空飛ぶ馬
創元推理文庫
著者―北村薫

ついに私も二十歳。しんみり、しますね。
ミステリー作家の北村薫氏の処女作であり後に「私と円紫さんシリーズ」と呼ばれる一連の作品群の第一作。短篇集。
女子大生の主人公が母校の先輩である落語家の円紫さんと知り合い、主人公の周りで起こる不思議を紐解いていく推理小説。ちなみに書き方がいかにも恋愛に発展しそうな雰囲気を出してしまったが円紫さんは既婚者のため特にそういう関係には発展しない。全体として「身の周りの小さな不思議」について語られるミステリーだが、シリーズ内には人の死を扱うものもある。
主人公は日本文学を学んでいるので文学作品についての言及も多い。シリーズ四作目の『六の宮の姫君』では主人公が卒論の制作の為に芥川龍之介の交友関係を探り『六の宮の姫君』を書いた芥川の心意を解き明かしていく。
極端に激しい内容になることのない、全体に落ち着いたストーリー展開なので読み疲れもなくテンポ良く読めるであろう作品。
私と円紫さんシリーズ
- 空飛ぶ馬

- 夜の蝉

- 秋の花

- 六の宮の姫君

- 朝霧

今週で私による更新も終わりとなります。恐らく来週からは後輩がこのページも更新してくれることでしょう。うん。これまで読んでくださった方、ありがとうございました。時偶「今週の一冊」を書くやもしれませんので、その時はまたよろしくお願いします。
先週以前の数冊
- アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
- ブンとフン
- ねじの回転
- かもめ食堂
- りっぱな犬になる方法
- スローターハウス5
- 八月の博物館
- 太陽の塔
- プラナリア
- スカイ・クロラ
- ロシアより笑いをこめて
- 新版 大統領に知らせますか?
- 船乗りクプクプの冒険
- 農協 月へ行く
- 神を見た犬
- サクリファイス
- 時計じかけのオレンジ
- パイロットフィッシュ
- バカとテストと召喚獣
- エンド・ゲーム
- ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。
- 告白
- サマーウォーズ
- クローズド・ノート
- デカルトの密室
- 会長の切り札
- 当世・商売往来
- 未来いそっぷ
- 早春賦
- シュレック
- 落差
- 私家版 日本語文法
- T.R.Y.
- ぼくのメシャースプーン
- 淋しいおさかな
- ファウンデーション-銀河帝国興亡史
- 祈りの海
- 鉄道員
- イン・ザ・プール
- 聖い夜の中で
- 怪盗ジバコ
- クリスマス・プレゼント
- Fantasy Seller
- 夏への扉[新訳版]
- 〝文学少女〟と死にたがりの道化
- 夜は短し歩けよ乙女
- Darren Shan #1"Cirque du Freak"
- 英語ができない私をせめないで!
- 蹴りたい背中