十髑髏 vol.01

Last-modified: 2019-09-13 (金) 06:12:47

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惇は目覚めた。その瞬間、目を疑った。
ほとんど何も考えれず、じっと天井を見つめる。
何故、こんな所に居るんだろう。
それしか頭になかった。
ランタンの淡い光が部屋を不気味に暗く照らす。
沢山の2種類のバナー。
惇は飛び起き、辺りを見渡した。
あおレンガのみの部屋。
そこに、ゴジックちょうのベッドと、そこで寝る人影をわずかながら見て取れた。
その人影に向かう。
すると、床に穴が開いていることに気付いた。
どうやら、簡易的なあしばが架けてあるだけらしい。
慎重に、人影にまた向かい始める。
不思議と恐怖心は感じなかった。
(…ん?)
人影の傍まで行った惇は、顔の面影で疑問に思った。
その人影は、確かに禮だった。
惇「禮…?」
禮「…」
惇「…おい」
禮「…」
惇「おい!」
禮「…ん?」
禮が反応した。
ほっとしたのと同時に、疑問が浮かんだ。
(何故、禮もここに…?)
答えなんて、辿り着ける筈がない。
なのに、惇は問い続けた。
禮「ん?え?ちょ待っ、な何で?」
惇「わからん。」
禮「はぁ~?何でダンジョンなの~?」
そういえば。
考えていなかったが、ここはダンジョンなんだ。
禮「ダンジョンってことは出入り口の扉あるよね」
そんなのないに決まっている。
なのに、言おうと思うと言葉が喉に絡まる。
あるはずもない扉を探すしか、今は出来なかった。
禮「ねぇ」
惇「…何?」
禮「たからばこあるよ」
惇「…え?」
禮のほうを向く。禮の前には確かに宝箱があった。
禮が開けようと試みる。
ギィィィィ…
宝箱には、松明1998本(2スタック)と本。
本には、こう記されていた。
 
 十髑髏 開幕
 
 ダンジョン内の
 10のドクロを
 ここに納めよ
 
 検討を祈る
 
 ダンジョンガーディアン
 見つかってはいかんぞ
 
と。
2人は悟った。
これは夢じゃない、と。
 
ツゞク

  • 表現が難しいんだよナ -- fire 2019-09-07 (土) 07:13:10
  • いいやん。。。だがやや恐い(そんなもんだよ~多分) -- アイズ 2019-09-07 (土) 08:38:44