Bulgaria-Sop/Kopceto 1

Last-modified: 2015-01-14 (水) 21:59:33

Kopceto #1 ~ Kjustendil, Sop, Bulgaria
コプチェト #1 ~キュステンディル、ショップ、ブルガリア

 

 この踊りは、ブルガリア西部の都市キュステンディルに伝わるラチェニッツァである。

 

[Rhythm]  7/16 ラチェニッツァ Racenica (ct 1,2,3

 

[Formation]  ナ・レッサのシングル・ライン。

 

[Figure]
meas   Part 1“Vodi”
1  左を向き、両足をそろえて後ろに2回ジャンプ(ct 1,2)左足で後ろにホップ(ct 3
2  meas 1 を繰り返す。
3-5  正面を向き、右足からパ・デ・バを3回行う(ct 1,2,3,4,5,6,7,8,9
6  右足ホップ(ct 1)左足を左にステップ(ct 2)右足を左足の前にステップ(ct 3
7  右足ホップ(ct 1)左足を左にステップ(ct 2)右足を左足の後ろにステップ(ct 3
8  左足クローズ・ステップしつつ、両足バウンス(ct 1)両足バウンス(ct 2)左足ホップすると同時に、右足を右に浮かせる(ct 3
9  meas 9 を左右逆に行う。
10  meas 8 の ct 1-2 を行う(ct 1-2)左足ホップすると同時に、右足ひざを前に上げる(ct 3

 

  Part 2“Cetiri Napred Cetiri Nazad”
1-4  右足ひざを前に上げ、左足で2回ホップしつつ前進(ct 1,2)右足を前にステップすると同時に左足ひざを前に上げる(ct 3
2  meas 1 を左右逆に行う。
3-4  meas 1-2 を繰り返す。
5  右足ひざを前に上げ、左足で2回ホップしつつ後退(ct 1,2)右足を後ろにステップすると同時に左足ひざを前に上げる(ct 3
6  meas 5 を左右逆に行う。
7-8  meas 5-6 を繰り返す。

 

  Part 3“Ritni”“Ritni Dva”“Ritni Tri”
1-4  Part 2 の meas 1-4 を行う。
5  右足ひざを前に上げる(ct 1-2)右足を右斜め前に鋭くプッシュ・キック(ct 3
6  右足をその場にリープすると同時に、左足ひざを前に上げる(ct 1-2)左足を左斜め前に鋭くプッシュ・キック(ct 3
7  右足ホップ(ct 1)左足をその場にステップ(ct 2)右足を左足の前に交差してステップ(ct 3
8  左足を元の位置に戻してステップ(ct 1)右足をその場にステップ(ct 2)左足を右足の前に交差してステップ(ct 3
9  meas 8 を左右逆に行う。
10  meas 8 を行う。
11-12  meas 5 を2回行う。
13  meas 6 を行う。
14  meas 5 を左右逆に行う。
15-18  meas 7-10 を行う。
19-21  meas 5 を3回行う。
22  meas 6 を行う。
23-24  meas 5 を左右逆に2回行う。
25-28  meas 7-10 を行う。

 

  Part 4“Grebni”
1-4  Part 2 の meas 1-4 を行うが、meas 4 の ct 3 では左足を前にステップすると同時に上体を前傾させ、右足ひざから下を後ろに上げる。
5  右足を前に大きくブラッシュ(ct 1-2)右足リープしつつ、左足ひざを伸ばして前に上げる(ct 3
6  左足を前にスラップ(ct 1-2)左足を上げる(ct 3
7  左足を前にスラップ(ct 1-2)上体を前傾させて左足をスラップした場所にリープし、右足ひざから下を後ろに上げる(ct 3
8  ホールド(ct 1-2)上体を起こして、右足ひざを前に持ってくる(ct 3
9  左足で2回ホップしつつ、右足をCWに回すようにして前から後ろに持っていく(ct 1,2)右足を左足の後ろにステップ(ct 3
10  meas 9 を左右逆に行う。
11-12  meas 9-10 を繰り返す。

 

  Part 5“Svij Koljano”
1  左足ホップしつつ、右足を右斜め前にヒール・タッチ(ct 1)ホールド(ct 2)左足ホップすると同時に、右足フック(ct 3
2-3  Part 3 の meas 7-8 を左右逆に行う。
4-6  meas 1-3 を左右逆に行う。

 

[Sequence]  リーダー・コールにしたがって各パートを適当に踊る。リーダー・コールは、次のパートに入る直前の小節の ct 3 で「ホッパ」とかける。ふつうは Part 1 から順に踊り、Part 5 の次は Part 1 に戻るが、全く適当な順番で踊ってもかまわない(ただしその場合は、リーダー・コールで各パートの名前を言う必要がある)。また、前奏の長さが決まっていないので、踊り始めるときにもリーダー・コールが必要である。なお、ふつうは以下の構成で踊ることが多い。
 前奏8小節→(Part 1×2→Part 2×2→Part 3→Part 4×2→Part 5×2)×2→Part 1×2

 

[Note] ・任意の順番で踊る場合のリーダー・コールの読み方は次の通りである。「ヴォディ」「チェティリ・ナプレ・チェティリ・ナザ」「リトゥニ」(meas 1-10)「リトゥニ・ドゥヴァ」(meas 11-18)「リトゥニ・トゥリ」(meas 19-28)「グレブニ」「スヴィー・コリャノ」。ただし、Part 3 の「リトゥニ・ドゥヴァ」や「リトゥニ・トゥリ」はかけなくてもよい。
・Part 1 の meas 1-2 のフィギュアは、コプチェト#2などの他のショップ地方のラチェニッツァのパターンから考えると特殊である。誤って伝えられているという可能性もある。
・ショップ地方の踊りなので、ステップによる上下動(バウンス)で肩や腕が自然に揺れるようにするとよい。肩や腕に余計な力を入れてはいけない。

 

[Reference]
・1990年度夏合宿資料集(pp.47-50、27期指導部員作成)
・1992年度夏合宿ビデオ

 
© 1999 東京大学民族舞踊研究会