擬古田薬品 (5)

Last-modified: 2021-08-12 (木) 16:38:49

前回:擬古田薬品 (4)

736 名前: 31 日記 (家庭編) 投稿日: 2004/04/14(水) 21:37 [ Rr1HtN86 ]

『観察日記』と同じノートに、ちびは家庭での事を書き始めた。

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○月×日
皆さん。関係のないことを書いてごめんなさい。うちでの事を愚痴らせてください。
初めてしぃやちびギコたちをそちらに引き渡す日の前夜のことです。
家の母親が、「ステキナ オハナシガ アルノ 」とか言うので、何のことか聞いたら、
妊娠してやがったんです。相手を聞いても「シラナイ」 って言ってるし、
養育費の事を聞いたら、「ナニソレ?」って言っていました。
「ハタラカナクタッテ ナントカ ヤッテイケル」 とも、言っていました。正直呆れました。

研修費の半分を母親に、生活費として渡したんですよ。4日間、普通に生活してれば
ゆうに生活できる額じゃないですか?でも、母は一日で使い果たしちゃったんです。
モナゾフのプリンとか、○○堂のどら焼きとか、数え切れないほどのお菓子の名前が
母の口から出てきて、「ソレデ ゼンブ タベチャッタノ」 って、満足した顔で言いやがったんで
もう完璧ぶち切れですよ。拳で母親の顔殴りつけてやりました。
お決まりの言葉(皆さん、ご存知ですよね?)を吐いて殴りかかってきたので、
首を締め上げてやりました。
『子供をおろすか、臨月まで働くか』の選択を母に迫っています。
母親は一旦、私が『子供をおろす』と言ったときにうなずいたんですが、
あのババア、おそらく働きもせず、子供だけ産むんだろうな。
避妊手術、レモナさんお願いしますね。
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モララー
おやおや、大変だったね。もし産んだり流産・死産した場合こっちに知らせてくれ。
こっちはいつでも、お母さんのベッドを用意して待ってるからね。

レモナ
大変ねぇ。お母さんのことは、任せて!・・・・・ その前に、
医者として、インフォームドコンセントってやつをやらせてもらうわね。
術式として子宮のみ取ってしまう方法と、子宮も卵巣も両方とってしまう方法があるのね。
それをちびちゃんに、決めて欲しいの。子宮だけ取ってしまう方法だと、
卵子だけをお母さんから取り出して、いわゆる『代理母』に子供を産んでもらう事ができます。
卵巣も取ってしまうとそれもできないです。
時間は、まだあります。(死産しました)って事にして、今お腹にいるベビを頃す事も可能です。
ゆっくり決めてください。

737 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2004/04/14(水) 21:39 [ Rr1HtN86 ]
○月★日
母親について決めたこと。
1・母親には一日500円しか渡さない。
2・虐待を始める。暴力もふるうが、腹は殴らない。

レモナさんへ。
避妊手術の件、卵巣・子宮、両方とも取っちゃってください。
ベビをもし、出産した場合の処置もお願いします。

今日は、初めてちびギコ達をそちらに引き渡した日の朝のことを書きます。
母親と喧嘩したんです。食事代のことで。一日の食事代として、500円渡しています。
バイトの後に、私が食材を買って帰宅し、その中から母は、朝食と夕食を作ります。
問題は昼食なんです。昼食&おやつ代として500円渡しているんですが、
「アニャア! オカネガ タリナイジャナイノ! ベビチャンノブンモ イッパイ タベナキャ イケナイノニ!!!!!」
と言いやがったんで、「金が足りないなら、自分で稼げ」と言ったら、
「ギャクサツチュウ! アンタナンカ シンジャエ! 」と、いつもの言葉を吐かれたので、
顔を数発殴りつけました。母がうずくまってしまったので、
母の子宮が墓場になるかもしれないベビたちに胎教をすることにしました。
両足をつかんで広げ、お腹の中のベビに向かってこう話し掛けました。

「おはよう、ベビちゃん。私がおねえさんよぉ。ベビちゃんたちはねぇ、
生まれてきても、幸せな時間なんて何にも無いのよ。虐殺されるか、いじめられるかしかないの。
いじめられても、ママは守ってなんかくれないわよ。あなたのお母さんはね、ただ、コウビがしたかっただけなのよ。
それであなた達ができちゃったの。もう、わかったわね?あなた達は邪魔者なのよ。
ギャクサツチュウとかいわれる人に、あなた達がいじめられても、ママはねぇ、黙ってみているだけよ。
こんな地獄のような所に生まれたいと思う? お腹の中で氏んだ方が幸せかもよぉ。」

ギャアギャアわめいて、私の手を振りほどこうとしましたが、大丈夫でした。
両耳を塞いで、体をよじらせることしかできなかった。アヒャヒャ。
ベビ達おなかの中でショック氏かしら。 ちょっと楽しみ。

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モララー
食事代で500円。十分なのにね。贅沢だね。

所で、話は変わるが、
面白いことを始めたね。もう一つの実験かな?漏れにも手伝わせてくれないか。
ボールギャグをモラ之本に持たせます。使い方も教えておきますので、彼から聞いてください。
わめき声が小さくなって、ベビ達にちびちゃんの言葉が聞こえやすくなると思います。

レモナ
別の意味で面白いことを始めたわね。ちびちゃん。私にも手伝わせてね。
それと、避妊手術の件、了解しました。ベッドはいつでも空いています。
それと、ベビの遺体の解剖をしてもいいですか?血液を採取したいので。

738 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2004/04/14(水) 21:40 [ Rr1HtN86 ]
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○月◇日
レモナさんへ。了解しました。(遺体は)好きに使ってください。

モララーさん。ボールギャグをありがとうございます。
モラ之本さんにも、お礼を言っていたとお伝えください。
ボールギャグですが、早速使うことになってしまいました。
夕方、食材を買って帰宅すると、魚屋さんのご夫婦が怖い顔をして、玄関に立っていました。
母は、口をへの字にして涙を浮かべています。「コノフタリガ シィチャンニ オサカナ クレナイノ ギャクサツチュウナノ」
と、自己中心的なことを言っていました。
母のたわごとを無視して、魚屋さんのご主人に事情を聞くと、
母がなんと、マグロを盗んだんだそうです。取り返したら逆切れし、奥さんの顔を引っかいたそうです。
魚屋さんご夫妻に「母親には調教・ベビには胎教をしますので、どうぞ許してください。」
とお二人に謝罪したら、ご夫妻が(調教&胎教を)手伝ってくださるというので、
お言葉に甘えさせていただきました。

奥さんに母の両腕をつかんでもらい、私が母の両足をつかみ、
ご主人が母に、ボールギャグをかませました。
母のわめき声が小さくなり、いい感じです。
もともと半角しゃべりなので、声がさらに小さくなりました。
ご主人と私が入れ替わり、旦那さんに母の両足をつかんでいてもらいました。
私は母の左側に座り、母のお腹に手を当てながら、語り掛けました。

「ベビちゃん。おねえさんよぉ。今日はねぇあなた達のママが、ひどいことをしたのよ。
ママは悪い人なの。魚屋さんのお魚をお金を払わないで持ってきたのよ。取り返しにきた魚屋さんの
奥さんの顔を引っかいて怪我までさせたの。こんなママのところにうまれちゃだめなのよ。
とっとと氏んだ方が幸せよ。わかったぁ?」

母の体を押さえつけるのを交代しながら、
私の次に魚屋のご主人が、その後に奥さんがベビに胎教を始めました。
「ベビちゃん、魚屋さんだよ。今日はね、悲しいことをベビちゃんに教えにきたんだ。
ベビちゃんのママが、お魚をお金を払わずに、持って行っちゃったんだよ。
これはね、とっても悪いことなんだ。魚屋さんの奥さんが、お魚を取り返したら、
奥さんの顔を引っかいたんだよ。悪いママだね。こんなママの所にうまれちゃだめだよ。
マターリの神様とやらの所に逝って、もっと良いところにうまれてくるようにお願いしといで。」

「魚屋さんのおばちゃんよぉ。こんにちは。ベビちゃんのママに顔を引っかかれちゃったの。
それなのに君たちのママはねぇ、魚屋さんたちのことギャクサツチュウって言うのよ。
ママが悪い人なのにね。こんなママの所にうまれたくないでしょ?氏んだ方が幸せかもよぉ。」

魚屋さんのご夫妻に、「最後はおねえちゃんがしめなさい。」と言われたので、
お言葉に甘えさせていただくことにしました。
「ベビちゃんのお母さんは、自分が気持ちよかったり、自分がマターリできればいいの。
ベビちゃんたちは、うまれるだけ損なのよ。わかったぁ?」とお腹を触りながら聞いたら、
私の手に何か触れたような気がしました。手をあげて返事をしたのか、
それとも、私に向かって中指を立てたのかは、わかりませんが。

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レモナ
お魚屋さんは災難だったわね。
ところで、ちびちゃん。ちびちゃんが小さかったとき、お母さんがしてくれたことで、
うれしかったことや、楽しかったことがあったら教えてくれないかな?
覚えてる範囲でかまわないからね。

739 名前: 32・告白 投稿日: 2004/04/14(水) 21:41 [ Rr1HtN86 ]
ちびのレモナへの返信である。

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△月 ○日

うれしかったこと、楽しかったことは、
悲しい出来事につぶされてしまいました。あまり覚えていません。
ちびがもっと小さかったときの事を書きます。

ちびのほっぺに*がないのを「キケイ」と同族にいじめられていたとき、
助けてくれたお友達がいました。
彼女はとてもやさしくて、でぃちゃんに給食の残りを持っていくような
女の子でした。ちびと、彼女とでぃちゃんとで遊んでると楽しかったです。
なんか、あったかかったです。

でも、あったかかった日々はすぐに終わっちゃいました。
お友達と、でぃちゃんがいつもいる土管に遊びに行ったら、でぃちゃんが氏んでたんです。
血がいっぱい出てて、腸もお腹から出てて、ぼろぼろでした。
お友達と、ちびとでいっぱいいっぱい泣きました。

次の日、学校から帰ったあとに、お友達のお家に行ったら、
(ちびのことを助けてくれた彼女です。)
お友達のお母さんと、彼女が「土手にお花をつみに行こう」と言うので、
一緒に行きました。「でぃちゃんに?」って二人に聞いたら、二人は静かにうなずきました。
土手で3人でお花をつみました。
土手でお花をつんだら、彼女のお母さんがちび達に持ちやすいように束ねて
花束を作ってくれました。私たちは、冠と首飾りをお花で作ったんです。
それからお菓子屋さんに行って、でぃちゃんにお供えする団子を買いました。

それからでぃちゃんがいる公園に行きました。
まだ、でぃちゃんがそのままの姿でいたんです。
土管の中にいたでぃちゃんを出して、私たちの作った首飾りと冠で
でぃちゃんを飾ってあげました。それから土に埋めて、お墓を作りました。
団子と花束をお供えして、その日は帰りました。

お家に帰ると母が、楽しそうな顔で、
「コウエンニイタ ウスギタナイ ディヲ ママノ オトモダチト イッショニ ナブリゴロシニシタンダヨ。
キタナイノガキエテ マターリダネ。」 っていきなり私に言ったんです。
ちびが、「土管のある公園?」って聞いたら、うれしそうな顔でうなずいてました。

このとき、ちびの中に何か黒いものが芽生えたような感じがしました・・・・

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レモナが読むことができたのは、ここまでである。この文以降は、
ちびが書いては消し、書いては消しを繰り返したらしい。水分を含んだ状態で、
消しゴムをかけたとみられ、薄紙をはがしたような状態でぼろぼろであった。
流石にこれはまずいとちびが思ったのだろう。追伸は次のページに書かれている。

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追伸。
そろそろこの地域も、あふぉと言われるしぃ族やちびギコたちが少なくなってきました。
私の仕事もそろそろ、潮時かもしれません。それに、他の地域では私の面が割れている
恐れがあると思うんです。つきましては、私の仕事を受け継いでくれる人材を教育することを
検討していただけないでしょうか。(すぐではなくて結構です。)
人材の対象は、育児放棄されたベビしぃとか、でぃちゃんをリハビリして教育したりとか
ってどうでしょうか?

740 名前: 33・電話 投稿日: 2004/04/14(水) 21:43 [ Rr1HtN86 ]
ちびが『日記』に書いた提案を、擬古田薬品&阿武沢警察の面々が検討を始め、
大体2週間ほどがたった頃の話である。

ちびは、母親のことで考え込むことが多くなった。
出産の時期はとうに過ぎてるはずなのに・・・
母親のお腹は、素人のちびの目から見ても大きくなりすぎている。
母親は能天気に、「ベビチャンハ タクサン オネムスル イイコナノヨ! アンタト チガッテネ !!」
なんてことを言っていたが、ちびはそう思ってなかった。
(うまれるのを恐れているのかしら?)
ちびは、母親が見ていないところでぞっとする笑みを浮かべた。

引渡し先の公園にて、モラ之本に、しぃたちを引き渡し、
擬古田薬品にサンプル(麻薬漬けのちびギコ)の様子について報告を入れたところ、
「ちびちゃんの提案の件、通ったよ。後は細かいところを詰めているところだ。」
と、応対したモナーからうれしい報告を受けた。
モナーの報告に、少々気分がよくなったちびは昼食を少々奮発し、
いつも買い物をするコンビニで、エクレア2個ととカフェ・オレを買い、
昼食をいつもとることにしている空き地へ向かった。
昼食をとり終え休んでいると、携帯電話が鳴り響いた。
(また、ちびギコがレイープでもしたのかしら?)
ちびはちょっと鬱になった。

彼女は現在ちびギコに麻薬を投与し、観察しているのだが、
薬の回りがちびギコは速いらしく、ちびしぃ、しぃよりも早めに性的な逸脱行動が見られ、
レイプ事件を連発しているのである。警察に向かうのはかまわないのだが、
こうも回数が多いと、さすがの彼女も気が重くなる。
電話に出ると、申し訳なさそうなモラ角の声が聞こえてきた。

「モラ角です。えーと、今回はちびギコがメインじゃないんだ。
ちびギコ達相手に売春をしていた妊娠しぃを連行したんだが、君の母親だと言い張っているんで、
身元確認を頼みたいんだけど・・・・」


「母が売春ですか・・・すぐに伺います。徒歩なんで、時間が少々かかりますが
よろしくお願いします。お手数をかけまして申し訳ありません。」

ちびは電話を切り、「自分の母ながら、なんて女なのよ・・・・」とつぶやき、
呆れながら警察に向かった。

741 名前: 34・取調室 投稿日: 2004/04/14(水) 21:45 [ Rr1HtN86 ]
モラ角からの電話を切り、一時間ちょっとたった頃、ちびは警察に到着した。
警察署に入るとすでにモラ角が、入り口で待っていた。
「ちびちゃん。毎度、すまないね。」 「いいえ、こちらこそ母がお手数をかけまして」
二人は挨拶を交わし、2階の刑事課へ向かった。

取調室の隣室にまず通され、モラ角より説明を受ける。
「びっくりしないで聞いてね。『ちびギコ相手に売春しているしぃがいる』って通報があって、
○○公園へ行ったんだ。で、お母さんらしきしぃとちびギコ10匹を逮捕したんだよ。
『シィチャント コウビシナイヤシハ ギャクサツチュウ』なんだそうだ。」

「妊娠したときに、『働くか、ベビをおろすか』って選択を母に迫ったんですよ。
普通に働き口を見つける努力をすると思ったんだけど・・・まさか・・・」

「あんまり気を落とさないでね。」
モラ角の気遣いにちびは微笑みながら感謝の言葉を述べ、続けて言った。
「ちょうどいいタイミングです。擬古田薬品のレモナさんに、
母の避妊手術をお願いしていたところです。母に会った後で、電話を使わせてください。
取調室は、携帯の電波はどうでしょうか?」
モラ角は「3本。状態はいいよ。」とちびの質問に答えた。

モラ角が、取調室のドアをノックし、「お嬢さんを連れてきました。」と中に告げると、
「どうぞ」と応答があった。二人で、中に入ると、すすり泣く母親と、困り果てた表情の
ギコ族の刑事がいた。テーブルの上には一円玉10枚と5円玉一枚で15円。
どうも、母親の『稼ぎ』のようだ。

「ギコ崎です。」モラ角から紹介された、ギコ族の刑事は、ちびに頭を下げる。
ちびもギコ崎に頭を下げた。「えーと、どうもお母さんの金銭感覚が・・・」
「ないのはわかってますよ。」ちびはギコ崎の言葉に苦笑いを浮かべる。

「ちびギコ達の証言によると、
『オネエサンガ ギコクンノ レンシュウダイニ ナッテアゲル」と尻を出したそうです。
お金は1000000円と吹っかけられたらしいんですが、
猛烈に臭かったので、抗議したら、10000円に負けるって言ったらしいです。」

「一万円にしては、金額が少なすぎますが・・・・」
ちびが笑いをかみ殺しながらギコ崎に聞くと、ギコ崎も笑いをかみ殺しながら答える。
「うまくちびギコ達はお母さんを騙したんでしょうね。
よく、こういった事件での金銭交渉で前払いって言うのは聞くんですが、
彼らは後払いを要求したらしいです。それに応じたんですな・・・・・・・」
「それで?」ちびが聞くと、モラ角が続ける。
「我々が公園に着いたとき、お楽しみの最中でした。お母さんの視界から外れた所に、
ツナの缶詰の空き缶が置かれてましてね、そこに15円が入ってました。
大人のおもちゃを使ってる最中で、ちびギコはその様子をニヤニヤしながら眺めてましたね。」

「アノネ チビチャン アノネ ・・・・」 涙を浮かべながら、言い訳を始めようとする母に、
ちびは作り笑いを浮かべながら半ば棒読み口調で話し掛ける。
「お母さん。働こうと思ったのね。嬉しいわ。でもね、コウビでお金を取るのは準備がいるのよ。
病気を人に移したりすると、逮捕されちゃうし、ベビを妊娠したら困るでしょ?
コウビでお金が取れる準備をしに、病院に行きましょう。」

「ハニャッ? ジュンビ? ドンナコトヲ ジュンビスルノ?」 希望からか、欲望なのかはわからないが
とたんに表情を明るくした母親に、モラ角、ギコ崎、ちびはにやりと笑って言った。

「避妊手術だよ。もうベビは産めなくなるんだ。」

742 名前: 35・擬古田薬品へ 投稿日: 2004/04/14(水) 21:47 [ Rr1HtN86 ]
顔を青ざめさせ、言葉を失っている母親を傍目に、ちびは擬古田薬品へ電話を入れる。

「もしもし?モララーさんですか。またかって?今回は大丈夫です。
いま、警察からです。今回は、母の件をお願いします。詳細は
モラ角さんに報告してもらいます。」

モラ角は、電話を変わるとモララーにちびの母親のことを報告した。
売春をしていたこと、稼ぎが15円であったこと、客のちびギコ10匹も
拘束していること。

「え?ちびギコ達のチン拓ですか?亀頭部分?わかりました。すぐにとります。
それから、ちびギコ達の詳細な証言をまとめた物を持って来い?わかりました。
漏れが彼女と同行します。」

『ちびギコ達のチン拓』という言葉をモラ角が発したとき、彼はギコ崎の方を見て、
無言で、ドアを指差した。彼は意味を察したようで、外に出て行った。
鑑識課へちびギコ達のチン拓を、取ってもらいに行ったのだろう。

電話をモラ角が切り、ちびに渡した頃に母親は正気づき、とたんにわめきだした。
「シィハ ギコクンノ コドモ ウミタイノ ! シキュウ トッチャウナンテ イヤァアァ」
ちびは母親の言葉をさえぎり、モラ角に同意を求める。
「うるさいよ。ベビを腹の中に入れたままコウビしてたくせに、
子供産むなんて大間違いよ。そう思いませんか?モラ角さん。」
モラ角は大きさが20cm近くもある大人のおもちゃを指差しながら、
ニヤニヤして母親に問いただす。
「奥さん。ちびちゃんに聞いたら、いつ産まれてもおかしくない状態らしいじゃないですか。
それなのに、中にこれ、深くまでずっぽり入れてたじゃないの。ベビちゃん、動いてます?
ちびちゃんの言うこと、正しいのかもしれないなぁ。」

「ベビチャンハ タクサン オネムスル イイコタチナンデス。 キット ゲンキニ ウマレテ キマス!!」
母親はこう言い切ったが、顔色は青ざめていた。

743 名前: 耳もぎ名無しさん 投稿日: 2004/04/14(水) 21:48 [ Rr1HtN86 ]
40分ほど経った頃、ギコ崎が紙を持って戻ってきた。
「チン拓、取り終わりました。」
「ごくろうさん。後は、クックル君たちを待つだけだね。」
モラ角が、彼をねぎらうとギコ崎は、愚痴り始めた。
「いやあ、取ってる最中のちびギコ達の話には参りました。
『あのババア、ハラボテにもかかわらずコウビなんてばかデチ』とか、
『ぜんぜん気持ちよくないのに100万なんてぼり過ぎデチ』とか、
不満ばかりでした。とどめは、どこのニダーに教わったのか、
『あのしぃに病気を移されたら、謝罪と賠償を要求するデチ』とも言ってましたよ。」

ちびはギコ崎の言葉に、爆笑している。それを見て、母親は羞恥のあまり顔を
今度は赤らめ始めた。ちびはとどめをさすように母親に笑いながら言い放つ。
「なに顔を赤らめてるのよ。恥ずかしさなんて残ってたの?
きょうび73のばあさんでも、一回に7000円は稼ぐわよ。それなのに、
あんたは15円。しかも10匹相手によ。あはははは。」
母親は、またも泣き始めた。

「すいませーん。擬古田薬品です。お母さんをお迎えにきました。」
モラ之本の声が取調室の中に聞こえてくる。
「どうぞ。」ギコ崎の応答に彼は、八頭身とともに挨拶しながら入ってきた。

「ちびギコ達はすでにトラックに詰め終えました。
モララーさんが、言ってたものは用意できました?」モラ之本の問いに
モラ角はうなずいた。
「その前に・・・」泣いている母親を、モラ之本・八頭身は、手首と
足を縛り上げ、上から拘束衣を着せた。袋から首だけ出ている状態の母親を
八頭身は、抱え上げ台車に乗せた。

「じゃあ、行きましょうか。」モラ之本が阿武沢署のモラ角とちびに声をかける。
二人はうなずき、取調室を出た。八頭身が押している台車の上の母親は、
最後の抵抗とばかりにもがいているが、拘束衣のせいか、
痒くて背中をもぞもぞさせているようにしか見えなかった。

外に出ると、いつものトラックの隣に、乗用車が止められている。
トラックにはすでにクックルと別の八頭身が運転席に乗っていた。
「出しちゃって。」モラ之本の指示に、クックルがエンジンをかけ、先に出る。
「じゃあ、我々も。」モラ之本が、乗用車のカギを開け、運転席に座る。
助手席にはちび、後部座席には母親・八頭身・モラ角が乗り込んだ。

「ベビちゃん。無事だといいですね。」モラ之本が母親に笑いかけ、
エンジンをかけた・・・・・・・・・・・・・・・・

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「独白」のエピソードは、ヘンリー・リー・ルーカス
の幼少時のエピソードを元にしました。

擬古田薬品のちびの台詞「73のばあさんでも~」のところは、
痛いニュース+板の現在ダット落ちしているネタがもとです。

後は吉野家が少々・・・・

次回、擬古田薬品での手術編いきます

次回:擬古田薬品 (6)