□クロイツェル /20歳/リバティ
マシンピストルSPA12とセミオートマチックショットガンM93R
BW6の部隊長。アルカトラズの実験生存者及び成功者。
レベル4のオス「リバティ」を従えながら、
自身もSPA12とM93Rを使い回して戦闘を行う。
アルカトラズが閉鎖されるきっかけとなった、
実験体オスの暴走により深手を負い、
救護班に匿われた後、約2年間の昏睡を得て覚醒した。
覚醒後、「アルカトラズの調査」という名目で、
「万が一、実験体が生存していた場合は抹殺せよ」という指令を受け、
閉鎖病棟アルカトラズへと向かったが、
地下牢で発見した「ナゼル(本名:ナルカ)」は、彼女の「弟」であった。
ナルカがナゼルとなる際に使用された女性ホルモン等は、クロイツェルのものである。
一方、ナゼルはナルカであった時の記憶を一切消されている為に、
クロイツェルが姉だという事は知らない。
また、アルカトラズで発見したリバティは、
クロイツェルがBW6となる際に使われた細胞を持つオスであり、
彼女とそれはある取引の上、タッグを組む。
「貴方をここから出してあげる。
その代わり、私に絶対服従を誓いなさい。そして、万が一の時には、
ナルカ・・ナゼルを護って頂戴」
「私のメリットはなんだ」
「もう一度、外の世界を観れるわ。
そして、もし、貴方が軍部に捉えられしまった時には、
何が合っても救い出す事を誓うわ」
「何故、そこまでする」
「リバティ、私は貴方の細胞から、もう一度、生まれた。
そして、ナゼルは私の細胞から、生まれた。奇妙な縁で、私たちは繋がっているのよ」
リバティは暫く黙って、クロイツェルの双眸をジッと見つめていた。
彼の中の時間が動いたそのとき、自身の前足に繋がれた鎖をそっと銜え、
クロイツェルの方へと、静かに差し出したのだった。
ここで、秘めやかな契りが成立したのである。