※以下、公式http://urasunday.com/urasunday_tournament03_3.htmlの文字起こし
トーナメント合格者体験記
合格者体験記①
『懲役339年』 伊勢ともか さん
(第1回 裏サンデー投稿トーナメント 1回戦脱落からの
第2回 裏サンデー投稿トーナメント 優勝)
迷っているのだったら絶っっ対、投稿した方が良いです!
第2回投稿トーナメントに応募し、「懲役339年」でグランプリに輝いた伊勢ともかさん。
その伊勢さんに、投稿トーナメントに応募したきっかけから、優勝するまでに努力したことな
どを聞いてみました!
Q.伊勢さんはもともと投稿トーナメントに応募する前からプロ(マンガ家)を目指して いたんですか? |
「裏サンデーのトーナメントに応募する前までは、持ち込みなどマンガ家の道を目指すど
ころか、同人誌等マンガを描いた経験も無い、いわばペーペーのド素人状態でした
(笑)。
…というより、大学卒業後の進路も決まってなかったんで、そのままマンガ家になりまし
た(笑)」
Q.投稿トーナメントに参加してみて、この企画をどう思いましたか? |
「優勝をさせていただいた僕がいうのも恐縮なんですが、こんな超スピードデビューでき
るなんて投稿トーナメントはスゴイなぁ、と感謝しています(笑)。
おそらくこのトーナメント企画に興味のある方というのは、
①「いろんなマンガを読めて、楽しい!」という【読者】の方たち、
②「ガチで裏サンで連載してやる!」という【優勝狙いのマンガ描き】さんたち、
③「マンガはちょっと描いてるけど、持ち込みとかはハードル高いよね?」という【カ
ジュアルめのマンガ描き】さんたちの、大きく分けて3種類の方が参加する企画だと思う
んです。
僕自身がこの3つ目の【カジュアルめのマンガ描き】だったので、この方た
ちに向けて言っておきたいことですが、おそらくトーナメントにマンガを
投稿しようかどうか迷うと思います。
でも、迷っているんだったら絶っっ対、投稿した方が良いです!」
Q.投稿トーナメントを勧める理由はなんですか? |
「このトーナメントは読者からコメントが貰えます。自分のマンガをあまり大勢の
人の前に見せた事が無い、という人にとっては、作品が人にどう見られる
のか知ることができる、良いチャンスだと思います。
ただ、コメントシステムはこのトーナメントの大きな魅力ですが、やっぱ感想聞くのって
ちょっと怖いですよね。自分のマンガが一番下手だったらどうしよう…って思う人もいる
と思います。僕もそう思っていました(笑)。ですがエントリーされる作品は、本当に千
差万別で、玉石混交です。めちゃめちゃ上手い!っていう人もいれば、言い方は悪いです
が雑な作品もあります。だから安心して投稿して下さい!なんと言うとちょっと乱暴です
が(笑)。自分の及ばなさを怖がって投稿しなかった人より、身の程知らずだけど大勢の
読者に見てもらい、競い合える作家達をつくったほうが、一人で描いてい
た頃よりも圧倒的に成長が早く、面白い作品ができるはずです。
実際に僕は、第1回目のトーメントでは2回戦に勝ち進めず、悔しい思いを
しました(苦笑)。でもその悔しさがあったから、2回目のトーナメント
で優勝することができたんだと思います」
Q.連載トーナメントに参加して良かったことはありますか? |
「投稿で参加しながら、読者としていろんな作品を読めたことですね。
読者側に回って自分の好きな作品を探したり、この作品には負けたくない!なんてライバ
ル見つけたり、ツイッターやサイトで他の参加者さんと交流したり…まるで祭りに参加
してるような気分でした。
僕は人が多いところが苦手でお祭りとか絶対行かないんですけど、初めて、お祭りの楽し
さってこういう事なのか!と理解することができました(笑)」
Q.ぶっちゃけ聞きます。トーナメントで優勝する「秘訣」を教えてください。 |
「ビギナーズラックと応援してくれた皆様に背中を押され、シロウトに毛が生えたような
状態でプロになった僕が言うのもちょっとおこがましいんですが、優勝してみて思い返し
て、やっぱり一番大事だったんだなぁと思うのは、読者の存在です。
もの凄く当たり前の事ですが、上を狙うのであれば、とことん読者の事を意識し
なければいけない事になると思います。独りよがりでない展開、読みやす
い画面構成などは当たり前ですが、トーナメントの性質上、通常よりも大
切になってくるのは「タイトル」です。」
Q.タイトルを意識したのはなぜですか? |
「エントリー作品はサムネイル等無く、タイトルのみで並ぶ事になります。そして100
を超える作品数。読者も何から読めばいいのか…という状態になりますよね。そんな中
で、読みたくなるようなタイトルというのは思っている以上にとてつもな
く大きなアドバンテージです。どんなに作品が面白くても、読んでもらえ
なければ票も入りませんからね。
具体的な話をすると、僕は「懲役339年」というタイトルで一位を獲得できましたが、
このタイトルはトーナメントで闘う上で非常に有利に働いたという確信があります。
「懲役339年」…言葉の意味はわかるけれど、それがどういう事なのか、どういう話に
繋がるのか、気になってついクリックした方は多いんじゃないかなと思っています。
分かりやすくてキャッチーだけど、同時に疑問も持たせる、みたいな。もち
ろんタイトルの付け方は人によってさまざまだと思うので、あくまでほんの一例ですが、
こういう些細なところまで読者を意識したおかげで、前回の結果があったと僕は考えてい
ます。」
Q.これからトーナメントに参加する方へ伝えたいことがあればどうぞ。 |
「連載なんて俺には…って人でも、マンガを描くんだったらトーナメントにとりあえず参
加したほうが良いです!僕も最初は、そんな気分で参加しました。
プロのマンガ家になれた事もちろん一番なのですが、同じかそれ以上に収穫があったなぁ
と思うのは、仲間やライバルが出来た事です。トーナメントは闘いです。
こいつより面白いマンガを描きたい!このマンガだけには負けたくない!真剣勝負で頑
張っていると、いつの間にかお互い認め合っている存在が生まれてたりします。でもそ
れって、めちゃめちゃアツくないですか?(笑)僕はこんな体験が本当に現実で出来ると
思っていませんでした。これが一番、トーナメントに参加して良かったと思える実りでし
た」
Q.最後に伝えたいことがあればどうぞ。 |
「長々としゃべってしまいましたが、第3回トーナメントでどんなマンガに出会えるの
か、今から僕もドキドキしています。投稿される方は頑張って下さい。前回のトーナメン
トで僕の作品を応援してくださった読者の皆さん、ありがとうございました。今回もぜ
ひ、この企画を盛り上げていってほしいと願ってます」
インタビューありがとうございました! |