ユウマとさいごのたたかい 完全版脚本 1/4

Last-modified: 2021-07-13 (火) 17:41:39

・プロローグ

●2100年の町

時は2100年。

町に謎の超巨大な円盤ディーゼルUFOが姿を現す。

ディーゼルUFOは強力なビームで町を破壊尽くす。

●ディーゼルUFOの中

ディーゼルUFOの中には巨大な画面があり、突然コンピュータが起動し画面がつく。

ユウマの映像が流れている。

マサヒロを海へ突き落して「言い訳しない。」と言うユウマ。

蒸気機関車達を守るユウマ。

パシナブルーにとどめを刺すユウマ。

突然画面が停止する。

ディーゼル・ブルーサタンの声「クックック・・・・・・ユウマ、なかなかやるではないか。」

青いボディのクラス40ディーゼル機関車のディーゼル・ブルーサタンがいる。

ブルー「だが・・・・・・もう終わりだ。私には奥の手がある!」

●ディーゼルUFOの整備ドッグ内

ボディの色が真っ黒になっているユウマが画面手前に。

(微妙にピントをぼやかす)

ブルー「待っておれ、役立たずの蒸気機関車ども・・・・・滅びの時をな!!」

●ディーゼルUFOの研究所らしき部屋

ディーゼル・ブルーサタンが高笑いしながら去っていく。

ディーゼルUFOの中には線路がたくさんある。

ディーゼル・ブルーサタンの走っていく音が響いて消えていく。

ディーゼル・ブルーサタンが車体から触手のようなアームをだしてスイッチを押す。

●時空の狭間

ディーゼルUFOは攻撃を停止して、爆音を立てながら過去の鉄道へ飛び去って行く。

・フェード

●2025年のソドー島のノース・ウェスタン鉄道

ユウマとパシナブルーとの戦いから6年後のソドー島。

ナップフォード駅を中心としたソドー島の鉄道。

ソドー島の蒸気機関車が忙しそうに働いている。

ユウマとトーマスがトップハム・ハット卿を乗せて走っていく。

ディーゼル機関車対策委員会。

●蒸気機関車たちがディーゼル機関車との対策をはじめる。

トップハム・ハット卿「我々は今、ディーゼル機関車という機関車が蒸気機関車を滅ぼそうとしている。」

ティドマス機関庫には、ユウマ、トーマス、パーシー、エドワード、ジェームス、ヘンリー、その他の機関車がいる。

ハット卿「あれから7年前、ユウマを連れ去ってディーゼルエンジンを奪い返そうとした青い目の機関車マサヒロがソドー島にやってきた。その戦いでユウマはディーゼル機関車と死闘を繰り広げ、マサヒロを海へ突き落して見事倒すことに成功しましたが、その半年後、マサヒロの手下であった流線型のディーゼル機関車パシナブルーが蒸気機関車を襲撃するも、ユウマが再び現れてパシナブルーと1対1の死闘を繰り広げて倒すことに成功した。しかし、またディーゼル機関車が蒸気機関車を襲撃する可能性があります。そこで、我々が人工知能を搭載した新たな車両兵器を完成した。これでディーゼル機関車に勝てると思います。」

ユウマ「かつて、僕を連れ去ろうとしたマサヒロやパシナブルーを僕が倒して僕がソドー島を平和にしたんだから。」

トーマス「でも、マサヒロやパシナブルーはもしかしたら、一体誰かが送り込んでユウマを連れ去ろうとした機関車に違いないですから。」

ジェームス「何言ってるんだよトーマス。そんなことないよ。」

トーマス「でも、誰かが送り込んだのに違いない。」

蒸気機関車達は人工知能を搭載した車両兵器を運びに行く。

・ゆっくりフェード

●車両兵器工場

トーマスがパーシーと対ディーゼル用レール戦車を運んでいると、トーマスとパーシーが会話をする。

パーシー「ユウマは蒸気とディーゼルのハイブリッドの機関車で、ディーゼル機関車っぽいけど、もしかしたら、後にディーゼル機関車の手先になるんじゃ。」

トーマス「パーシーでもそれは・・・・・・。」

そこへエドワードがやってきた。

エドワード「いいや、ユウマは蒸気機関車の味方だよ。だって彼は心優しいから。」

トーマス「パーシー、エドワードの言う通りだよ。彼は蒸気機関車の味方だよ。」

●操車場

ユウマがエイミーと会話をする。

エイミー「ユウマ、あなたはこれまでディーゼル機関車との死闘で蒸気機関車達を守って、あたしを守ってくれたに感謝してるわ。」

ユウマ「ああ、僕はこのソドー島の蒸気機関車やキミを守るために、このソドー島で働いてきたんだ。」

エイミー「でも、再びディーゼル機関車たちが私たちを襲ったらどうしよう。」

ユウマ「大丈夫だよ。この島の兵器があれば。」

●線路の近くの小さな家

暗い部屋で一人の男がパソコンで動画をニヤニヤ見ている。

男「へっへっへ!」

パソコン動画はどこかの動画サイト。

『ユウタ』というプラレール製の機関車の鉄道作品の動画が開かれている。

(映像は長編第2作ユウマとなぞのしょうにんそのまんま。監督・イイダ・ユウタとなっている。)

男「はっ」

男が嘲りの笑いを上げて、男は高速でキーボードを叩き始める。

男「何が青い小型タンク機関車の’’ユウタ’’だよ!バカじゃねーの!ふざけんなよこんな気持ちわりぃ動画を作ってんじゃねーよ!ユウタじゃなくてユウマだろ!カス野郎死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!殺すぞ!殺すぞ!殺すぞ!殺すぞ!殺すぞ!殺すぞ!殺すぞ!」

男は不適切なコメントを次々に打ち込んでいく。

男「このキチガイ!殺すぞ!殺すぞ!殺すぞ!ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」

男は自己満足そうに浸っている。

その時突然、大きな笑い声が聞こえる。

男「!!」

その不気味な笑い声がますます響いてくる。

男「え……何?」

男がパソコンから目を離す。

男「へ?え?何なんだよ一体!」

男はベランダに出る。

信じられない機関車が見えてパニックになる。

男「ヒ・・・・・・ヒィ・・・・・・・ヒャああああああああ!!」

●ティドマス機関庫

トーマスたちが戦車を運び終えるとヘンリーが飛び込んでくる。

全員が慌てており注目する。

ジェームス「どうしたヘンリー。何かあったのか?」

ヘンリー「大変だ・・・・・・・・・・・マ・・・・・・・・・・マサヒロが・・・・・・・ナップフォード駅にっ!」

トーマス「そんな。マサヒロはユウマに海に突き落とされて死んだはずじゃ?」

●ナップフォード駅

死んだはずのマサヒロがナップフォード駅から現れる。

マサヒロ、目を青く光らせて笑い声をあげる。

マサヒロ「フハハハハハ!愚かな蒸気機関車ども、俺がユウマに海に突き落とされて死ぬと思ったら大きな間違いだ!蒸気機関車どもを滅ぼして、再びユウマを連れ去ってやる!!」

蒸気機関車達が悲鳴を上げて逃げる。

マサヒロは蒸気機関車に強力な体当たりで蒸気機関車を脱線させる。

テンダー機関車A「きゃあ!逃げろ!」

マサヒロはディーゼル機関車軍団を連れてきて蒸気機関車を襲撃させる。

蒸気機関車達は次々と脱線させられていく。

マサヒロ「おらぁ!お前も滅ぼしてやる!」

タンク機関車A「うわああああ!」

マサヒロとディーゼル機関車軍団は蒸気機関車を次々に襲う。

●戦車部隊

そこへ、先ほどトーマスたちが運んできた戦車部隊が到着する。

マサヒロは戦車と戦う。

戦車のレーザーがマサヒロにボディに当たるが、爆発や脱線は1回もしない。

マサヒロはゆっくりと戦車に向かう。

マサヒロ「俺はそんな戦車などに通用しねぇぞ!」

そこへ対ディーゼル用レールキャノン車が到着する。

レールキャノン車はマサヒロを攻撃する。

マサヒロは慌てて攻撃をかわす。

レールキャノン車の攻撃は続く。

マサヒロにやっと攻撃が聞く。

マサヒロ「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

マサヒロの怒りの叫び声。

●戦車を押す機関車達

戦車を機関車達が押して戦う。

1台のタンク機関車「もっと進むんだ!奴を追い詰めるんだ!」

1台のテンダー機関車「わかった!」

無線連絡が入る。

トップハム・ハット卿の声「これでトドメだ!終わりだマサヒロ!」

機関車2台「了解!」

●戦車部隊

レーザー攻撃は激しく続く。

マサヒロ、レールキャノン車を脱線させようとする。

その時突然、激しい閃光がほとばしる。

マサヒロがその光に包まれてゆっくりと消滅する。

●戦車を押す機関車達

機関車2台「!!」

●ティドマス機関庫

モニターを見るハット卿。

ハット卿「なんだこいつは・・・・・・」

モニターの空中座標には黒い影が映っている。

●ソドー島の建物内。

画面全体が徐々に後退していく。

ソドー島の町の上空。

そこには巨大なディーゼルUFOが音もなく浮かんでいる。

・BGMと共lに文字が出現し、メインタイトル。

●配給・アニプレックス

  • ユウマとさいごのたたかい YUUMA AND THE LAST MOMENT FIGHT-

・オープニングクレジット

●製作総指揮

●製作代表

青い目の機関車再び姿を現す!!UFOとの関連性は!?

宇宙人襲来か!!?

(ネットニュース)

●脚本監修

自衛隊と機関車達が線路を駆け回っている。

無線で会話をしたり、機関車と一緒に行動したりしている。

●楽曲提供

機関車達が自衛隊に誘導されていく。

機関車が乗客を客車に乗せて避難させる。

同時にTVニュースの音声が聞こえる。

「果たしてユウマが再び悪い機関車と戦えるのか・・・・・・・・・・・・・」

「自衛隊などが開発したレール戦車が青い目の機関車を・・・・・・・・・」

「ソドー島にやってきたあの巨大なUFOは・・・・・・・・・・・・・・・」

●出演者

声優

内田雄馬、比嘉久美子、山寺宏一、内田真礼

脱線させられた機関車を線路に戻すクレーン車。

●特技監督

ソドー島の町の中を走行していく戦車が数台。

レールキャノン車が最後尾で通過していく。

●制作・監督・脚本

ナップフォード駅を手前に置いたディーゼルUFOの映像。

ソドー島のノース・ウェスタン鉄道上空に浮かんでいる。

・白にフェード

・クレジットが終わって・・・・・・・・・・・

●トップハム・ハット卿の部屋

トップハム・ハット卿が韓国料理のビビンバを食べている。

そこへソドー島の自衛隊の隊員がやってくる。

隊員1「途中経過を報告。ノース・ウェスタン鉄道より、メインランドへの避難完了!」

ハット卿「ご苦労。引き続き、避難誘導に当たってくれたまえ。」

隊員1「了解」

ハット卿がビビンバを食べ終えると部屋を出て車でティドマス機関庫へ向かう。

ハット卿が機関庫へ来るとコンピューターの前にいるエドワードにくる。

ハット卿「何か変化はあったかね?」

エドワード「いえ・・・・・・全くありません。」

ハット卿「そうか。でも、気を緩めてはいかんぞ。」

エドワード「了解」

●ティドマス機関庫

ハット卿がトーマスのところへ来るとトーマスがユウマとエイミーと会話をしている。

ユウマ「まさか、あのマサヒロが生きていたなんて、なぜ、復活したんだろう。あいつが再び僕をつれさろうとするとは。なぜだろう。」

トーマス「分からない。あのUFOの力で復活したかもしれないから。」

ハット卿「トーマス、ユウマと会話して何をしているのかね?」

トーマス「トップハム・ハット卿、マサヒロは見つかりましたか?」

ハット卿「いや、どこにも・・・・・」

トーマス「そうですか。・・・・・やっぱり、UFOの光線で?」

ハット卿「彼は跡形も無く消え去った・・・・・と考えるしかないですかね。これだけ探して見つからないと。」

トーマス「青い目の機関車を倒したのが自衛隊とかじゃないと、色々とうるさいんじゃないですか?マスコミとか野党とか。」

ユウマ「そうですよ。うるさいんじゃないんですかね?」

エイミー「あたしもうそう思うけど・・・・・・・・・・・」

ハット卿「今のところは、UFOの方に関心が行ってるから。自衛隊や戦闘機関車達の不要論を持ち出したって、大しては目立ちはしないだろう。、ま、しばらくの間は大丈夫だろう。」

トーマス「それよりも今は・・・・・」

ハット卿「ええ。あれが、果たして敵か味方なのか・・・・・・・・・・。それがハッキリしないことには行動がとれないのと、もし敵だった場合はどうやって、撃退するか……。」

トーマス「・・・・・・」

エイミー「もし、あいつが敵だったらあたしたちどうなっちゃうの?」

●小さな駅

ユウマとエイミーが小さな駅へやってきて2台で会話をする。

ユウマ「もしかしたら、マサヒロは死んでないかもしれない。なぜなら僕をまた連れ去って今度こそ僕の中のディーゼルエンジンを奪い返そうとするんだ。でも今の僕には戦う勇気があるんだ。」

エイミー「そうだけど、でも今のあなたには、強敵の機関車と戦うのは無理よ。」

ユウマ「そんなことないよ。」

そこへ、名前のない機関車達がユウマ達のところへやってくる。

ユウマがマサヒロに連れ去らわれないように安全な場所へ避難させようとするのだった。

ユウマ「キミたちは………」

タンク機関車B「ユウマ、今から君はマサヒロと戦うのをやめてもらって安全な場所へ来てもらう。」

ユウマ「なぜ僕が安全な場所へ行かなきゃならいんだ!僕には戦う勇気があるんだ!」

テンダー機関車B「残念だが、キミは安全な場所へ避難してもらわなければならない。」

ユウマ「嫌だよ!僕は奴を倒さなきゃならないんだ!」

ユウマは機関車達に連結されて、安全な場所へ連れていかれてしまう。

エイミー「待ってよ!ユウマを連れて行かないでよ!」

●車両兵器工場

ユウマは車両兵器工場へ連れてこられ、軟禁されてしまう。

ユウマ「離せよ!僕は奴を倒さないとこのソドー島が平和にならないんだ!」

テンダー機関車B「ユウマ、キミの気持ちは分かるが、これはキミを守るためだ!」

ユウマ「だめだ!僕は奴と戦うんだ!だから離せ!」

ユウマは車両兵器工場の中に避難させられて、軟禁される。

ユウマ「なぜ僕がここにいなくてはならないんだ!僕はみんなを守りたいのに!」

ユウマは悔しそうにする。

●ティドマス機関庫

一方ティドマス機関庫ではエドワードが画面を見続けている。

突然、画面に何かを発見する。ディーゼルUFOのサーモグラフィーで、UFO内部がどんどん高温になっていく。

エドワード「これは・・・・・!」

●トップハム・ハット卿のいるところ

トーマスとハット卿の元にエドワードが飛び込んでくる。

エドワード「ハット卿!UFO内部に、強力な熱源を感知!UFOが動きます!」

ハット卿は慌ててモニターへ向かう。

ティドマス機関庫へきてモニターに映るディーゼルUFOを見やる。

●ソドー島の建物

ソドー島上空に浮かんでいるディーゼルUFO。

徐々に集まった光は収束し、一筋の光線が打たれる。

ソドー島の中を、白く細い光線が通り過ぎていく。

一瞬間をおいた後、光線の当たった部分が消滅し、大爆発する。

●ティドマス機関庫

機関庫の中に強い閃光入り込み、機関車や自衛隊たちが悲鳴を上げる。

ハット卿「な・・・・何だ今の攻撃は!?」

エドワード「UFOは移動を開始!南のほうへ時速70Kmのスピードで・・・・!」

●ソドー島各地

ディーゼルUFOは移動しながら、ソドー島各地を光線で攻撃を続ける。

ソドー島各地に光線が降り注ぎ、そこら中で爆発が起こる。

ソドー島の町の一角に光線が当たって、1台のいたずら貨車が爆発に巻き込まれて吹っ飛ぶ。

貨車「うわあぁぁ・・・・・・!!」

ナップフォード駅の上空で停止するディーゼルUFO。

全ての砲が移動して直下のナップフォード駅に向けられる。

遠望からのナップフォード駅。

ディーゼルUFOから撃たれた光線が直下のナップフォード駅を突き抜ける。

(「風の谷のナウシカ」の巨神兵のビームみたいなエフェクト)

しばらくの沈黙の後、ナップフォード駅が大爆発して破壊される。

ナップフォード駅は跡形も無くなる。

・白い画面へフェード

”ナップフォード駅、消滅!!”

”機関車や報道関係者ら犠牲に”
”UFOは敵と判明!”

●車両兵器工場

ユウマはディーゼルUFOによってナップフォード駅が破壊された映像を見る。

ユウマ「そんな、ナップフォード駅が・・・・・」

そこへ1台の機関車がエイミーを連れてくる。

エイミー「ユウマ!」

ユウマ「エイミー!どうしてここに?!」

エイミー「私もこの工場に避難させられることになったのよ。だから、私たちここで保護されるんだわ!」

ユウマ「でも、僕は小型タンク機関車であっても、マサヒロやUFOを止めにいかなきゃ!」

エイミー「でも、私たちどうやってここからでられるのよ。」

●ノース・ウェスタン鉄道

ソドー島の蒸気機関車達がノロノロと客車や貨車に乗客を乗せながら避難している。

機関車達は静かに走る。

エドワードが自分の車体に装着されている無線でトップハム・ハット卿や隊員に報告している。

エドワード「乗客や機関車達予定通り進行中です。あと2時間ほどで、全市民や機関車達が完了する見込みです。」

トーマスが側線で避難する機関車を見張っている。

機関車達は黙って行動する。

トーマス「・・・・・」

避難する機関車の中にディーゼル機関車が1台混じっている。

ディーゼル機関車が1台のテンダー機関車に衝突して脱線して客車と貨車も脱線する。

ディーゼル機関車A「誰か僕を線路に戻してくれぇ!」

すると脱線したテンダー機関車と脱線していないタンク機関車が感じの悪い暴言を言う。

1台のテンダー機関車「うるせぇ!なんで俺がお前みてぇなディーゼル機関車を助けなきゃならねぇんだよ!」

1台のタンク機関車「そうだ!俺らはお前みたいなディーゼル機関車なんか助けたくねぇよ!どうせ、また俺らに『役立たず』とか言うにきまってるだろ!」

ディーゼル機関車A「うぅ・・・・・」

見かねたトーマス、急いでクレーン車を運んでディーゼル機関車とテンダー機関車を線路に戻した。

トーマス「ディーゼル機関車くん、大丈夫?」

ディーゼル機関車A「あ、ありがとう。」

ディーゼル機関車はトーマスにお礼を言うと静かに走り去っていく。

トーマス「誰か助けてやれよ・・・・・」

そう言ってトーマスは避難する機関車達を眺めると、反対側から大きなレール戦車が進んでくる。

大型のミサイルを一基積載いる。トーマスは横をゆっくり通り過ぎていく。

トーマス「・・・・・」

●ナップフォード駅

ハット卿が無線で機関車や自衛隊に連絡を取っている。

無線「ソドー島の機関車達避難完了!」

無線2「こちらミサイル完了!」

無線3「こちらも同じく設置完了!」

無線から離れたハット卿、トーマスがやってくる。

ハット卿「ああ、トーマス。このソドー島の空気は吸えたかね?」

トーマス「・・・・・えぇ、トップハム・ハット卿、まぁ。攻撃するんですか?」

ハット卿「そうなんだトーマス。ついさっき、UFOへの攻撃許可が下ったんだ。あれだけの破壊力を見せつけられて、政治家の皆さんも相当に怯えてるらしいんだ。またあれに攻撃されたら、このソドー島で働ける機関車もいなくなるからな。」

トーマス「なるほど・・・・・・」

●ナップフォード駅

無線「発射準備完了!」

ハット卿「発射!」

●ソドー島の町中

レール戦車に搭載されたミサイルが、45度くらいに発射台から発射される。

建物の上空をミサイルが孤を描きながら飛んでいく(フルCGで・・・・・)。

ディーゼルUFOに迫るミサイル

●ティドマス機関庫

エドワードの見ているモニターに、ディーゼルUFO周辺の磁場が映し出される。

どんどん巨大で強力になっていく。

エドワード「・・・・!UFO周辺に強力な電磁波が発生しました!尚も増大中!」

トップハム・ハット卿の指令室でモニターにノイズが入り始める。

●ソドー島上空

ディーゼルUFOに接近するミサイル。

ところがディーゼルUFOの手前で空間で歪んで、ミサイルの進行方向が曲がる。

ミサイルがしばらく漂った挙句に小さな家に衝突して爆発する。

ディーゼルUFOは無傷のままだった。

ハット卿「ミサイルが・・・・・」

●ソドー島の町中

対ディーゼル機関車用レール戦車が街中を走行してくる。

戦車が停車し、パラボラをディーゼルUFOに向け、レーザーを発射する。

レーザーはUFO直前までするが、空間が歪んで弾かれる。

●ティドマス機関庫

エドワードが詳細を報告している。

エドワード「UFO周囲に、強力な電磁波を感知しました。ミサイルは、内部誘導装置の誤作動。レーザーはおそらく、光子の軌道が曲げられたことによるエネルギーの分散。どちらも、あの電磁波の壁によって、引き起こされたものと推測されます・・・・・」

ハット卿「・・・・・どうしたものかのう」

ソドー島の警官A「陽電子砲に電磁バリアなんて、空想の産物だと思っていたんだが・・・・」

ソドー島の警官B「何か、手は無いのか!?」

ソドー島の警官C「・・・・・焦っても結論は出ない。ひとまず、休憩にしましょう」

●車両兵器工場

工場からでられないユウマはエイミーと会話をしている。

ユウマ「エイミーキミには分からないだろうけど、僕には姉弟で姉さんがいたんだ」

エイミー「本当に。あなたには姉さんがいたのね?それでユウマ、あなたの姉さんの名前は?」

ユウマ「正直に言うと・・・・・僕の姉さんは『マアヤ』って言ってね・・・・・姉さんは僕と一緒に日本で働いていたんだ。僕は姉さんとは凄く仲がよくて、いつも一緒だった・・・・・」

・ユウマの回想シーン

  • 1966年の日本国有鉄道-

●前作『ユウマとなかまはずれ』で顔が映っていない状態でしか登場しなかったマアヤが本作で顔と車体全体が映りボディの色が赤に変わって初めて喋る。

マアヤとユウマが姉弟2台で客車を牽引して、貨車も牽引する。

2台が機関庫に入って会話をする。

マアヤ「ユウマ、私達は役に立つ機関車で、私たちは姉弟だから」

ユウマ「そうだね姉さん。僕達はこの日本の鉄道で、お客さんを運んだり、貨物を牽引しているから。僕達はこの日本みんなに愛されているから」

マアヤ「えぇ。私達だって役に立つために作られた機関車だから、私とユウマはどんなことがあっても、仕事を辞めずに働いているから」

ユウマ「弟であるこの僕は姉さんのことを大事に思ってもいるし、僕は姉さんだけはいなくなってほしくないから。僕は姉さんのことが大好きだし、姉さんはいつも僕のそばにいてくれてるから。」

マアヤ「ユウマ、ありがとう」

・ゆっくりフェード

マアヤとユウマは2台重連で、客車を牽引する。

2台で貨車を引いたり押したりして、貨車の入れ替えをする。

2台は平和そうには日本で働いていた。

2台は仲良く一緒に日本で、働いていけると望んでいた。

だが、その幸せは長く続くわけではなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・そして数か月後。

マアヤとユウマの前に一人の男性の人がやってきた。日本の鉄道の局長だった。

日本の鉄道の局長「ユウマ、キミに残念な話がある。」

ユウマ「なんでしょうか?」

日本の鉄道の局長「ユウマ、キミはキミの姉さんとはすごく仲が良くて、いっしょに働いているそうじゃないか。でも、キミには残念なことがあるんだ。」

ユウマ「どういうことですか?」

日本の鉄道の局長「残念だが、キミの姉さんはスクラップ処分されることになったんだ」

ユウマ「姉さんが、スクラップ?!それはやめてくださいよ!姉さんはまだまだ働けるし、僕とはすごく仲がいいし、僕の実の姉だからスクラップにするのだけはやめてください!」

マアヤ「そうよ!私だってまだまだ、働けるのに弟を一人にするをなんてごめんだわ!」

日本の鉄道の局長「かわいそうだが、ユウマ、キミの姉さんはもう役に立たないからスクラップ処分しなきゃならないんだ。本当なら、キミの姉さんを整備してもらって、新品同様にしてあげたいが、時代にはさからえないんだ。だから、姉さんと別れるのはつらいだろうけど、これはもうどうしようもない。だから、もうあきらめて別れを言ったほうが良い。ユウマ」

ユウマはその話を聞いて涙を流して、悲しむ。

・ゆっくりフェード

そして翌日、マアヤは意地悪な電気機関車EH10 15号機に連結され、EH10 15号機はマアヤをスクラップ工場へを引いていこうとする。

EH10 15号機「よぉ、マアヤ!お前もとうとう引退か。お前はきっといいスクラップになるぜ!」

ユウマ「おねがい!姉さんを連れて行かないで!お願いだ!」

マアヤ「仕方ない。ユウマ、私はあなたとはいつでも姉弟よ。あなたのことを絶対に忘れないをから私はスクラップ工場でスクラップ処分されて安らかに眠るわ」

EH10 15号機「マアヤ、俺がお前をスクラップ工場へ引いて、お前はもう終わりだ!お前の弟のユウマもざまぁみろだ!」

ユウマ「でも、姉さんは僕の大事な実の姉で、大事な仲間じゃないか!僕は姉さんをスクラップになんかさせたくない!」

マアヤ「ユウマ、これは私が決心したことだから、これは私がやらなくてはならないことなの。でも、弟のユウマ、あなたは生きて役に立つ機関車になってみせるのよ!」

ユウマ「姉さん・・・・・」

マアヤ「だから、私はもういいのよ。でもユウマあなたみたいな弟は絶対にスクラップにされずに生きてもらいたいから。」

日本の鉄道の局長「時間だ!さあ行って!」

マアヤ「ユウマ、さようなら」

EH10 15号機「どうだ!マアヤ!情けでひとっ走りしようじゃないか!」

EH10 15号機がマアヤを引いてスクラップ工場へ連れていく。

ユウマ「姉さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

こうして、マアヤはスクラップ工場へ引いて行かれユウマに別れを言って運ばれた。

・ユウマの回想終わる。

ユウマ「こうして姉さんはスクラップ工場へ引いて行かれてスクラップ処分された。でも、そのスクラップ工場へ引いて行く途中でディーゼル機関車の後ろに連結された姉さんが行方不明になった。そして今でも、姉さんは行方不明のまま。」

エイミー「ユウマ、そういうことがあったんだ。」

●ティドマス機関庫

トーマス、機関車でも話せる電話で、誰かと話をしている。

トーマス「・・・・ああ、こっちは心配ない。大丈夫だって、戦いには巻き込まれないよ。そういうキミこそ気を付けてね。いつもやる気が出ないことばかりやってるから。・・・・・・・・分かった、分かった、じゃあ頑張れよ」

トーマスが誰かとのと話を終えるとトーマスの機関士がスイッチを押して電話を切る。

ハット卿がやってくる。

トーマスに気づいて

ハット卿「トーマス、誰かと話をしていたのかね?」

トーマス「いや・・・・日本からの友達の機関車でね、B20形10号機っていう機関車がいるんですけど。今でも、時々機関車との電話で話したりとかしてるんですがね。向こうも、親友のC56形160号機と共にメインランドで働いているんですよ」

ハット卿「・・・・トーマス、もしかしてそのB20形10号機ってメインランドの南の方で働いているんだよな?」

トーマス、笑う。

トーマス「はい、パシナブルーが倒された何日か後に、興奮して僕に電話をかけてきたんですよ。トップハム・ハット卿。『ユウマの中のディーゼルエンジンの存在を知った』って・・・・・」

ハット卿「そうかい、トーマス・・・・・」

ハット卿も笑う。

●ティドマス機関庫の近くの駅

双眼鏡でディーゼルUFOを監視している自衛隊たち。

ディーゼルUFOの下部が強く光り始めていることに気づく。

隊員3「!?」

ディーゼルUFOの直下に光線が発射される。

光が収まると、マサヒロが線路に立っている。

マサヒロの笑い声。

隊員3「!!」

●ティドマス機関庫

ティドマス機関庫に連絡が入る。

隊員の声「緊急連絡!ディーゼルUFO直下にマサヒロが現れました!」

ハット卿「何?」

トーマス「何だって?」

駅員A「死んでなかったのか・・・・!」

ハット卿「戦闘準備急げ!」

ハット卿が全速力で走る。

●カークローナン線

マサヒロの笑い声。

マサヒロは猛スピードで駅などを通過する。

●ティドマス機関庫

エドワード「マサヒロがものすごいスピードで走っていきます!」

ヘンリー「このままだと、ソドー島の蒸気機関車達が危ない!」

ハット卿、ハッとする。

ハット卿「・・・・ちょっと待て、マサヒロ今どこへ向かっているんだ!」

エドワード「マサヒロは今石切り場へ向かっているはずですが、一体機関車が何台避難してるか‥‥」

ハット卿「くっ・・・・!メインランドの安全地帯へ緊急連絡!対ディーゼル用レール戦車の出動要請!!」

エドワード「わかりました!!トップハム・ハット卿!!」

ヘンリー「間に合いません石切り場に入ってきます!!」

●車両兵器工場

ユウマが体当たりで、扉を壊そうとする。

車両兵器工場から出てマサヒロと戦おうとするのだ。

エイミー「ユウマ!もういい!外に出たらあなたまで死んじゃうわよ!マサヒロと戦うなんて無茶よ!」

ユウマ「エイミー、僕にはマサヒロを倒して、ソドー島の機関車達を守らなければいけない責任があるんだ!だから、僕は一人で奴と戦うんだ!」

エイミー「でも、マサヒロと戦ったらあなたは死ぬかもしれないのよ!だからあたしと一緒にここにいて!」

ユウマ「すまない、エイミー・・・・・・・」

ユウマ、車両兵器工場の扉を破壊する。

エイミー「ユウマァァァァァァァァァァァッ!」

扉を破壊したユウマは車両兵器工場から脱走して、マサヒロのところへ向かう。そして、マサヒロとの戦いが始まるのだった。

●石切り場の操車場

1台の貨車が他の貨車達にいじめられている。

貨車「おねがい、やめて・・・・」

不良貨車A「おい・・・・・お前みたいな貨車がいると俺たちの邪魔になるんだよ!」

1台の貨車は無言で不良貨車Aを睨み付ける。

不良貨車A「おーおー、見ろよこいつの目つき。こりゃー本当みてーだな。」

不良貨車B「言いふらしてやろーか?お前が俺たちのような貨車とは違い、機関車にいたずらすることは無いじゃないか!ん?」

不良貨車C「俺たちのような不良貨車は怖いからねぇ~。お前なんか役立たずの貨車ですぐにでもスクラップ処分されるからなぁ~?」

不良貨車C、ヒッヒッヒと笑う。

貨車「どうしろって言うんだ‥‥」

不良貨車B「他の機関車に言いつけて、お前をスクラップ処分するんだよ。」

不良貨車D「まぁ、大体お前は最初から役に立たないってことだから」

貨車「ふざけんな・・・・・!」

不良貨車D「黙れっ!この役立たずスクラップのワゴン貨車がァァァァァァァァっ!!!!」

不良貨車D、1台の貨車に、怒鳴りつける。

不良貨車D「生意気な口を聞いてんじゃねぇぞ、ワゴン貨車が!」

1台の貨車、怒りを露にする。

貨車「この卑怯者の貨車達・・・・・。誰かを差別してそんなに楽しいのか!?」

不良貨車A「うーわ、コイツなんかマジになっちゃってるわ。」

不良貨車D「気持ち悪りぃぃぃぃぃ!」

と自分たちが気持ち悪い笑い声で叫ぶ不良貨車達。

貨車「僕が・・・・一体何をしたって言うんだ!?」

不良貨車D「あぁん?」

不良貨車A「そもそもなぁ、てめーがこのソドー島にいる自体が犯罪なんだよ!」

不良貨車達がヒャヒャヒャと不快な笑い声をあげる。

不良貨車達を睨んでいた1台の貨車、不良貨車達の前に何かを気付く。

貨車「八ッ・・・・・・・!」

不良貨車C「あぁ?なんだ、ビビッタのかぁ?」

不良貨車C、後ろを振り返り、自分自身もハッとする。

不良貨車C「あっ・・・・・・ヒ、ヒィ・・・・・!!」

不良貨車A「なんだよお前まで・・・・・あぁっ!!」

マサヒロが不良貨車たちの前に姿を現す。

マサヒロ「愚かな蒸気機関車どもめぇぇぇぇぇぇ!!!!ユウマをつれさってやるぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!ん?お前らは不良貨車たちじゃないか!!そうだ!お前らから始末してやる!!!!」

マサヒロが不良貨車達を襲撃する。

不良貨車達「ギャアアアァッ!!!」

不良貨車達はみんなマサヒロに襲撃され、不良貨車達を木っ端みじんにしていく。

不良貨車A「ヒギャぁぁぁぁぁ!」

不良貨車Aがマサヒロに押され、近くのガスボイラーにぶつけられて爆発し、不良貨車Aは木っ端みじんとなった。

不良貨車B・C・D「うわああああああああ」

マサヒロがゆっくりと近づいてくる。

貨車「あ・・・・あ・・・・」

マサヒロ「不良貨車ども、お前らをぶっ殺してやるぞ!」

マサヒロが体当たりで襲い掛かろうとする。

???「やめろ!!」

その時、青い車体のタンク機関車がマサヒロを体当たりする。

貨車」「!!」

その影は・・・・・車両兵器工場から脱走してきたユウマ!

ユウマは不良貨車を安全な場所へ避難させる。

不良貨車B・C・D「ヒ、ヒィ~っ!!」

不良貨車にいじめられた貨車だけが取り残される。

不良貨車を安全な場所へ避難させたユウマはマサヒロと1対1で戦いを始めようとする。

ユウマ「またあったな、マサヒロ・・・・・・」

マサヒロ「よぉ、ユウマ・・・・・今度こそお前を倒して地獄へ葬ってやる!!さぁ、俺と戦え!ユウマ、お前は俺に勝てるかな?俺は昔の俺と違い今の俺は強化機関車に改造されたのだからな!ハハハハハハハ!!」

ユウマ「望むところだ!!マサヒロ、今度こそお前を倒してソドー島の機関車達を守護するぞ!」

ユウマとマサヒロの戦いが始まる。

ユウマ、汽笛を鳴らしてマサヒロへ向かう。

マサヒロも向かってくる。

ユウマがマサヒロを連続攻撃する。

マサヒロがユウマを押して、ユウマを突き飛ばす。

マサヒロに突き飛ばされたユウマ、車輪から火花を出してマサヒロにタックルする。

マサヒロが再びのけぞる。

ユウマ「ハァァァァァァァァァァ!!!」

マサヒロ「ドラァァァァァァァァァァァァァァっ!!!」

マサヒロは車輪を火花を散らしながらバックさせ、強烈な体当たりで攻撃。

マサヒロの攻撃がユウマに命中する。

ユウマ、ガクっとなる。

ユウマ「うぅ・・・・・・・」

ユウマが後ろに下がり、強力な体当たりを繰り出す。

その体当たりがマサヒロを直撃する。

マサヒロ「うわっ!!!!こうなったら、この石切り場から突破してやる!!」

マサヒロ、石切り場から逃げる。

ユウマ、マサヒロの後を追う。

ユウマ「逃がさない!!」

ユウマとマサヒロがノース・ウェスタン鉄道の支線を走行する。

●燃料タンク車のある操車場。

ユウマとマサヒロは場所を移動し、戦闘を続ける。

マサヒロ「おのれユウマ、お前をぶっ殺してやる!!」

ユウマ「僕だって、お前みたいな悪には負けない!!」

そこへ2台のテンダー機関車がやってきて、先ほど不良貨車にいじめられた1台の貨車を保護している。

テンダー機関車の1台が、ユウマとマサヒロの両車2台の戦いを見つめている。

テンダー機関車A「収容完了です!」

テンダー機関車B「・・・・・わかった。」

テンダー機関車2台はその場を去っていく。

入れ替わりに対ディーゼル用レール戦車が到着する。

●ティドマス機関庫

エドワード「燃料タンク車置き場より、レール戦車が現場に到着。また、貨車1台を保護したとも報告です」

ハット卿「よし、ユウマが戦ってる間に、蒸気機関車達を避難させろ」

エドワード「了解。・・・・こちらティドマス機関庫の指令室。戦闘に巻き込まれないよう、蒸気機関車達の避難に・・・・」

●燃料タンク車のある操車場

マサヒロと戦闘を繰り広げるユウマ。マサヒロ、ユウマに突進していく。

ユウマと体当たりをして、押したり引いたりする。

両車は負けずに戦う。

マサヒロがユウマの攻撃を受け、車止めにぶつかる。

マサヒロ「ユウマ、今の俺は強化された機関車なんだよ!お前の力では、今の俺に勝つことはできん!

ユウマ「それでも僕は、お前を倒して、ソドー島の機関車達を守ってやるぞ!!」

マサヒロ「まだそんなことが言えるのか!!!!」

その時レール戦車部隊がマサヒロを攻撃する。

戦車のレーザーを雨のように浴びたマサヒロは悲鳴を上げる。

マサヒロ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!くそっ!!!!おのれ!!!!」

レーザーの当たったマサヒロや操車場が火花を上げる。

マサヒロ「小癪なァァァァァァァァぁぁっ!!!!」

怒りの狂ったマサヒロは体当たりで戦車を攻撃する。

戦車は車止めに激突して爆発する。

その瞬間ユウマがマサヒロを強烈な体当たりで攻撃をする。

マサヒロは反撃することなく、燃料タンク車に直撃する。

ユウマ「これで終わりだマサヒロ!!」

マサヒロ「おのれ、俺は強化されているのにこの俺が負けただと?!そうか、ユウマやっぱりお前は強いなぁ!!ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

マサヒロ、燃料タンク車に衝突し大爆発し、死亡した。

ユウマ、勝利の汽笛を鳴らす。

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