Chapter9

Last-modified: 2011-02-28 (月) 04:13:15

デリオ領地の平和を守る、勇敢な心臓をもつ「デリオ騎士団」
獅子公と呼ばれるウィルロト領主様が率いる我が騎士団は、
凶暴で欲深かなサロマン族を退け、
北へ土地を開拓し、デリオ領地を拡張させた偉大な騎士団だ。
しかし、タルタロス結界陣が張られてから全てが変わった。
結界陣によって天界に追われた神々に変わり、
地上の覇権を掌握しようとするエリアデン王は、
神に従う聖騎士団に自分に対する忠誠を強く求め、
ウィルロト領主様にこの命令に従わない者は全て殺すよう指示した。
数え切れない戦いを重ね、死の淵を共に歩んだ聖騎士達の事を、
誰よりも知るウィルロト領主様は、国王の命令を拒否する。
しかし結局は王国軍の攻撃を受け、
弟のラングスローに領主の座を奪われ廃位されるという屈辱を受けることになった。
ウィルロト領主様の廃位以降、王国の大軍はデリオ領地を駆け巡り神の従属勢力を取り締まり始めた。
窮地に追い込まれた大多数の聖騎士達は捨てられた要塞での最後の抗戦を計画するが
それさえも王国騎士団の奇襲攻撃によって敗れ去った。
王国軍の容赦ない取締りにデリオの多くの騎士達が命を落とし、
デリオの獅子達の勇敢な心臓は止まったかのように見えた。
しかし、ウィルロト領主様の恋人であり、心強い騎士でもある
エルピントス様を中心に
現領主ラングスローと彼を保護する王国軍に対抗するため反乱軍が結成された。
そして私たちはエルピントス様と共に獅子公ウィルロト領主様の復権と、
暴君である国王から我々の土地と民を護るため、剣を取った。
デリオの獅子達の勇敢なる心臓・・・鼓動が再び強く響き始めた。

内容