Bulgaria-Dobrudza/Tropanka

Last-modified: 2010-05-07 (金) 13:35:28

Tropanka ~ Dobrudza, Bulgaria
トロパンカ ~ドブルジャ、ブルガリア


この踊りは、ブルガリア北東部ドブルジャ地方の農民の踊りであり、複雑な手の動きやスタンプが特徴となっている。ドブルジャ地方の代表的な民族舞踊と言える。
[Rhythm]  2/4 (ct 1,2)

[Formation]  Wポジションのシングル・ライン。


[Figure]
meas   Part 1
1  右斜め前を向き、右足を前にステップ(ct 1)左足スカッフ(ct ト)左足を前にステップ(ct 2)右足スカッフ(ct ト)
2  正面を向き、右足から2歩右斜め後ろに下がる(ct 1,ト)右足スタンプ(ct 2)
※このパートの間、連手は以下のように動かす。
1  Wポジションの連手を前に振る(ct 1)連手をそのまま後ろに振る(ct 2)連手を前に振る(ct ト)
2  連手をそのまま前に振り、前に伸ばす(ct 1)連手のひじを曲げて、肩に少し近づける(ct ト)連手を肩に引きつけ、Wポジションに戻る(ct 2)


Part 2
1  Part 1 の meas 1 を行う。
2  正面を向き、右足から3歩右斜め後ろに下がる(ct 1,ト,2)左足スタンプ(ct ト)
3  左足をその場にステップ(ct 1)右足スカッフ(ct ト)右足を前にスタンプ・ステップ(ct 2)
4  左足から3歩後退(ct 1,ト,2)
5  右足スタンプ(ct 1)便宜上この小節は1呼間で終わり、次の小節に入る。
※このパートの間、連手は以下のように動かす。
1  Part 1 の meas 1 を行う。
2  連手をそのまま前に振り、前に伸ばす(ct 1)連手を肩に引きつけ、Wポジションに戻る(ct ト)連手を前に振る(ct 2)連手をそのまま振り下ろし、Vポジションになる(ct ト)
3  連手をそのまま後ろに振る(ct 1)連手をそのまま振り続け、脇の下に引きつける(ct ト)連手を前に勢いよく突き出す(ct 2)
4  連手を下ろし、Vポジションになる(ct 1)連手をそのまま後ろに振る(ct ト)連手を前に振る(ct 2)連手をそのまま前に振りつつひじを曲げて、連手を肩に少し近づける(ct ト)
5  連手を肩に引きつけ、Wポジションに戻る(ct 1)


Part 3
1-4  Part 2 の meas 1-4 を行う。
5  右足を2回スタンプ(ct 1,2)
※このパートの間、連手は以下のように動かす。
1-4  Part 2 の meas 1-4 を行う。
5  連手を肩に引きつけ、Wポジションに戻る(ct 1)連手を肩に引きつける(ct 2)


Part 4
1-5  Part 3 の meas 1-5 を行う。
6  右足スタンプ(ct 1)便宜上この小節は1呼間で終わり、次の小節に入る。
※このパートの間、連手は以下のように動かす。
1-5  Part 3 の meas 1-5 を行う。
6  連手を肩に引きつける(ct 1)


Part 5
1  正面を向き、右足から2歩前進(ct 1,2)
2  右足を前にリープ(ct 1)左足を前にリープ(ct ト)両足をそろえてジャンプしつつ、両ひざをややベンド(ct 2)
3  スクワット(ct 1)右足を前にステップ(ct 2)
4  ホールド(ct 1)左足リープしてリカバー(ct 2)右足スタンプ(ct ト)
5-7  右足リープ(ct 1)左足スタンプ(ct ト)Part 2 の meas 3-5 を行う(ct 2-6)
8  右を向き、右足から2歩前進(ct 1,2)
9  右足を前にリープ(ct 1)左足を前にリープ(ct ト)正面を向き、両足をそろえてスクワット(ct 2)
10-13  meas 4 ct 2-meas 7 を行う(ct 1-9)便宜上 meas 13 は1呼間で終わり、次の小節に入る。
※このパートの間、連手は以下のように動かす。
1-2  連手を前に伸ばす(ct 1-3ト)連手を肩に引きつけ、Wポジションになる(ct 4)
3  連手はWポジションのまま。
4  連手を頭上に高く上げる(ct 1)連手を前に振り下ろす(ct 2)
5-7  連手をそのまま振り下ろし、Vポジションになる(ct 1)Part 1 の meas 3-5 を行う。
8-9  連手はWポジションのまま(ct 1-3)連手を頭上に高く上げる(ct 4)
10-13  meas 4 ct 2-meas 7 を行う(ct 1-9)


[Sequence]  リーダー・コールにしたがって順に踊る。リーダー・コールは、次のパートに入る直前の小節の最後の呼間で「ホッパ」とかける。リーダー・コールがない場合は、同じパートを繰り返す。また、Part 5 の次は Part 1 に戻る。なお、東大FDCでは以下の構成で踊られることが多い。
 前奏4小節→Part 1×8→Part 2×5→Part 3×5→Part 4×3→Part 5→Part 5 meas 1-4 ct 1
 また、以下の構成で行うとバランスよく終わる。
 前奏4小節→Part 1×8→Part 2×4→Part 3×3→Part 4×4→Part 5×2


[Note] ドブルジャの踊りなので、腰を落としたドブルジャのスタイルで踊る。スタンプは足の裏全体を使って重々しく行うこと。
腕の振り方はとても難しいので、よく研究すること。
連手を肩に引きつける動作は、連手を少し下に引きつけるような感じになる。特に、何度か続けて肩に引きつける場合には、連手を肩ごと上下に揺らすようにする。


[Reference]
1977年度春合宿付15期 岡本氏作成資料「TROPANKA」


1999 東京大学民族舞踊研究会