Covenanter

Last-modified: 2019-03-09 (土) 19:57:57

Cruiser Mk.V Covenanter (A13 Mk.III)

写真とか載せたいなー

史実

1938年、重巡航戦車のコンセプトのもとA14巡航戦車が試作されたが、当時のサスペンションでは重量問題を解決できず廃案となってしまった。
この失敗を受け、1939年に軽量低コストな"つぶしのきく"巡航戦車の研究が開始され、新型の巡航戦車が開発されることとなった。
武装は2ポンド砲に7.92mmベサ機関銃と当時一般的なものを備え、装甲厚は車体で30mm、砲塔で40mmとスペックとしてはそこそこと思われる。
重量を抑えるべく車高も可能な限り低くする要求に応えるため、エンジンもそれに見合うものになった。
当時の国際情勢が風雲急を告げたこともあり、開発を急ぐべくA13巡航戦車のコンポーネントが流用され、発展型としてA13Mk.IIIの開発番号が与えられた。
その後ドイツのフランス侵攻によりイギリス軍は撤退の最中装備のほとんどを放棄してきてしまい、1940年半ばに巡航戦車Mk.Vとして正式化され、直ちに量産生産型の量産が開始された。
そして最終的には1365両が生産されたカヴェナンターであるが、オーストラリア軍がアジアで用いた以外は実戦に参加することがなかった。
軽量化のため車高を抑えたはいいが、当然社内スペースも限られてしまったためエンジンは一般的な後部配置、ラジエーターが車体前部に配置される奇異な構造になってしまい、当然冷却用の配管が車内に熱を運搬し、上昇する車内の温度に搭乗員は多大な負担を強いられた。
そんな状態にもかかわらずエンジンの冷却はいまいちなのか、オーバーヒート問題は幾度の改良を経ても解決されず、結局イギリス軍では訓練用として運用されるにとどまった。
実戦に参加できない時点で戦車としては残念なものの、これをもとに巡航戦車Mk.VIクルセイダーが開発され、大戦前半のイギリス軍を支えることとなる。

んで、WoTではどうなの?

薄い装甲、コンパクトな車体、非力な攻撃力と軽戦車らしい軽戦車である。
この車両に求められることは「とにかく被弾しないこと」であり、相手のお顔を真っ赤にさせる嫌らしい戦い方を身に付ける必要がある。
カヴェナンターは稜線を這い、相手の側面や背面を突くことに真価を発揮する。その価値を活かすことに貢献するのが、-15°という圧倒的な俯角である。
コンパクトな砲塔も相まってハルダウン時の投影面積は他の一般的な戦車よりも遥かに小さいため、装甲がなくとも「避ける」ことを容易にするのだ。
注意したいことは、この俯角が発揮されるのは「砲塔を側面に向けている時のみ」であり、撃っては下がるといった行動に工夫を要する。
撃った後はただバックで後退するのではなく、また稜線の内側に走り抜けることをイメージするとよいだろう。
砲は40 mm Pom-PomとQF 40 mm Mk. VI Boforsを用いることになる。後者は全体的な性能に優れるが、前者は照準速度1.7秒という速さを誇るため、あえてそちらを選ぶのも選択肢として有効である。
機関砲であるため、相手を狙う時は狙撃モードよりも通常視点で直接狙ったほうが当たりやすい。2連射するため、狙撃では視界が跳ね上がってしまうのだ。

M4やIV号などが搭載している榴弾砲には注意しよう。命中すればまず助からない。