未来いそっぷ
新潮文庫
著者―星新一

神輿を担いで暴走する夢を見ました。
先日9月6日が生誕85周年であったショートショートの神様こと星新一氏の一冊。
この本が刊行されたのはマクドナルドが初めて日本に出店した1971年のことだったとのこと。たまたま私の所持しているこの本が「新潮文庫20世紀の100冊」のものだったので表紙に書いてありました。
初版の刊行から30年が経った2002年、当時小学5年生だった私は担任の先生の朗読する星新一の「ぼっこちゃん」を聞きました。純粋無垢な小学生の我々には内容が衝撃的だったからかしっかりインプットされて、一時期図書室から星新一ブームが広がったものです。
星新一のすごさはやはり話の長さ≠濃さ、という点ではないでしょうか。作品にも寄りますが、わずか数頁の物語にあれだけの人の想像力を掻き立てる要素を詰め込むというのはやはり尋常ではないと思います。
無駄を一切省き、冗長な文はわずか一行たりともない、そのコンパクトな起承転結こそが万人に理解されつつも中身の薄くならない彼のショートショートの美なのでしょう。