今週の一冊

Last-modified: 2011-11-26 (土) 12:19:00

鉄道員

集英社文庫
著者―浅田次郎

Poppoya

祭が終わると淋しい。晴れ(ハレ)のち褻(ケ)。



私が「鉄道員(ぽっぽや)」を初めて知ったのが小学生の頃。内容は知らなかったけど、大好きな坂本龍一のCDの中に「鉄道員」の映画の音楽があって、energy flowと共に愛聴していた。ちなみに当時は「てつどういん」と読んでいた。

BGMのようなインスト音楽好きの私は音楽を知って、映画を見ないで、原作を読むという流れで本を読むことが案外多い。「ブレードランナー(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)」、「スカイ・クロラ」、「群青の夜の羽毛布」、そしてこの「鉄道員」。原作による先入観、あるいは映画による先入観はしばしば耳にするが、あまり音楽による先入観は聞かない。これでも先入観を排して読んでるつもりだけど、多分出来てない。
「鉄道員」はどんなに辛いことがあっても駅に立ち続ける男のストーリー。彼に訪れる優しい奇跡は、感激屋の私に結構響いた。陳腐と言われればそうかもしれないが、浅田次郎氏の醸す、どことなくレトロな雰囲気は、物語の「ありきたり」を現実の「ありがたい」ことへと変貌させる力があると個人的には感じた。
優しい気持ちを見つめたい方、私のように学祭後で心にワームホールが出来ている方なんかにオススメです。



先週以前の数冊

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
ブンとフン
ねじの回転
かもめ食堂
りっぱな犬になる方法
スローターハウス5
八月の博物館
太陽の塔
プラナリア
スカイ・クロラ
ロシアより笑いをこめて
新版 大統領に知らせますか?
船乗りクプクプの冒険
農協 月へ行く
神を見た犬
サクリファイス
時計じかけのオレンジ
パイロットフィッシュ
バカとテストと召喚獣
エンド・ゲーム
ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。
告白
サマーウォーズ
クローズド・ノート
デカルトの密室
会長の切り札
当世・商売往来
未来いそっぷ
早春賦
シュレック
落差
私家版 日本語文法
T.R.Y.
ぼくのメシャースプーン
淋しいおさかな
ファウンデーション-銀河帝国興亡史
祈りの海