紬VS紬

Last-modified: 2024-04-19 (金) 23:46:41

ある晩のこと,琴吹紬が自宅の土俵で自主練していた。高校に入学して軽音部に入ったと思ったらなぜか相撲もすることになった紬,勝負事には熱いので金にものを言わせて自宅に土俵を作らせ、日々鍛錬している。キーボードも相撲も得意な紬だが最近ある悩みがあるようだ。
(相撲もだけどファイトがあまり勝てないよね・・・)
そう,紬の悩みはキャットファイトだ。元々は相撲だけだったが,後輩の梓や憂(厳密には軽音部じゃないけど)が他校の友人とファイトを始めたことで紬も参加することになった。ただファイトの勝率はあまり高くなく,悔しさを味わうことも多い。巨乳という武器はあるが澪に比べるとそこまでだし,梓みたいな素早さはない。
「うーん・・・相撲極めて応用できるかな・・・」
黙々と特訓したが明確な答えは出ないようだ。明日も学校だから寝ようと紬は着替えて寝床に入った。

「ん・・・うん?」
夜中に目が覚めたと思ったら紬は違和感を覚える,今いるのは何もない荒野-明るさが少々あるだけの謎の場所。だが-
「「あっ」」
ふと振り返ってみたらそこにいるのは自分ではないか,鏡かと思ったがそんなことはなくもう一人自分がいるのだ。
「え、え、えと・・・」
「あなたは・・・」
「こ・・・琴吹・・・紬です」
「私も・・・琴吹紬・・・」
何が何だかわからない紬になにやらノイズが聞こえてくる。
「はいはーい,聞こえる?」
「あ,はい」
「初めまして、俺はYuno。どうだいつむぎ。プレゼントは気に入ってくれたかな?」
煽る男だが2人の紬は理解できていない。おっと感じた者はさらに告げる。
「おやおや,前に梓や澪に同じことしたら『私が本物』って譲らなくてね。自分同士で壮絶なやり合いだ。彼女らも悩んでたみたいでね,君もそうじゃないのか?」
「確かに・・・最近は相撲も微妙だし何より・・・」
「キャットファイトはあまり勝ててない、って・・・」
「私のセリフとらないでよ」
「そっちこそ!」
Yの意図をようやく理解した紬は目の前の自分に腹を立てる,これも悪くないと紬は見せるように服を脱ぎ出す。紬もむっとしつつファイトのレベルを高めようと応じる。全裸になった2人は手足を動かして軽く準備運動をする。
(何か良くわからないけど,ファイトも強くなりたい。絶対今のままじゃだめだもん)
(澪ちゃん達に負けたくない、ならまずは・・・)
自分自身のファイトなんて経験したことないが、ここなら無様な姿を皆に見せることはないと開き直り?的な感じで紬は動く。少しして紬は振り返った。
「始める?」
「うん,よろしくね」
にやりと笑いつつ紬は相手に手を伸ばした。むっとしながらも紬はその手を握る。喧嘩っ早い性格ではないので梓みたいに相手にいらつきこそあれ憎しみはないようだ。

「「んんんあ!!」」
とはいえファイトとなれば攻撃はする、お互いパンチを放って力を確かめ合う。かなりの力だと感じたが、力なら自分だってと思い切りつかみかかった。
「行くよおおおぉぉぉ!!」
「はああぁぁっ!」
手を組み合っての力比べになると共に、大きい胸もぶつかる。負けの方が多いとはいえ紬の胸はかなりの武器になる。
(やっぱり胸?行こうか!)
(澪ちゃんほどじゃないけど・・・)
ここまでの経験から、自信があるわけではないが紬は乳相撲を仕掛ける。胸と胸がぶつかり、思い切り押し合った。
「いい胸だね、けど私の方が!」
「ふふっ、絶好調のつもりだろうけど負けないよ!」
ぐいっと力を入れてますます胸を当てる2人の紬、ここを勝たないと誰にも勝てないと感じたか笑顔を見せつつも相手を倒しにかかる。
「思ってた以上ね・・・あなたは私なの?」
「琴吹紬は私だけど、あなたも琴吹紬なのね」
ゆるい所がある紬なのでそこまで(少なくとも澪や梓・あかりやひかりと比べて)怒らず、相手を認めつつ攻める。自分との戦い、つまり目の前の相手は自分自身なのだと受け入れながらも勝ちたいという想いから胸でアタックしていく。
(皆もこんなことしたの?何だろうこの感じ)
(私が2人いるなんて思いたくないけど不思議ね、でも勝負なんだから勝つ!)
(うっ、凄い力・・・けど!)
胸での勝負を続けていく、ファイトになれきっている紬ではないが想いは強いはずだ。

得意の乳相撲で紬は紬とせめぎ合う。まだまだこれからだと紬は全力で胸をぶつけ、相手の戦意を奪おうと奮闘していく。
「ギブしたら・・・?キツいんだよね?」
「ふっ、ファイトは負けてばっかりだし最近は相撲もそこまでって感じね。だから負けない!」
降参などするものかと尚も胸をぶつける。爆乳とまではいかないが、唯や憂よりは大きいので紬は自信を持って相手とぶつかり、叫ぶながらも攻める。ファイトへの迷いを断ち切るべく相撲に近い姿勢で乳相撲を続けた。
(強いわね、やっぱり私?)
(そっくりだからなの?同じ攻め方が好きなのかな)
戦っている状況だが、何か特別な感じがする。他のメンバーに勝つ為にと自分が2人突如として生まれたのかなどと思いつつ、これは勝負だと紬は譲ること無く攻める。かなりの時間、胸をぶつけまくったので2人とも胸が赤くなってきた。
(痛い・・・けどこのままじゃだめ!)
(胸だったら誰にも負けないってレベルになる、澪ちゃんや美海ちゃんよりも強く!)
(来るわね、だったら私も!)
強くなるという想いを胸に紬は駆け抜ける、たとえ胸が潰れようが自分の信じた道を行くだけだとばんばん胸をぶつけると共に、手足や股間も押しつけた。
「ああぁん、ちょっと!」
「当たり強すぎるよ、はああぁ!」
予想外のことだがレズバトルは憂とかにやられたことがあるので、臆するわけにはと引き返すことなくとにかく全身を押しつける。ほら、飛行機だって乱気流でも目的地にちゃんと飛んでくれるだろ?(変な例え)
(女の子同士は好きだけどでも・・・うーん!)
(まずいのかな?いや、チャンスだと思わなきゃ)
ピンチなど存在しない、そう思った紬は乳合わせ&貝合わせを立ちながら実行する。手慣れた様子ではないが、皆やっているはずだと紬は攻めることをやめない。ただやはり感じてしまう所はあるか、動きがぎこちなくなる。すると片方の紬が何かを思いついた。
(そういえば梓ちゃん・・・)
梓を思い浮かべた紬は意を決し、相手の腰に手を回した。
「んっ!!」
密着に加えて下半身にさらに力がかかって紬が叫ぶ、紬は手を使い相撲を挑もうとしたのだ。声こそ出さないが、仕掛けた紬は仕切りを掛けるかのように進撃する。
「相撲は1年生の時からやってるよね!」
「くぅ!あ・・・うん、そうね!」
理解した紬も同じように相撲に移る、リーグ戦や女相撲巨乳場所など決していい成績ではないがバトン部との交流戦では大将を任されるほどの紬なので実力は相当のはずだ。
「すぐにとどめを刺してあげる!」
「ギブアップって言わせてあげる!」
そっくりな2人が耳元でつぶやき合う、相撲の体制なので顔を相手の肩に乗せ、生の下半身をつかんで押しまくる。土俵はないが彼女達のバトルはいい感じに進んでいく。
(こうやって成長していくのね、わかるかも・・・)
(ライブとはまた違うけどすごい高揚感・・・もっとやらなきゃ!)
やられるものかと2人は思い切り相手にくっつく、だが相撲&レズバトルというのはかなり刺激的すぎたようだ。
「あっ、あぁぁん!このぉぉぉぉ!」
「負けない!んんんー!あはぁぁぁんん!!」
わりとあっさり紬は喘ぎ出す。相撲中にレズを感じたことはあれど今は生まれたままの姿をぶつけているので訳が違う、数分して-

「「はああああぁぁぁぁんんんん!!」」
あっけなく2人の紬はイって相手に向けて愛液を出す。イったショックで腰砕けのように倒れてしまい、はぁはぁ喘いで動かなくなる。
(気持ちよすぎる・・・自分でいじくるのとはまた違う・・・!)
(ただのファイトじゃない・・・!どうして!)
何が何だかまだわかっていないのかもしれないが、ここで止まるわけにはと紬は相手を見てすぐつかみ合う。起き上がれないが、攻撃するならちょうどいいと構わず突っ込む。
「あん、おとなしくして・・・!」
「ふふふ、まだ負けないよ!」
お互いのやる気を確認し、力比べを始める。唯や律に比べれば力はあると、ためらうことなく紬は仕掛け、またもみ合った。
「どいて・・・!ぐぐ!」
「あぁぁっ、邪魔になっちゃう!くうぅ!」
そして地面を転がり合う、胸もぶつかっているので相当な痛みだが、ここを乗り越えないと永遠に中途半端だと紬は意識して攻める。イった後でもどうにかなると、乳相撲に加えて相手の動きを封じようと手をつかみ、さらに太ももまで絡ませた。
(くっ、かなり苦しいわね。でもまだまだ!)
(同じ事考えてる?いいわ!)
選択肢を間違えたか?と考える紬だが、ここの乗り越えてこそだとぶつかり合う。やはり力が大事なのだと思い、上になって下になってと泥沼な勝負でもあきらめず奮闘する。
(立ち上がった方がいいかな?)
(どうすれば・・・)
考えまくって攻めまくる、友人達とファイトしたときを思い浮かべ、梓や憂は色々出来ると感じる。ならばと思い、紬は相手をつかみながら上になろうと動いた。
「はああぁぁん!」
「くうぅ!まだぁぁ!」
凄い顔をしつつどうにか立ち上がった紬だが相手も体制を立て直した。そして同じ事を思った2人は迷わず突っ込んだ。
「「んんんんんっっっ!!!」」
お互い真っ向から再び行ったのでまた胸がぶつかり合う、相手の意図も察したが引き下がるものかと紬は続けて仕掛ける。
「美海ちゃんのまねごとかな?」
「梓ちゃんだってやってたでしょ、力なら!」
勝つ為なら物まねでもなんでもと紬は相撲を仕掛ける、巨乳をぶつけると共に相手の腰をしっかりつかむ。梓やひかりと違って素早さはそこまでなので、緩急つけつつがんとぶつかり合う。
「もう終わりにしてあげる、のこったのこった!」
「絶対に勝つよ!のこったぁ!!」
がっぷり四つの力相撲&乳相撲だと思い切り行く紬、リーグ戦では律と梓に、女相撲巨乳場所では澪と美海に負けて微妙な順位だった。だがよく考えたら自宅に土俵まで作ったのだから相撲を極めるべきなのだと感じ、とにかく力押しだと2人の紬は突っかかる。
(負けてばっかりはもう終わり、もっと強くなる!)
(力強さね、唯ちゃんとかにはない私の強みを・・・!)
道を見つけた紬は軽く笑みを見せつつ、相撲を続ける。力だけでなく足を絡めに行ったりとやりたいことをしている。とはいえ、隙を見せて倒されたら一気に不利になると思い抵抗もする。
「胸で行くの?こっちもよ!」
「くううぅ!いいわ!」
やってやるとお互い胸で対抗する、ついでに相手を投げられればと両手に思い切り力を入れて仕掛ける。普段の相撲なら土俵にまわしとあるのでそこまで長期戦にはならないが、今は全裸で何もない原っぱの上なので勝負はどうなるかわからない。

「ふんんっ!!」
「あぁっ!」
隙をついて紬が上手投げで相手を転がす。しかしやられた紬もこれ以上はと食いつき、紬の乳を握る。あっと思った紬だが痛みを抑えられず、少し遅れて倒れ込んだ。
「やったなああぁぁぁ!」
「ぐううぅぅっ!ああぁ、負けない!!」
相手を投げてこれで終わりだと思った紬だが少々甘かったようだ。再び地面を転がる状態になり、乳相撲に足相撲と滅茶苦茶だ。
(まだまだ、やってやる!)
(油断しちゃったかな、くっ、でも!)
涙目になっているが2人の紬はまだ止まらない、豊満な体を最大限まで使って相手を屈服させようと必死だ。いくらやっても落ちない相手にいらいらこそあるが、同時に楽しくもあるので紬は声を荒げつつもまた攻める。
「はああぁ!」
「んっっ!」
ここで紬がキスを仕掛ける。レズバトルも強くしてやると意気込んだか、奥深くまで味わおうとめちゃくちゃに来る。しかし紬もまた紬を受け入れ、手をつかみ合って唇を重ねる。
(キスね、いいよ)
(千聖ちゃんがこういうの好きなんだっけ?)
他のメンバーに比べるとファイトに関しては周回遅れになっていると感じている紬なので、出来ることはなんでもするつもりだ。少しでも皆に追いついて琴吹紬という女がキャットファイトでも恐れられるレベルにしてやると2人とも強い信念で戦いに挑む。
(もっと!もう一越え!)
(ん、待って・・・空いてる!?)
何かを思った紬は体を少し揺らし、煽るかのような体制を取る。そして隙を逃さず右手を離し、紬の胸をぎゅっと握ったのだ。
「ああぁぁぁああっ!!」
つかまれた紬が叫ぶ、握った方の紬はしめたとばかりに思い切り握りしめ、その上で体重も乗せる。だがキスをしたままなので、相手の叫びがもろ唇に入ってくる。
「んんんっ!」
「あぁぁん!くうぅぅ!!」
お互い驚いてしまったか大きな声を出しつつまたも双方倒れる。いくら攻めても相打ちに近い状態に紬は戸惑いを覚えた。
(どうしてまた・・・!)
(私が2人?え、え)
しかし迷いは一瞬で消える、全力を尽くせば偽物など怖くないとすぐまたくっつき乳相撲に移った。それだけでは飽き足らず、呼吸を合わせるかのように立ち上がり、がっぷり四つの相撲に入る。
(あぁ、また!)
(いいわ、何事も経験ね!お相撲頑張る!)
力押しで行くならと紬は思い切り紬と押し合う。押して返してで潰れそうだがまだまだだと声を上げつつもせめぎ合う。
「頑張ってるけど、もう終わりだよ!」
「ふふふ、いい顔。だけど勝つのは私!」
「なんの!」
勢いこそ他の面々より劣るが、有り余る力で紬と紬がぶつかりまくる。負けの経験をかみしめ、これからは勝ちまくるのだと自分自身と激しく戦っている。もう迷ってなどいない。
(誰にだって負けないんだから・・・!)
(失敗や負けもあるもんね、けどここで勝ってここからは!)

だいぶ胸や体をぶつけまくり、戦い始めて2時間以上が経っていた。さすがに息が荒くなって疲れや痛みがひどくなってきてるが、相手より先にやられるなどありえないと必死で突っかかる。長時間の戦闘で疲弊したか、だんだんビンタやパンチなどただの喧嘩になりつつあった。
「ああぁぁん!ま、負けない!」
「ううぅ!ギブアップしてぇ・・・!」
私の辞書に降参という文字はないとでも言いたいのか、体が赤くなっても止めない紬と紬。体力が落ちても手を動かし、必要に応じてキックも入れる。それでも落ちないのを見て意を決した紬は相手とぶつかり、乳相撲に加え手マンを挑んだのだ。
「くっ!もう落ちて・・・!」
「まだだよ・・・そっちがギブアップって言うまで・・・続けるよ!」
「いいわ・・・!」
荒い声でにらみ合い、またアタックする2人。立ちながら手マンと乳相撲を続けるが、正直いつ倒れてもおかしくない。涙や荒い呼吸など戦闘開始時より明らかにキツい状態だが相手を潰してやると紬は本気で攻めまくる。
(絶対に勝つ、私は強いんだよ・・・!)
(そろそろ限界のはず・・・!)
喧嘩になったと思いきやまた相撲、そして手マン。どこでもいいから潰してしまえば有利になると、紬は思い切り動いて勝利を目指そうととにかく動く。部で1番胸が大きい澪、おっとりしてる割に飲み込みが早くファイト慣れしてきた唯、速さや力の律、小柄ながら相撲やヒップアタックで翻弄してくる梓、尻や胸など器用に攻撃してくる憂のことを頭に浮かべつつ、皆に勝つ為に今目の前にいる自分自身を倒すのだと思いながら。
「くううううぅぅ、はああああぁぁっ!!」
「ひいいいぃ!い、行くよ・・・!」
片方が押すと思えば片方がやり返す、ただ胸を思い切りぶつけて股間をまさぐられているので明らかに呼吸がおかしい。それでも勝利の為に休まず動く紬。
(まずい、イく・・・!)
(も、漏れちゃう?それとも胸が潰れる・・・?)
恐怖心も出たが、勝利への想いが上回り、すぐに攻撃を再開する。このまま行けば押しつぶせると感じたか、止まらずに胸をぶち込む。Crazyなバトルだが強い娘はもっといると、紬はためらいなく攻撃し続ける。
「ああぁぁん!!もう・・・これで!」
「終わりだって言うの?もうつぶれかけじゃん!」
あと少しで勝利だと2人は信じて疑わない、在庫処分とでもいうかありったけの力で胸をぶっこんで金切り声を上げつつ乳相撲を挑む。そして手マンも続けているので体力・気力共に相当ヤバい。
(もう終わらせないとまずい!)
(勝つ、勝つ・・・!)
体にあざができて体力も奪われる、それでもととにかく攻撃する紬だがどちらも下半身がぷるぷるしている。イかるor相手の胸を潰せば勝ちだと感じ取るが・・・
「「はああああぁぁぁぁぁああああぁぁぁんんん!!!!!」」
やはり耐えられなかったようだ。盛大に愛液が流れると共に胸が潰れてぐにゃぐにゃになる。それでも相手より先にやられるかと力を振り絞るが、さすがに限界を無視することは出来なかったようだ。イき果てて目の焦点が合わなくなり、そのまま2人ともどさっと崩れ落ちて動かなくなった。

「あ・・・はっ」
ようやく紬が目を覚ますと外は陽が差しており、自分の部屋だった。決着をつけなければと感じたが、周りを見てももう一人の自分はいない。
「ふふふ、何か・・・あ、いたたたた・・・」
不思議な感情だが、間もなく痛みが来た。そりゃそうだ、あれだけ胸をぶつけ合って殴り合ってレズバトルも混ぜたのだから。引き分けだったが自分にあった迷いが消えたと思い、成長できたと紬はいい気分だ。痛みを抑えながら起き上がると部屋の隅に見慣れない箱があるのを見つけた。
【紬へ、どうかな迷いは消せたか?強みはもっと伸ばしていけばいい、そうすりゃ強くなれるさ!
プレゼントやるから次は俺をもっともっと楽しませてくれ、澪はためらいなくこれを飲んだぞ~】
ゆのからの手紙を読み、軽く笑った紬は箱を開ける。中には大量のプロテインが入っており、びっくりしつつもファイトのためだと紬は笑みを見せる。

梓「先輩、そろそろ練習しましょうよ!」
律「いいんだよ、紅茶飲もうぜ~」
数日後、放課後ティータイムの面々が部室にいた。紬はいつものように紅茶をいれるが、いつもと違うこともした。
唯「あれ、ムギちゃん今何か入れた?」
紬「うん、いつもと同じってのもね・・・ふふふ当ててみて」
そう言ってプロテインを混ぜた紅茶を出す。困惑気味の皆をよそに紬は飲む。それを見て律や澪もおそるおそる口をつけた。
澪「ちょっと待て・・・これ・・・」
梓「な、何入れました?」
紬「プロテインよ、皆でもっと強くなろうねってことで。美海ちゃんとか空ちゃんとまた相撲とかするかなーなんて」
律「うわまじか、でも合わないことはねーな」
唯「そうだね、じゃあ今日は相撲する?」
澪「いやいや、楽器もっとさわるべきだって!」
紬「あーら澪ちゃんプロテインはお嫌い?(耳元で)澪ちゃんもこれもらったでしょ?」
紅茶を飲みつつ澪を冷やかす紬、友達兼ライバルと過ごす時間は彼女にとって有意義なものだろう。