- 【トレーラー】
- 【ハンドアウト】
- 登場人物
- 用語集
【トレーラー】
- 異邦人、楽土ゆうこの協力により、アビスレネゲイドの使徒たちの本拠の名が「深海廊―コリドール・アビス―」であることを知ったUGN。
その背後にFHを支援する組織の存在を感じていた赤間支部長はUGN日本支部、UGN中枢評議員、米国政府とも協調した大規模攻略作戦の指導を宣言。
君たちもまた、本作戦における中心人物として否応なく事態に巻き込まれていくのだった。
──その過程で、最大の脅威と相対することになると知らぬまま。
ダブルクロスthe 3rd edition――AbyssProject:Case05「三界交差大海戦」
――ダブルクロス。それは裏切りを意味する言葉。
※今回のシナリオを作成するにあたって様々な国際条約や法律等を調べましたがよくわからなかったので、このシナリオで説明される法律等はすべてこの世界における独自解釈とお受け取りください。
【ハンドアウト】
- PC1・羅生門明日良
- ロイス:赤間一音 推奨感情 P:信頼/N:不安
- コリドール・アビスはあらゆる悪徳の温床である。
これを制圧するためUGNは米国政府とも協調して大規模艦隊の編成を実現した。
しかし、あらゆる賄賂やコネクションによって守られたこの島を襲撃する大義名分までは用意することができなかった。
君には赤間支部長、空地英次郎とともに国連査察官に扮してコリドール・アビス内で隠蔽された違法な取引の記録の確保と、アビス周辺海域に展開された艦隊が無事にアビスに揚陸できるよう島の迎撃システムを無力化することが命じられた。
敵の本拠ともなれば残った使徒たちが総出で迎え撃ってくることさえあるかもしれない。それを憂慮するがゆえに、幾度となく使徒たちに勝利してきた君たちにこの作戦を託されたのだろう。
その期待に、君は覚悟を決めて船へと乗り込むのだった。
- PC2・空地英次郎
- ロイス:ゲルトリー・レイガンス 推奨感情 P:執着/N:敵愾心
- コリドール・アビス潜入工作作戦。
君が参加した本作戦は順調そのものだった。怪しまれることなく君たちは国連の査察官としてコリドール・アビスへの潜入に成功する。型通りの施設見学や表向きの事業の説明などは話半分に聞きつつも、不自然に案内されない部分など、調査が必要そうな場所にあたりをつけていく。
その時だった。このコリドール・アビスの主、シンギュラー社社長ゲルトリー・レイガンスが君たちと会談したがっているという連絡を受けたのは。
- PC3・白木健一
- ロイス:ビネ・ムジコ 推奨感情 P:親近感/N:警戒心
- コリドール・アビスへの潜入を命じられたのは羅生門たちだけではない。
君とコウロギ、逢魔ヶ刻の三人はすでにコリドール・アビスに潜入済みだというビネ・ムジコの手引きによって貨物に紛れて港湾地区から潜入する手はずだ。
改心したとは言うが、彼女は元FH。本当に信用できるのか。罠の可能性は当然危惧されていたが、それでもUGNは様々な理由からこの作戦に乗らざるを得なかったのだという。
内心の不安を押し殺しながら、きしむコンテナの開口音を聞く君たちを果たして迎え入れたのは。
──武装した大量の男たちだった。
- PC4・コオロギツカサ
- ロイス:港湾地区警備部部長 推奨感情 P:興味/N:困惑
- 貨物に紛れてコリドール・アビスに潜入した君たちを出迎えたのは、武装した荒くれ者たちだった。
彼らはこの港湾地区で奴隷のようにこき使われている労働者なのだという。
無断侵入者を密告すれば待遇も良くなるかもしれないと興奮する彼ら。
だがそんな彼らの前に割って入り、とりなしたのは港湾地区警備部部長と名乗る男。
それは、あまりにも意外なあの人物で──
- PC5・逢魔ヶ刻石楠花
- ロイス:アビスレネゲイド 推奨感情 P:期待/N:恐怖
- コリドール・アビスにたどり着いてから、君の体の奥底では絶えず脈を打つ感覚が鳴り響いていた。
君にはわかる。体内にあるとされるアビスレネゲイドがざわめいているのだと。
今までにも何度かあったことだ。使徒と呼ばれる連中と相対した時などは特に。
──だが、今回のこれはレベルが違う。
血液のすべてが煮えたぎった油に変わってしまったかのよう。
君の身を焼く毒でありながら、かつてない力をくれるであろう燃料であると理解させられる。
この島には。何かがいる。
君の力を引き出す、何かが。
覚醒を待つ、この力の誘惑に、君は──
「深海廊―コリドール・アビス―」
- 第二使徒マスターテンバイヤーこと、ゲルトリー・レイガンスが運営するシンギュラー社が国連と共同出資した「深海資源探査基地計画」に基づいて太平洋上に建造された施設。
人工島「アイランド・ベース」と深海5000メートルに建造された深海ステーション「ナロウ・ハイヴ」によって構成された大規模海洋建造物。この二つはエレベーターによって接続されており、潜水艦も特別な装備も必要なく深海5000メートルを徒歩で探索できるという触れ込みで観光客の受け入れも行っている。 - その実態は深海より齎されるアビスレネゲイドの研究機関であり、どの国の領海とも距離を置くことで司法の目が届かないことをいいことに様々な違法取引、人身売買の温床となっている犯罪島。
- 千人以上にも及ぶとされている職員の大半はFHないしは犯罪組織の関係者であり、呼び寄せられる観光客というのも違法取引の関係者ばかりでまともな客の来るところではない。
登場人物
宮島 かがり
- 女性・16歳・サラマンダー 中立/善
- みやじま・かがり。一人称「わたし」。赤間市の女子高に通う高校生。一部が白く染まった黒髪美少女。メインヒロイン。
- 対抗種のDロイスを持っており、そのため絶えず自壊とリザレクトを繰り返す肉体に苦しめられ、幼少期から長く病院暮らしを強いられていた。4年ほど前に佐久間理図が主治医となってからは症状が改善し、高校からは学校に通えるまでに回復した。
- 両親ともに健在だが、現在は親元を離れて佐久間家に住みつつ入院観察状態。「くだらん」等口調に理図と羊の影響が表れている。
- ジャームが近くに来るとレネゲイドが刺激され、血涙となって表れる。
- 人の痛みや病状を肩代わりできる性質を持ち、マスター食事の寄生能力をすべて自分に移し替える芸当をやってのけた。
- 使徒候補の一人としてマスターマスターに狙われた。前回のエンディングで羅生門明日良に「君が死んだら私も死ぬ」と言われてとてもびっくりした半面、少しうれしくなった自分に驚いている。
佐久間 理図
- 女性・24歳・不明 秩序/悪
- さくま・りず。一人称「俺」。染めてくすんだ金髪にやせ細った身体。くまのできた不健康な顔。口癖は「くだらん」。
- 宮島かがりの主治医。物心ついたことには母はなく、5年前の事件で父を亡くしている。現在の性格になったのは父を亡くしてからであり、周りからは仲の良かった父親を偲んで彼の口調をまねているのだと受け取られている。
- 5年前はただの学生であったが、父親の死亡後ほどなくして赤間一音の口添えで各種免許や資格を特例で取得。以後はUGN赤間支部特殊レネゲイド研究室室長の任につく。
- 何を口にしてもまずいと言うが、残したりはしない。
- かがりについては過剰気味なほどにその身を案じている。
- かつてのサークリーズ・レルフォーの一人。
- 手に入れた「支配」のアビスレネゲイドの力を用いて使徒たちを粛清しようとしたところ、マスターテンバイヤーに抵抗される。その後突如乱入してきたマスターエンドと合流。マスターエンドの手によって使徒たちの大量粛清は達成された。
佐久間 羊
- 女性・22歳・不明 混沌/悪
- さくま・よう。一人称「アタシ」。右がケミカルグリーン、左がショッキングピンクの染めたツインテ。髪質モフモフ。豊満な体つき。
- 佐久間理図の助手。やたらめったらテンションが高く、適当なことばかり口走る。「ひつじちゃん」と呼ばれたがる。
- 5年前までは地下アイドルをやっていたが、貧困層の親と悪徳な事務所が共謀して全ての借金を押し付けられる。その結果極道に売られかけ、全てに絶望するも偶然通りかかった佐久間理図と出会い保護される。佐久間中が何かしたようで、借金などはその後うやむやとなりその後佐久間家の養女となる。
- 何を口にしても美味しいというが、割と残す。
- 手首には自傷痕が多数ある。自傷痕からあふれた自分の血を利用してかがりの体内に潜んだマスター食事を拘束して見せた。
- 佐久間理図に執着しており、「ごほうび」と称して彼女の首を絞める時間を貰っている。
- 糸のようなものでマスター食事をそのアジトごと縛り上げ引きずり出したり、かがりに寄生したマスター食事を引きずり出す能力を見せている。
- 「サークリーズ・レルフォーを必ず殺す」と意思表示をしており、そのための仲間を募っているがその実態は能力によって自らの手駒にすることである。
佐久間 中
- 男性・享年49歳・不明 秩序/中庸
- さくま・あたる。一人称「俺」。白髪交じりの壮年の男性。口癖は「くだらん」。
- 考古学者。赤間一音とは旧知の仲であり、UGNの事情も知っている関係者。
- 5年前のトンネル崩落事故の際に死亡。その際、「サークリーズ・レルフォー」と呼ばれ、3人の使徒を率いていた。
赤間 一音
- 女性・42歳・不明 中立/善
- あかま・かずね。一人称「あたし」。セミロングの落ち着いた風貌の女性。
- UGN赤間支部の支部長。
- 5年前のトンネル崩落事故の際、夫と息子を失っていると語る。
- 赤間支部の秘密の地下研究室に、5年前のマスターマスターによるトンネル事件の被害者を収容している。
- 佐久間理図たちの事情をある程度把握しており協力関係にあるはずだったが、理図たちと連絡が取れなくなり困惑している。
握 芽士郎
- 男性・15歳・不明 混沌/善
- にぎり・めしろう。一人称「俺」。
- ここは寿司型レネゲイドビーイングが数億年分の時空加速を受けた果てに生まれた世界「ニギルヴァーナ」。
彼はそこにある第一中央銀シャリ学園高等部所属だ。「寿司職人に在らずば人に在らず」。こうした特権意識が蔓延しているこの世界で身を立てるためには寿司職人になるより他にない。最下層のスラム街出身の彼は血のにじむような努力を経てこのエリート校へと辿り着いた。だがそこで彼を待っていたのは中等部から英才教育を受けたエスカレーター組と呼ばれる連中による陰湿な差別だった。
だが、自身を育ててくれた年老いた養父のためにもくじけてはいられない。彼らは退学をかけて勝負を挑んできた、同じ一年のトップ生徒巻屋祝詞(まきや・のりと)との勝負のため、モリブドヘイヘイ(水棲生物。足が九本のもののみを指す)を捕獲するのだった。 - そんなときである。マスター寿司への抑寿司力として召喚されたのは。
そこで出会った友のために惜しげもなくモリブドヘイヘイを調理してしまった芽士郎だったがその後なんやかんやあって巻屋に己の腕を認めさせ、退学の危機を脱することに成功したのだった。
その後も降りかかる数々の騒動。学園の理事長のみが知っている芽士郎と巻屋の血縁関係を巡る因縁、そして当人たちを差し置いて深まっていくエスカレーター組と高等部編入組との溝。業者と癒着し腐敗した学園首脳陣や、職権乱用も甚だしい生徒会たち。さらにはこの世界を支配している大いなる意思、マザー・グンカーンの魔の手はすぐそばにまで忍び寄っていて……? - とまぁそんなこととは一切関係なくマスター食事の事件でまたも召喚されてしまった彼だった。仲良くしてあげてください。
- 現在どっかの沖合で漁船に乗って漁をしてます。なにしてんだこいつ?
備根 無地子
- 女性・22歳・不明 中立/悪
- びね・むじこ。一人称「私」。栗色の髪の毛を持つどこかで見たような女スパイ。
- 「人生無事故無違反ゴールド免許」が座右の銘のFHエージェント。マスター寿司の死を受けて暴走を始めたマスター食事のお目付け役として第二使徒から派遣された。
- 失われた第八使徒マスター寿司の「飼育」のアビスを回収するためにマスター食事(喰道垓)の暴走を利用してUGNから脅し取ろうとする。
が、佐久間羊に目を付けられ、彼女の能力により傀儡と化す。
ヤラカシン 屋良 戒人
- 男性・18歳・オルクス 混沌/中庸
- やら・かいと。一人称「俺」。チャラ男。
- フリーターの野良オーヴァードだったところ、そうとは知らずにFHの勧誘を受けてマスター食事の部下となった。死ぬほど後悔した。
- レネゲイド事情にはまったく詳しくなく自身を選ばれた存在だと思っていたが、化け物ぞろいのFHを覗いてあっさりと心が折れたので現在UGNの見習い中。白木をアニキとして慕っている。
直祇 仁太郎
- 男性・20歳・ハヌマーン 混沌/悪
- すぐし・にたろう。一人称「俺」。
- 善良な大学生だったが、オーヴァードに覚醒する際、自分があらゆる並行世界で悲惨な死を迎えることを観測し発狂、即座にジャーム化してしまう。
自らを救ってくれる存在としてサークリーズの存在を知り、新たな使徒となるためのアピールとしてPCたちの前に立ちふさがる。 - ちなみにマスターデスの称号をはじめ、すべては狂人の自称なのでマスターエージェントでもなければアビスレネゲイドの保菌者でもない。
サークリーズ・レルフォー
- 男性・不詳・不明 ―/―
- 一人称「俺」。覚醒した起源は「始動」。口癖は「くだらん」。
- 5年前のトンネル崩落事故に「使徒」と呼ばれる者たちとともに現れる。
- 誰かの手記では「決してかかわってはいけない恐ろしい男だが、不思議と惹かれてしまう魅力がある」と評されている。
- 佐久間中が出会った「彼」。佐久間中を指して使徒が呼んだ「サークリーズ」。羊が理図を指して呼んだ「サークリーズ」が確認されている。
- 使徒たちが「救世主」として崇拝する人物。マスター食事は「自分よりもはるかに完全な永遠を体現している」と評した
- 当の本人は使徒たちには何の期待も要求もしておらず、「使徒」という枠組みを作ったのすら自分ではないと理図の口からは語られている。
ヘリアム・グロウディー
- 「見所のあるもの」の一人。手紙のやり取りをしていたが娘に殺害される。
アスト・クロフェル
- 「見所のあるもの」の一人。とっくに弟に殺害されている。
楽土 有子
- 女性・外見は20代前半・不明 中立/中庸 起源:信仰
「──根源はすべてを内包します。それはつまり『無』も『有る』ということですね?」- らくど・ゆうこ。ラスボスカルテット最後の一人。唯一の完遂者であり、最大の逸脱者。
彼女を規格外足らしめているのは成し遂げたその三つの功績によるもの。 - かつての彼女は不遇なる生まれ育ちながら、誰も恨まず憎むこともない善良なる少女だった。やがて成長した彼女は「信仰」という概念を知り、自らの起源に覚醒。信仰に殉じて生きることを決意する。
その後恩師、親友に同時に裏切られたことを契機に育った孤児院を離れ、巡礼の旅に出る。
あらゆる宗教の是非を問う過酷な旅の果てに彼女は「信仰は人を救わない」という結論に至り、「信仰のために生きなければならない」自らの起源との矛盾を起こすも、これを打ち破り新たな人生の指針を打ち立てる。
本来起源覚醒者は根源より連綿と繋がる自らの起源によって人格を押し流され、それに逆らう生き方はできないとされているが、彼女は例外的に人格が自らの起源を凌駕する「起源否定者」となる一つ目の偉業を成し遂げた。 - 彼女は自らの起源を否定したことにより、起源──ひいては生命を生じさせている「根源」すらも否定することとなる。根源の否定とはすなわち世界の否定。そのためこの世界を消滅させる方法を探し求めるようになる。
しかし、起源否定者と成り果ててはいても彼女の持つ生来の善性は失われてはいなかった。「何の関係もない世界を巻き込むのは筋違いではないか?」と考えた結果、彼女は世界を消滅させるのではなく自分を消滅させる方向に計画をシフトさせる。
他の起源覚醒者たちとの出会いや様々な研鑽の果てに、彼女は二つ目の偉業「全並行世界の自己統合」を成し遂げる。これによりあらゆる可能性世界において存在できる「楽土有子」は彼女ただ一人となった。 - 自らの起源を否定し、効率よく消滅するためにあらゆる世界の自分を統合し、最後に取り掛かった大事業は「いかにして自らを完全に消滅させるか」ということだった。一つの参考元として、一人の友がたどる可能性の一つ──魔術王の完全消滅──を知るも自分には出来ないことと断じた。
その後あらゆる可能性の自分の知識、起源と根源の否定という概念をこねくり回し、最後の偉業「無の観測」を成立させる。 - 「無」を「有る」と観測できてしまった時点でそれは「無」ではない。ゆえに知性体に「無」を観測することは不可能とされている。
だが、楽土有子は「『無』を『無』のまま観測する」という理解できない偉業を成し遂げた。
知性体の観測範囲外である無の領域に到達した彼女は望み通り世界からの完全消滅を達成し、あらゆる世界からその痕跡と記憶を消失させた。 - それがすべての間違いだった。
「無」とは世界が事象を観測・記録・成長させるために必要ないわば「余白」でもあったのだ。彼女が「無」を観測し、それを自己の領域としてしまったことで世界から成長の余地を奪い、即座に宇宙の熱的死をもたらす結果にたどり着いた。
誰にも迷惑をかけず自分一人だけで消滅しようとした少女は、その実あらゆる並行世界を一息で滅ぼす一手を打ってしまったのだ。 - さすがにこれはやらかしたと認識した彼女は消滅を一時断念。「無」と「有」の狭間を彷徨いながら宇宙の余白を開放し、時に現世に降り立ち、時に無の領域から人知れず因果に干渉して「世界の詰み」を回避する調停者──神のごとき存在となる。
いうなればリタイアして悠々自適に暮らそうとしたOLが、ひょんなことから365日休みなしのインフラ整備の仕事に就くことになってしまったので、この結果には有子さんとにかく困り顔。 - そしてそんな彼女が唯一遺してしまったある「見落とし」が、とある世界で大騒動を引き起こすこととなるのだが……。
それはまた別の話。
- らくど・ゆうこ。ラスボスカルテット最後の一人。唯一の完遂者であり、最大の逸脱者。
第一使徒・マスターエンド
- 女性・不詳・不明 秩序/善
- 一人称「ボク」。紫色の癖のある長髪。軍帽と軍服を身に着けた少女。
第二使徒と第三使徒は「裏切り者」として扱っている。 - 計画の完遂を確信して佐久間理図に合流。他の使徒たちの首をはね粛清した。
- 「■■の第一使徒」。
- 一人称「ボク」。紫色の癖のある長髪。軍帽と軍服を身に着けた少女。
第二使徒・マスターテンバイヤー/ゲルトリー・レイガンス
- 男性・70代・不明 秩序/悪
- 一人称「儂」。杖をついた老人。ビネ・ムジコ、ヤラカシンをはじめとしたFHへの人材派遣組織の長であり、会長と呼ばれている。
- 表向きはここ20年で急成長を遂げた複合企業シンギュラー社の会長。様々な業種を強引に買収して成果を上げており、評判は悪い。
裏では独自性の強いFHセルを円滑に動かすためのオーヴァード派遣業を運営している。この情報は精神30の工作員(マグネイト)で隠蔽されている。 - 不治の病に侵され一線を退いていたが、20年前に突如回復し、シンギュラー社を急成長させた。
- マスターエンドによって粛清される。
- 「独占の第二使徒」。
第三使徒・マスターマスター/増田 益矢
- 男性・不詳・不明 秩序/悪
- ますだ・ますや。一人称「私」。スーツ姿の若い男性。 5年前のトンネル崩落事故に他の使徒とともに現れる。
- 5年前の事件の首謀者。未決定である十二番目の使徒を見つけるために起こしたとされているが、当時のサークリーズ・レルフォー(佐久間中)からはすこぶる不評だった。
- 「支配の第三使徒」。
第四使徒・マスターデマゴギー/エグレナ・トリルロス
- 女性・不詳・不明 混沌/悪
- 一人称「私」。
- マスター食事をして、恐ろしい相手と称される使徒。マスターエンドによって粛清される。
- 「欺瞞の第四使徒」。
第五使徒・マスター食事
- 男性人格・製造後約20年経過・ブラムストーカー 中立/中庸
- 一人称「ボキ」。身の丈5mはあろうかという肥満体の見苦しい男。 5年前のトンネル崩落事故では「大型犬の姿をした第五使徒」が現れる。
- 「寄生の第五使徒」。マスター寿司とは旧知の仲。
- 本来の一人称は「私」。その正体はアビスレネゲイドによって自我を得た血液製剤の一種を元にしたレネゲイドビーイング。他者に投与されることで宿主を食欲に溺れたジャームへと変貌させ、摂取した栄養素や知識、能力を自分の糧として成長する生命体。宿主が倒される際、より強い者の肉体へと乗り移り続けることで不死を体現し続けた寄生虫の如き存在。本編では建造物を自ら生み出せる喰道垓を宿主としており、その能力でさらった料理人たちを働かせ、退廃の限りを尽くしていた。
第六使徒・マスターマウント
- 人格不定・製造後約20年経過・ブラックドッグ 中立/中庸
- 一人称不定。常に相手に対して優位になれる人格・能力・立場・口調・性格となる電脳レネゲイドビーイング。
かつては想定の成果を上げられず削除される寸前のAIソフトだった。 - すべてに対して上っ面だけで優位に立とうとした彼は何物でもなく何物にもなれなかった。
- 「優越の第六使徒」。
- 一人称不定。常に相手に対して優位になれる人格・能力・立場・口調・性格となる電脳レネゲイドビーイング。
第七使徒・マスターコミュ障
- 男性・不詳・不明 中立/中庸
- 一人称「」。
- マスター食事をして、恐ろしい相手と称される使徒。マスターエンドによって粛清される。
- 「秘匿の第七使徒」。
第八使徒・マスター寿司/陣笠 紫
- 男性・20代後半・オルクス 混沌/善
- じんがさ・むらさき。一人称「俺」または「私」。作務衣にねじり鉢巻きの男。 5年前のトンネル崩落事故に他の使徒とともに現れる。
- 「飼育の第八使徒」。マスター食事とは旧知の仲だった。
- 「寿司がすべてを司る寿SHIN世界」の実現を求めて狂気に満ちた行動に走ったマスターエージェント。作中では寿司の構成要素になぞらえ、自らを「シャリ」「ネタ」「サビ」の三人に分け、それぞれ独自に研究を行うことで更なる寿司の高みに昇ろうと目論んでいた。しかし「サビ」が自らの良心、あるいは純粋に寿司を愛する心を凝縮して持ってしまったため、やむなく「サビ」を牢に監禁していた。
- 魔・グロリアス・ネーター、卑・ラメント・エンガーなどと名付けられた魚の切り身型ビーイングを操る。
第九使徒・マスターうるおぼえ/ジャンジャック・フレイン
- 男性・不詳・不明 中立/悪
- 一人称「俺」。
- 他人の認識を自らの都合のいい形に勘違いさせる能力を持つ。例えば「目の前にいるのは敵ではなく信頼できる味方だ!」といった形に。
- しかしその能力の弊害として自己認識があいまいであり、記憶も定かではなくなってしまっている。
- 正体はフランス在住の難病指定を受けた少年。アビスレネゲイドの力で完治したとされているが、自身の憧れの漫画のヒーローだったギャンブラーのことを自分だと思い込みそのように振舞うようになってしまった。正体を教えてくれたUGNの面々に恩義は感じているが使徒としての使命を優先させる方針。
- その能力によってビネムジコを代理に立て、佐久間理図、羊の失踪時期をかく乱した後、姿を消す。
- 「錯誤の第九使徒」。
第十使徒・マスター周回
- 男性・不詳・不明 混沌/中庸
- 一人称「」。
- マスターエンドによって粛清される。
- 「徒労の第十使徒」。
第十一使徒・マスター???
- 不明・不詳・不明 /
- 一人称「」。
- 「■■の第十一使徒」。
第十二使徒・マスター???
- 不明・不詳・不明 /
- 一人称「」。
- 「■■の第十二使徒」。
用語集
十二使徒
- サークリーズ・レルフォーの名の元に集う、特殊な役割を与えられた十二人のFHエージェントたち。
- 5年前時点では第十一使徒まで揃っており、最後の十二人目を探す目的の一環でトンネル崩落事故が起こされた。
- 十二種の悪性衝動によって成長するアビスレネゲイドの力を
01:■■・マスターエンド/■■■■■■■■
02:独占・マスターテンバイヤー/ゲルトリー・レイガンス
03:支配・マスターマスター/増田 益矢
04:欺瞞・マスターデマゴギー/エグレナ・トリルロス
05:寄生・マスター食事/アビスレネゲイドビーイング(血液製剤)
06:優越・マスターマウント/アビスレネゲイドビーイング(AI)
07:秘匿・マスターコミュ障/
08:飼育・マスター寿司/陣笠 紫
09:錯誤・マスターうる(ろ)おぼ/ジャンジャック・フレイン
10:徒労・マスター周回/
11:■■・マスター???/
12:■■・マスター???/未定?
使徒のEロイス
- 本来存在しないはずの衝動に基づいたEロイス。
衝動:飼育のEロイス
- 共通規格・突貫成長(ブロイラー)
- 衝動判定後発動。発動時、PC全員の浸食率をPCの内最も高い数字に合わせる。
この処理は毎ラウンドクリンナップ後にも行われる。
- 衝動判定後発動。発動時、PC全員の浸食率をPCの内最も高い数字に合わせる。
- 生命け簀(ストレンジステイブル)
- 結界能力。被ダメージ減少、与ダメージ減少。
- 規格調整・危機分析(ハザードアナリシス)
- 被攻撃対象キャラを自由に選べる。
衝動:寄生のEロイス
- 撃破感染(マリス・インヘリタンス)
- 宿主の敗北時、勝者に感染する。
- 寄生増殖(アビサル・クローニング)
- 常時100体になるように増殖。
- 原理搾取(スクワンダー)
- クリンナップごとにPC全員のロイス一つをタイタスに強制変更。
浸食率1d点追加することでこの効果を防げる。その場合、増えた浸食率分だけマスター食事のHP回復。
- クリンナップごとにPC全員のロイス一つをタイタスに強制変更。
衝動:支配のEロイス
- 下賜されし頂点(ゲノム・マジェスティ)
- 対象の浸食率を自由に操る。無力なNPCは100%を超えるとジャーム化。
浸食率0%になった対象は浸食率を上げることが出来なくなる(エフェクトの使用、ジェネシフトなどの不可)。
弱体化後は79%に固定。戦闘不能時に解除。
- 対象の浸食率を自由に操る。無力なNPCは100%を超えるとジャーム化。
衝動:錯誤のロイス
- ユメをカける(ドリーム・ベット)
- 対象に使用者の都合のいい形での勘違いを起こさせることが出来る。どれほどありえないことでも。
アビスレネゲイド
- 深淵種。通常のレネゲイドとは異なる進化を遂げた亜種ウィルス。
感染力が非常に低く、直接投与されたとしても適合しなければすぐに死滅してしまう。
アビサルオーヴァード
- アビスレネゲイドによって力を得たオーヴァード。現在は十二使徒を名乗り暴れている。
- 「飼育」「寄生」などの通常とは全く異なる衝動によって覚醒し、ジャームの場合Eロイスもその衝動に準ずる。
アビスエフェクト
- 使徒たちが用いる特殊なエフェクト。
保菌者(ホルダー)
- 謎の注射を打たれた逢魔ヶ刻を指して用いられた呼び名。
- その実態はアビスレネゲイドの適合者、およびアビスレネゲイドに感染しつつもアビサルオーヴァードへと変貌していないもののこと。第二話時点では羅生門明日良も該当している。