今週の一冊

Last-modified: 2011-11-14 (月) 00:20:57

祈りの海

ハヤカワ文庫SF
著者―グレッグ・イーガン
訳者―山岸真

Oceanic and Other Stories

外語祭まで残り5日!いよいよ大詰め、大学に缶詰、書類を箱詰め、それでも仕事は着々と詰んでゆく……。本も仕事もツんでいくサイト担当者に代わり今回は同輩のHO君が書いてくれました(PNをまだ知らない汗)



たまには文芸部らしく書評を書いてみようと思います。初めてです。今回はオーストラリアのSF作家、グレッグ・イーガンの短篇集『祈りの海』の書評を書きました。

あまりこの作家には詳しくないけれど、他には、長編では『順列都市』や『ディアスポラ』を、短篇集では他に『一人っ子』を読んでいます(『ディアスポラ』は挫折した)。
もともと短篇集の評価が高い作家らしく、この短篇集はあまり目新しいアイディアがあるわけではないとしても(というかこの短篇集は2000年発行なのでもう十数年前!)いわばアイディアの宝庫といった感じです。この人の長編ではハードSFの色彩が強く、一つの章が数学と物理学の説明に終始していたりすることもあって読むのは一苦労ですが、短編ではSFのギミックを用いて人間の根源的な部分やアイデンティティに触れてくる印象を持ちました。『ぼくになることを』はまさにそのような作品です。またオチをはっきりとつけず時には読者の判断に任せるところもイーガンの短篇の特徴です。
おすすめは未来のオーストラリアを舞台にした表題作の『祈りの海』です。宗教をテーマにしていて、あまりSFぽくないから読みやすいはず。海の描写が綺麗。他には人類共通の父と母を遺伝子をもって辿ろうとする『ミトコンドリア・イヴ』も面白いです。



先週以前の数冊

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
ブンとフン
ねじの回転
かもめ食堂
りっぱな犬になる方法
スローターハウス5
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ファウンデーション-銀河帝国興亡史