ふと目を覚ますと

Last-modified: 2006-04-04 (火) 23:05:30

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20件単位でまとめてあります。
ふと目を覚ますと [tip] いまココです

 


 

ID:L67O1hnV0

ふと目を覚ますと、あたりは一面の草原だった。
まぶたを上げて最初に目に入ってきたものが真っ青な空と夏草の濃い緑だったので、
私はずいぶん混乱した。
夢の続きだろうか。
半分寝ぼけながら起き上がると、はるか地平線まで緑が萌え、冴えた蒼が広がっていた。
……ここはどこだ。
パジャマの裾からはみ出た手足が、草に擦れていたみたいでヒリヒリした。

 

ID:MtYdda1+0

ふと目が覚めすと地平線まで続く宝石の海の中にいた。
宝石は太陽の光で煌き、さながら地上の星のようだ。
ふと目が覚ますとこの世のものとは思えない絶景を見渡せる高台にいた。
雄大な自然の偉大さを感じさせるその光景に涙すら流した。
ふと目を覚ますと鍾乳洞の中にいた。
長年掛けて作られた滑らかな表面を持った鍾乳洞は、女性的な美しさを
持つ。光苔のかすかに光に照らされ何処か艶を感じた。
ふと目を覚ますと深い森の中、幻想生物が生きる世界にいた。
ユニコーンは乙女の膝の上で眠りニンフ達は木の下でおしゃべりをする。
妖精が追いかけっこをするこの世界に私は身を落ち着けた。
このままこの世界へ留まれれば―――ふと目を覚ますとあたり一面が
真っ白の世界にいた。
遠くで一人の男が眠っている。私はその男に近づき、怯えた。
私が眠っていた。
混乱する頭を抱え込み一つの事実に気づく。“私はまだ目覚めてない”
私は夢の中で目覚める夢を見て、また別の夢を見続けていた。
目覚めなければ。強く念じ現実に帰ろうとすると、再び世界が暗転し
新しい夢が創造されてゆく。
ふと目を覚ますと絶世の美女達の中にいた。
しかし私はもう喜べない。これが夢であり続ける限り、美しかったそれらは
私を夢に閉じ込める監視者にすら見えてきて……。

 

ID:YaAP1yl50

ふと目を覚ますと、腕時計の針はまだ一回転もしていなかった。
「・・いけね」
慌ててルームミラーの外を見やる。通りの向かい側にある扉。特に変わった様子はない。
「・・寝るな」
「わーかってるぞ、と」
男は眠たそうに赤髪を掻き揚げる。続けて、狭いシートの上で少し伸びをした。
窮屈そうに助手席に座るスキンヘッドの大男は真っ黒なサングラスの奥で鋭い眼光を光らせている。
「なぁ相棒・・今夜じゅうに動くと思うか?」
独特に着くずした制服のポケットから写真を取り出す。映っているのは成金を絵に描いたような小太りの男だ。
「・・寝るなよ、と」
「・・わかっている」
突如、狭い車内に携帯電話の着信音が響く。大男のものだ。
「はい・・いや、まだです・・」
(「社長」か―・・・。)
赤髪の男は面倒くさそうにため息をつく。息が白い。
「感づかれてるんじゃないのか、と」
電話の主に聞こえるようにはっきりと呟く。大男が困ったように顔を向けてくる。
「・・ええ・・わかりました」
「で、どうしろって?」
答えはない。大男は腕を組んで再び、もとの姿勢に戻る。『そのまま待て』の合図だ。
「あーあー全くなんで・・」
「仕事だからだ」
言い終わる前に決まり文句が返ってくる。赤髪はまた一つため息をついた。
「・・?おい、あれ」
通りの向こうで重い鉄扉が開く。屈強な男達に挟まれて出てきたのは写真の男に間違いない。
「ビンゴだぞ、と」
「仕事だ」
二人同時に車を飛び出す。真っ黒な制服が二つ、闇に熔けていった。

元ネタわかる人挙手(´・ω・`) ノ

 

ID:DEpyTO9+0

ふと目を覚ますと、俺はデニーロばりに厳つい顔をしたコルレオーネファミリーのボスで、
ぞろぞろとファミリーを引き連れ、敵対するマフィアと一大抗争の真っ最中だった。
夢の中じゃ所持禁止な拳銃だって持っている。
仲間がどんどんと死んでいくなか、俺は必死に生き延びる。
死ねば、またあの下らない夢を見なければいけない。それだけは、御免蒙りたいってわけだ。

 

ID:4szDUBFG0

ふと目を覚ますと、私は葉っぱの上にいた。
ややあって私は疑問にさいなまれる。
なぜ目が見えるのだろう。私は毛虫なのに。

 

ID:T8WsxyYB0

ふと目を覚ますと、真っ先に白い天使が僕の目に入った。
一瞬、ここは天国かな?と思ってしまったが、鼻を刺激する薬の匂いで、ここは病院で、目の前の天使がナースだと知る

 

ID:79GCel640

ふと目を覚ますと、彼女の笑顔はそこになかった。
夢の中で彼女は泣きながら、
「ごめんなさい。
あなたを置いていってごめんなさい。
私が馬鹿だったわ。
許して。
もうどこにも行かないから」
と私の胸にすがりついた。
夢の中の私は彼女を優しく抱きしめて、何も言わずに首を振った。
ただただ幸せだった。
彼女はあのころと同じように笑って私にキスをした……そこで目が覚める。

ああ。まだお前は振られたことを認められずにいるのか。
真に馬鹿なのはお前だ。お前だ。

私は心の底から情けなくなって、
そんな自分が可笑しくもあり、
笑いながら泣いた。

 

ID:Yus1dJuY0

ふと目を覚ますと、そこは公園だった。
ああ、こんなところで眠りについてしまったのか。
早く帰らないと「アイツ」が心配してしまう。
いや、もうしているのだろうな。
帰ろう。

玄関の扉をたたく。
「おかえり」
扉をあけて「アイツ」がつぶやく。
「今日はどこに行ってたの?心配したんだから」
そんな顔をしないでくれ。ごめんよ。
そう思っているが、言葉にできない。もどかしい。

今日は「アイツ」といっしょに寝よう。
それが、「アイツ」に思いを届ける方法。
「おやすみ」

夜は明けて、日が昇る。
白い尾を揺らして、今日も散歩に出かける。

今日は早く帰ろう。

 

ID:9dkbU0izO

ふと目を覚ますと、彼はもぞもぞと動き出した。
うるさく鳴る目覚ましを止め、ミネラルウォーターを飲むために冷蔵庫に近づいていく。
毎朝のことだ。
そしていつものように中にいる私と顔を合わせる。
挨拶はない。
ただ、彼が冷蔵庫の扉を閉めた後、こう言うのを私は聞いた。
「まだ覚めないのか」
どうやら彼は長い、長い夢を見ていると思っているらしい。
覚めるわけないだろうが。
現実以上のリアルを求めるなよ

 

ID:ctaLNgcR0

ふと目を覚ますと、もう8時だった。遅刻しそうだ。
だから、今日は馬に乗って学校に行くことにした。
「よし、いくぞ、マキバオー」
後ろからの奇異な目、好奇な目に目もくれないで街を駆け抜けていく。
国道で赤信号に引っかかった。
信号待ちの最中、突然、大型トラックがクラクションを鳴らした。
驚いたマキバオーは急に駆け出した。
「まだ赤だぞ、マキバオー!!」
マキバオーははねられた。
「マキバオーーーー!!!!!!!11111」
マキバオーは激しく痛む体を引きずり僕を乗せ歩きだした。
「マキバオー、お前って奴は・・」
学校に着くと、マキバオーは安らかに眠りについた。
「マ、マキバオーーーーーー!!!!!!!!!」
遅刻だった。

 

ID:DOfjEEufO

ふと目を覚ますと、俺の眼前に親父がいた。
驚いている俺を見て目を細め、憎たらしく笑っている。何だか非常にムカついたから二度寝する事にした。

この親父は糞だ。休みの日とかちょっとでも時間ができると俺を驚かしに来るし、自分の出来る範囲内であればどんな手段も選ばない。
そんなに俺の嫌がる顔が見たいのか。糞だ、糞糞糞糞ッタレ。

「おーい……」

残念だな、俺はシカトを決め込みますよ糞親父。
と、顎に手をそえられて親父の嫌な気配が耳元へと進んだ。何だ、何しても俺はリアクションを返さないぞ。

「おい……襲っていいのか」

そんなに俺の嫌がる顔が見たいのか糞親父。

 

ID:skxWTe4T0

雨がしとしとと降っている。
何かが空から落ちてきた。
ふと目を覚ますと
目の前が真っ白になった。
彼女は自分の目を疑った。
顔に精子がかかっている。
あたりを見回すとゆっくり動く一つの影があった。
絶対にアイツだ。
「そこの方、落とし物ですよ」
なんてお洒落に話しかけようとしたが
口からこぼれた言葉は
「殺してやろうか?」
であった。
その時、扉をノックする音が聞こえた。
私は返事をする。

どうやらイタズラだ。
洗面所で顔を洗いながら
いっそこのまま顔を水につっこんで
死んでしまおうと思った。
10分前には殺人を考えた私が。

 

ID:skxWTe4T0

ふと目を覚ますと
・・・・目が開かない。
昨日の眼球セメダインが駄目だったのか。
好きな子の手前、糊までなのに調子に乗ってしまった。
もうあの子の顔を見れなくなると思うと悲しくて涙が溢れ出てきた。
・・・・涙のいき場がない。
まぶたがありえないぐらい膨らんでいる。
なんて馬鹿な光景だろうと思うともっと涙が出てきた。
パーンと音が鳴ってまぶたが割れた。
やった、あの子が見れる。
急いであの子のもとまで走った。
あのときの彼女の引きつった顔は脳裏に焼きついている。
そりゃあそうだよな。

 

ID:+lyOu9u10

ふと目を覚ますと ベットの上にいた。
何があったかまったく覚えていない・・何だ?何があった?
真っ白な部屋に、真っ白なベット・・・・・・・・・・・・・
しかし、私の視界に次に入ってきたのは、永遠いや無限に続く
同じように白いベットだった。

私はここから出られない    それだけが真実だ

 

ID:PkFh1wZhO

ふと目を覚ますと、私は川岸に敷かれた布団に横たわっていた。
雨がしとしとと降っていた。
枕元に人が立っている事に気付く。
白い襦袢を着た妙齢の女が一人。
「そこのあなた、落としものですよ」
何かが空から落ちて来た。
私の首であった。
余りに非常識な光景に、私は目を疑った。
「お前にいい事を教えてやる」
首を拾い上げて、女がニタリと笑った。薄気味の悪さと得体の知れない美しさが混在した、奇妙な笑みであった。
「――――」
女は何やら言っていたが、急速に微睡んだ私の意識は、それを聞き取る事が出来なかった。
扉をノックする音が聞こえた。
気が付くと、窓から日が差し込んでいる。不気味な夢を見てしまったものだ。
天井から、黒いサンドバッグの様な物がぶら下がっている。
そんな物を買った覚えは無かった。
何であろうかと目を凝らした刹那、
「入りますよー……うわ、酷い臭いだ」
玄関の辺りから男の声がした。
不法侵入者か。
「殺してやろうか?」
と私は呟き、身構える。
程なくして、自室のドアが開けられた。
男達は入ってくるなり、サンドバッグを見て絶叫した。
黒いサンドバッグだと思っていた物は、腐敗しきった私の死体であった。
「お前、死んでるんだよ」
夢の登場人物だった筈の女の声が、何処からか聞こえてくる。
私は目の前が真っ白になった。

 

ID:ysuLAnBy0

 ふと目を覚ますと、そこは知らない世界で。
 私は世界を旅する冒険者で、隣には愛しい人がいる。
 誰しも一度くらいは考えた事があるであろう、そんな夢の世界。
 でも、人々は遅かれ早かれ、そんな世界は無い事に気が付く。
 そんな絵空事など価値がないと、あっさり捨て去る人もいる。そうでない人もいる。
 ある人はスケッチブックの中にそれを求め、ある人は楽譜の中にそれを求める。
 プログラムの羅列によって、自分の世界を作り出す人もいる。
 人々がそれらを買ったりするのは、きっと心のどこかで夢の世界を求めているからなのだ。

「友子!危ないっ!」
 友人の絶叫に、私の意識が空想の世界から帰還する。
 目の前に、ガードレールが見えた。
「――っ」
 声を出す前に、私の自転車はガードレールに激突していた。
 刹那、体に強い衝撃がかかる。続いて体がふわりと浮かぶ感触。
「とも――」
 自由落下し始めた私に、友人の声が微かに届く。
 眼前に、青く輝く湖を捉える。
 ――ああ、水に落ちるなら何とかなるかも。
 そんな悠長な考えを最後に、私の意識はなくなった。

 ――ふと目を覚ますと、そこは知らない世界で。

 

ID:D1lmf4Ou0

ふと目を覚ますと、食べかけのカップラーメンが目に入ってきた。
遅い昼食の途中、横になってそのまま眠ってしまったようだ・・・
外を見ると、未完成な月が干しっぱなしの洗濯物を照らしていた。
「ねちまったよ・・」

一つ身震いして、すっかりのびて冷めてしまった麺をまた食べ始めた。
食べたくは無かったのだが食べなくてはいけないような気がして・・
ズルズルと冷めた麺を胃にながし込んでいく。
「洗濯物とりこまなきゃな・・あと勉強もしよう・・それから・・」

彼の時計はまた動き出した。今に追いつこうと・・・急いで・・急いで・・