It's been a while, I'm watching you closely.
見てたよ
見ていたはずだったよ。
きっとね。
報告書2_4
それはロサンゼルスの小さい家屋の物置の端に追いやられていた。
形容しがたいが、例えるなら腐った肉のような…
少なくとも息はしていた。生物かどうかはわからなかったが、腐り落ちた肉に刃が入るような湿った音と、生暖かい呼吸は感じていた。
それは恐らく[編集済み]に分類される生物だっただろう。
きっと…
性質
名称不明。以下の文より、対象を「A_1」と呼ぶことにする。
A_1に実体はない。かつてはあった痕跡があるが、腐臭と外見があまりに凄惨であったため、収容や研究は不可能である。
A_1は外傷などを与えない平和的な存在である。
A_1は文字に影響を与える。
A_1は自身の存在を暴露されることを好まず、文字を上書きする。
A_1は見ている。
見られた人間や生物のことを以下の文より「A_2」と呼称する。
A_2はA_1の影響を顕著に受ける。必ずしも、というわけではないが特に顕著であった場合、A_1に必要以上な執着と愛情を示し、異常なまでの苦痛を受けるだろう。
A_1はA_2のことを好み、影響を与えようとする。阻止するすべはなく、諦めるのが最も賢明で英雄的な行動である。
A_1はA_2を媒介として影響を広める。
A_1は観察する。
生前の容姿
発端
ことの発端は戦争である。当時、特別裕福ではないにしろ、幸せに暮らしていた一家。母親、父親、息子、娘の一家である。その中でも長男であるジョン(15)(偽名)は活発で人気者であった。ある日、戦火に巻き込まれ、遺体で発見された。
このことに対し母親と父親は激しい悲しみを感じ、妹と共に自害した。A_1が生み出された原因の一つと考えられる。
なぜ
なぜ?
自分は何も悪いことはしていない。そうだ、人気者で悪いことなんか一つもしてないはず。なぜ?おかしい。世界が悪いのだ。
おかしいのだ。
おかしい。
多分だが、自分が悪い。
悪いのは全部君だ。

心配しないでください
最終レポート
その対象A_1は、A_2に対してこう語りかけてくると、いや、悲痛に叫びかけてくるという。
「お兄ちゃんを返して」
…と。
I've given up, because... my brother is gone, and I'm dead too... I'll never forgive myself, it will haunt me forever.

