全作品レビューさん/第2回1回戦感想

Last-modified: 2015-06-11 (木) 22:57:56

※原文(テキストファイル、各作品以外についてのコメントもアリ)


全作品レビューさんの第2回トナメ感想

第2回/1001 『夢律』

ゆるキャラカップル4コマ。そもそもツカミである最初で布団の中で目を瞑っているところから始まり

二人の容姿も似ているためどっちが喋っているのか分かりづらく、キャラが掴みづらい。男女の区別すらつかない。

裏サンというより、マンガ誌向けではない。育児誌とか結婚情報誌とかの端っこに載ってそうな感じ。

第2回/1002 『あなたと、晴れ女』

ネーム状態だが画力は高そう。コマ割り・構図も良く出来ていて、清書したものが見たかった。

他人に心の状態が見えてしまうというアイディア自体はよく扱われるものだが、それが天気で表されるところは面白い。

しかし殆どその説明で終わってしまった。もう一展開のあとにヒキを作って終わらせて欲しかった。

第2回/1003 『鬼の井沼に』

前回の「シノノメ~」より描き慣れた感はあるが、手癖で描いている感じが強い。デッサン・パースの勉強をすれば

もっと魅力のある絵が描けるようになると思う。構図に変化が少なくて読んでいて飽きる。コマ割りも大雑把。説明文が冗長。

王道バトルマンガ的な内容なのはいいが、ラストが唐突すぎる。ネームで全体的にもっと練るべき。

第2回/1004 『三途川学園』

前回の「俺は殺し屋」とは違いダークな内容。典型的デスゲーム系だが言葉を使った頭脳戦は面白い。

導入としてもひねりがあっていい。この先どう展開していくのか期待が持てる。

ラフ絵だが読みづらくは無い。コマ割りを試行錯誤した跡が見られる。構図なども悪くないが、やはり原作向きか。

第2回/1005 『探偵アルパカ』

前回の「電池切れの~」の反省からか、おそらく3話一区切りを目指した長編を意識していて、ヒキも強い。

探偵物として説明にページを割かれるのは仕方ないが、詰め込みすぎていて(6Pなど)読んでいて引っ掛かる。

18P4コマ目はもっと印象的なほうがいい。全体的にもう少し練り込みが必要。マンガを描く能力は高いと思うので惜しい。

第2回/1006 『偽VS本物』

画力は極めて低いが、コマ割りが上手く意外に読みやすい。構図なども悪くなく、きちんとマンガにはなっている。

ヘタレキャラとマジメキャラの2人の掛け合いはよく出来ている。ただギャグは寒い。ヒキが微妙すぎる。

倍のページである程度の区切りまで見せて欲しかった。マンガを描き続けていれば成長すると思う。がんばれ。

第2回/1007 『まるはげの4コマ』

うんこちんちんレベルの小学生が描いた4コママンガという感じ。ただ、歯磨きの絵などを見ると

おそらくそれなりの画力を持った人がわざと適当に描いてると思う。だがそれを踏まえても特に面白くはない。

個人的に好みではないが、こういう系統は意外と類似のものが多いのでもっと弾けていても良かったと思う。

第2回/1008 『人生は神ゲー』

マンガを描き慣れている感じだが、パースが全く取れていない。分かりやすいところで12P1コマ目の立ち位置。

パースの勉強をしっかりとすれば、ぐっと絵のレベルが上がる。現実とゲームの区別がついてない少女という話は面白い。

先の展開次第では面白くなりそうな期待感がある内容だが、この話単体ではちょっと物足りない。

第2回/1009 『踊る大英雄 極』

絵は上手くはないがギャグマンガとしてはサンレッドなどに近く、画力が求められるものではないので問題ないレベル。

感情が高ぶるとヒーローになってしまう気弱な男が…というアイディアがいい。ヒキが非常に良く、どうなるか気になる。

ただ若干展開が淡々としている。もう少し起伏があればもっと面白いものになったと思うので残念。

第2回/1010 『まぁちゃんです!』

カラーで描かれたストーリー4コマ。絵柄は児童誌のよう(ガッシュベルのファンシー系の魔物たちみたいな)だが

内容は不思議世界の日常系。これが本編というより、本編に添えられているオマケ4コマという感じ。

ゆるふわ系としても、これ単体では魅力不足。もっとキャラの魅力を見せて欲しかった。

第2回/1011 『僕はお片付けができないから変身するのである(仮)』

人物は古臭い絵柄だが背景や小物の描き込みは良く、これはこれで全体に味がある。ただ画力の成長が見込める感じではない。

孤立した街というアイディアは面白いが、あまり発展性がないのが問題。先への期待感が薄い。

起伏のない展開が持ち味とは思うが序盤はさすがに冗長。ヒキも弱い。なにを読ませたいのか分からなくなっている。

第2回/1012 『檻の中』

絵柄、内容ともに女性向けホラー誌に載っていそうな感じ。思わせぶりな雰囲気重視なのがこの系統の特徴だが

それを効果的にするための主人公の内面描写が足らず、どうも世界に入り込めない。

少なくともあと1~2話を使わなければ魅力が分からないタイプのマンガだと思う。トーナメントには不向き。

第2回/1013 『vs山田』

スレで投稿の経緯を知ってるのでコメントしづらいが…。16Pにこれだけ(面白くなくなる)ネタを突っ込んだのは評価出来る。

内容はともかく、展開の密度は非常に濃い。この密度は他の作者にも見習って欲しい。画力も低くはなく、

コマ割り・構図も水準レベルで(内容は頭に入らないが)読み進めやすい。着ぐるみの女の子は普通に可愛い。

第2回/1014 『二人は旅の途中』

前回トナメで異彩を放っていたが、今回も相変わらず。雰囲気のある水彩と効果的な付箋が面白く、見ているだけで楽しい。

突然机作りを再開して思いっきり吹いたw この唐突さと淡々とした展開は誰にも真似の出来ないセンスだと思う。

前回も書いたが正直裏サンには勿体無い。ぜひとも商業デビューを目指して活動して欲しい。

第2回/1015 『蝸牛角上』

「見開き2Pを1P扱いにすれば倍のP数で投稿できる」と言われていたことを実行したのかと思ったら13Pしか無かった。

見辛くなるので規定サイズで応募して欲しかった。劇画調の絵で画力はそれなりにあるが、粗が多い。成長に期待したい。

コマ割りが下手。構図も変化が乏しい。絵よりマンガ自体の勉強をしたほうがいい。話の導入だけで終わっている。

第2回/1016 『ベタマジョ』

前回の「ホームレス大魔王」から絵は随分成長している。マンガ指南的なマンガは、本人に相当の実力がないと厳しい。

内容自体は巷間でよく言われることでそこはいいのだが…。またこの系統は実質的に一発ネタで先が期待できそうも無い。

キャラは魅力があるので勿体無い。マンガ指南的な部分は無くした形で、先に繋げるストーリーもののほうが良かった。

第2回/1017 『トキメキまじっく☆めき美ちゃん』

前回の「兄弟沖縄」も不思議なセンスを持っていたが今回もそれは健在。杖が折れたところから始まるのは斬新。

肩の力を抜いてゆるく読めるところはいい。ただクスッという笑いの連続はあるが大きな笑いがないので

パワー不足に感じる。ヒキに大きなネタを持ってきて欲しかった。

第2回/1018 『01110 ~ダブル・ワン・オー~』

変わった効果の線で描かれているが、こうでなければならないというほどの主張を感じられない。

構図などはいいだけに、はっきりした意図がないのならラフやネームで良かった。

面白くなりそうな感じではあるが14P(表紙除いて実質12P)は少ない。そこまでは上手くまとまっているだけに残念。

第2回/1019 『G! G! G!』

漫画家志望者を題材にしたマンガ、特に未経験の女子がエロマンガを…というのは最近商業でも流行気味なので

若干目新しさが足りない。現実的なマンガは現実的な背景で世界に説得力を持たせたほうがいい。要パースの勉強。

ヒキが弱い。「何でも」ではなく「絵のモデルに」ぐらいのストレートなことを言って引いたほうが良かった。

第2回/1020 『仏祖開眼モモタロス』

なんだこりゃ。やたら適当な絵から始まって、段々と描き込まれていく普通とは逆のパターン。終盤の画力は高い。

ストーリーは桃太郎を基礎としながら展開が意味不明。しかも唐突にブッツリと終わって「?」しか残らない。

わざとなのかと勘ぐりたくなる。意味は分からないが勢いは買う。怪作。

第2回/1021 『狐子の嫁入り』

前回の「蜘蛛」同様、描き慣れていて上手い。ただ同じ構図が続いたりバストアップ絵を多用したりというクセも変わらず。

緩急が上手くなればプロレベルだと思う。42Pは狐との対比を効かせるか狐子の全身絵を大きくするかどちらかを強調すべき。

一番インパクトが必要なのに中途半端。話の展開としてもここに重点をもっと置いたほうがいい。全体の印象がボヤけてる。

第2回/1022 『Ⅰn the dream./Ⅰn the real.』

夢の中をリアルに、現実をマンガ的に描いてるのは意外と効果的で面白い。コマ割りにも違いを出していたりとニクイ。

夢世界はあまり少年・青年誌向きの絵柄ではないが、寧夢が見ている世界と思えば受け入れられる。上手い。

夢と現実を行き来する話は古典的なネタだが読ませる。夢と現実がどう繋がるか明かされずにヒキだが、続きが気になる。

第2回/1023 『ぴゃかぴょこ』

前回の「しのびーまん」同様、小学生低学年が自由帳に描きなぐったような話。

しかし今回は小学生低学年に読ませても大爆笑は取れない。これではクラスの人気者にはなれない。

小学生低学年にはうんこちんちんが必要。ひそかに期待していたので残念。味はあるんだが…。

第2回/1024 『アイドルレシピ』

昭和の少年誌のお色気マンガという感じ。これを懐かしいと思う中年世代には受けるかも。ベタなオチも昭和的。

デッサン狂いが激しい。しかし構図・展開の緩急などが上手く、全体としてはマンガを描く技術が高い。

今風な絵が描けるようになったらバケるかも知れない。少年・青年誌よりは成人誌のほうがあってそうだが。

第2回/1025 『Fiendish Sprite』

まるで版画のようにかすれていて見辛い。書き文字だったり活字だったり一貫性がない。画力も低い。

メタでこそないが、微妙にゼクレっぽいのが気になる。掲載作とは無条件に比較されるのでカブリは避けたほうがいい。

話は意外と面白そうだがヒキが悪い。もう少し話の全体像が見えるところまで描いていれば完成度が上がった。がんばれ。

第2回/1026 『あゆみがあゆみ』

前回の「つぴぺわそらふ」同様、無駄に勢いがある。この人は狂気的な部分と常識的な部分の配分が上手いが

今回は比較的常識側に寄せてきた感じ。あゆみに対してちらりが引き立っていていい。個人的には好みだが

一般受けは難しい絵柄。しかしこれで絵柄が変わると狂気的な部分の味が薄れるだろうし難しいところ。

第2回/1027 『ボノロオン腐土記』

世界観がナウシカっぽい。もう少し独自性が欲しい。描き込み量はなかなかだが、それだけに全体的に白いのが気になる。

構図が良く、動きも出ていてマンガを描く技術が高いと思うが、コマ割りだけが変。なぜこんなにガタガタ?

展開に緩急もあり上手いがヒキがもう少し強ければ…。あまり流行らない作風だが頑張って欲しい。

第2回/1028 『i との遭遇』

ベタな異文化交流ドタバタ系だがよく出来ている。ただ個性的な異星人をもう1キャラぐらい出しておいて欲しいところ。

展開が早くて飽きない。ギッシリと内容が詰め込まれていて26Pでも充実感がある。マンガの技術も高い。

惜しむらくは絵柄が少年誌向きでないこと。内容的にも少女誌のほうが受けそうな気がする。だが続きが読みたい。

第2回/1029 『真夏までは神のうち』

前回の「Qの王国」はダークな雰囲気が全面に出ていたが今回は明るめ。元々可愛らしい絵柄なので合っている。

前回同様エンピツ画的ラフ絵だが、ペン入れした絵が見たい。総合的なマンガ技術は高いが、やはりラフ絵がネック。

中盤からの展開とヒキが弱い。18~31Pはもっと詰め込んでもう一展開欲しかった。ライカの乳が不自然すぎ。

第2回/1030 『ドロんこ。』

画力は低いが一応マンガにはなっている。だが「アイドルを目指している貧乏な少女が居る」だけで終わってしまって

ヒキになっていない。倍のページを使っても規定ページ数内なのでもっと詰め込んで内容の濃いものにしたほうがいい。

ネームを作って展開を試行錯誤するようになると上達すると思う。がんばれ。

第2回/1031 『ぬりるら!~守銭奴の冒険~』

今風な女の子の描き方で可愛い。でも「ズコーッ」は古い。背景も描き込んでいて、総合的にマンガの技術は高い。

モブは適当だが味がある。女の子だけでなくおっさんも描けそうなので、サブキャラに置いたほうが女の子が引き立つ。

20Pは少ない。まとまっているし、キャラの印象付けも上手く出来てるが、もう1エピソード欲しかった。惜しい。

第2回/1032 『魔女のレプリカ』

四肢欠損は拒絶反応を起こす層も居そう。内容的にはバディもの王道バトル。総合的には上手いが全体的に文章が説明臭い。

14Pは見開き使ってる割に斧が印象付けられていない。景吾のデザインに魅力が乏しい。結構致命的かも…。

キャラは立っているし(強引だが)展開もいい。期待値は高い。ただ王道バトルは飽和気味なのが…。撃たれてるネコ可愛い。

第2回/1033 『塵神』

ギャグ系のバトルマンガか。勢いがあっていい。集中線ワラタw 13Pなことを感じさせないがもう少しネタがあってもいいかも。

表紙の子をオチに持ってきてるが、似てないし分かりづらい。表紙にアオリ文を入れるぐらいして印象付けておいたほうが。

若干画面に動きが少なくて寂しい。それともう少し女の子に魅力があれば、かなり完成度が高くなっていたと思う。

第2回/1034 『夢虫に』

投扇興の存在は知っていたがそれをマンガにするのは凄い。歴史のある遊戯だしネタには事欠かなそう。

やる気の無かった主人公が、借金だけで靴の裏まで舐めそうになるのはちょっと納得いかない。丁寧に描いて欲しかった。

折角雅やかな京都が舞台なのにラフ絵なのが惜しい。題材に相応しい絵であれば印象が全く変わっていた。勿体無い。

第2回/1035 『恋愛無双 レオ』

前回の「鬼名瀬さん」と「よみがえれ妹」のコンビ。妹の人は絵が優しすぎるので迫力が足りない。もっとデビルマンに。

言葉選びは鬼名瀬さんの人の持ち味が出ていて、キャラが強烈。なんだかよく分からなくても飲まれる。レオさんカッケェ!

面白いが、妹の人の作風ではないから続けられるのかちょっと疑問。ハッタリが効いていていいのだが。

第2回/1036 『青春のいけにえ』

画力はなかなか。ただ赤は目と血だけのほうが効果的。線の多さと赤の使いすぎで画面がうるさく読みづらい。

導入~中盤はギャグとしてインパクトがあるが、オチが弱すぎる。そのせいで読後に印象が残らない。

センスはあると思うので最後に大きく落としていればもっと良くなっていた。展開からして6Pと7Pの間が抜けてる気がする。

第2回/1037 『ガンマラー』

正面・真横・横斜めの顔しか描けない感じだが、人物デッサンは悪くない。バストアップ絵が多いが全身も描けている。

かなり線の少ない絵をトーンで誤魔化しているところがある。だが構図の工夫など練習を積めば上手くなりそう。

16Pで導入まで描いたという感じ。もう少し先まで描かないと興味をひかれるところまでいかない。

第2回/1038 『メーグとユータの新生活♪』

人物はシンプルな線だが背景はなかなか描き込まれてる。上手いというほどではないが成長はしていきそう。

異世界旅行系だが、導入だけで終わってしまっているのでこの後どういう展開になるか分からなく評価しづらい。

17Pで終わらせずに異世界に行ったところまで描いて欲しかった。期待感だけでは得票は望めない。惜しい。

第2回/1039 『ラブ・ボーイ・ラブ』

前回の「私、死にます」等と同様にまずツカミから入る作風。ラフ絵だが総合的なマンガの技術は高い。

ただ少年誌的土壌の裏サンで男の同性愛ものをやるには、男から見てもタイチに魅力を感じるほどでなければ。

例えば17Pの笑顔をもっと可愛くするとか。男が読んでもキュンキュンするぐらいで。オチも含めて展開は非常に上手いのだが…。

第2回/1040 『お地蔵さんに花束を』

コミPO作品は画力は関係なくなるが、セリフ回しや構図などマンガのセンスを非常に問われる。

4コマならさらにギャグのセンスも必要。正直寒い。「コミPOで適当に遊んでみました」の域を脱していない。

最後のあるあるネタ(レストラン)は割りと面白かったので、この系統のネタだけをやっても良かった。

第2回/1041 『懲役339年』

前回の「レプタリア」も宗教を扱いながら不完全燃焼に終わっていたが、今回はまず描きたいものを出してきた感じ。

おそらく話の全体図からすると導入部分なのだろうが、非常に良いツカミ。説明文を使わず話で世界に引き込む良い見本。

20Pは描き直したのかラフだが、おそらくギリギリまで展開を練ったのだろう。非常に上手い。続きが読みたい。

第2回/1042 『サンタクルイズ』

前回の「オラストリア」でも厳しい評価をしたが、相変わらず画力がありマンガを描く技術も高いが演出も展開も没個性的。

「どこかで見たような感じ」の切り貼りにしかなっていない。MMRやコナンのパロディも寒くて滑っている。

上手いのは確かなのだが本当に壊滅的に魅力となる点が無い。何か強いウリを手にしないと埋もれるだけになってしまう。

第2回/1043 『幸せになりた~い』

1~2Pを使ったシュールギャグ連作。正直完全に好みではないので評価しづらい。絵柄はいい。

似たタイプのマンガはすでにプロアマ問わず溢れていて、しかもそのどれにも届かないレベル。

見たことのあるネタも多く、斬新さがない。そこを押し切るだけのインパクトもない。とにかくギャグとして弱い。

第2回/1044 『名無しのぼっち』

画力はまだまだ。デッサン狂いが激しい。マンガの技術も高く無い。だが見せ方が上手い。キチンと形になっているし面白い。

アイディアが良く、どういう展開にも持っていけるので期待感がある。18Pに綺麗にまとまっていて上手い。

ただオチであるラストのコマはもっと強調したほうがいい。実力なのか奇跡の1話なのかを確認するためにも続きが読みたい。

第2回/1045 『HARD HITTER』

前回の「WINNERS」の前日譚か。奇抜なものが多いwebマンガの中で貴重な王道スポーツマンガ。それだけでも目を惹く。

デッサン・パース・構図・コマ割りなど技術自体は未熟だが、それを補うテニス愛に溢れていて読んでいて清清しい。

ただ展開が遅いことはいいとしても区切りが悪い。全くヒキになっていない。トナメ1話としては得票を狙えない形。残念。

第2回/1046 『恐怖学園』

「暗殺教室」的だが独自性は強い。クールに見えてただのコミュ障というキャラの内面を描いてるのは読んでいて楽しい。

若干説教臭さはあるものの、先生の持論は時代に沿っていていい。これを巡ってどう話が展開していくのか興味が沸く。

ラストに先生の回想でヒキなのはいい感じ。次回予告はいいがおまけマンガは微妙。単に水着を描きたかっただけじゃ…w

第2回/1047 『僕は能力者?』

画力の低さは別にいいとしても、世界観の説明だけで終わってしまっているのは頂けない。

webマンガにありがちな「凄い設定を思いついたけど先は考えてない」に見えてしまう。もっと先まで描いて欲しかった。

念力とサイコキネシスを別種類にして、メジャーなテレバシー・千里眼が無いことに違和感。意味があれば面白いが。

第2回/1048 『4 KIDZ』

画力は高くないが頑張ってる。特徴的な絵柄で悪くない。構図に変化がありメリハリがあるが、セリフ配置のバランスが悪い。

背景に人物が埋もれ気味。コマ割りの勉強もしたほうがいい。ランダムも面白そうだが「邪」の印字で戦うのも良かった気が。

役立たずで終わってしまったのは勿体無い。設定はベタだが展開次第では面白くなりそう。今後に期待。ライは女かと思った。

第2回/1049 『その銃口に口づけを』

前回の「史郎と友子と時々、田中」では人物デッサンが酷かったが、かなりの成長が見られる。ジャンルも変えてきた。

アナログ原稿のネームの取り込み(しかもコントラスト低め)なので読みづらい。せめてラフまで描いていれば…。

まだ詰めが足らない状態だとは思うが、急展開で充分に面白い。ヒキもいい。どんどん成長していきそう。

第2回/1050 『うじゃ。』

なんというか…特殊な性癖を感じる。見ちゃいけないものを見てしまったような。続きが見たいような見たくないような。

展開は何事もなく平坦だが、これが持ち味か。作風はすでに固定化してる感じ。一定層には受けそうだけどかなりニッチ。

非常にwebマンガ的だが、商業誌なら裏サンや少年誌などより成人誌の箸休めマンガとかに向いてる気がする。

第2回/1051 『俺とヒーローと魔法少女』

男が魔法少女に変身というネタはちょくちょくあるが、これは絵に説得力があっていい。主人公は嫌がっているのに

公衆の面前で変身してしまうのはちょっと不自然。17Pは少ない気もするが、1話としてはシンプルに綺麗にまとまっている。

画力はあるし他も上手いが、コマ割りなど未熟なところも。魔法少女のデザインはもう少しそれらしいほうがいい気が。

第2回/1052 『はしゃぎ過ぎな一人と一棟』

好みではないタイプのギャグなので評価は難しいが、未熟ではあるがなにげにそれなりの画力とそれなりの技術がある。

持ち込み常連とかかも知れない。そうでないなら、良く勉強しているし今後が楽しみ。

テンポも良く、ヒキで次にも上手く続けている。好きな層は多そう。PNはもうちょっと考えて付けて…。

第2回/1053 『ステイン』

前回の「LEGEND」は画面の白さが目立ったが今回は描き込んでる。相変わらずメカが上手い。相変わらず細かいパース狂い。

初期の士郎正宗っぽいというかコミックガイアっぽいというか。個人的には好みだがちょっと古臭い。

おそらく設定はしっかりしてるんだろうが、それを何も描けてない。端的に分かりやすい話をまず持ってきて欲しかった。

第2回/1054 『カンナ』

画力はあるし絵柄にも魅力がある。16Pだがテンポ良く展開していき上手くまとまっている。ヒキもいい。次回が気になる。

5Pの回想の入りはちょっと分かりづらい。フクロウ先生の聖闘士星矢的な吹っ飛ばしかたが2回続くとちょっと笑えるw

アクションがあったほうが良かった気が。「足つった」はちょっと唐突。実はギャグ担当?

第2回/1055 『POSSESSIONERS』

前回の「SWAMPMAN」同様、かなりひねった作風。前回同様ラフ絵だが原作者志望か? SF設定をかなり練っている感じだが

時間旅行系は突っ込み所が多くなるので短編ならともかく連載作で扱うのは難しいと思う。「細けえことはいいだよ!」と

思わせるだけの設定以外の面白さが無ければ…。ただ殺す相手の意外性などは凄く良かった。16Pで監察官なんで泣いてんだ?

第2回/1056 『ジジババ』

前回の「サンタ狩り」も謎の勢いがあったが、今回も有無を言わせぬ展開。なんで隣の風呂が丸見えなんだよ、とか

こんにゃく爆弾ってなんだよ、とかの細かいことを封殺する展開の良さ。構図にも変化があって読みやすく、上手い。

60年前の因縁に絡んで過去と現在を交互に見せていく話だと思うが、もう少し過去も描いていれば華が出て良かった。

第2回/1057 『デスピサロ』

アイドルの活躍を描く…かと思ったら突然のミステリー調。面白い! ラフ絵だが描き慣れている感じ。

女の子が可愛くて描けているが、社長の表情の多彩さもいい味。緩急が凄く良い。コマ割りはちょっと雑。

ヒキも良く、このあとどう展開していくのか凄く興味が沸く。ひたすら上手い。続きが読みたい。

第2回/1058 『トライアル』

ペン入れが間に合わずほぼ下絵になっているのは、画力がありそうなだけに勿体無い。ただストーリー面でも

導入だけで終わってしまっていて、しかも「自由を求める奴隷闘士」というものとしては定型文で面白みが全く無い。

同内容を半分のP数で描いて(もしくは一部を後回しにして)もっと先まで描いて欲しかった。実力はありそうだが惜しい。

第2回/1059 『冥土のメイド』

前回の「ちなつスイング」同様、親しみやすい絵柄。ただエンピツラフ絵ではなくペン入れ絵で見たかった。

怪物退治ものになりそうだが、ちょっと構図に迫力不足。34Pがもっと決まっていれば印象がかなり違う。

展開が若干もたついているのでもう少しページを詰めても良かった。だが総合的には充分上手い。

第2回/1060 『Remi』

デッサン力など画力はまだまだだが雰囲気のある絵柄。本から悪魔(的なもの)が出てきて…という話は殆ど古典だが

レミの存在がどう話に関わっていくのかによっては面白そう。ただ王子と王女のどちらに話の焦点があるのか分かりづらい。

そのせいで全体の印象が散漫。どちらかに絞って、1話としての形をまとめたほうが良かった。

第2回/1061 『最強島』

前回の「アンミツSAN」同様、上手くはないが意外にマンガになっている。画力は低いし技術もないのは確かだが

12Pに綺麗にまとめているのは評価できる。前回に比べて構成力は上がってる。内容はジャンプの王道バトルマンガに

影響を受けまくった1話という感じ。読んでいて既視感しかない。だが模倣でも続けていけば上達していく。がんばれ。

第2回/1062 『旋闘クインテット』

前回の「多数欠」同様、描き慣れていて上手い。自分とは別の世界に「現実の世界」があると認識している広義のメタだが

ゲームのシステムが擬人化されているという面白いアイディア。ただ音楽を題材としたマンガは演出や描写力を強く問われる。

正直、まだ力不足に感じる。しかしチャレンジ精神は素晴らしい。複雑な設定の説明が必要なため本編が物足りないのは残念。

第2回/1063 『雄叫びBOYZ』

切り絵のような特徴的な絵柄。背景以外でほぼ黒を使わず灰色で描かれた世界は、意図的だと思うが夢のようでもある。

ただ雰囲気はいいが1話で物語の世界観を読者に伝えるためには12Pは絶対的に少ない。伝える気がないのかと思うほど少ない。

これでは「なんだかよく分からないうちにページが終わってた」という以外の感想を得るのは難しい。勿体無い。

第2回/1064 『あおいそら』

大坂夏の陣以降の豊臣家を描いた歴史マンガ…になるのか? ファンタジーにならずに展開していけば面白そう。画力も高い。

11~13Pで主人公の内面描写に連続2P以上裂いてるのはくどい。考えるより先に石を投げるとか、もうちょっと整理が欲しい。

家康(多分)の顔で終わらせたのは良くない。このコマは一番の見せ場ではあるけど、主人公に話を戻してヒキにすべき。

第2回/1065 『ADVENTURERS』

なんというか…なかなかひどい。構図をまるで考えない、バストアップどころか目元のアップだけでの会話。

9割が棒立ちの正面絵。センスのないセリフ回し。しかも誰が喋ってるのか分かりづらい。意味のない白紙見開き。

唐突なシークレットナンバー。…多分マンガ描くのは初めてなんだと思うけど、まずは色んなマンガを読んで勉強しよう。

第2回/1066 『沖科くんの悩み』

ペン入れが1Pのみであとはほぼネーム状態なのは残念だが、画力は高い。ちょっとクセのある絵柄だが女の子可愛い。

ずっと主人公視点で進んでいるのに、15Pで霊の子の心の声があるのは変。そもそも口に出して言っていてもおかしくない。

コマ割りが上手くない。展開はテンポ良くていいが、あとのページを掲載し忘れてるのかと思うほどブツ切れ。ヒキ弱すぎ。

第2回/1067 『A×Tatch』

Webマンガを題材にしたマンガ。ちょっと「同人王」を思い出した。画力は成長の余地ありだが展開が良く読み進めやすい。

カズヤが走っている兄貴を見ただけで状況を察してるが、カザミと繋がってるのか? そうだとするとカザミは相当酷いw

カザミに翻弄されてどう話が転がっていくのか気になる。タッチのようにさわやかになりそうもないところも面白い。

第2回/1068 『かくして平和、しかして秩序.』

前回の「よかれあしかれおそかれはやかれ」もギャグが冴えていたが今回も面白い。第1回でデスゲーム系マンガが多かった

ことからの序盤のネタだと思うがツカミはバッチリ。凄まじい不条理系だがどうやって続けていくんだろうか、これ…。

まぁ次回は何事もなく妹の顔にモザイク掛かってるかも知れないがw ぜひとも続きを読んでみたい。

第2回/1069 『ケセラセラ』

ちょっとクセのある絵柄だが画力は高くマンガの技術もある。展開もいいしこれからどうなるかも気になるが

地味にこぢんまりとまとまってしまっていて強く惹き付ける部分がないため、1話のみで評価のトナメでは圧倒的に不利。

なにかひとつでも心に残るシーンを持ってこれていたら上位も狙えたと思うが…。実力はあると思うので非常に惜しい。

第2回/1070 『『 Gabber 』~科学史上、最強の物理学。』

見辛い…。アナログ原稿をデジカメで写したんだろうか? ボケすぎで評価以前にこれでは読まれない。

ところどころ下書きのようだがAブロック随一の描き込みなのに勿体無い。かなりの物理知識を元にしていると思うが

読ませたいところ、話の進行上で読まなくてもいいところの取捨選択をして強弱つけたほうがいい。殆どただの文字の羅列。

第2回/1071 『どろどろファンタジー』

カラーだがカラーの意味は特になく、殆ど画力の低さを隠すためのもの。だが話の構成は非常に上手く引き込まれた。

副題の通りプロローグでしかないがツカミとしては成功している。ただ、これだと2話以降がどうなるのか全く分からないので

主人公の目的を明かすぐらいまでは描いて欲しかった。画力やマンガの技術が上がれば大化けしそう。将来に期待。

第2回/1072 『初めての料理教室ゥアッ!!』

前回の「異能力バトル」の印象から料理バトルになるかと思ったら、男の料理的ではあるが結構本格的な料理マンガ。

5~9Pはもっとコンパクトにしたほうが。34~36Pは言いたいことは分かるが要らない。本編は若干整理が必要だが上手い。

目玉焼きネタはベタ過ぎな上にそれで票稼ぎするとは…凄いアイディアだと感心したw 写真を使うなども上手い。

第2回/1073 『女ガバトル』

画力は低い。技術的な部分は未熟。コマ割りが全Pほぼ同じ。1P目は最終Pにしたほうが印象が強かった。

各キャラのエピソード自体は悪くないが、1話目で1キャラに半分のページを割いたのでは群像劇らしさがない。

共感を得づらいアバズレを最後にしたのは良くない。せめてプロレスラーの方が最後なら全体の印象も良くなっていた。

第2回/1074 『アイドル×ヴァーサス』

前回の「戦士が漫画家を目指すようです」同様、女の子が可愛く描けている。だがやはり前回同様に画面が白い。

ベタを殆ど使わず使用しているトーンは1種類、効果線も控えめで画面にメリハリがない。悪い意味で目がとまらない。

強弱が欲しい。ヒキから考えると2話以降はアイドル活動が描かれると予想。とすると1話目がただの過去話で面白みがない。

第2回/1075 『逢魔ヶ刻で遭いましょう』

前回の「泣き虫デスフレンズ」の反省からか少年誌的内容に寄せてきた。しかしどうしても絵柄から少女誌的印象が強い。

コマ割り・構図などは非常に上手い。32Pに綺麗にまとまっている。ただ若干むりやり押し込んだ感があり大コマが少ない。

それもあり展開に問題はないが印象に残るコマが少なく薄味に感じる。上手いのに非常に残念。10Pの「偲?」は忍の誤字か?

第2回/1076 『境界のレストラン』

ラフ絵だが画力は低く無さそう。人物の描き方にはブレがある。構図などは上手く自然に読み進められる。

ヒキはこれだけだとちょっと弱い。畳み掛けるようにもう一つ事件があってからヒキなら印象が強く残る形になっていた。

「死んだ恋人に似ている」と死神が思う前に、死神から出されたコーヒーを三つ目が「飲め」と言ってるのはおかしいのでは?

第2回/1077 『シャセイされしロリなるフェニックス』

ふざけたタイトルに反してシリアスな展開。それだけにデッサン・パース狂いが気になる。画面に説得力を出すためには必須。

「背後から撃つのがセオリー」と言いつつどう見ても前から撃ってる。20Pの1~3コマ目は突っ込みどころが多い。

登場人物がやたらと説明口調なのと、終盤の瞬の心情の読み取りづらさで話についていけなくなる。ネーム段階でよく整理を。

第2回/1078 『ドングリエン』

なんだろこれ…シュールギャグになるのか? カラーが綺麗で意外に読み応えがある。キャラに愛嬌があっていい。

読み終わってから25Pなことに驚いた。P当たりの密度が濃い。こういうタイプはわりとサラッと読むマンガなので

もっと短くてもいい。ただ話の区切りは適切。もうちょっと展開を詰めて。紙相撲から電車の流れは印象的で良かった。

第2回/1079 『セカイカンヅメ』

セカイ系のようなメタ系のような構成でなかなか面白いが若干ゼクレの宇宙と被る設定。エターニアが主人公でアヤメとの

関係を築いていくのを描くと思うので展開は被らないと思うが。非モテの神様というのは面白い設定で続きが気になる。

画力はなかなかだが人物以外に粗がある。トーンの使いすぎで見づらいところも。オチはベタだが世界観にもマッチしていい。

第2回/1080 『馬鹿にしか見えない本』

太い線で荒く描き殴った絵柄。黒バックの多用は画力の無さからだろうが意味のあるコマだけにとどめておくべき。

読みづらさをまず感じてしまうが主人公と本との対話などは雰囲気が出てる。ただ終盤から考えると能力バトルになりそう…。

主人公以外の行動の意味が分からないまま。「どういうマンガか」が分かる部分まで描いて欲しかった。期待感はある。

第2回/1081 『白鯨とホロンコック』

前回の「ブルーモンスター」はシンプルな設定だったが今回は独特な世界設定。ただ世界説明のために全体的に文字が多い。

「読ませるマンガ」ではないので簡潔に。特に1P目に説明を持ってくるのはツカミとして良くない。1Pと3Pを差し替えるだけで

かなり印象が変わる。展開がぎこちない。整理してスムーズな話の流れになる展開を目指したほうがいい。アクションは良い。

第2回/1082 『4コマ リリルト道具屋記録帳』

前回の「リリルト冒険日記帳」と同じキャラによる連作4コマ。だがオチは極めて弱く4コマである必然性はほぼ無い。

むしろ4コマにすることで持ち味を損なっている感すらある。背景を省略し、小さな展開を1P4コマに収めてP稼ぎするための

ように見えてしまう。しかも連作4コマなら全体のシメとして最後に大きく落として欲しいところ。息が臭いの天丼は面白い。

第2回/1083 『三次元に行きたい!!』

前回の「異常面接」同様、絵は上手くない。だが構図やセリフ配置などがしっかりとしていて非常に読みやすい。

二次元(ゲーム?)の住人が外の世界に出ようという、メタ系としてはありふれたネタだが展開が上手く既視感を感じさせない。

ミリアが魔法を使ったのは唐突で、それまでの世界観が壊れる感じで残念。あと、どう見ても18歳には見えない…。

第2回/1084 『フタタビ』

説明が長い! 典型的な「僕の考えた最強の世界設定」披露マンガ。設定自体は悪くはないが、それを文字で表すのではなく

マンガで表現して欲しい。「ねじれた服は特殊な拘束具で…」とか全く説明の必要がない。全体から説明部分だけを省いても

充分にマンガとして成立してる。画力はあるので、説明をせずに世界観を感じさせられるマンガを描けるようになって欲しい。

第2回/1085 『ネジ巻き探偵メカニカル』

前回「WMW Witch Mystery Works」の人、今回はちゃんと縦長。探偵とロボットという組み合わせは面白いが、本格的に推理物を

やろうとすると、完璧な分析力を持つキャラを上手く使うのは非常に難しい。また主人公だけでなくロボの推理力を見せるため

主人公の前で小さな事件を解決→ロボとバレるという流れにするべき。幼馴染の出番が無いなら1Pは必要ない。構成が悪い。

第2回/1086 『よみでれ』

前回の「恋する乙女の人魚姫」同様、(特殊な)女性が押し掛けてくるというネタ。可愛いがクセのある絵柄。

バストアップが多く構図に変化が少ない。もう少し画力・技術が上がると見栄えがかなり変わってくると思う。

展開はほぼテンプレ。見せ方は悪くない。まとめ方も綺麗だが、この先を読みたいと思えるような仕掛けが欲しかった。

第2回/1087 『都市防衛機構へ』

ペン入れされているが下書きが残ってるのは頂けない。そのせいで見づらい。ベタのムラも激しい。基本的な部分をちゃんと。

独特な絵柄だが個性があっていい。背景から見て画力は高そうだが23Pのコタツのシーンなど、ところどころパース狂いも。

展開もサブキャラも良く面白くなりそうだが、3Pをいきなり文字だらけにしたのは導入として良くない。モネちゃんかわいい。

第2回/1088 『パヤパヤパパパ!!』

多分これはギャグマンガだと思うが、だとすると殺し屋の設定が重すぎる。ギャップを描くのだとしても

導入で幼女を惨殺したのはやりすぎ。単純に猫の殺し屋が題材だとすると魔女の行動がギャグ寄りすぎる。

12Pと短いこともあり、なにを描きたいのか分からない。絵柄はいいが画力はまだ未熟。1コマにセリフ詰め込みすぎ。

第2回/1089 『Helck』

カラーも含め極めて画力は高い。若干説明臭さはあるがテンポ良く読み進められる。ありきたりな設定かと思わせながら

次々にそれを裏切っていき、最後にはまさかのオチという展開が上手すぎる。全く先が読めない。これは続きが気になる。

ホンが出るコマがほぼ同じ構図なのはちょっと気になるが、マンガの技術は概ね高く安心して読める。プロレベル。

第2回/1090 『蟲窟街―こくつがい―』

前回の「蟲ノ目」から線を変えてキャラが大人っぽく見えるようになった。ただ登場人物が女の子だけの能力バトルという

基本的な部分は前回と変わらず。非常に類似の多いジャンルなのでどう差別化しているかが一番の焦点だが

あまりそれは感じられない。虫でなければならない意味も感じられない。展開もキャラも能力もテンプレで個性が無い。

第2回/1091 『I$』

前回の「勇者の魔王育成日記」も惜しい感じだったが今回も一味足りない。画力は充分にあるし話の作り方も上手いのだが

それをマンガに落とし込む技術がないという感じ。時間経過の表現やコマを印象付ける技術が上手くなく、淡々とした進行で

主張が無い。基本的なコマ割りから脱却すればかなり変わる。ヒキが弱い。最善ではないが30Pで終わったほうがまだ印象的。

第2回/1092 『オーバーアクション バトルサンディ』

何の説明もなしにサイレントでアクションのみを「自分の見せたいものをまず見せる」という感じで披露したのは非常にいい。

グダグダと説明するよりよほど説得力がある。でもラストページでもう少し期待を持たせる形にしていればなお良かった。

ラフ絵のせいでアクションシーンの勉強のための習作のように見えてしまうのがちょっと勿体無い。ペン入れしてあれば…。

第2回/1093 『インベーダーズライフ』

前回の「ムーンステップアノニマス」のキャラを使った別話。横書き左開きにちょっと戸惑った。3話を1つにまとめたのか

話に変化が出るところまで描いてることはいい。ただ、非常に特異なセンスで急展開するために話についていくのがやっとで

密度は適切だし本来なら問題はないんだが、長く感じてダレてしまう。なんだか勿体無い。あらゆる面でセンスは本当に凄い。

第2回/1094 『黒江は人間じゃない!』

前回の「悪食伯爵」の設定を練り直したのだと思うが格段にいい。黒江(カラス)のキャラが良く出ていて楽しい。

番はマゾ心をくすぐられると鼻血が出るのだと思うが、鼻血が垂れてクシャミ→それを好意と取るという流れは強引な気が。

他の表現のほうが良かったと思う。黒江(本物)の個性も出して欲しかった。ヒキが良く続きが気になる。

第2回/1095 『有線戦線』

前回の「OVER LAND」からかなり印象の違う作品。ゲームの世界に入り込む類の設定は珍しくないが見せ方が上手い。

カラーは効果的だし最終Pも強いインパクトがある。ほどよく謎を散らして続きも気になる。非常に上手い。

一目では「首の方向がおかしい」とは見えないのが惜しい。体の向きを分かりやすくするポイントが欲しかった。

第2回/1096 『フィードフェアリー』

画力はなかなかだが顔の向きのバリエーションが苦手のようで構図に変化が乏しい。改善されればかなり完成度が上がる。

話の基本的な部分はありがちなものだが、妖精の存在が噂になっているのは面白い。これがどう話に関係するか。

若干キャラ愛に溺れてる感じ。それがヒキの弱さに現れてる。展開でしっかりと次に繋げる形にしていればいい1話だった。

第2回/1097 『ハロワ(新世界)』

カオス…。画力は低いがなにげにコマ割りはそれなりにしっかりしてる(4Pは変だが)。ナワアミのようなウネウネを

ビッシリと描いていたり、背景にも気を配っていたりと、ちゃんとマンガとしての完成度を上げようとしているのは好印象。

3P目やコマ外に描かれている黒いキューブがこのカオスな世界に関わっているのか? 最後は力尽きた感が。

第2回/1098 『筋肉ゾンビ』

筋肉が全てのマンガにしてはデッサン力が足りない。2P目以外の背景がヨレヨレ線で適当。画面に説得力がない。

オチから考えるとギャグマンガなんだろうか? なんにしろ最後でひっくり返したのはいいが、そこから面白いものが

生まれそうな期待感が無い。弾一発でゾンビが無効化されてしまうのも肩透かし。展開は悪くないのだが…。

第2回/1099 『立花杏子の怖い話』

「新耳袋」系の怪談マンガ。このタイプは理由や理屈は破綻していて当然で、センスだけがものを言うので難しい。

恐怖感を感じさせる画力や演出力も必要。肝心の吊り女に余り怖さを感じなかった。血まみれの盛り塩はいい怖さの表現。

オチは面白いとは思うが、屋内に居つく蜘蛛の多く(多分アシダカグモ)は巣を張らない…。3P目の蜘蛛とは限らないけど。

第2回/1100 『運命のデヴァタ』

画力があり技術も非常に高い。8Pは読んでいて若干引っかかるポイントだが、プロットも上手く総合的にプロレベル。

ロボットものとして期待感が高い。バーナ隊とはまた出会いそうだし、試合とはどういうものかも気になる。続きが読みたい。

父親ならともかく母親と一緒だったのにユナの一人称が「オレ」なのはちょっと疑問。理由があるのかも知れないが。

第2回/1101 『イズナ』

画力は低くはなく親しみやすい絵柄。ただ意外に人物の動きが感じられず迫力が無い。トーン貼りが間に合わなかったのか

画面が白いのも気になる。1~2Pは今回の話には特に関係しないので無くて良かった。しかもそれを含めて16Pは少ない。

殆どキャラ見せで終わって何も展開してない。せめてイズナの動悸が何だったのかが分かるところまで描いて欲しかった。

第2回/1102 『トドロキマン』

ギャグマンガとしてなら充分な画力(どこかで見た絵柄な気がするが)。しかしギャグとはいえ12Pでは少ない。

特にオチがあるわけでもなく非常に弱い。結局冴えない中年が変身したというだけで終わってしまっていて面白さに欠ける。

アイディアも珍しいものでないので記憶に残らない。トドロキマンの活躍をもう少しだけでも描いて、そこでオチにすべき。

第2回/1103 『はっぱっぱ』

デッサン力はまだまだだが絵柄がいい。背景も書き込まれていて(5P4コマ目は騙し絵みたいだが)画面の見栄えがある。

テンポが良く読みやすい。チエちゃんのキャラが出ていて楽しい。ただ綺麗に終わらせたのはいいが、大きな山場がなく

読み応えの無さを感じる。そのせいでいまひとつ「続いたらどうなる」「まだ読みたい」という感じにならない。惜しい。

第2回/1104 『時渡り勇太郎』

画力はあるが構図の変化など絵を見せる技術が無い。会話シーンがバストアップばかりでセリフ配置も悪い。

しかもセリフ回しもセンスがなく唐突。非常に読み進めづらい。説明が足りないままどんどん展開して読者置いてけぼり。

完全に作者の頭の中だけで話が進んでる。その上区切りも悪く全くヒキになっていない。第三者の目を意識して描いて。

第2回/1105 『少女マンガのような恋をしてみたい』

完全に青年誌向きな内容だが、ある意味裏サンらしいかも…。線の綺麗なすぎむらしんいちという感じの絵柄。作風も似てる。

デッサン力は今一つ(23P目の女の子の足とか)だが画力も技術も高い。インパクトは強いもののさすがに見開きに頼りすぎ。

区切り自体はそれほど悪くないが、それまでの勢いに比べるとヒキで急ブレーキが掛かった感じ。次の勢いが期待できない。

第2回/1106 『レンタルマーダー』

女の子がいまいち可愛くない…と思ってたけど段々可愛く見えてくる不思議。ただ後ろ向きの絵ばかりなのはちょっと…。

おそらく松竹梅の3人のレンタルマーダーが居るのだと思うが、だとするとタイトルから考えてそちらがメインで

血尋は次回に出番が無さそう。つまり次回はキャラ一新だと予想される。それでも次が見たいと思うほどかというと…。

第2回/1107 『偽りPとノーマルアイドル』

前回の「13人のワーカーホリック」同様、マウス直描きっぽいフニャフニャ線。しかし前回同様、話作りが非常に上手い。

アイドルものは昔からよくあるが、意外に「見た目がいかにも普通の子をトップアイドルに」というネタはあまりなく

どう展開させるのか非常に興味がある。ツキちゃんの強い意志や、育郎のセリフなども熱い。期待感が強く、続きが読みたい。

第2回/1108 『人類が滅ぶ迄』

前回の「はずかしロケット」とはガラリと作風を変えてきた。画力も向上している。しかしそんなことより面白い!

個人的に時間旅行・歴史改変物は好みじゃないが、キャラの見せ方の上手さ、世界説明を会話に盛り込んで自然に読ませる

上手さ(しかも一旦間を置いて整理してもう一度読ませる細やかさ)、そしてヒキの驚きがそれを吹き飛ばした。上手い!

第2回/1109 『どうぶつてれび』

前回の「SWAg GIRL SWAG」もだったがどうもギャグの質が好みじゃない。完全に好みのレベルだが。絵は綺麗。

「知らないと楽しめない」的な、身内では大爆笑的な、内輪的な空気を感じる。単なる偏見だが。好きな人は好きそう。

絵柄や作風から「戦勇。」の影響が強いと思う(そもそも戦勇のギャグが好みじゃない)。目次は完全にP水増し。

第2回/1110 『ニーロクウィークス!』

前回参加作のリメイク。前回は仕上げが荒く見辛かったが今回は見やすい。画力は今一つだが作風に合わないほどではない。

ただ前回はキャラが立っていて読んでいて楽しかったが、今回は全体的にネタにパワーが無く薄味。キャラ紹介2回目という

ハンデだったのかも知れないが、ある程度前回のネタを使っても良かった。志信先生パートでテンポが悪くなっている面も。

第2回/1111 『東京極彩色ユニーカーズ』

表情が上手くない。ハルの表情がほぼ同じだったり「バケモノ」と言った人物に迫力が無かったりで気持ちが伝わってこない。

設定がありきたりなものであっても、表情の描写で感情移入ができれば見え方が断然変わってくる。ヒキが良くない。

ユニーカーが出てくる展開であっても「あなたたちは?」等で謎の人物登場にしたほうが、まだヒキが強い。というか短い。

第2回/1112 『楔』

画力はあるが、トーン貼っただけの制服、質感のない背景、空が真っ白など、細かいところが描き込まれてなく安っぽい。

7Pの「死ぬのは怖い、でも」以降などセリフが伝わりやすい言葉になってない。なぜその言葉が出てきたかが描写不足で唐突。

16Pは短い。ここまででは他にもよくあるタイプの話なので独自性がない。黒い心と戦い終わるところまで描いて欲しかった。

第2回/1113 『カースト』

ツカミもヒキも弱い。さらに画力は低くないが省略されたラフ絵のせいで目をひくコマが無く、見てたら終わったという印象。

展開自体は悪くないが「間」が表現されてないためにメリハリがなく、淡々とした進行なのも良くない。

19Pは短めだが見せ方さえ上手ければ読後に充実感があったはず。足が無くなってるのに「すぐ治る」ってどういうこと?

第2回/1114 『the END』

カラーPは意味はあるし書き文字の迫力もあるけど、インパクトのあるシーンではない。それこそゲームのPVのようでないと。

現実の人物が背景に馴染んでない。ゲーム内は雰囲気が出てるが、ゲーム内と現実をもっと差を付けて描き分けたほうがいい。

ただゲーム内人物がディフォルメされてるのにグロ表現をしようとしているのは無理がある。なんかチグハグ。

第2回/1115 『ロストマキナ』

画力も技術もそれなりにあるが、枠線などはちゃんと黒いのに線の色が薄いので画面に締まりがない。かなり損をしてる。

設定はベタだが悪くない、展開もとりわけ悪いところはないが、37Pありながら山場らしい山場がないので1話として淡白。

おそらく続きには山場がありそうだがそこまで描いてはP数が足りなくなりそう。全体を整理して山場を用意すべきだった。

第2回/1116 『カレーライスの中に居リマス』

これはアイディアの勝利。しりとりだけならまだしも、「ん」を巡る頭脳戦で1話描き切った作品は多分世界初。素晴らしい。

しかもしりとりに絡めていい話でまとめ、しりとりのネタでちゃんとオチが付いている。完成度が高い。

ただ読み切りとしては珠玉の作だが、連載トナメでこれをやって続けられるのか…? かなりハードルが高いが。

第2回/1117 『おきつねさまヒメコ』

ヒメコ以外の人物や作風はゾルゲ市蔵の影響が強そう。勢いで押し切られた感があるが殆ど同じ向きの顔しか描けていない。

単発でギャグを描いてる分には問題は少ないが、連載トナメで続けていった場合、その技術力でどれだけ変化を出せるか。

ギャグ、特にセリフのセンスはあると思う。あと敢えて言うまでもないけどパンツ見せすぎ。飽きた。

第2回/1118 『こっちを見ろ!』

前回の「パチコチャレンジ!」同様、キャラ作りが上手く魅力がある。アイディアも、少なくとも少年・青年誌では

なかなか無いタイプで面白い。展開も上手いが17Pは短い。ヒキも弱いので、奈々子にもう少し心情を語らせてからの

ヒキにして欲しかった。ラフ絵で終わらせず、完成まで描くことを続ければ上手くなると思う。次回は描いて欲しい。

第2回/1119 『小さな村のプト』

前回の「会議部」ではかなり厳しいことを書いたが、今回はほのぼの系としては悪くないと思う。キャラがよく描けてるし

展開もいい。バストアップが多めだが構図も頑張ってる。ただ顔の向きのバリエーションを描けるようになるのが課題か。

9~14Pがせっかく起伏のあるシーンなのにコマ割りのせいで単調になってる。変化が欲しい。4コマ自体は悪くないが蛇足。

第2回/1120 『舞妓姫』

うーん、あまり評価したくない…。版画のような効果で描いているが、やたらと適当な線がある。10Pが顕著。

またコマ毎に画風に差がありすぎる。ツギハギにしか見えない。11P左コマでは人物の顔が普通に描かれているので

普通に描けないわけではないと予想できる。絵柄を統一して描いてみて欲しい。話は意味不明。

第2回/1121 『ヘズ』

描き込まれているが太い線の見やすい絵柄で、魅力があり引き込まれる。ただ後半から背景が寂しい。構図も少し単調。

雰囲気もよく出ているが、それだけに17Pは少ない。ツカミとしては比較的いい形で始まっているが

ラストはヒキというより変化、緩急の緩の部分で、ここからさらに展開した上でヒキに持っていって欲しかった。

第2回/1122 『きょうげい』

絵柄は女性的だが、内容は少年誌の王道な青春物。和太鼓が題材というのも面白く、演奏シーンもよく描けていていい。

マンガの技術はかなり高い。画力も高いが顔の向きが固定気味。そこさえ直せばほぼプロレベル。タイトル3回はくどいw

22Pに展開が詰め込まれていていいが、ヒキが無さ過ぎる。このあとなにか変化を見せて終わっていれば…勿体無いの一言。

第2回/1123 『とらえ型』

前回の「素プレー 振らし」も面白い世界観だったが今回も面白い。ネームだが見せ方が上手い。ただプロローグで終わって

この先どうなるかが分からない。本編がどういう話になるのかが分かるところまで描いて欲しかった。ほぼモノローグだが

モノローグ無しの絵だけでも充分成立するので、いっそサイレントにしたほうがインパクトがあって良かったかも。

第2回/1124 『金に成る男』

前回の「霧の向こう側へ」も非常に独特だったがそれに輪をかけて独特。白飛びしたように描かれた絵や、丸いコマ割りは

見づらいが面白い試みで一応評価できる。が、それを生かす話ではない。硬貨を握って拳の威力を上げた説明は必要ない。

そもそも殴られてるように見えないが…。展開が唐突で分かりづらく、ヒキも弱い。第三者の目を意識して描いて。

第2回/1125 『ほらね世界は小問集合』

絵柄は可愛いが、物凄い細かい描き込みと、物凄いセンスのセリフの応酬と、物凄い知識の詰め込み具合に狂気を感じる。

細かい突っ込みは、この作品の前じゃ本当に些細なことになってしまうので書けない…。まさに奇才。

天才設定を本当に天才に見えるように描ける才能は稀有。話の装飾を省いて読んでも、なにげに筋がちゃんとしている。

第2回/1126 『空気系男子』

前回の「右腕のサイコくん」から画力も技術も話作り能力も随分上がった。ただ軽いノリのマンガならこの画力で問題ないが

シリアスに向かうとなるとこの画力ではちょっと厳しいかも。カラー塗りは違和感にしかなっていないので要らない。

16Pで上手くまとまっていてヒキもいいが、そこまでが弱い。星くんの個性をもっと出していたほうが落差があって良かった。

第2回/1127 『愛猫!トラくん』

前回の「トンカツファイト」からなにげに画力が結構上がってる。特に女の子の絵柄が変わってかなり印象が良くなった。

ツッコミのテンポが良く、ボケを生かしていて気持ちよく読める。「私誕生日来月」とか追い討ちでボケてるのもいい。

千穂とモコが学生なのでどこを舞台にしてもいいし、そこにトラが入ればそれだけで面白くなりそう。

第2回/1128 『妖怪アパート』

前回の「ジゴクロウ」から随分と違う絵柄。実験的な作品なんだろうか? ここまで規定サイズから外れててもいいんだ…。

コントラストの高い絵と妙に固い動きに味がある。大家さんは死んでるのか、霊能力者と話してるから生きてるのか?

「地縛霊だけに自爆」は説明しちゃだめだろ…ギャグの説明ほど寒いものはない。せめて爆発してるコマに書いておけば…。

第2回/1129 『戦闘員と怪人さん』

前回の「NEKOPUNCHΩ」から絵柄が…。春原さんがjinさんの名前を借りて裏サン再連載を狙ってトナメに来たのかと思ったw

かなり春原テイストが強いが、動きなどはむしろ本人より略。ただギャグのテイストはやはり違いがある。

展開はさすがに上手いがヒキが弱い。32P使ってるが29Pで終わらせたほうがまだ良かった気が。文房具マンは面白いけど。

第2回/1130 『悪魔は正直者を庇護する』

前回の「失せモノさがし」とは画風も作風も変えてきた。ちょっとクセのある絵柄だが画力も技術力もレベルが高い。

ただ春斗に投げつけられた罵詈雑言の紙は伏線だろうが、1話の中で描けなかったのならそれほど必要なシーンとは思えない。

悪魔が自宅警備員なのは面白いが、全体の基本設定となる重要な部分だと思うのでその理由が描かれなかったのは痛い。

第2回/1131 『珍獣ハンター』

元々画力は高くないが、さらにアナログネームのスキャンと清書のツギハギで読んでいて引っ掛かる。なぜこうした…?

画力が高くない作品は特にアイディアや話の展開の面白さがキモだが、どちらも無い。設定はよくあるタイプだし

26Pも使っていて盛り上がる箇所も無い。無駄な描写が多い。10P以下に凝縮してひたすら展開を早くしたほうが良かった。

第2回/1132 『MATE』

前回の「visible」同様、下手ではないがオリジナリティとインパクトがない。自分の最大の武器となるウリを、少なくとも

アピールするように描けてはいない。一番の見せ場になる26Pにまるで迫力がない。ヒキはあるが平凡すぎて驚きがない。

4Pの裸体に全然美しいという印象を持てない。完全にデッサン人形。タイトルを書き間違えるとか原稿を吟味してない証拠。

第2回/1133 『ヒーロー・アンド・チョコレート』

前回の「遺言状放送」からまさかギャグで来るとは…。男女を逆にすると途端に他に類を見ない設定になるが、まさに誰得。

読み切りとしてならいいが、これを連載で読みたいかというと…。ただギャグとしてはテンションの高い勢いがあって面白い。

「二度とリングに上がれない体に」に笑ったw 総合的に技術力は高いのでペン入れまでして欲しかった。

第2回/1134 『超人の元』

前回の「勝込学園」で一番の欠点だった作画を任せたのはいい判断。しかし人物は上手く描けてるものの画力は高くは無い。

22P左下コマの立ち位置のパース狂いや車など、なまじ人物が描けてるだけに荒さが目立つ。塗りの抜けもあり適当感が漂う。

また原作側のコマ割りやセリフ配置も上手くない。だが展開の良さと勢いはさすが。入り組んだ設定の見せ方も上手い。

第2回/1135 『シロ×クロ』

囲碁を題材としたマンガは珍しいが、展開はギャンブル系マンガ1話のテンプレをほぼなぞったもの。あまり新鮮さはない。

ただそこに至るまでのエロ本から碁会所のくだりはキャラ紹介として上手く機能してるし、ミスリードを誘っていていい。

画力はいまひとつ。だが見せ方は上手く見開きも決まってる。白井さんが学校の外と内で態度が違う理由が気になる。

第2回/1136 『UFO×→UMA○』

前回の「CHAOS HIGH-SCHOOL LIFE」同様、コミPO作品。正直センスに欠ける。コミPO作品は画力は関係なくなるが

セリフ回しや構図などマンガのセンスを問われる。コマ割りなども適当で「コミPOで適当に遊んでみました」の域を

脱していない。前回もやっつけ気味な雰囲気はあったが、どこを見ても前回からの成長を感じられない。

第2回/1137 『間宮さんといっしょ』

女性的な絵柄だが、あっさりとした画風なのでクセがなく読みやすい。華やかすぎず暗すぎず、非常にバランスがいい。

ただちょっと背景が寂しい。佐々良さんの病んでいる表情の描写や話の展開のさせ方が上手く、引き込まれる。

「嬉しいです!」はもっと大コマでも良かったかも。2人の今後の描かれ方によって評価が大きく変わりそう。2話に期待!

第2回/1138 『コトイロモノクローム』

前回の「I/ジェネレーション」同様、雰囲気がある作風。ただ同様に、その雰囲気の持つ魅力を見せきらずに終わっている。

区切りが中途半端すぎる。凄く勿体無い…。色が話の主軸なのは面白い。カラーが非常に効果的。ただwebマンガ的だが。

写真加工の背景は意外に雰囲気にマッチしていていい。子供時代も高校時代もほぼ同じ4.5頭身で成長したように見えない。

第2回/1139 『LADY KILLER』

最後のセリフである「アレ?もう終わり?」が自虐かと思うほど、ヒキが無い。陰影を出した描き方と画力で雰囲気が

良く出ているのに、見せているのは期待感だけで肩透かし。終わり方を意識して。テンポの早い話ではないので15Pは短い。

P数が倍以上ないと物足りない。ただ物足りないと感じるということはそれだけ期待感があるということ。今後に期待。

第2回/1140 『ミッドナイトマジックガール』

女の子が可愛い。雰囲気もよく出ている。設定をキャラに語らせたのはいいが、説明臭さが強い。もう少し自然なセリフに。

一人称視点で記憶を描くのは定番だが、上手く表現できていて感情移入できる。終わり方が悪い。せめてもう1~2P描いて

きっちりとヒキにして欲しかった。コマが縦割りのみなのは縦表示の裏サンとは相性がいいが、ページに変化が出ず寂しい。