進させる。
GA3
ジベレリン。種子の休眠打破、発芽促進効果の他に茎の伸長を促進させる作用がある。
ヂメチルスルフォキサイド(DMSO)
溶媒。高濃度では培養植物に影響が出るが、通常使用する濃度(~2ppm)ではほとんど影響がない。
parts per million(ppm)
1mg/L
Plant Preservative Mixture(PPM)
抗菌/殺菌剤。コンタミネーションの予防やコンタミした植物のレスキューに用いられる。