Churchill I

Last-modified: 2019-07-01 (月) 21:16:06

Infantry Tank Mk.IV Churchill Mk.I (A22)

写真掲載予定

史実

1938年、ドイツのポーランド侵攻当時イギリスは当初、第二次世界大戦も前の大戦と同様の塹壕戦になると予期し、マチルダ歩兵戦車の後継として「A20」の開発を始めた。
塹壕や障害物を突破するための高い超壕能力、当時の対戦車砲に十分耐えうる装甲を要求されたそれは、履帯が車体を取り巻き旧態依然とした菱型戦車そのものとなった。A20は7名の搭乗員と車体左右に2門の2ポンド砲を備え、2両が試作され試験に供されたが、変速機等の機械的なトラブルを解決できず軍には不採用となってしまう。
そのような中1940年に英軍がダンケルクからの撤退で戦車やその他の車両、個人装備に至るまであらゆるものを破棄し撤退したため、新たな兵器の生産、配備を急ぐ機運が一気に高まる。これを受けてある程度出来上がっていたA20歩兵戦車をコンパクトにまとめ、足回りへの負荷を減らすことで早期の戦力化を図ることとなった。これがA22、歩兵戦車Mk.IV「チャーチル」である。
1941年6月には最初の生産型が引き渡されたが、急ピッチで設計が行われたため特に足回りに不具合が頻出し、1942年8月のディエップ上陸作戦が初の実戦参加となった。悪名高いこの作戦には30両が参加したが、粗い小石の多く混じった砂浜に足をとられ、まともに戦えないまま全両が擱座する。

ネタ扱い筆頭

この車両は欠点がまず目につく。
最高速度は25.7km/hと鈍足で、HTのわりに装甲は弱点が多く、最終砲を載せた場合は俯角もほとんど取れなくなってしまう。
それでもあえてこの車両に乗りたいという諸兄のために意識すべきことを書き綴っておくことにする。
改良砲塔よりも初期砲塔のほうが厚いのだが、まともな砲が載せられないので換装しない手はない。そして改良砲塔の正面装甲厚は88.9mmしかないので、つまり砲塔の防御は諦めるしかない。どちらにせよ俯角がなくハルダウンができないため、頼るものでもない。
車体正面も半分が薄く、そもそも履帯裏にも薄い装甲が存在するためこれも頼れるものではない。この車両で(というよりチャーチルシリーズで)最も頼るべきは側面装甲である。
側面は均質な63mm厚で、ある程度角度を付ければこのTier帯の弾は十分弾けるだろう。運用のコツとしては相手の射撃タイミングを計り、相手が撃つと同時に車体をずらして側面で弾くものである。実際難しいが慣れるしかないので練習あるのみである。
幸いにして砲性能はTier5としては単発火力、貫通力ともに十分なため、一発一発を確実に当てていけば自然と戦果は挙げられるはずだ。

 

この車両は前線の構築こそすれ、敵戦車との撃ち合いは基本的に受け身とならざるを得ない。そして俯角も機動力も不十分なため、相手の得意なフィールドに引き込まれることの決してないよう努めたい。相手をこちらのペースに巻き込めるよう、用心深く、丁寧に運用すべきである。