種族
- 人間
特異な身体的特徴を持たない。飛空石を使用時、空中を浮遊できる。
- 天使
光輪と羽を持つ。羽による滑空が可能。飛行石を使用時、空中での姿勢制御と移動ができる。
何らかの飲食物や行為に対する治療不可能な依存症を設定すること。強迫的、反復的、衝動的、貪欲的な性質を備え、収入あるいは余暇時間の1割を依存対象にとられる。
氏族や信仰領域を現すものとして【道理/Reason、真理/Truth、優雅/Grace、法/Law、義務/Duty】の何れか一つを選択する。その魔力を身に宿す。この魔力はフレーバーであり、判定などは行われず、問題に対して魔力で解決することはない。なお、選択した魔力以外でも全く持たないわけではない。
- 魔族
羽と尻尾を持つ。羽による滑空が可能。飛行石を使用時、空中での姿勢制御と移動ができる。
一日に一度、接触による精気吸収を食事とは別に必要とする。接触と吸収は数分間の時間を必要とし犠牲者は人間あるいは天使である必要がある。犠牲者には肉体的な快楽と倦怠を伴う。精気は犠牲者の精神の形質により「味」が異なる。
魔王様から与えられた御力として【淫妖/Lechery、魔性/Vamp、災禍/Calamity】の何れか一つを選択する。その魔力を身に宿す。この魔力はフレーバーであり、判定などは行われず、問題に対して魔力で解決することはない。なお、選択した魔力以外でも全く持たないわけではない。
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これら三種族は相互に妊娠が可能である。ハーフはなく、子供は完全な人間か、天使か魔族として生まれてくる。明確な法則はない。稀なケースだが両親が人間(or魔族/天使)でも、先祖返りとして異種族が生まれてくる場合がある(チェンジリング)。魔族の場合はさらに複雑で、一見人間として生まれてきたのち、思春期に種族の性質が現出するケースがある。突然羽と尻尾が生え、精の餓えを感じるのである。現出はストレスや性的刺激がトリガーとなる場合が多い。この現象はフォールンダウンと呼ばれるが、この潜水艦的な一見人間の魔族はフォールンダウンまで見分けが付かないため、人間が魔族化したかのようにしばしば誤解される(本人ですらも)。素質をもつ子供全員がフォールンダウンを迎えるかどうかについても定かではない。フォールンダウンとチェンジリングは複合して発生する事が多い。
地図
シルフィエンド/Sylphyend
人類が主流。世界最大の国家「帝国」が存在する。帝国では多数の貴族が豊かで退廃した社会を形成している。高貴な生まれの貴族たちは版図、召使、奴隷を持ち、軍隊と護衛により護られている。貴族同士の陰謀や権力争いは常時繰り広げられており、帝権もまた確固たるものではない。蒸気機関による文明が発達しており、霧と排煙の満ちる「機関都市」が各所に点在する。人口は二億人足らず。
蒸気機関はあらゆる機械の動力であり、高度な演算を果たす計算機である。外燃機関であり、大型であればあるほど出力を増す。主たる燃料は石炭である。この世界に石油は一滴も存在しない。
帝国本土/Notre sylphyend
今から100年ほど前までに統一され、歴史的領土として、中央政府の権限が十分に及ぶシルフィエンドの中央地域。人口はおよそ五千万人。
一千年前に建国された帝国の前身は中央地域の一つの小国にすぎなかったが、ウォーターレイヤ―の天使の宣教師によってもたらされた飛空挺をいち早く実用化し、周辺を征服していった。先帝が即位するまでにほぼ全て中央地域の統一は完了しており、複数あった言語体系も一つに同化されていた。産業革命によって生まれた蒸気機関車と蒸気自動車を走らせるための交通網が整備されて劇的な発展を遂げた。
豊富な炭鉱と鉄鉱を有する。
帝都ヴェリテ
アップタウン、ミドルタウン、ダウンタウンの三層から成る大都市で、蒸気機関エレベータとそれを支える巨大シャフトが街を支える構造となっている。人口はおよそ一千万人。
ダウンタウンは巨大なタタラ炉を有し、古くから鉄鋼業と機械産業で栄える。地下には網目のように坑道が張り巡らされた地図のない世界。廃坑とトロッコを転用した地下鉄が充実している。余った排熱は都市全体で再利用される仕組み。
アップタウンは宮殿、教会、評議会元宮、飛空挺の発着場、軍駐屯所など重要施設が立ち並び、飛空挺の空港ターミナルが上空に浮かんでいる。大陸各地への空路のハブとなり、多くの利用者が乗降する。
ミドルタウンは住民の居住区となっており、学校など教育施設や露店、公衆浴場など生活施設が充実する。
「この町は常に白い煙に覆われていた。
いたる所から蒸気が噴出し、町の全貌を深い煙の中に隠しているのだ。
この土地からは、石炭以外に燃料として使用できるものが採掘されなかったのだ。
それがこの世界に、異常とまで言えるほどの蒸気機関の発達を促したのである。」
属州
ユーク/Yuke
州都はデルタグラード。帝国に食糧を供給する穀倉地帯。ニンジンやダイコンの放牧も盛ん。政変の混乱の中で帝国に占領された。現地語における呼称は15以上あるとされ、どれをとってもまとまることがなかったため、属州名は帝国皇帝ユーク1世の名を付けられた。人口はおよそ五千万人。
現在農民で構成される議会で運営されており、保守的で技術水準において立ち遅れている。帝都からエステルプラッテまでの鉄道路線がいつまでたてど完成しないのはこのせいと言われている。良くも悪くも大半の国民は牧歌的だが、旧ウォーターレイヤ―領だったフィグラーレを属州として抱えており、民族系過激派のテロが散発的におきるほどに治安が悪い。治安能力も劣り、州都デルタグラード以外には基本的に州兵を配置しておらず、隣のエステルプラッテから傭兵を雇い入れているのが実情である。
リルタニア/Liltania
帝国の南西部に位置する人口約3000万人の属州。全体的に温帯な気候で、乾燥した地域が多い。対魔王国の前線として、帝国にとって重要な軍事的拠点となっている。
かつては、リルタニア皇帝を元首とする立憲君主制国家であった。リルタニア皇帝は、帝国の国教であるリルタニア神話の女神フローラの子孫であるとされ、皇帝位は代々女系女子に継承されてきた。しかし、拡張戦争の敗戦によって、リルタニア帝国は解体されるとともに、皇帝位は廃位させられた。敗戦のきっかけは、アルタリア市民による反乱で、戦争の長期化によって士気が低下したリルタニア軍人が、アルタリアの慣習の無視や住民に対する乱暴、略奪を行ったことが原因であった。
現在のリルタニアは、主要都市が帝国の占領統治下にあり、リルタニアの最高権力機関となった最高中央評議会/Junta Suprema Centralは、リルタニア軍管区司令官に任命された評議員で構成されている。最高中央評議会は立法権を行使するほか、主要な行政機関の長及びリルタニア最高裁判所の判事を任命し、監督している。だが、その占領統治は、主要都市を除けば、ほとんどの領域で及んでいない。
リルタニアの多くの住民は、帝国による支配を嫌悪しており、各地で新リルタニア帝国軍/Nuevo Ejército de Imperio Liltanianoを名乗る民兵との武装闘争が頻発している。新リルタニア帝国軍には、かなりの数の旧リルタニア帝国軍の残党が合流していると見られており、後援者も多数のリルタニアの貴族や神官が絡んでいると言われている。最高中央評議会は、秘密警察による摘発を強化しており、新リルタニア帝国軍の構成員であると疑われる者に対しての拷問や、連座制、裁判なしの略式処刑が常態化している。リルタニアから送り出された元老院の代議士たちも、近年は帝国陸軍による占領統治に公然と反対するようになっており、同じく帝国陸軍主導の占領統治に反対してきた帝国空軍と協力し、自治政府発足への圧力を強めている。
経済的には、軍需産業を中心とする帝国資本が戦後に流入し、大きな発展を遂げた。良質な飛行石や石炭、鉄を算出することから鉱業が盛んで、その立地と一大軍事拠点であることから、飛空艇製造業の成長が進んでいる。農業分野では、乾燥に強いオリーブや葡萄などの生産が中心で、葡萄酒の生産量が多い。
リルタニアでは、家母長制の文化が残存しており、女性の地位が高い。リルタニア神話においても主神に女神が多く、その影響が反映されている。このような女性の高い権利意識は、帝国本土に浸透した神官などを通じて輸出されている。
州都アルタリア/Altariaは、ユークに近いという立地のため、リルタニア帝国の軍事都市として栄えた。アルタリアの博物館では、かつてユークを侵略した際に収奪した財宝が今でも展示されている。
マファミア/Mafamiaは、かつてリルタニア帝国の帝都として栄えた都市である。旧市街区の中心部にある宮殿は、現在、帝国陸軍の司令部として使われており、そこにリルタニア皇帝であったマファミア公が軟禁されていると言われている。
- 関連項目
リルタニア神話
クレイオ/Cleio
州都はエリス。その領域の広い範囲が冷帯から寒帯に属し、寒冷かつ多雪。およそ3000万の人口を抱える帝国北部の属州。
経済の主体は牧畜業と林業であり、主に比較的温暖な南側では畜産が、寒冷な北側では冷帯林における林業が営まれる。エリス市近郊では集約的な酪農や園芸農業も行われている。
各地に散在する貴金属などの鉱山とアンゼロット湖上空の飛行石鉱脈における鉱業は特に自治政府の財源として重要な役割を担っている。
またこれらの産品を加工する製材業や宝飾品産業、食品産業や製紙業・印刷業などの手工業もそれなりの規模を持っている。
機械工業に関しては民族資本が投資を続けているがその発展は未だ過渡期にあり、現時点では帝都のそれと比べた競争力の差は歴然たるものがある。
歴史的には本来独自の王を戴く制限君主制の立憲王国だったが、帝国の拡張戦争の中で長い消耗戦ののち帝国に臣従した。
クレイオにおいては古くから子は成人すると親元を離れるのが普通であり、比較的家族単位の独立性が高く、個人主義的な土壌を育んだ。
立憲王国が自由主義的な伝統を持つこともあって、属州全体に自由主義的個人主義が浸透し、自然権やレッセフェールなどの思想も広がりを見せている。
そのため属州の中でも最も強く自治主義を主張しているが、現在の皇帝権が弱体なこともあり、帝国からの独立を求める運動はもはや過去のものとなっている。政治体制としては立憲王国時代の体制をほぼ引き継いだ議院内閣制であり、これらの理由から政情は安定している。
魔王国領と隣接していることを建前に州軍として空中戦力も含めた一定の軍事力を有するが、その州軍の実際の存在意義は自治権の担保にあるというのは州民の間における公然の秘密である。これに対抗するべく駐クレイオ帝国軍はたびたび観兵式を行っているが、そのために示威と儀礼にばかり意識が向けられ実際の戦闘能力がおろそかになり逆効果との懸念もある。
エステルプラッテ/Esterplatte
州都はミゼラブル。現大公はエレオノーラ・カザン。人口はおよそ三千万人。
もともとは共和制国家だったが、帝国に臣従する際に大公国へ改称された。地理的には辺境と言っても差し支えないが、「最も強固なる帝国の一員」を自負しており、帝国内での発言力を上昇させようと画策している。
実用性を何より重視するお国柄であり、鉄と血と力を信奉する。古来は騎馬民族であったとされている。多分に権威主義的傾向にあり、政治でもパターナリズムが横行する。遵法意識が高く治安は安定している一方で、法を犯したものに対する仕打ちには容赦がない。男女の職業観念も保守的で、女性は家庭にいるものという認識が強いが、教育や家計は女性の役割であり、無学に置かれているわけではない。
エステル人男性の多くは大柄で頑健であり、農夫や鉱夫、工場労働者、そして兵士や傭兵に向いている。男性は愛想笑いをすることはなく、歯を見せてニコニコしていることはバカの象徴だという認識がある。そのため、他領邦からは冷血なステレオタイプを持つ。女性は逆に小柄で情け深く、母性的かつ社交的いうイメージがあるが、同様に頑健であり家事という重労働をそつなくこなす。エステルメイド協会が存在し、特徴的なエプロンドレスのメイドが各国に派遣されている。
他属領にて働くエステル人は数多いが、他民族との混血を忌避する風潮があり、黒、灰、銀の頭髪と蒼い瞳を維持している。またエステル人街を形成し現地のコミュニティとは距離を置く傾向がある。
リルタニア神話は大陸の反対側であるエステルプラッテにも伝来しているが、信仰の在り方は大きく異なる。戦神と芸術神が主に崇拝され、冥界神は兄弟神と対立する恐ろしい祟り神として扱われている。
ドットール諸島/Dotor islands
帝国直轄領。周辺の属州はいずれも歴史的経緯から領有権があると主張しているが、前近代において大規模な入植が行われたことは無い。しかし飛行石が豊富に存在することが確認されて以来、各国は領有主張を強めるようになり、最終的に帝国の直轄地とすることで妥結した。
フィグラーレ/Figurare
ウォーターレイアーの領域にある帝国領土。帝国の領土拡張期に制圧された。多数の天使種族が住まう。
茶葉を産する。
法人・団体
飛空艇運送業者組合/Airship Carrier Guild
帝国で最も大規模な経済業界団体の1つであり、飛空艇の交易権利を死守する利権団体。世界の主要都市ほとんどに支部を持つ。帝国の貴族と同様に腐敗の色が濃いが、実力主義であることには間違いはなく、血縁などより組合への貢献が最重要視される。組合への貢献とはすなわち上納金の多寡である。
特に言及が無い限り、PCは飛空艇運送業者組合に所属する。
シュペトレーゼ上級信書郵便/Spatlese upper class postal service
帝国の上級郵便局。帝都に本部があり、大都市には大抵支部がある。
多数のメッセンジャーを擁し、為替やモールス信号による電報などにも対応。
最上級ランクの切手では行方不明者宛でもメッセンジャーが捜索して手渡しする。
帝立蒸気鉄道/Imperial Steam Railway
国有鉄道企業で、帝都および帝国本土内の鉄道網と帝都とクレイオの州都エリス及びリルタニアの州都アルタリアを結ぶ長距離の二路線を持ち、営業している。
航空旅客を牛耳る飛空艇運送業者組合と激しく利権争いがあり、背後に陸軍が見え隠れする。
ラーヴァクロムレク/Lava cromlech
魔族(黒い羽と尖った尻尾を持つ人間型種族)が主流。領域の多くは巨大な火山活動地帯で、いたるところに溶岩や硫黄が噴出し、凶暴な魔物が跋扈する弱肉強食の過酷な世界である。魔王ドロレスが統治する「魔王国(正式名称:暗黒の恩寵深き偉大なる魔王朝ラーヴァクロムレク)」が存在し、帝国としばしば版図を争う。魔王国は疲れを知らないアンデッドによる豊富な労働力により繁栄している。生きている奴隷と死んでいる奴隷は鉱山や農場で働き、また兵士として新たな奴隷を調達する。
羽を持つ魔族だが、飛空石の力なしでは飛べない。新参の種族だが、既に蒸気文明に馴染み領域魔術も普及している。魔王ドロレスの息子や娘、子孫達であり、魔王と同様にインキュバスやサキュバス的性質を備えてもいる。人口は五千万人足らず。
- ラーヴァクロムレクも参照のこと。
エオルダイア/Eoledaia
巨大な火山エオルダイアが活動するラーヴァクロムレク北方地域
魔都ゾニア
火山のふもとに築かれて地熱による莫大なエネルギーを受けており、煌びやかで喧騒に包まれた大都市に成長している。魔族の多くは人間の持つ文化に興味があり、40年の間に模倣して独自に発展させてきたため、今では危険と知りながらも人間が訪れるほど。
フォールライト
腐海を望む湖の湖畔に位置する都市。「災禍/calamity」をシンボルとする。
新鋭の機関都市であり、多数のアンデッドを使っての炭鉱採掘が行われている。
コヒーの産地の一つ。酸味と香りがともに適度で、やわらかい上品な味が特徴的。
マクアフティル/Macuahutil
火山と砂漠と枯れ木の荒野が広がる南方地域
グレゴリー
商業と陰謀の都市。「魔性/vamp」をシンボルとする。
コヒーの産地の一つ。軽い酸味とやや独特の苦み、そして適度な香りがある。
レヴァリエ
歓楽と退廃の都市。「淫妖/lechery」をシンボルとする。
コヒーの産地の一つ。甘い香りとまるい酸味と、まろやかなコクがある。
アッシェファルべ/AscheFarbe
腐海/Rotten forest
別名魔の森、毒の森など。菌類などが蔓延る広大な範囲に広がる森。
シイタケ、エノキタケ、シメジ類などを産する。
ウォーターレイアー/Waterlayer
天使(光る輪と白い羽を持つ人間型種族)が主流。海が領域の広くを覆い、空は灰色の雲が立ちこめしばしば嵐が吹き荒れる。海の底には古い遺跡と貴重な金属が数多く沈んでいる。三世界では最も歴史が古く、世界最大の宗教組織として「教団」が存在する。教団は自らをイリス神の使徒であると自称しており、表だっては帝国や魔王国と敵対関係はないものの、両者の対立を上手く利用し影響力の拡大を目論んでいるようである。
天使は慈悲と傲慢が同等に存在する支配者である。滑空能力を持つ。人口は五千万人足らず。
エル=シエル/Ailecielll
教団の本拠地。イリス神が顕現したとされる聖地である。大理石で建造された白き塔が立ち並び、世界中から巡礼者が訪れる。住民の保守的な性質と、美しい建物を汚す煤を嫌い、蒸気機関の導入は遅れている。都市外に機関街が新たに形成されている。昔ながらの帆船飛空艇も多く見られる。
レトロシェーナ/Retroscena
茶葉を産する。
飛行石/Volucite
世界各所で産出される魔法鉱石であり、所持者や組み込んだ物品にかかる重力を制御し浮力を持たせることができる。その正体は衝合の余波によって出現したものであり、それ以外の状況では生成されない。
個人向けの飛行石はアクセサリにできるほど小さなもので、念じることで効果を発する。天使が利用技術を発展させたが、人類種でも使用可能である。一度の使用は十数分程度で、再使用には数時間以上のチャージ期間を要する。人類種は転落からの軟着陸や垂直の移動のために使用することが多い。天使及び魔族は羽により水平移動も可能である。
決して安価なものではないが、PCはそれぞれ個人用飛行石を一つ所持している。これは飛空艇運送業者組合から支給されるもので、飛空艇の乗船員としての職務を期待されている。
また、軍船を浮かせるほどのものは稀少であり、飛空石の数がそのまま艦数になるともされる。
全ての飛行石は浮力を持ち、その出力係数は飛行石の重さや大きさに依存する。また、一般に飛行石が地面(厳密にはイリス神の定義する基準面)に近づくほど、浮力が上昇する。
飛行石の原石は空中に浮かんでおり、出力係数の大きな飛行石の原石ほど上空高くに浮かぶ。
人の手で使用されている飛行石は自然状態よりも大きな出力を発生させているので過負荷になっている。そのため一定時間使用後は回復期間(チャージ)が必要になる。
主な飛行石を産出する地域
帝国
リルタニア州ルーネ湖・ソレイル湖上空、帝国直轄領ドットール諸島上空、クレイオ州アンゼロット湖上空
ウォーターレイア―
エルシエル周辺上空
ラーヴァクロムレク
不明
魔法/Sphere Magic
術者の精神力を媒介に現世に影響を与える技術。パワーソースは太陽光として地上に降り注ぐ不可視のエネルギーであり、イリス神の力の一片と考えられている。長い歴史の中で教団が開発、体系づけた。
才能や素質の問題はあるにしろ、修行や学習によって取得が可能である。しかし、修行時間を取る、あるいは学習環境を獲得することができるのは誰でもできるわけではなく、仕事のために必要である人間か、貴族など富裕層が大半となる。実際の行使には触媒や発動体が必要となる。
力の性質によって道理/Reason、真理/Truth、優雅/Grace、法/Law、義務/Dutyに分かれている。
- 領域魔術も参照のこと。