パワプロGB

Last-modified: 2024-05-07 (火) 00:02:30

【ぱわぷろじーびー】

ジャンルスポーツゲーム(野球)
Pawa.jpg
発売元コナミ
開発元コナミコンピュータエンタテイメント名古屋
発売日1998年3月26日
定価3,980円(税別)
プレイ人数1~2人
周辺機器GB専用通信ケーブル対応
判定クソゲー
ポイントパワプロ初の携帯機作品
『パワポケ』シリーズとは無関係
ひたすら劣化しすぎ

概要

  • パワプロシリーズ初の携帯ゲーム機用作品。『パワプロクンポケット』の前年に発売されている。
    • 開発元はKCE名古屋。ダイヤモンドヘッドプロダクション(KCE大阪)とは無関係である。
  • 『パワプロ5』と同時期に発売されたゲームだが、当時からひっそりと販売されていた為、知名度はかなり低い。

特徴

  • 12球団から球団を選んで試合を行う。通信ケーブルを使えば2P対戦出来る。
    • 戦績はデータで確認可能。

問題点

  • サクセス・ペナントが存在しない
    • 当時から既に人気モードであったサクセスが存在しない事がやりこみ要素の無さに繋がっている。
  • 操作性が非常に悪い
    • 守備・走塁がオート限定の『パワポケ1』『パワポケ2』と違ってマニュアルでも動かせるが、その操作性があまりにひどすぎる。
    • カメラワークが悪く、画面のスクロールが遅い。球が飛んでる所の処理落ちも酷い。打球の挙動も独特過ぎる。また、ボタン数の関係で仕方がないが、送球十字ボタンで塁を指定して送球するファミスタ形式で行われる。
      • この微妙な守備操作こそが後発のGB版パワポケで守備がオートだった理由なのではないだろうか、という声まで上がるほど。
      • またフライの落下点が画面外になることがあり、非常に取りにくい。
  • その他の問題点
    • ストライクゾーンが狭い。ミートが高い選手ならゾーンの3/4を埋め尽くすほど。
    • 野手は守備位置が捕手・内野手・外野手の3種類にしか分けられていない。
    • 登録選手が少ないうえ、能力査定が全体的にいい加減。
    • 対戦記録を行うために自分の名前の入力ができるが、十字ボタンを押しても本体の故障を疑う程カーソルの反応が悪い。

評価点

  • BGMはSFCパワプロの試合中のBGMをアレンジしたもので、GB音源に合ったアレンジがされていて耳に残りやすい。

総評

試合のバランスが悪く,本作独自の要素は存在しないこともあり,今となっては全く遊ぶ意義はないゲーム。

収録選手を懐かしむという楽しみも、同時期に発売された他のパワプロシリーズで事足りる。
サクセスモードに特化することで独自の魅力を持たせた『パワポケ』のように、ハードの制約を補う工夫が見られなかったことが本作最大の失敗だろう。

余談

  • モノクロ仕様のゲームボーイ用の野球ゲームとしては最後発。
  • 同日発売の『パワプロ5』と同じく、当時の脱税事件に関与したと思われる選手は未収録。
  • 売上は初週のみの集計だが1万3千本。なお、後に発売された『パワプロクンポケット』は累計15万本売り上げている。
  • 本作を開発したKCE名古屋は後に『がんばれゴエモン ~黒船党の謎~』『がんばれゴエモン ~来るなら恋!綾繁一家の黒い影~』『悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲』といった作品をリリースし、悪い意味で有名になってしまうことになった。